2018/10/09

本間ノ頭

ほぼ2か月ぶりに、山へ行こうと重い腰を上げてみました。

といっても、モチベーションも上がらず、沢やVルートをガシガシ歩こうという気にもなれず。
足慣らしのつもりで登山道を散歩してこよう…くらいの気持ち。

表尾根なんか景色が良くって気持ちよさそうだけれど、秋の3連休の中日。登山道に行列ができてそうで、考えただけでげんなりする。

丹沢三峰を縦走してみるかな・・・。人が少なそうな、宮ケ瀬から入って。

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2018年10月7日

宮ケ瀬から大倉へ縦走するつもりだったので、車を厚木に置いて宮ケ瀬行きのバスに乗る。
が、寝坊をしてしまい1番バスには間に合わず・・・
2番バスに乗って三叉路バス停に降り立ったのが8時40分。
大倉までの長距離を歩く計画だってのに、このテイタラクだ・・・。

Pa070002

三叉路の登山口。
もしかしたら、この登山口から入山するのは初めてかも。

ジメジメとした登山道を歩きながら、イヤ~な気持ちになる。
今日は10月とは思えないくらいの陽気だ。ちょうどヤマビルが一番活発になる気温。
自然と足早になる。足元ばかりが気になってちっとも気持ち良くない。
せっかく久しぶりの山の空気なのに。

ヒルに取り付かれていないか、靴のチェックをマメにしながら速足で登る。
御殿の森を過ぎ、高畑山を巻き、金冷シまで来て、もう、ここまでくれば大丈夫だろう。
さすがに10月だもの。標高がここまで上がれば、ヒルの動きも鈍っているはず。

と、一息ついたところで、ドワーっと疲労感に襲われた。
金ヒヤシの岩に腰掛けながら考える。
なんだこれ? こんな短時間で、これほどの疲労感に襲われたことはかつて無かった。
しょっぱな飛ばしすぎたせいか?
異常な高気温のせいか?(平地では30度の予報が出ていた)

一休みした後歩きだすが、ペースを上げられない。しんどい・・・身体中から汗が噴き出す。
気温のせいもあるだろうが、それだけじゃないな。
明らかに体力不足だ。2か月ぶりってのもあるんだろうが・・・。

Pa070005

松小屋ノ頭を過ぎて、急勾配になると、もう駄目だ。足が上がらない。
チクショーという気持ちで一杯になるが、ここで無理はできない。筋肉に負担をかけないように、ゆっくりゆっくりと、そして休み休み登る。
まだまだ先が長いんだ・・・っていうか、こんなんで大倉まで縦走できるか??

Pa070006

13時ちょうど。
ようやく本間ノ頭へ到着。
歩きだして4時間15分。考えていたタイムより1時間遅い。

ベンチに座って考える。
このままのゆっくりペースだとしても、ギリギリ日没には大倉へ降りられるだろう。
但し、ここから塔ノ岳まで大きなピークだけでも7つ。アップダウンの繰り返しに足の筋肉が耐えてくれれば・・・だ。

ここから引き返そう。悔しいが、今はそれがベストの選択だ。

といっても、来た道をピストンするのは芸が無い。
栂立尾根で帰ろう・・・。

まずは本間ノ頭から本間橋へ続く登山道を降り始める。

Pa070007

そして、このとうせんぼロープを潜って栂立尾根に入る。
予定外のコースだから地形図は持っていない。Vルートを歩くのに地形図持ってないのはどうかと思うが、この尾根は何度も歩いているから様子は知っている。RFとしては簡単な方の尾根だ。P1043の先で右折するポイントさえ見落とさなければ、他の尾根分岐はわかりやすい。

しかし、体調は最悪だ。下りだからといってペースは一向に上がらない。足の筋肉の疲労感がハンパなく、油っぽい汗が吹きだす。
フラフラ、ヨタヨタと歩きながら、大人しく登山道を降りた方が良かったかな・・・なんて弱気もチラリと。

でも、久しぶりに栂立尾根のパトロールも必要だ。
・・・と、ヒラヒラと目障りなごみを掃除しながら歩く。
まったく・・・この尾根にマーキングなんて必要ないだろ。
この尾根は、清川村と相模原市の境界尾根だ。ポツポツと打ち込まれている、赤い頭の境界杭を追いながら歩けばいいだけだ。

Pa070009

相変わらず静かな栂立ノ頭で大休憩をとる。30分くらい座っていただろうか。
普段、30分も休憩するなんてことは、滅多にない。それくらい疲れ切っていた。
さあ、もう少しだ…と歩きだす。

本間ノ頭で決断したのは正解だった。
あのまま進んでいたら、大倉到着は真っ暗になってからだったな。それか、みやま山荘で一泊する事態になってたかも。

金沢橋のたもとに降り立ったのは16時35分。
ここから宮ケ瀬園地まで約2km。
毎時50分発のバスに、小走りなら間に合う・・・と頭をかすめたが、そんな体力は残ってなかった。

のんびりと林道を歩く。・・・が、最後の最後にもう一波乱。
林道に猿の群れがたむろしていた。アケビや木の実が散乱していたから、林道で食事の最中だったんだろう。
オイラの姿を見て、道の脇に寄るものの逃げもせず、ガードレールの下からじっとこっちを見ている。
さすがにだいぶ緊張した。普段は熊スプレーなども腰にぶら下げているが、今日は登山道歩きだからと置いてきてしまった。武器はトレッキングポール1本だ。
200m程の区間を、数十匹の猿に見守られながら通過する。
なんとも言えない、異様な体験だった。正直、ちょっとビビった。

17時。
宮ケ瀬園地に無事到着。
ヘトヘトです。
今のオイラには、宮ケ瀬~大倉の縦走など無謀な計画だった。
まずは体力をつけないと。
あらためて、そんな事を思った今日の山行でした。

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2018/09/28

円山木沢

ご無沙汰しております。

前回の更新から2ヶ月近く空いてしまいました。

なんだか最近、山へ行くモチベーションがダダ下がりになってしまって・・・

かといって趣味らしい趣味は山歩きくらいしかないオイラですから。仕事を休んでも所在が無い。でも、早起きをして山へ行く気にもなれない。結局、することが無くて退屈だから、会社へ行って仕事でもするか・・・。

こんなふうに変な感じの日々を送っている今日この頃です。

これじゃあイカンなぁ・・・。また、山歩きを再開しないと、本当にダメになっていしまう。
健康のためにも、ストレス発散のためにも・・・

と考えていると、8月に行った円山木沢の記事を未だアップしていなことに気が付きました。
1ヶ月半も経ってしまい、今更…という気もしますが、今後の山歩きのモチベーションを上げるためにもblogだけは続けていかないと・・・ね。

2018年8月19日

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もうだいぶ記憶も薄れてしまいましたが・・・。

猛暑の真っただ中にしては、わりと涼しい日だったような気がする。

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この日のメンバーは、はっぴーさん、M氏、レガーさんとオイラ。

企画を立てて、声をかけてくれたのはレガーさん。他のメンバーから、「癒し系でのんびりと歩ける沢」というリクエストが上がっていたし、オイラもモチベーション最低期だったから、癒し系のゆる~い沢が良いなあ・・と思っていた。でも、レガーさんが選んだ沢は円山木沢だった。
円山木沢には行ったことが無いが、読んだり聞いたりした話では確か登攀系のわりと厳しい沢のはず。
計画を聞いた時には「え~?」と思ったが、他のメンバーからも反対の声が上がらないので、彼らにとっては癒し系の範疇に入るのかもしれないと思って、黙ってついていく事にした。

もっとも、この円山木沢は登攀系なので、単独で入る事に躊躇していた沢だったんだ。
オイラ、わりとイケイケな性格だけれど・・・いや、そういう性格なだけに、リスキーな沢に単独で入る事を自重している。
7年前にヌタ小屋沢で滑落して骨折して以来、肝に銘じて自重している。
でも、このメンバーと一緒ならOKだ。円山木沢を歩くいい機会をもらった・・・と思い直した。

歩きながらレガーさんに、癒し系のリクエストでなぜ円山木沢を選んだのか尋ねた。
「アプローチが短いから」だって・・・
そこ!?
レガーさんの癒しポイントってそういう事なんだ・・・

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出合にかかるF1。確か左岸から巻いた。

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次に現れたのが円山木大滝。

右岸に巻ルートがあった。

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大滝の上のゴルジュ連瀑。

ここを登った記憶が無いからたぶん巻いてるんだろうと思うが、正直言ってよく覚えていない。
1ヶ月半も経ってしまったから、写真を見ても記憶が戻らない部分もある。

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ここはFいくつ? 水流左手にレガーさんが写っているから、ここは巻かずに登ったんだろうね。

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奥の大滝が見えてきた。

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この奥の大滝の事は覚えている。20m位はある見事な滝だった。今風に言うとバエるってやつ。この沢一番のフォトスポット。

どうやって巻いたかも覚えている。滝の左手の岩壁をよじ登った。階段状になっているから難しくは無いんだろうが、高度感はたっぷりだ。
岩壁上部からの眺めもまた最高だった。

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大滝の上は、小滝が連なっていた。

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この辺までくると、確かに癒し系の沢だ。

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1060m二又。左又は滝で出合う。水量は左が多いような気もするが、「沢床の低い方が本流」という原則を当てはめれば、右が本流か。

