2023/08/02

茨島(バラシマ)沢

ここ一か月以上もずっと身体の不調が続いていました。日によって波はあるものの、身体がダルく、重く、時々咳も出るし、お腹の具合が悪い日もあるし。
夏風邪だろうとは思っていましたが、それにしても長引く。熱があるわけでは無いので、普通に仕事して普通に過ごしていましたが、こんなに体調不良が続くのおかしくない?
まさかコロナではあるまいな・・・とチラっと思ったりもしましたが、発熱もないから、検査もしません。
食欲も無いので、素麺ばっかり食べています。そんなんだから体力もどんどん落ちる。運動もしていないし、する気にもなれないし・・・。

それが、数日前から体調が良くなってきた感があります。少しは食欲も出てきました。ちょっと身体も動かしてみるかな・・・なんて気にもなってきました。久しぶりに山を歩いてこよう。

といっても、体力がガタ落ちなのは明らかです。長い距離や高低差が激しい所は歩き通す自信がありません。
大好きな世附の沢を軽~く歩いてこよう。と思い、地図を眺めていたら、茨島沢の源流部ってまだ歩いた事が無かった事に気づく。

あそこなら高低差も少ないし、ショートコースで回れる。
という事で、行ってきました。

2023年7月30日

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毎度のことながら朝起きるのが遅いし、東名も夏休み渋滞だしで、切通峠下へ到着したのが9:45頃。
我ながらあきれるくらい遅い。

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切通峠と高指山の中間点くらいで稜線に上がる。
1100mの稜線だから涼しい風が吹いている事を期待していたが大ハズレ!クソがつくほど暑い!風はソヨとも吹いていない。とにかく暑い。
高指山までたった100m登るだけなのだが、もうすでにバテ始めている。
花の写真を撮るためにしゃがみこむのだが、立ち上がる時にクラっと眩暈がする。

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10:30 高指山に到着。

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いつもだったら「絶景だ~」と心弾む景色も、なんだかムワっとして暑苦しい。富士山も見えないし・・・。

まだ30分ちょっとしか歩いていないのに、もうへばってるよ・・・。山頂のベンチに座り込んでしばし休憩する。

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しばし休んだら、茨島沢と日陰沢の界尾根を下降する。
ここは東電の巡視路になっているから楽ちんだ。

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1時間ほど歩いて、茨島橋へ降り立ちました。

この橋の下で、左又茨島沢本流と右又要所小屋沢に分かれるのですが、水量は要所小屋沢の方が少し多いかな。
右又の要所小屋沢は歩いた事がありますが、左又は初めてです。

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沢に降りると、ああ涼しい。火照った身体に、冷涼な空気が気持ちいい!
さあ、どんな沢でしょうか。

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すぐに滝が出てきました。3mくらい。

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その上にも小滝が連なっています。

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ああ、なかなか面白い沢だな。
と思ったけれど、ここまででした。ほんの短い区間で滝場(っていうほどの滝も無かったけれど)も終わり・・・

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あとはずっとゴーロが続きます。

まあ別にゴーロ歩きも嫌いではないのですが、先程からなんだか身体が重くなってきています。岩を乗り越えながら歩くことで、じわじわと体力を消耗してゆくのが、手に取るようにわかります。普段なら何でもないくらいの事なのですが・・・。

左手上を見上げると、数m上に林道がある事がわかります。地形図上では茨島橋のだいぶ手前で林道は終わっていますが、実際はずっと続いているようです。先程から林道は沢に沿っているから、この先も沢沿いに続いているのだろうか。
身体もへばってきていることですし、林道に上がり林道を歩くことにしました。

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890m付近で左岸の枝沢が、見栄えの良い滝で流れ込んできています。それも結構な水量です。
ちょっと興味をそそられました。あくまでもカンですが、あの滝の上に湧水崖があるような気がする。でも今日は体力的にそれを確かめに行くのは無理っぽい。登れそうな滝ではあるけれど、10mの滝を登るのはそれ相当な体力を消耗する。

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林道の脇にも湧水がありました。岩の間から、水が湧き出しています。
手ですくって顔を洗い、飲んでみる。冷たくて生き返る!