登っている途中で、円山木ノ頭と無名ノ頭のコルへ詰めようという相談がまとまっていた。
ので、右又へ進む。左又の滝にも未練はあるけれど・・・。

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水が涸れて、稜線がチラチラ見え始めた辺りで、鉄の残骸を発見。
丹沢山中でたまに見かける、山仕事で使ったドラム缶だろうと思ったが、M氏が何やら興味を示して観察を始めた。そして、はっぴーさんと一緒にほじくりはじめ、飛行機の燃料タンクかもとか言い始める。
言われて、しげしげと眺めると、なるほどドラム缶じゃあない。何か機械の一部だろうと思った。

さすがM氏だね。こういうのには目ざとい。丹沢山中でいくつも飛行機の残骸を探し当てている実績者だ。
近いうちにこの周辺を探索しなければ・・・とか言っていた。
オイラ、鉄くずにはあまり興味が無いけれど、円山木沢の源頭部一帯をうろつくなら、面白そうだからつき合おうかな・・・。

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目論見通り、円山木ノ頭と無名ノ頭のコル・・・つまり、この沢の源頭で一番低い場所に詰め上げた。
沢の詰めに関しては、人それぞれいろんな思いと考えを持っているだろうけど、オイラは一番楽な場所に詰め上げる主義。
だけどそれは(初めての沢の場合)地形図読みとカンとで決める事だから、外れる事も少なくない。地形図上では楽そうにみえても、実際は崖だったりとかもある。
でも、今回は読み通り。割とラクに詰め上げる事が出来た。

決して癒し系の沢ではなかったけれど、いい沢ではあった。
滝が連なっていて、面白い沢でした。

という事で・・・
今回は沢の様子や滝の巻き方など、記憶が薄れていることが多く、沢の遡行記録としてはなんの役にも立たない記事になってしまいました。

まあ、この沢はメジャーだからガイドブックやネットに記録が多いし・・・

詳しくは

レガーさんの記事

はっぴーさんの記事

M氏の記事

をどうぞ・・・

と、お茶を濁しつつ・・・
ではまた。

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2018/07/03

沖ビリ沢

西丹沢の世附川の源流の一つ、金山沢の最奥は山伏沢です。ナメの綺麗な美渓で人気の沢です。
『山伏沢』と書きましたが、ここを『沖ビリ沢』と呼んでいる人も多いと思う。山と高原地図にも沖ビリ沢と記載されているしね。
が、しかし、オイラが西丹沢の地名の拠りどころとしている『西丹沢頂稜河川土地名称図』によると、金山沢の最奥は山伏沢で、沖ビリ沢はその下流に位置して西丸に突き上げている沢の事なのです。
もうだいぶ前からオイラはその事を主張していました。が、悲しいかななんの影響力も無い過疎blog。オイラがいくら主張をしても、へのツッパリにもなりません。
「山伏沢ってどこ? あそこは沖ビリ沢っていうんだよ。」なんてことも言われたりするわけです。
別にいいんですけどね。でも、やっぱり納得がいかない。山伏沢の方が正しい名前だと確信しているけれど、世間一般に広まっている方が『正』になっていくのが世の常。
このまま、山伏沢の名は忘れられて、沖ビリ沢という事になっていくんだろうなぁ・・・とあきらめていました。

ところがです。
最近、ネット上でも山伏沢として遡行記事を上げる人が増えてきました。
これはたぶん、『丹沢の谷 200ルート』の著者であるkamogさんのおかげではないかと思われます。著書の文中でも『沖ビリ沢の沢名が一般には広まっているが・・・(中略)・・・正しくは山伏沢で沖ビリ沢は1本下流右岸から入る小沢らしい』と書かれている。ネット上でもそのような事を書かれているのを、拝見したことがある。

さすが、影響力のある人は違うね!
これであの沢も山伏沢として世間に認知されていくに違いない。
オイラとしては嬉しい限りです。「山伏沢ってどこ?」と言われることもなくなっていくはずです。
ついでと言っちゃなんですが・・・
やはり西丹沢で、沢の呼び方がごちゃごちゃとして定まらない大又沢の源流部、地蔵沢やバケモノ沢の事もkamogさんの鶴の一言で決めちゃって欲しいなぁ・・・。

そんなわけですが。
それじゃあ、本来の沖ビリ沢ってどんな沢?
というのが気になります。
しょうもないヤブ沢なんだろ。と、たいていの人は思うでしょうが、そんなの実際歩いてみなけりゃわからないじゃん。
名渓山伏沢と同じ水系の隣の沢なんですから、ひょっとしたらひょっとするかもよ。
なんて思いを抱いて、行ってきました。

そんなわけですから、『沖ビリ沢』の検索でここへ飛んできてしまった人はゴメンナサイ。
この記事には、あの美渓の事は全く出てきません。
あしからず・・・

2018年7月1日 

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あいかわらずW杯のTV観戦で寝不足気味です。昨晩もフランス×アルゼンチン戦を深夜1時過ぎまで見ていたのですから、早起きできるわけもなく・・・。山伏トンネルに到着したのは9時を回っていました。トンネル脇の駐車スペースにはすでに6台の車。ギリ1台分空いていた隙間に無理やり車をねじ込む。
きっと今日も山伏沢には何組かのパーティーが入っている事でしょう。人気の沢だからね。

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甲相国境尾根へ上がると、真新しい道標が立っていました。
ここへ来るのも2年振りか・・・。

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要所小屋ノ頭の手前のトラバース道の分岐点にも新しい道標が立っていた。そしてそこには『水ノ木分岐』と記されている。
以前は、要所小屋ノ頭のピークに『水ノ木分岐』の私製道標がぶら下がっていた。が、本来はここが水ノ木分岐だったのだろうと思う。しかし、このトラバース道は途中で山抜けしていて危険だから、諸先輩方が水ノ木分岐をここからピーク上に変えたんだろうと思う。
新たに官製道標を立てるにあたって、本来の位置に『水ノ木分岐』表示をしたのだろうが、これってどうなんだろうと思うよ。
このトラバース道が危険なのは今だって変わりないだろう。もう、何年も歩いていないから現状はわからないけど、山抜けした崩壊地を整備し直したなんてことはないと思うよ。
こんな道標を立てたら、山伏沢・西丸方面に行きたい人達の中には、ここから危険なトラバース道へ入っていく人が多発するんじゃないかと思うよ。

オイラは今日は、水ノ木分岐で曲がらずに、国境尾根の登山道を直進する。。石保土山の先にちょっと気になる尾根があるんで、そこを降りてみようと思っています。

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9:55 石保土山通過。標高1297.3m。本日の最高地点です。
出発から50分ほどで、もう標高1300mだ。
なにせ出発点の山伏トンネルは標高1100mだからね。

この後、自衛隊のパーティーとすれ違う。
礼儀正しく挨拶をしてくれる隊員もいるかと思えば、放心状態でにフラフラと歩いている隊員もいる。見るからに重そうな装備を担いでいるんだもの。このクソ暑い日に。
ご苦労様な事です・・・と思いました。

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石保土山から15分ほど行った地点で、国境尾根登山道から離れ南南東へ向かって降りる尾根へ入ります。
西沢の右岸尾根とでも言いましょうか、それとも西沢・金山沢界尾根とでも言いましょうか。
ずっと気になっていた尾根でした。地形図上で見ると、細いうえにやたら複雑でしょう?ヤブ尾根マニアとしては大いにそそられます。

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意外にも、かすかな経路痕があります。
気のせいでしょうか。たんなる獣道でしょうか。
オイラはこう思います。かつては山仕事の人達が造った杣道があったのでしょう。杣道が使われなくなってずいぶん長い時間が経つのでしょうが、獣たちは歩きやすい杣道を利用して往来するので、今でもかすかな経路痕として残る。世附では、滅多に人が入るはずがないような尾根にも、経路痕らしき踏み跡を見る事が多々あります。それは、かつての杣道を今でも獣たちが歩いて踏み固めている。そう考えているのですが、どうでしょうか。

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地形図でも読み取れる通りの複雑な尾根です。踏み跡を追ってばかりいないで、地形をしっかり読まなくてはいけません。
1200m付近と1050m付近で、2回ほど違う尾根に引っ張られかけました。
久しぶりにRFの面白い尾根を歩きました。

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940m付近のコルにこんな物が立っていました。何の標柱かは知りませんが、かつて経路があった証拠です。
周囲を観察すると、コルの西側には山腹をトラバースする経路痕がはっきりと残っています。きっとここを経路が横断していたのでしょう。東側には経路痕は見つけられませんでしたが・・・。
この辺りには鉱山跡がいくつかあって、そのための水平経路もあるような事を、経路マニアのM氏から聞いた事があるような気もします。西丹沢頂稜河川土地名称図には、歩道を示す点線がこの辺りを通っていますが、ここがそうでしょうか。
廃経路探索は危険がいっぱいなので、M氏に任せましょうかね・・・。

標高900m付近で、西側の枝尾根に入り、沖ビリ沢出合付近に降り立つことを目論見ます。

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が、最後がやばかった。地形図上では崖マークがついていますが、たいていは何とか降りられるものさ・・・とタカをくくってましたが、ほんとに崖でした。
降りられそうな場所を探してウロつき、小さな沢へまず降りました。最後は2m程の岩棚を樹の根を掴みながら金山林道へ降り立ちます。

そのまま林道を横断して、金山沢へ入ります。

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ほんの少し下れば、沖ビリ沢出合。
出合から見る限りは、水量もそこそこあるし、なんだか癒し系の雰囲気もありますよ。

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沖ビリ沢へ入ればすぐに、立派な石積堰堤があります。

この堰堤は見覚えがあるなぁ・・・。
そう。金山歩道という旧経路が要所小屋ノ頭と西丸のコルからこの堰堤の上へとつながっているんだ。樅ノ木沢や西沢へ入渓する人がよく使う経路で、オイラも歩いた事がある。

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堰堤を越えると、見る見るうちに水量は少なくなり・・・

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すっかりヤブ沢っぽくなってしまいました。
ありゃりゃ・・・

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890m二又を過ぎると。
おおっ。なんかナメっぽいのが出てきたぞ。

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水量はチョロチョロだし、お世辞にも美しいとは言えないけれど・・・ナメはナメです。
それもかなり長い。長さだけで言うなら、なかなかのナメ床です。

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水が流れていりゃあ、綺麗なんだろうけどねぇ・・・

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ナメ場が終わると、再びゴーロになり・・・
滝場の一つや二つくらいはあるだろうと思いながら歩いていますが・・・

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何も現れないままゴーロ歩きが続き、標高1040m付近。
沢は複雑に枝分かれをし始めます。
本流と思われるのは正面。写真ではわかりづらいですが、ガレた沢床が、恐ろしいくらいの急角度でせり上がってます。
ちょっとこのまま突き進むとやばい事になるかも・・・そんな気がしたわけです。
地形図を見ると、ここから先は等高線の間隔が急激に狭くなり、しかもグニャグニャと波を打っている。
だいたいそういう地形の場所ってやばいんだ。安全第一で行かないとろくなことにならない。

正面右の尾根に上がろうかとも思いましたが、尾根上にでっかい岩壁が見えるし、危険な岩尾根の雰囲気。

右の枝沢に入りながら、尾根への取りつきを探る事にします。

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小尾根と小尾根に挟まれた、こんな窪地を登る。
転がっている岩は、たいていが浮石だから要注意だ。

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窪地から左手の尾根に這い上がったが、傾斜はきつくなる一方。
ヒイヒイ・・・
でも、先週登ったヤビキ沢のヤセ尾根と比べれば、天国と地獄だ。
傾斜角は同じようなものだが斜面が広いので、安全なルートを探りながらジグザグに登っていける。

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西丸山頂に到着。
ヤレヤレ・・・
大汗をかいた。
時刻は13:10。

計画段階では、西丸の東尾根を下降して、久しぶりに山伏沢を楽しんで帰ろうかとも思っていたが・・・もうそんな体力有りません。クソ暑いし・・・。

このままおとなしく下山する事にします。

14:10には山伏トンネルに帰還しました。

 

 

さて。沖ビリ沢。
まあ、思った通りと言えばその通り。
泥沢ではなかったものの、滝の一つも見所の一つも無い沢でした。
それでも、どんな沢だかわかったのですから、オイラ的にはOKです。
こうなりゃ、この下流の中ビリ沢も前ビリ沢も探索しなきゃなるまい。

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2018/06/26

ヤビキ沢

寝不足の日々が続いています。
もちろんワールドカップのせいです。
このサッカーワールドカップの魔力ってなんだろうね。
にわかサッカーファンが急増する。
オイラもスポーツ観戦は好きだが、普段は夜中までTVにかじりついたりはしない。

ウチの奥様だって普段スポーツなんか全く見ないくせに、大いに盛り上がって見てますから。
しかも、チームや選手の情報にやたらと詳しい。
『大迫ハンパ無い』の由来だとか、モロッコのイケメン監督の白シャツがどうたらとか、セネガルチームはほとんどの選手が実はフランス人であるとか・・・。
そのくせ、サッカーのルールはまるで知らないので、一緒に見ている方は大変だ。
ペナルティキックだとかオフサイドトラップだとかを、ルール知らない人に説明する難しさっていったら・・・
ホント、メンドクサイったらありゃしない。
その極みは「何故、手に当たったら反則なのか」と言い出した時だ。
「そういうルールだから」としか言いようがない。「足で蹴るのがサッカーなんだから。」
でも、彼女は食い下がる。「頭や胸はOKなのに、腕だけダメなのは何故だ。」「掴んだり、投げたりしたらダメだろうけど、腕に当たるだけならいいのでは。」

知らねぇヨ!
そういうスポーツなんだよ!!

さて。
そんな寝不足の中ですが、今週もまた西丹沢を歩いてきました。

2018年6月24日

Tizu18624

先週行かなかったモロクボ沢・水晶沢へでも行くか・・・と思っていたのですが、朝起きると雨。
明け方には止んでいる予報だったはずなのに・・・。
天気サイトをチェックすると11時頃まで降る予報に変わっていた。

それでも、せっかくの休日だし、雨が止むのを待って、のんびりとショートコースを歩いてこようと、ゆっくりと朝食をとってから西丹沢へ向かって出発する。

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西丹沢VCへ到着したのが、10時前。直前まで降っていた雨も、どうやら止んだようです。
ショートで回れるヤビキ沢へ行ってみる事にしました。
支度を整えて、10時に出発します。

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登山道を45分ほど歩くとゴーラ沢出合。
ここからゴーラ沢へ入ると堰堤の巻が厄介なので、一旦つつじ新道へ入ります。

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標高800m付近で、登山道から離れ、右手斜面に付けられた踏み跡に入ります。
以前は獣道程度の踏み跡でしたが、ずいぶんとくっきりしたトレースになっていました。
ここを辿ってゴーラ沢へ降りる人も増えたって事だろうか。

P6240024

ゴーラ沢へ降り立ち、遡行開始です。
相変わらずガラガラとした沢です。

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10分ほど歩けばヤビキ沢出合。
両方ともゴーロの沢ですが、左がゴーラ沢本流。右がヤビキ沢です。

さあ、久しぶりのヤビキ沢。5年振り3回目。

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少し歩けば、西丹沢一との声もあるナメ床が始まります。
いやあ、何度見ても美しい渓相だ。

だけど、今日はヌメリが酷い。

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最初のナメが終わって、再びゴーロ。
倒木が沢を塞いでいた。越えるのがちょっと厄介。

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ゴーロを少し進めば、再びナメが始まります。

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それにしてもヌメリが酷い。例年、梅雨に入れば雨でヌメヌメが洗い流されるはずなんだけどな・・・。

このナメ滝は、普段なら靴のフリクションで簡単に登れるのですが、ヌメヌメしていて怖い。
右手の乾いた岩を登って越えようとしたのですが、ちょっとルートどりに失敗したか・・・。途中のスタンスが微妙でえらく苦労してしまった。

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ナメ滝を越えた所で、前方からパーティが降りてきたのでビックリする。
この沢の源頭部はどこも急傾斜の岩場で簡単に下降できるような場所は無いはず。
いったいどこから降りてきたんだろう。
すれ違いざまに聞いてみると、F1まで行って引き返すところなんだとか。
挨拶しながら、「今日はヌメリが酷いですね」と言うと、「僕らは沢靴履いてるから」と言われてしまう。
オイラも一応、ファイブテンのステルスラバーなんだけどね・・・
そうか。フェルトなら、こんなヌメリでもへっちゃらかぁ・・・。
スキルの差もあるのか知んないけど・・・

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990mの二又が見えてきました。
本流は左ですが、この先は傾斜が増して、クライミング地帯になる事は経験済み。
今日は出発も遅かったし、まったりムードで、岩場をガシガシと登るようなテンションでは無い。最初から、この辺で適当に逃げるつもりでいました。

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本流にかかるF1 10mの下で休憩しながら、この後のルートを考えます。
そうだ・・・右の支沢へ入ってみよう。
もちろん、右の支沢の源頭が崩壊地で崖状になっていることは知っています。石棚沢の右岸尾根を下りながら、様子は見ていましたから。
右の支沢から、適当な所で右手の尾根に上がろう。そのまま石棚沢右岸尾根を下降して帰ろう。
地形図を眺めながら、1090m辺りの尾根を登るのがいいか・・・なんて考えます。
時刻は11:50。ショートコースとしてはちょうどいい。

・・・と、この時点ではまったりムード全開ですが、この後えらいことに・・・。

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990m二又から、右の支沢へと入りました。
ガラガラとしたゴーロの沢です。
源頭部までこのままゴーロが続くのかもなぁ・・・なんて思いもしましたが・・・。

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あにはからんや、ナメ床が現れました。
少ないながら水流もあります。
おおっ! なかなか良いじゃん。
と思いましたが、沢幅が狭まってゴルジュになってきたのが一抹の不安。
変な滝が出てこなきゃいいけど・・・。

P6240041

厳しい滝ではないけれど、滝場と言えば滝場。
傾斜はさほどでもないが、微妙な逆相なうえに、相変わらずのヌメヌメ。

ちょうどここが、地形図を見ながら検討した1090m付近のようです。
ゴルジュの真っただ中。登ろうとしていた尾根の取りつきは崖状です。

どうする?
このまま、ヌメヌメ滝を我慢で登る?
地形図を見る限りでは、この先に適当そうな尾根は無い。源頭部の崩壊崖を登るはめになる恐れもある。
行き詰って引き返しで、こんなヌメヌメの滝を降りてくるってのもヤダしなぁ。
予定通り、この尾根に這い上がるか・・・。
取りつきは崖状だけど、この程度ところは過去何度も這い上がっている。
10mか20mも這い上がれば、普通の尾根になるはずさ。経験から言うと、たいていそうだった。

そして、右手の尾根に這い上がり始めます。

10mほど上がった所で、ちょっとやばいかも…と思った。
大きな岩が多く、足場は豊富にあるように見えたのだが、その岩が全部不安定なんだ。
岩に体重を乗せられない。かといって泥もグズグズ。
登り始める前に、チェーンスパイクを履いておかなかったのはウカツだった。
ザックのサイドポケットから、スリングも出しておくべきだった。
樹が生えていればラッキー。なければ樹の根をまさぐりながら這い上がる。