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湧水を過ぎると沢の水は消え、殺伐としたゴーロになります。今日はとにかく沢を最後まで詰めてみようと思っていたのですが、もはやそんな気持ちは微塵もありません。
なんだかもうバテバテになってしまっていて、とにかく早く帰りたい・・・。

もう、沢床を歩くのはやめて、林道を歩いて帰ることにします。

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980m付近。その林道もどうやらここで終点のようです。稜線まであと150m。どこを登って帰ろうか、まわりの地形と地図を見ながら考えた結果、左手の尾根に上がることにしました。

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恐ろしい急斜面を4~50m這い上がった。でも、バリを歩いていればこれくらいの場面はしょっちゅう出てくる。余裕の守備範囲のはずだったが、今日は違った。とにかく息が上がる。ちょっと登っただけでゼーゼーしてしまう。樹の根を掴み身体を引き上げようとするが、微妙に力が入らない。休み休み行こうたって、崖のような急斜面の途中で休むわけにもいかないだろう。登ってる途中で、本当に嫌になってくる。ああ、もう早く帰りたい・・・。

ようやく尾根の背に上がり、倒木に腰かけて休憩をとる。
へなへなと座り込む。眩暈に似た感覚。頭がボーっとする。水を飲んでみるが、のどをうまく通らない。
あれ?これ知ってる。この症状。そうだ、熱中症だ。たぶん、初期の軽い症状だろうけど、前にも経験がある。

無理矢理、アクエリアスを流し込む。何か食べた方がいいかなとも思ったが、おにぎりなんてとても食べる気にならない。持ってきたアクエリアスも0kcalのやつだけど、普通に糖分がいっぱい入っている奴の方が良かったのかもしれないな。

ずいぶん長い事休憩した後、ノロノロと歩きだす。高指山まで残り100m。何回立ち止まって一休みしたことだろう。
高指山からの下りでは、眩暈もおさまって普通に歩けたけれど、もうフラフラでした。

体力低下時に山を歩くには、ちょっと暑すぎる日だったかも。
それと、朝遅すぎだよ。真夏の山歩きは、早朝の涼しいうちに歩かないと。

 

今日の花

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ウツボグサ

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コバギボウシ
丹沢ではオオバの方はよく見かけるが、コバは少ないような気がする。

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コマツナギ
・・・だよね、たぶん。コマツナギなんて里の花だと思っていたけれど、1100mの稜線でも咲いているんだね。

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ヤマキツネノボタン

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ミズタマソウ

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2023/06/21

赤沢

ちょっと風邪気味かもしれない。鼻水と咳が少し出るくらいなのだが、身体が重い。
だけどせっかくの梅雨の晴れ間の日曜日、山を歩いてこようと思います。あまり身体に負担がかからず、のんびりと歩ける沢がいいなぁ・・・と考えて、世附大又沢の奥の赤沢を歩いてくることにしました。

2023年6月18日

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浅瀬から歩くとかなりの長距離になる山域ですが、道志側から入ればお手軽なショートコースになります。

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道志の森キャンプ場から東沢林道へ入り、いつもの水晶橋に車を停めてスタートです。
8:20

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城ヶ尾峠へ登山道で登るのもつまらないかと思い、未踏の尾根で登ろうと思います。
まあ、この辺りはどこを登ったってたいして変わり映えしないのですが・・・。
浦安峠~大界木山登山道の1130mから派生している枝尾根に取り付いてみます。

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地形図からの印象では穏やかな尾根だろうと思っていましたが、予想外のヤセ尾根でした。でも危険を感じるほどでもない。

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予定通り、1160mで登山道にぶつかります。
そのまま登山道で大界木山へ。

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大界木山からは久しぶりに南尾根を下降します。

この尾根のRFは本当に難しい。GPSを見ながらだって迷う。この尾根を地形図とコンパスだけで迷わずRFできる人がいたら、本当に尊敬する。
オイラ、この尾根は何度も歩いているが、やっぱり今日も迷った。1170~1150m付近でだいぶ右に左にとウロってしまった。
1170mでどうみても本尾根に見える顕著な尾根を進むと、バケモノ沢の大滝の上に降りてしまう。その事はわかっているから引っかからないのだが、肝心の本尾根が見つけられないのだ。

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ようやく本尾根を見つけて、振り返って撮影。尾根形状の無いただの急斜面を20mほど下降しないとここへたどり着けない。
5~6年前まではこの辺りは薮が濃かった。薮の中に薄っすらとついた獣の踏み跡が目印にもなっていたのだが、笹枯れで薮が消えてから歩きやすくはなった反面、獣道の目印も無くなってしまった。

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その後もだいぶ複雑に枝わかれするので気が抜けない尾根だが、1050mを過ぎればどの枝尾根を降りたって赤沢か戸沢に軟着陸できるから危険は無い。だけどやっぱり狙い通りの場所に降りたいから真剣にRFをする。