P6240042

20mほど上がってようやく傾斜が緩む。(と言っても、まだ45度くらいはありそう)
やれやれ・・・ようやく二足歩行で上がれる・・・
と思ったのも束の間。

P6240043

ヤセ尾根上にデーンと岩壁が立ち塞がる。

マジか・・・

右手は絶壁。左手にかすかな突破口を見つけたが、こんな所で途中でセミにでもなったらアウトだ。
何度も何度もルートを目で追い、ホールドスタンスを確認しながら登った。

冷や汗ものだった。・・・が、これで終わりではなかった。

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ガリガリのヤセ尾根が続く。
右も左も絶壁だ。
人どころか、獣でさえも入って来ない尾根なんだろう。
転がっている岩が全て浮石であることからも、その事がわかる。
一瞬も気が抜けない。

P6240046_2

まただ・・・垂直の大岩が尾根を塞いでいる。

絶句。

岩の右手をトラバースして、岩を越えた所で泥斜面を這い上がる。
が、途中で掴まる樹が無くなり行き詰る。

こういう場所の登りは、ホールドが一番大事。片手でもしっかり掴まれるものが確保できれば、多少スタンスが悪くても身体を引き上げられる。逆に言えば、ホールドが不安定のままで身体を引き上げるのはリスクが大きい。
ここは絶対に失敗できない場面。『えいやっ』で登る事はできない。

地中に手を突っ込み、樹の根を探る。
樹の根を掴んだら一歩上がる。それを何歩か繰り返す。

登り切った時には、心身ともにヘトヘトだった。

今まで、いろんな尾根を歩いてきたけれど、この尾根のシビレ度はトップクラスだ。

考えてみれば、このヤビキ沢周辺の尾根はみなそうだった。急斜面の岩尾根。
その中でも、ここはガリガリに痩せているから、逃げ場がないんだ。

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1320m付近で、石棚沢右岸尾根に乗った時には、心底からホッとした。

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なんて優しく温かい尾根なんだろう。

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石棚沢出合に降り立ち、下降してきた尾根を振り返って・・・。

15時ちょっと前には西丹沢VCに帰還しました。

結果、予定していた時間通りに戻ってはきたけれど、「今日はのんびり散歩」と思っていたのとは正反対の冒険山行になってしまいました。

はたしてあの場面(ヤビキ沢1090m)で、どういう選択をすべきだったのか・・・。
あのまま沢の遡行を続けていれば正解だったのか・・・というのもピンとこない。
安全第一で考えるなら、ピストンで沢を下降する事だったのだろうが、それは無いな。オイラの性格から、その選択肢はまず無い。
990mまで戻って界尾根?
一度歩いて、キツイ尾根であることを知っているから、それも無かったろう。
じゃあ、990mから右手の支尾根?
その選択肢はあったかもしれないが、その尾根だってどういう尾根だかわかったもんじゃない。
今日の尾根が危険尾根だったって事も結果論だ。歩いてみなきゃわからない事。
でも、ヤビキ沢周辺の尾根が危険含みって事は、予想できたはず。
少なくてもまったりモードのモチベーションの時に歩く尾根では無かったか・・・。

と、反省はしたものの、終わってみれば「なかなか面白い尾根だったな」なんて思っている自分が怖い・・・。

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2018/06/19

檜洞丸

オイラの中には『困った時のモロクボ沢』というのがある。
計画もなく突然フラっと山へ行きたくなった時には、モロクボ沢へ行っとけば間違いない。という意味だ。
モロクボ大滝はいつ見たって心打たれるし、美しい渓相で癒されるし、あの辺の地形はほとんど把握しているので、仮に地図が無くたってウロウロできる。ヒルもいないしね。
急に休みが取れた時や、モチベーションが上がらずどこへ行くか決めかねてる時なんかには、とっても便利。

この日も突然、日曜日が休みになったのだ。
土曜日の夕方まで仕事やる気満々だったのに・・・だ。
取引先の担当者に「土曜日中にGOを出してくれないと間に合わないよ。」と言っておいたはずなのに、土曜の午後になっても何の連絡もない。夕方になってしびれを切らして、取引先に電話してみた。
「今日は土曜日なので、彼は休みです。」だって・・・。
ハァ?   だよね。

まあ、そういう時代さ。
土日は休んで当り前。
じゃないとすぐに、『過労死』だの『働き方改革』だのと言われちまう。

そういう事なら、オイラも日曜日は休んで山へでも行ってくるさ。
もう間に合わなくたって、知ったこっちゃない。オイラのせいじゃないからね。

というわけで、この日もモロクボ沢へでも行ってくっか・・・と西丹沢VCまでやってきたのでした。
水晶沢の右又がまだ未踏だったので、その辺りを歩いてみようと。

支度を済ませ、出発前にVCのトイレを借りて・・・というところで、AYさんにバッタリ。
「どこへ行くんですか?」と聞くと、「花を探しながら檜洞丸をぐるっと」というので、「一緒に付いて行っていいですか」と。

急遽、行先変更でAYさんと散歩山行をしてきました。

2018年6月17日 

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最近は日曜日も休めないときが多く、誰からもお誘いがかからなくなってしまった。
今日も寂しく単独行かと思っていたのに、ラッキー、ラッキー♪

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さあ、まずは用木沢へ向かって出発だ。時刻は8:50。
詳しいルートも聞かぬまま、おしゃべりに夢中になって歩く。
小笄・大笄経由で檜洞丸へ上がるとは聞いたが、まあ、いいや。どんなルートでも。

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登山道が犬越路沢へさしかかった所で、登山道から離れ犬越路トンネルの真上のピークへ向かう尾根に取り付く。

この尾根はだいぶ以前に下降したことがあるけど、あまり記憶に残っていない。なかなかワイルドな尾根だ。

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以前は、稜線に出る直前が激ヤブで、猛烈なヤブ漕ぎをした記憶が蘇ったが、今はご覧の通り。かつての激ヤブの名残、枯れた笹が立ち並ぶ。

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犬越路トンネルの真上で稜線登山道に飛び出す。
ここからは登山道歩きだ。
ガスガスの稜線もそれなりに良い雰囲気。

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この登山道を歩くのも久しぶりだ。
というか、考えてみたら、檜洞丸へ向かって登りでこの登山道を歩くのは初めてかも。
下りでは何度も歩いた事があるけれど。
そう考えれば、けっこう新鮮な気持ちで歩ける。
初心者の頃は「ヒエ~」とか思いながら降りた鎖場も、登りだと全然違う印象だ。こんなに緩い岩場だったっけ?

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途中で矢駄尾根に寄り道をして、AYさんお気に入りのブナの木に挨拶をする。

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道々、花の写真を撮ったり、昼食をとったりとのんびりのんびりと歩き、檜洞丸山頂に到着。13:50。

本当に久しぶりだ。何年ぶりになるだろう。
山頂には、他に2組だけ。もう、みんなとっくに下山している時間だもの。

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山頂で15分ほど休憩してから、下山にかかります。

テシロノ頭の先から石棚沢右岸尾根で降りるか、板小屋沢ノ頭から祠尾根で降りるか、歩きながら考えましょう…という事で、石棚山稜の登山道を下山します。

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桂の大木。
AYさんと一緒に歩いていると、樹々の事もいろいろと教えてもらえる。

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結局、板小屋沢ノ頭から祠尾根で降りることにしました。

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ここは下りで使う時はRFがとても難しい尾根。
といっても、オイラは地形図を持っていないし、AYさん任せ。
AYさんは例によって、猛スピードでずんずん降りていきます。
付いて行くのに必死だぜ。

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西丹沢VCの緑の屋根が見えました。
AYさんの見事なRFで山神様の祠の上にピッタリ下降です。
16:30。 お疲れさまでした~。

出発前に偶然にもAYさんと出会ったおかげで、楽しい1日となりました。
久しぶりの登山道歩きも檜洞丸も新鮮な感じで気持ち良かった。
やっぱり山はさ、のんびりゆったりと歩くのが楽しいや・・・ね。

「今の時期は花が少ないですねぇ」なんて会話しながら歩いてた気もするが、終わってみればたくさんの花の写真を撮っていました。
中には滅多に会えない珍しい花も。
これもまた嬉しかった。

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ウメガサソウ

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コアジサイ

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ハコネラン

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オノエラン

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ミヤマカラマツ

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トウゴクヒメシャラ

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ツルアジサイ

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ヤマオダマキ

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オオバイケイソウ

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ヒトツバイチヤクソウ

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2018/05/13

弁天沢

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先週(5/6)のAYさんの記事を読んで、久しぶりにヤマシャクヤクを見てみたいと思ったのだった。
希少なヤマシャクヤクの生息地を荒らさないための配慮だろう。AYさんはそのルートを明らかにしていないが、記事の文面から場所は推測が付いた。
どうせならAYさんと同じ弁天沢を登って行こう。AYさんのパクリになってしまうが・・・。もっともAYさんはコースをアップしていないんだから同じかどうかはわからないが・・・まあ、ほとんど同じコースだと思う。

といっても、リスペクトするAYさんがルート図をアップしていないんだもの。オイラもアップするわけにはいかない。
というわけで、今回のルートのアナウンスは「弁天沢を登ってきました」というだけです。

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2018年5月13日

前日昼頃の天気予報では夕方から雨になっていた。「夕方からならOK。決行だ。」と思っていたのだが、朝チェックすると13時から雨に変わっていた。
どうしようか・・・と迷ったがせっかくの休みだしと出発する。
ショートコースだし、13時には帰還できるだろう。様子によってはコース変更もありだ。

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塩水橋に車を停めて7:30スタート。
さすが雨予報が出てるだけあって、いつもは車でいっぱいになる林道ゲート下の路駐車は3台だけ。5月の日曜日でこんなにすいてる事ってある?