1000m付近はとっても気持の良いブナの森だ。水晶平にはかなわないかもしれないが、ここのブナの森も相当素敵です。オイラお気に入りの場所です。

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狙い通りの850m付近で赤沢に降り立ちました。

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まずは赤沢の大桂にご挨拶。何度見ても惚れ惚れするような立派な巨樹だ。

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一休みしたら赤沢遡行を開始します。
11:00

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5分も歩けばこの沢一番の滝が見えてきます。

下の2mは簡単に登れますが・・・。

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上の6mはちょっと厄介。階段状にはなっていますが、今日は水量も多くとても直登は無理。
右岸の崖を這い上がって巻くのですが、いつからか残置ロープが垂れているので巻くのも楽になりました。
でも、落ち口へ抜けるトラバースが少し崩れ気味で悪くなっているような気がしました。

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940m二又。今日は左へ行ってみようと思います。

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3mの滝が出てきました。
濡れるのが嫌でなければ、直登できそうです。
もちろんオイラは濡れるのが嫌なので巻きます。左岸の泥斜面を巻きましたが、ズリズリで苦労する。ここは直登するのがよっぽど楽だと思います。

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気持の良いナメ滝もあります。

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いい渓相だなぁ。

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今日はいつもより水量も多いので、渓相も5割増しで良い感じです。

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5mのすだれ滝。
濡れるのは嫌ですが、ここは直登するしかなさそうです。水の少ない場所を選びながら登ったので、ひざ下だけで済みました。

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1010m二又まで登ってきました。こちらは3m滝がかかる左又。

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そしてこちらが右又。

この先どう詰めるかは現地判断で・・と思っていました。
左又の方に気持ちはひかれますが、さっきからどうも身体が重い。歩くにつれてだんだん重くなってきている。やっぱり風邪気味なんだろうとは思う。
ここは一番リスクの少ない界尾根に登って城ヶ尾峠に詰めよう。

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急斜面の登りだ。いっきにしんどくなり、眩暈もしてくる。ハーハーしながら休み休み登る。

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登るにつれ傾斜も緩んでくると、眩暈からも解放される。周りを見回すと、ここもやっぱりいいブナの森だ。

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12:50 城ヶ尾峠に詰め上げました。
ベンチにへたり込んで、しばし休憩します。だいぶ長い時間休憩していました。

下山はおとなしく登山道で・・・。

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峠から少し下った崩壊地。(通過後に撮影)ここは15年前から崩壊していますが、バンドもクッキリとついてきてもう危険な感じもしません。

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そこから少し進んだ小崩壊地点。
ここはバンドもしっかりしているし危険も無いと思うけど、いつのまにかロープが何本も張られている。ガチャガチャのロープがザックに引っかかりそうで、逆に危ないよぉ・・・。

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13:40 水晶橋に戻ってきました。

少し体調が悪い自覚はあったが、決して無理を押して出発したわけでも無いのだけれど・・・歩くにつれ身体が重くなってきてしんどかったぁ。

でも水量の多い赤沢で良い沢風景の中を歩けて、気持ちが良かった。

 

 

 

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2023/06/07

西沢本棚沢

去年の9月、M氏の送別山行としてイガイガさん、レガーさんと一緒に下棚沢を遡行しました。その渓相の美しさに感激をしたものですから、次は隣の本棚沢にも連れて行ってほしいと、イガイガさんにお願いをしていたのでした。
そして水も温み沢の季節になってきたこの日、イガイガさんレガーさんと3人で本棚沢を遡行してきました。本当はardbegさんとnenetaさんも参加するはずだったのですが、当日朝の車トラブルで参加できず・・・残念。

 

2023年5月28日

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本棚沢ですから、出発は当然西丹沢VCになります。VC前の駐車スペースは、近頃すぐに満車になってなかなか停められない事は知っていましたが、「6時半集合なら余裕でしょう」と言ったオイラの甘い見通しは見事に外れ、この日は5時にはすでに満車だったようです。

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という事で、箒杉の少し先に新たにできた駐車場に車を停めて出発です。(こんな駐車場ができたことを、この日初めて知りました。)
ここから西丹沢VCまでは歩いて20分ほどかかりますが、これくらいならOKの範囲内。

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6:35 西丹沢VCから西沢沿いの登山道へ入ります。

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しばらく歩いて本棚に到着。
70mと言われている豪快な滝は、いつ見ても圧巻です。