塩水林道をテクテクと歩いて、弁天沢の出合に下降する。
が・・・ミスった。『二つ目のヘアピンカーブの手前を降りたら弁天沢』と思い込んでいた。
ああ、ここだ、ここだ。と林道から沢へ下降したが弁天沢が無い。
「???」だった。しかも「何故??」と思いながら上流へ向かって歩いてしまった。
しばらく上流へ歩いて、初めて地形図を取り出し確認する。
下じゃん!
間違った思い込みのせいで、弁天沢出合の少し上流で塩水川へ降りていたのだ。

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なんて、プチアクシデントもあったが、弁天沢出合に到着。
クソっ。15分くらいロスしたか。急いでるっていうのに・・・。

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いきなり弁天沢を遡行しないで、まずは左岸の尾根に取り付く。
出合からしばらくは堰堤が続くからだ。
尾根を30m程登ると、弁天沢上流へ向かって水平経路が現れる。
この経路は最後の堰堤の直下まで続いている。
ここは以前歩いた事があるので覚えていた。

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最後の堰堤の直下で沢へ降りて沢を遡行する。
なかなかいい渓相の沢だ。

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しばらくは小滝とゴーロが続く。
傾斜はそこそこキツイ。
そのせいか、ゴーロ歩きもそれなりに面白い。

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しばらく歩くと3mほどの小滝。手前の二筋の流れは湧水だ。
この小滝を越えたら、水が涸れてしまった。

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5m涸棚。

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そして、立ちふさがるほぼ垂直の涸棚。15mくらいあるか。
クライミングの達人ならフリーで登れるかもしれないが、オイラにはとても登れない。
左から巻いたが、やさしくは無かった。岩がちの斜面を登って巻くのだが、岩が動くし、勾配はキツくて限界ギリギリ。けっこう痺れる巻だった。

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再び水流が復活して、3m+5mの滝。
正面突破できそうな気もするが、黒光りする岩は滑りそうでイヤ。
左手をよじ登った。

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その後もクライミングチックな登りが続く。

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ゴルジュの中の小滝登り。

いやあ~、なかなか面白い沢だ。
良い沢だなぁと思った。

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標高880m二又。時刻は9:40。
もう少し沢を登りたい気持ちがあったが、13時までに塩水橋に帰るなら、そろそろ尾根に上がり時かもしれない。本間ノ頭まで、まだ470mもあるからな。
水もすっかり枯れたようだし、この二又の界尾根に上がろう。

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取り付きはなだらかな尾根だったが、すぐにワイルドなヤセ尾根の様相を見せ始めた。

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岩がゴロゴロする尾根をしばらく登ると、岩の壁が尾根を塞いでいた。
ルートを見極めながらよじ登る。

なかなか面白い。大好物だよ、こういう尾根。

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岩の壁を越えた後は、尾根から岩が消えた。
傾斜はきついが自然林の良い尾根だ。
胴回りが3mを越える栂(たぶん・・・)の巨木やブナの巨木が点在している。

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人の手が一切入っていない森なんだな。そんな雰囲気がした。
原始の姿がそのまま残る隔絶された尾根なんだ。
あちらこちらに倒れて朽ちる巨木。それがまた、その雰囲気を醸し出していた。

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そして、シロヤシオがちょうど盛り。
今年は例年よりもだいぶ早いね。

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トウゴクミツバツツジは、だいぶ花が散っていて、残っている花はわずかだった。

11:10頃 本間ノ頭のピークの東20mほど下で、登山道に飛び出す。

それにしても良い尾根だった。
下部は荒々しい岩尾根。
上部は原始林の雰囲気。
宝物の尾根を見つけた気分だ。

さて。
13時までに戻るつもりなら、急いで下山しなければ。
多少の雨に濡れるくらいはかまわないのだが、気がせくのはあいつらのせい。そう、雨が降り出すと、ヤマビルがウヨウヨとうごめきだす。
急ぎ足で帰路に就く。もちろんお目当ての花を探しながらね。

1週間前にAYさんが固い蕾が多いと言っていたヤマシャクヤク。驚くことにほとんどが散った後だった。
びっくりするね。たった1週間で。ヤマシャクヤクの花の命は2~3日らしいが、この1週間でほとんどの株が開花して散ってしまったようだ。
暖かい日が続いたからねぇ・・・

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ようやく開花中の群落を見つけた。

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ああ・・・よかった。
数年ぶりでヤマシャクヤクの花を見ることができた。

結局、開花していたのはこの一群落だけでした。
来週はもう花は見れないだろう。
雨予報で決行した甲斐があった。

 

花のそばでランチ休憩を取った後は、速足で下山。
12:50には塩水橋に帰還しました。

ヒルは靴の中に1匹。実害は無し。
着替えたり、ザックの中を整理したりと帰り支度をしている最中にポツリポツリと雨が降り出す。時計を見ると13時ジャスト。
予報ピッタリだ。恐るべしだな『tennki.jp』。

弁天沢は短いながらも面白い沢だったし。
尾根は素敵な尾根だったし。
お目当ての花には巡り合えたし。
短い周回ながら充実感と満足感がたっぷりの山行でした。
幸せな気分です。

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2018/05/08

イデン沢

ゴールデンウィーク中はずっと仕事してたんだよ~。

まあ、仕事が入れば祭日だの連休だのは関係ない零細企業だもの。
仕事が忙しい事が何よりさ。
でも、GW最終日の6日は、なんとか仕事も休めて山へと行くことができました。

行ってきたのは地蔵平の奥のイデン沢。
このイデン沢、シキリ沢出合から忍橋までの区間が未踏区間としてポッカリと空いてしまっていました。これを埋めなければと、ずっと気になっていたんです。

2018年5月6日

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blogにはアップしていないけど、2週間前の4/22にも世附をウロウロと歩きました。その日は4月にしては異常な高温で、バテバテのヘロヘロになってしまいました。
天気予報では今日も気温が相当上がるとか。都心では30度なんて予報も・・・。
水をいつもの倍の2L用意しましたばが、2週間前の時はホントにフラフラになってしまっただけに心配です。
今日は飛ばさないで慎重にゆっくりと歩く事を心掛けます。

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7:05 細川橋から少し山へ上がった場所にある大室生神社の下に車を停めさせてもらって出発です。

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7:55 二本杉峠
一息入れてから、地蔵平に向けてさかせ古道へ入ります。
この古道を歩くのも2年ぶりになります。荒廃する一方の廃経路。時々状況をチェックしておかねばなりません。

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さかせ古道に入って15分ほどで一つ目の崩壊地。
ここは2010年の台風で土砂が流され、岩盤がむき出しになって通過困難になっていた場所です。その後、ロープが設置され(その経緯も知っていますが・・・)危険だけれど何とか通過できるようになりました。
2年前には再び土砂が岩盤に積もりはじめ、通過が楽になっていました。

さて、今回は・・・
積もった土砂も安定して、さらに楽に通過できました。
但し、設置されているロープも8年は経過しています。ロープに頼りきるのは危険かも。あくまでも補助程度に。

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さらに15分ほど歩くと2番目の崩壊地。

2年前は新たな崩壊直後で斜面が不安定になっていて、おっかなびっくり通過したものですが、今回はその土砂も安定して、普通に通過することができました。

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経路不明瞭な区間も多々ありますが、おおむね良好な感じだと思います。
2年前の記憶ではもう一か所岩盤むき出しで怖い箇所があったはずですが、今回はそんな場所も無かったので、おそらく岩盤の上に土砂が堆積したのでしょう。

2010年の台風直後は危険極まりない経路と化していましたが、その後崩壊地も安定してきて、バリ慣れしてる人なら問題なく歩けるはずです。
但し、あくまでも『バリエーションに慣れている人には』ですよ。道としては成り立っていませんので。

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9:20 地蔵平に到着。

大室生神社から2時間15分か・・・。
今回は、さかせ古道も快調に歩いてきたはずだけど、やっぱり地蔵平は遠いなぁ。

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富士見林道をしばし歩いて、白水沢出合地点でイデン沢に入渓します。

本当は、富士見林道をもう少し先まで歩いて、シキリ沢出合付近でイデン沢に降りるつもりにしていました。
が、この地点で「あれ? なんで遠回りの林道をシキリ沢まで歩くつもりだったんだろう?ここで沢に降りちゃえば早いのに。」と思ったんです。

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沢を少し歩くと巨大なコンクリート堰堤。
ここでハっと思い出した。白水沢出合から富士見沢出合までの間に巨大な堰堤が2つあるんだった。それを巻くのが面倒なので、シキリ沢出合まで林道を歩こうと思っていたんだった。

実はこの計画を立てたのは1週間以上前。先週の日曜日に歩くつもりだったのだが、体調不良で1週間延びてしまったのだ。その間にすっかりこの事を忘れてしまっていた。
最近多いんだよねぇ・・・こういうことが。
「年のせい」にだけは絶対にしたくないんだけどさ・・・。

なんて愚痴は置いといても・・・結構疲れるんだ。この二つの堰堤の巻が。

さて。

シキリ沢の出合を通過して、いよいよ未踏区間に踏み込みます。

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しばらくはずっとゴーロ歩き。

いい加減ゴーロ歩きに飽きてきた標高750m付近。

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おおっ! 滝だ。
3mくらい。
流れが階段状になっているから、ずぶ濡れ覚悟なら水芯を直登できそう。する人はするんだろうね。ardbegさんとかnenetaさんとかEAさんとか。ずぶ濡れになってね。
オイラは絶対イヤ。釜も深そうだし。左岸のルンゼ状から巻き巻きだ。

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その上にすぐまた滝。
4mくらい。
ここは流れの左を濡れずに登れる。
階段状になっているから簡単だけど、ヌメヌメ注意だ。
この時季の多分に漏れず、岩はそうとうヌメっている。束子でゴシゴシしながら登った。

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その上はナメ床。これは良いナメだ。
いいね、いいね。

これは当たりの沢か・・・と思ったが、極上の区間はすぐに終わる。

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再びゴーロが続き、880m二又。
地形図上では本流は右だ。目指す忍橋も右。
が、水流は1対1。沢幅から見れば左が本流に見える。
地図を見ないで、ただ「本流を進め」と言われたら、左又へ行ってしまうだろうな。

忍橋から上流は踏破済みだし、未踏の左又へ行ってみたい。
が、それではここから忍橋までの区間が、また未踏で残ってしまう。今日の目的はイデン沢の未踏区間をつぶす事だ。

ここは一旦、忍橋まで行こう。その後でこの左又へ降りてみよう。
ここから忍橋までの間に、滝場があるかもしれないじゃん。

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そう思い、忍橋に向かって歩きだしたが・・・変哲もないゴーロ歩きが続き、ほどなく忍橋が見えてきた。

歩きながら考えた。イデン沢の上流部は菰釣沢と名を変えるのだが、どの地点から名が変わるのかが疑問だった。
忍橋から上流が菰釣沢だと思っていたが、それもなんか変だ。さっきの二又から名が変わるのかもしれない。
という事は・・・イデン沢の源頭はさっきの左又という事になる。

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忍橋でいったん林道へ上がり、林道を南下しながら適当なところで斜面を降りる。
狙いはさっきの二又地点だ。

が・・・狙った方角が少しずれてしまったようだ。

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降り立ったのは、先程の二又からすこしばかり上流の800m地点だ。
ここもまた二又になっている。

まあ、いいや。ここから上流を目指そう。

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歩き始めてすぐに滝。
2段で5mくらいか。
いいぞ、いいぞ。

この滝は、どこからでも簡単に越えられる。

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滝の上もなかなかいい渓相だ。

こりゃ期待できるかも・・・
と思ったが・・・思い過ごしだった。

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ほどなく水流は消え・・・
岩ゴロゴロの雑然とした沢床を歩く。

富士見林道が横断する地点で沢から上がる事にする。

地形図を見れば、まだこの先標高差にして200mくらい沢は続いている。
水は涸れても岩棚とかはあるかもしれないが、時間はもう11時20分。
先々週の山行でバテバテになってしまった事を考えると無理は禁物だ。

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富士見林道で休憩しながら帰りのルートを考える。

富士見沢の左岸尾根を下降することにした。
地形図を見て、尾根の形が複雑で面白そうだなと思ったから。

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この尾根、大栂の山頂付近からずっと続いている尾根だから、富士見沢左岸尾根と呼ぶのは適当でない気はするが・・・富士見林道から下は、富士見沢の左岸をイデン沢まで下っている。

尾根は複雑に分岐しているが、仕事道の痕跡が残っていて、地図を読まなくてもそれほど迷う事は無いと思う。
植林の尾根で面白味は無かったが、歩きやすくはあった。

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シキリ沢出合でイデン沢に降り立ち、沢を渡ってすぐの斜面に取り付く。
急斜面をひと頑張りして、再び富士見林道へ出た。

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12:40 地蔵平に戻る。
お地蔵さまに挨拶をした後、久しぶりに山神様にも寄り道してお参りする。
この祠と鳥居もだいぶ傷んできたなぁ。もう何年かすると倒壊してしまうかもなぁ。

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帰路は大又沢林道を南下して、千鳥橋から大杉歩道で二本杉峠へ向かう事にします。
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この大杉歩道もほぼ2年振り。ここもさかせ古道と同じく、世附へ入るための通勤路だ。時々のパトロールは欠かせない。


経路痕はさらに薄くなっているような気がした。
新たにロープなどが設置されている箇所もあったが、足元の危うさは増していた。バンドははっきりと見えるが、地面が柔らかく、もはや道と呼べる状態ではない。
ここの斜面は『落ちたら死ぬ』的な恐怖は感じないので、かまわずザクザクと歩けるが、こんなかんじなら、下を流れている清水沢の沢床を歩いた方が楽で安全かもしれない。
オイラ、清水沢も歩いた事があるのでそう思った。

二本杉峠を通過して、尾根通しで細川橋を目指す。

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無事、神社の裏手に到着しました。

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最後は山遊びをさせていただいたお礼と、車を停めさせていただいたお礼を・・・

14:50 本日の山遊び終了です。
今日も暑かったけれど、体調は大丈夫でした。余分に持った水1Lも、本当に余分で、ただ重たいだけでした。

本日の歩行距離15.7km
たいしたとこを周っていないけど、やっぱり世附は奥がふかいよねぇ・・・

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2018/03/26

大界木山南尾根から赤沢

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オイラがバリエーション歩きを始めた当時は、山歩き用のGPSは高価なガーミンくらいだったし、精度もイマイチだったと思う。
もともとは地図を見るのが好きだったのが、バリにはまった理由。GPSを見ながら山を歩くなんて考えもしなかった。地形図を見ながら必死にRFをするのが大好きだった。
未知の尾根を地図とコンパス、高度計を頼りに下降する事が面白くてしょうがなかった。RFミスで違う尾根を下降してしまう事なんて数知れず。ヒーヒー言いながら半べそで登り返す事なんて当たり前だった。でもそんなんが楽しかったんだなぁ。
だから、手軽にスマホでGPSのルート表示ができる時代になっても、スマホ片手に山を歩くなんて考えもしなかった。軌跡を取るためにGPSのスイッチは入れているけど、いつもザックの中にしまいっぱなし。(ホントのこと言うと、どうにも困った時にはザックから取り出して現在地を確認したりはしてたけどね・・・)
いや、別にGPS片手に山を歩くことを否定してるわけじゃないよ。ただ、オイラの山遊びには必要ないって事。

そんなオイラだったんだけどね・・・

ヨドバシで眺めているうちについ・・・。
最初は冷やかしで眺めてるだけだったんだけど。ついつい・・・
買っちまった。プロトレックスマート。GPS内蔵でしかも地図を表示できるんだって。

焼きが回ったか・・・と自分でも思う。

が、買っちまったからには使ってみないと。こんなちっちゃな画面で、はたして役に立つのか・・・と。

というわけで。
GPSウォッチのお試しと、早春恒例のハナネコ調査を兼ねて、世附の奥地へと行ってきました。

2018年3月25日

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道志の水晶橋から甲相国境尾根へ上がり、まず大界木山の南尾根を下降してみようと思います。ここは尾根が複雑でRF下降するのはとっても難しい。GPSウォッチの性能を試すにはもってこいだと思う。そして、地蔵沢の上流部支流である赤沢出合にピッタリ下降して、赤沢をハナネコを探しながら遡行しようと思います。

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道志道の駅から林道へ入る。ところどころで積もる雪も5cmくらいのもんだからへっちゃらだろうと、強引に車を進める。途中2ヵ所ほどでスタックしかかるも、何とかかんとか水晶橋に到着。ノーマルタイヤでよく頑張ったぞ!わが愛車。
支度を整えて8:15に出発。

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まずはおとなしく登山道で城ヶ尾峠へ向かう。積雪は10㎝くらいか。表面だけが凍っていて、一歩一歩が結構疲れる。

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城ヶ尾峠直下の崩壊地もご覧の通り。
でも、ザレ斜面よりも雪が積もっている方が歩きやすいか?
そんな気がした。

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出発から1時間で城ヶ尾峠に到着。雪道が歩きづらく、普段よりもやや遅め。

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9:45 大界木山に到着です。
しばらくぶりに来たけれど、新しい道標が立っていた。

ここで登山道から離れ、南尾根に突入します。

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自然林の穏やかないい尾根なんだけどね。なんたって尾根の派生が複雑。
特に上部は、赤沢とバケモノ沢の源頭部が複雑に入り組んでいて本当にわかりづらい。地形図が間違ってるんじゃないかと思うくらいだ。実際、地形図と地形が一致しない場所もある。
以前、マイナールート探検隊のキリヤマ隊長とアンヌさんと一緒に下降した時も、3回ほど違う尾根を下降して登り返しをした。

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今日だってやっぱりそうだ。GPSの軌跡を見れば、1160m付近、1000m付近、950m付近と3回間違えかけているのがわかる。
でも、「なんか怪しいな・・・こっちで合ってるのか?」と思った時に腕時計の画面を見れば、「あっ!やっぱり違う。」とすぐにわかる。傷が浅いうちにトラバースで修正できるから、体力ロスも時間ロスもほとんど無しですんだ。

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下降開始から1時間弱。10:40に赤沢出合に降り立った。

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しばし休憩をした後、赤沢遡行を開始します。

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さっそくハナネコノメ発見。
まだ半開き状態。咲き始めたばかりだ。

その後も、ここにもあそこにもと、そこかしこにハナネコノメが咲いています。

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以前、M-K師匠、AYさん、TI博士と一緒に来たことがあります。もう8~9年前の話。まだ沢歩きに不慣れだったオイラは、3人に付いて行くのに必死でで、風景もあまり覚えていないんだ。

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なかなかいい沢です。
と、滝が見えてきました。
手前の2mは軽く越えて・・・

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奥の5mはちょっと手強いか・・・。
巻きも簡単じゃなさそうだし、水流左手をよじ登るかなぁ・・・。
と、岩にしがみついてみるも、なんか滑りそうで一歩目の離陸ができない。
チ・・・他の手は無いかとふと左手の斜面に目をやると・・・
あっ、残置ロープがあるじゃん。

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こりゃありがたい。釣師が使う残置ロープかな。

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ハナネコは相変わらずそこかしこで咲いています。

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920m二又。
以前、M-K師匠達と歩いた時には、城ヶ尾峠を目指して左を登りました。
今日は大界木山を目指して右へ行ってみます。

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右又へ入ってすぐに石積発見。
炭焼小屋? なんか炭焼小屋っぽくないんだよなぁ・・・。なんの石積だろう。

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斜度がだんだん立ってきました。が、良い渓相です。

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小滝が連続しています。

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こんな滝や・・・

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こんな滝も。
楽しい沢です。

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水が涸れて1060m二又。
どっちへ行くか・・・少し考えて左へ進む。
別にどっちでもよかったんだけど。

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傾斜がきつくなってきました。泥ルンゼ登りとしては限界に近い。

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稜線が見えてきたあたりから、ズルズルの泥斜面。足を蹴り込んでも崩れるだけ。
ここで身の危険を感じてギブアップです。左の尾根に逃げました。

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12:30 大界木山の西側で国境尾根に飛び出しました。

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尾根を乗越す形で、浦安峠へ向かう登山道へ入ります。
目印の看板も倒れています。ここも歩く人は、もういないんだろう。

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浦安峠には向かわず、そのまま尾根を西進します。だって、その方が近道だから。

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尾根の末端は擁壁。擁壁の上をトラバースして、ここから林道へ降り立ちました。

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13:20 水晶橋へ帰還しました。

 

赤沢は良い沢だった。
ハナネコノメもたくさん咲いていました。
世附の奥ではハナネコがようやく咲き始めたところのようです。
これから2週間くらいが見頃でしょうか。

 

さて。

プロトレックスマート。
思ったよりも使えそう。小さい画面だけれど、現在地を把握するには十分。GPSの精度もなかなかいいみたい。
これを持って歩けば、ミスコースのリスクはグッと下がるだろうね。

だけどね・・・

そのリスクと隣り合わせだから、未知尾根のRF下降は楽しいんじゃないの?
あのドキドキ感とか。失敗して登り返している時の悔しさとか。ピッタリRFした時の達成感とか・・・。
こんなの持ってヤブ尾根を歩いて楽しいか?って気もする。

まあ、しょせん自己満足のための山歩きなんだから。
使うも使わないも自分の好きにせいや・・・って事だよね。

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2018/03/19

ハナネコと白滝と

まだお彼岸の前だってのに、もう桜の開花宣言が出た。今年の冬は異様に寒かったから、春も遅いんだろうなぁと思っていたが、またそれは別の話なんだろう。いずれにしても、冬が大っ嫌いなオイラにとっては嬉しい便りだ。山を歩くのにしたって、早春から初夏にかけてが一番楽しい。
さっそくやまへ繰り出さなくっちゃと思いはするのだが、このところどうも調子が良くない。もう2週間も風邪気味なんだ。だいぶ良くはなってきているけれど、仕事が立て込んで徹夜続きだった事と重なって、身体は重い。
でもなぁ。山ではハナネコたちが咲き始めたと思う。久しぶりの休日なんだ。軽く歩いてこよう。軽~くね。

2018年3月18日

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そんなわけで、本日の山歩きに選んだのは谷太郎川の源流地帯。
ハナネコが咲いていて、朝寝坊してもいい近場で、短い周回で回れて、それでいて誰も来ない秘境感たっぷりの山域だ。久しぶりに湧水滝と白滝の姿も拝んでこよう。

朝、遅めのスタートで8時10分に広沢寺の駐車場から歩き始める。
なにせ、また1ヶ月以上のブランクを作ってしまったからな。林道歩きで足慣らしをしなくっちゃ。

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二の足林道をテクテクと歩く。トンネルを越えたら、谷太郎川の右岸高みの道を行く。
早春の花々が咲き乱れ、気持ちの良い林道歩きだ。

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ダンコウバイ

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フサザクラ

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何だっけ?

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不動尻はミツマタの群生地。

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ちょうど花の盛りが始まったところだ。これから花が真ん丸に広がって良い香りを放ち始めるんだろう。
今から2週間ぐらいが見頃だね。

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沢に入ってすぐに不動の滝。

この谷太郎川。不動尻の二又から左又のこちらを大山沢と呼ぶらしい。
数日前にUPされたAYさんのblogにそう書かれていた。
今まで沢の名前がわからなかったから、『谷太郎の源流』とか『白滝の沢』とかテキトーに呼んでいたけれど、これからは大山沢って呼ぶことにする? でも、梅ノ木尾根を挟んだ南側にも大山沢があるから紛らわしいよね。

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不動の滝を越えてすぐに、第一ハナネコノメ発見!
ちょうど咲き始めたばかりの姿だ。
大好きな花だからね。こいつらを見ないと春が来た気がしないんだ。
今年も会えてヨカッタヨカッタ。

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ムカゴネコノメもハナネコノメもそこかしこに咲いていました。

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そして大ナメ滝。
まずは大ナメ滝を素通りして、湧水滝の方へ向かいます。

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湧水滝の門番、10m直瀑。
いつも眺めながら、「あそこへ取り付いて、こっちへ行けばのぼれるなぁ」とルートは見えるんですが、巻道があるのにわざわざ岩にしがみついたりしないのがオイラの主義。
今日も巻道から滝の上へ上がります。

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そして秘境中の秘境。湧水滝。
こればっかりは写真じゃ伝わらない。実際にこの滝の下に立ってみれば、圧倒される景観だ。
取り囲む岩壁のあちらこちらから水が湧き出し流れ落ちている。

数年ぶりに訪れたけれど、やっぱりすごいなぁ。

湧水滝を堪能したら、大ナメ滝の下まで戻ります。

大ナメ滝は巻くよりも直登する方が楽・・・ってのはわかるけど、まだ寒いし濡れたくない。
それに春先は岩がヌメってるからやだなぁ。と、左岸の高巻道から上がる。
秘境と言われているこの山域にも、最近は入ってくる人が増えたんだろうか。人が歩いたような気配を感じる。1週間ほど前にAYさんが歩いているはずだけれど、そればっかりじゃないな。

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白滝の門番の滝。2段10m。今は残置ロープがあるから安心して簡単に登れる。
やっぱりこの残置も、ここ最近何人かが使っているようだ。グローブで磨かれていた。いつもこの時季は、冬の間泥に埋もれていた残置を、掘り出していたのだから。
手に取った感じ、この残置もいつまでもつかわからないけどね。

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そして、白滝20m。
ここまた久しぶりだ。何度見てもいい滝です。

白滝の下で休憩をしていると、下から単独の男性が上がってきた。
こんな所で人と会うなんて思っても無いからびっくりした。この山域を単独でうろついているなんて、相当な人なんだろうと少し話をする。
オイラが「この後右岸の尾根で稜線へ上がるつもりだ」と言うと、それじゃあご一緒しましょうという事になった。

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白滝右岸の崖をよじ登って、そのまま尾根に取り付く。

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取り付きからかなりの急斜面が続く。
振り返ると、先程の男性は両手にドライバーを持ってグイグイと登ってくる。
いやア、ダブルドライバーは初めて見た。かなりバリ慣れした人に違いない。
歩きながら話をしているうちに、ヤマレコユーザーのtantanmameさんだとわかった。
なるほど。丹沢バリの記録は何度か拝見したことがある。
今日は日向薬師から、屏風沢を登り、梅ノ木尾根からシチミ尾根を下降して、大ナメ滝を登って白滝まで来たとか。
そりゃ、相当マニアックなコース設定だ。かなりの猛者だな。

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前方に大岩が見えてきた。
ここまでは以前来たことがある。その時は、ここから湧水滝の上流へ向かって下降したので、この先は未踏区間になる。
さて、まず尾根上に立ちふさがるあの大岩をどうやって越えるか。
中央突破しかねぇか・・・と思ったが、それもきつそうだったので、左手へ回り込んでみたら割と楽に岩へ登れるルートがあった。

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この辺りの尾根がみなそうであるように、がりがりに痩せたワイルドな尾根だ。
こりゃ、絶対にキレットがあるな・・・と思った。

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キレットもあるには有ったが、通過に危険を伴うほどでもなかった。南隣の展望岩の尾根に比べたらだいぶ安全な尾根だ。

白滝から50分ほどで唐沢峠の登山道へ飛び出す。
短いけれどワイルド感のある良い尾根でした。

ここでtanntannmameさんとはお別れです。短いけれど楽しい時間でした。この後、石尊沢を遡行して大山まで行くという。そうとうな健脚だ・・・とビックリする。また、どこかでお会いしましょう!

さて、オイラはもうすでに疲労感が出始めてます。梅ノ木尾根経由で帰りましょう。

P893から梅ノ木尾根に入り、P778を越え、大沢分岐を直進し・・・

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登山道が直角に曲がって弁天御髪尾根に入るこの分岐を直進してみようと思います。
二ノ足沢へと降りてゆく尾根です。
ここら辺はまだ歩いた事が無い未知尾根です。

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植林の尾根は、特に何事もなくすんなりと25分ほどで二ノ足沢の500m付近に降り立つ。

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降り立った場所にカッコいい石積堰堤。こりゃきっとT.I博士も気に入るに違いない。

その後、二ノ足沢沿いの経路痕を辿って下ります。

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かつては橋だったのだろう、朽ちた丸太。
ここが旧ハイキングコースだったという事は知っていたが、廃道になってどれほどの年月が経つのだろうか。
それほど危険だとは思わないが、気軽な気分で歩ける道ではない。

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5段の滝というらしい。傍らの道標にそう書いてあった。

そのまま進むと、キャンプ場の跡地にたどり着き、そこからは林道歩きで広沢寺へ戻りました。

今年もハナネコたちに会えたし、久しぶりに湧水滝と白滝も拝んだし。初尾根もなかなか良かった。下山路の二ノ足沢ハイキングコースもお初で新鮮な面白みがあった。
なんやかんやで今日も満足です。

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2018/02/05

唐沢の牛頭観音

少し前のこと。
マシラさんのHPに、マシラさんが唐沢を歩いた記録がUPされた。
そこには、唐沢の牛頭観音の石碑が台座から転げ落ちていた事が書かれていた。
マシラさんは石碑を台座にはめなおしたが、接着のセメントが風化しているから「ちょっとでも揺れたらまた落ちるだろう」と書いている。そして「だれかセメントを持っていって固定してくれないか」とも。

それを読んだ時、「セメントを持っていって固定するのは、オレしかないだろ」と思った。
わざわざセメントを担いで山へ入る粋狂者はそうそういないだろう。ここでオイラが行かなくっちゃ。一応セメントの扱い方くらいは知ってるしな。

それに、マシラさんの記事と全く無関係ってわけでもないんだ。
マシラさんはその記事の中で、唐沢の牛頭観音の由来を調べ上げた堰堤博士T.Iさんの記事をリンクしている。そのT.Iさんの記事中で牛頭観音を訪れた時のオイラの記事がリンクされているんだ。
まあ、いわば『友達の友達』みたいなもんさ。

『友達の友達』はちょっと失礼か・・・。
T.I博士は友達に違いない。が、マシラさんを友達と呼ぶには恐れ多すぎる。
丹沢バリエーションの開拓者として尊敬してやまない人は何人かいるが、マシラさんもその一人だ。偉大なる大先輩だ。
一度、丹沢山中の鍋嵐ノ沢でお会いしたことがあるが、厳しい沢をまるで飛ぶように駆け上っていかれた。仙人みたいな人だ・・・と思った。

そんなマシラさんの呼びかけに手を挙げるのは、当然オイラだ。
・・・と思ったってわけさ。

2018年2月4日

Tizu_201824

厚木発宮ケ瀬行の2番バスに乗って、煤ケ谷で降りる。8:20
2か月前には、久しぶりに惣久経路を歩いたが、今日はこれまた久しぶりに八丁経路を歩いてみようと思う。
実は二日前に降った雪が心配だったんだ。
八丁経路はVルートとはいえ登山道並みの経路だから、雪が積もってても大丈夫だろう。

水ノ尻沢右岸の道路を登り、平成の森の東屋あたりから仕事道で尾根にあがる。

P2040004

危惧していた雪は全く積もっていない。
この道を歩くのは本当に久しぶりだ。8~9年振りかなぁ。
仕事道も上部の方では崩れてしまっているが、尾根の背を目指して上がるだけ。
尾根の背に乗ったら、鹿柵沿いに歩く。
標高500mあたりから積もった雪が現れてきたが、10cm以下ってとこか。

P2040006

八丁経路名物の鹿柵の細径。ここも懐かしいなぁ。
狭い通路にはいろんな獣の足跡がいっぱい。

P2040009

標高700mを越え稜線が近づくと、雪も深くなってくる。
それでも20cmくらいのもの。気持ちよく歩ける範囲だ。
真っ白な地面に足跡を付けながら歩く。
気持ちイイ!

10:30 三峰の稜線登山道に飛び出す。登山道には数人分の足跡が付いていた。

P2040011

登山道を南に2~30m進んでから、西側へ伸びる枝尾根に入る。
が、オイラが進む枝尾根に2人分の足跡が続いている。
「えっ!?」と思った。こんな尾根に入っていく奴は、よっぽどのマニアかバカだ。
が、すぐに足跡はUターンして、正規登山道方面に向かっている。

きっと、最初の人が雪で隠れた登山道を外してしまい、次の人も足跡につられてしまったのだろう。
このまま枝尾根を直進するオイラの足跡につられてしまう人がいたら嫌だな・・・とは思うが、雪に付いた足跡は消しようがない。ストックで雪にバッテンを書いておいたが、わかってくれるだろうか・・・。

P2040014

この枝尾根を歩くのは初めてだ。
この界隈の尾根はみなそうだが、ここもまたワイルドなヤセ尾根だった。
雪の付いたヤセ尾根は、さすがにちょっと怖い。慎重に慎重に、雪の下の様子を探りながら歩く。

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P700を越えて、次のピークで進路を南西にとったら、植林帯に入った。
植林地になれば、安心して歩ける。
雪の深さも20cmくらい。危惧することも無かったな。
・・・とここまではご機嫌です。

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唐沢林道へ降り立ってびっくりだ!
雪の深さ4~50cm。そしてノートレース!

雪はゆるく、ズボズボとひざ下まで沈む。
そしてゆるいくせに重い。10mも歩かないうちにこりゃマズイと思った。
小唐沢橋まで1kmちょっと。こんな状態で1kmも歩けるか?

ラッセルとつぼ足とどっちが楽だろう。湿った雪をラッセルするのは猛烈に疲れるし、つぼ足するには太ももを高く上げねばならない。どっちもどっちだ。
ラッセルとつぼ足と交互に繰り返しながら進むが、途中で何度も心が折れかけた。
が、ここまで来ちまったんだ。もう、進むしかない。と自分に言い聞かせる。

P2040019

1kmちょっとの道のりを30分かけて、ようやく小唐沢橋へたどり着く。
橋の袂から旧経路に入っていくのだが、どこが経路なんだかわからん状態。
それでも何度も歩いている唐沢経路。
たしかこの上をトラバースだったよな・・・。この辺で沢を横断したはず・・・。
記憶を辿りながらとカンで歩く。
雪はズボズボだが、2~30cmくらい。林道よりはずっと楽だ。

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唐沢経路に入ってから10分ほど。
あった! 牛頭観音。半分雪に埋もれている。

雪を払い。手を合わせてから、石碑を揺すってみる。
なるほど、ぐらぐらだ。ちょっと強い風が吹いたら、倒れてしまうだろう。

まず、石碑を外し、台座と石碑を束子でごしごし洗ってコケや汚れを落とす。
持ってきたモルタル接着剤をたっぷりと塗ったら、セメントを練る。結着力の強い、プレミックスの樹脂モルタルを持ってきたんだ。
台座と石碑にモルタルを塗り付け、元通りにはめたら、はみ出たモルタルを綺麗にならして・・・

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完成!
ああ、なんか清々しい気分だ。
別に信心深いわけではないが、神仏に対しては敬虔な気持ちは持っているんだ。
特に、里山ではない、神々の領域である深山で遊ばせてもらっているという気持ちはいつも抱いている。この牛頭観音がどういう神様であるのか(観音だから仏様か?)は存じあげないが、丹沢におられる神様のお役にほんの少しでも立てたならば嬉しい事だ。

この牛頭観音の由来については、T.I博士の記事をご覧ください。

さて。
どのルートで帰ろうか。
本当は、ここから大山北尾根に上がって、大山経由で下山するつもりだった。
が、こんなに雪が深けりゃ、V尾根を登っていくのは無理な気がする。1000m越えたらどうなってるかわかったもんじゃない。
かといって、このまま唐沢を遡行するのもかなりしんどい。
さっきの事を考えると相当気が重いが、唐沢林道で戻るのがベストチョイスかもしれない。

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唐沢林道を戻る。
来るときに自分でつけたトレースを辿るから、だいぶ楽だ。
だが、それも樋嵐沢まで。そこから先は再びノートレース。しかも今度は登りだ。
林道だから緩やかな登りではあるが、ジワジワと効いてくる。体力の消耗度は往路の倍。いやそれ以上かも。
途中で何度も心が折れて、ガードレールに座って休憩する。
もう嫌だ。だが、どんなに嫌でも、このまま進むしか他に手が無いんだ。
物見トンネルまで行けば・・・。トンネルの向こうは南斜面だ。きっと雪はこんなに積もっていないはず。それだけを心のよりどころに、再び歩きだす。

P2040024

14:20 物見トンネルが見えた!
小唐沢橋から1時間半の格闘の末、ようやくたどり着いた。

トンネルの向こうは思った通りだった。積雪10㎝。山の北斜面と南斜面ではこんなにも違うものなのか。

標高500mを切れば雪も消えた。
上煤ケ谷15時発のバスに乗ろうとすっ飛ばしたが、間に合わず・・・残念。
寒い所で立って待っているのも嫌なので、清川道の駅までとぼとぼと歩きました。

雪踏みも楽しい山遊びの一つではあるけれど、それも2~30cmまでだよね。
4~50cmの雪をラッセルしたのは初めてだけれど、こんなにキツイものだとは。
丹沢でこんな経験するなんて思いもしなかったよ。
本当にしんどかった。
もうしばらく雪山はいいや・・・

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