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本棚の対面にある唐棚にも今日は水流があります。いつもは涸れ棚の唐棚(滝名もそこからついたと思う)。水流があるってことは沢が増水しているってことです。
増水した沢は遡行の難易度が上がる場合もありますが、滝やナメの見栄えがグッと良くなりますから、この後の沢遡行への期待が高まります。

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本棚をたっぷりと鑑賞したら、右岸の尾根から巻きにかかります。
この巻道を歩くのは2回目ですが、とにかく険しく高度感もあり、危ういトラバースもある。でも、踏み跡はちゃんとついている。

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F3の落ち口まで続く巻道の途中からF2とF3を眺める。
イガイガさんとレガーさんは写真を撮るためにロープでF2の滝壺へ降りて行きますが、オイラは体力温存のために上から眺めるだけ。

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F3の上で沢に降り、いよいよ遡行開始です。

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すぐに現れるF4。
滝にかかる倒木は景観の邪魔である場合が多いですが、ここの倒木は風景に溶け込んで滝とセットになっているような感じがする。
ここは右岸から巻く。

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下棚沢と同じような雰囲気の、いい渓相の沢です。

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ナメ棚区間は気持よく歩けます。

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赤茶けた滝が現れました。F5 5m。
右壁をよじ登るのがセオリーらしいです。

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ところが、先行したレガーさんが上部で苦心している模様。それを見て、すかさずフォローに入るイガイガさん。
どうやらたった一歩分だがホールド・ステップが無くどうしようもないらしいのだが、レガーさんの持ち前の身体能力とイガイガさんのフォローで、なんとか這い上がった。
オイラは上からレガーさんにロープを落としてもらい、楽々と登った。ホントいつもいつもありがとうございます・・・。
この沢を何度か遡行しているお二人、この滝もいつもは苦労せず登っているそうだから、岩の形が少し変わったのかもしれない。そんな事はよくある事で、ホールド・ステップにしていた岩の角が少し削れただけで登れなくなったりするものです。だから他人の記録や過去のトポなどは鵜呑みにしてはダメと思う。沢や巻道の状況なんて大雨のたびに変わるものだもの。

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F5をクリアするとすぐに、湧水滝と呼ばれているF6が現れます。

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F6自体は湧水ではありませんが、滝の両岸の岩壁から湧水があふれ出しています。
なんだか不思議な空間にいる気持ちにさせてくれます。

この滝は左岸の崖を20mほど這い上がって高巻きしました。

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湧水滝を越えると途端に水量が減りますが、まだまだ飽きることない沢光景が続きます。

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980m二又。ここまでくると水もチョロチョロになり、詰めの事を考えなくてはなりません。
両方歩いているイガイガさんの記憶では、楽な詰めは左又。

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大岩と5mの棚。ここはフリクションだけで登れた。

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大岩がゴロゴロと転がっている。異様な光景でもあるがファンタスティックでもある。これもまた「来て良かったなぁ」と思わせる光景の一つ。

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前方に稜線のコルが見え始め、いよいよ詰めです。最後は急斜面をジグザグに登る獣の踏み跡を追って、這い上がりました。

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11:15 畦ヶ丸山頂に到着です。
ああ、面白かった!

ベンチで休憩をとったら、下山にかかります。

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下山コースはいくつか案が出ましたが、オイラが考えるに大滝橋へ下山する一番楽なルートではないかと思う、畦ヶ丸の南1160m付近から東へ派生する尾根で鬼石沢850mへ降り、鬼石沢沿いに一軒家避難小屋へ降りる。という案を採用してもらいました。

という事で、登山道を南へ。そして1160mの小ピークで左折。

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その尾根を100mほど下ると仕事道が出てきます。径路に乗って鬼石沢850m付近へ楽々下降。

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鬼石沢へ降りたら右岸径路を使って一軒家避難小屋へ。
避難小屋から登山道で大滝橋へ降り、14時ごろ駐車場へ帰着しました。

 

本棚沢も良い渓相で楽しい沢でした。
でも、それなりに厳しい沢でもあります。楽しく歩けたのも、この沢を熟知しているイガイガさんとレガーさんのおかげである事は間違いない。下棚沢と同じく登れない滝も多く、巻道も脆い崖地でルート取りを間違えるととんでもないことになりかねないなと思いました。

イガイガさん、レガーさん、またよろしくお願いします!

 

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2023/04/26

駿河小山で花散歩

4月から始まった朝ドラ『らんまん』のモデル、牧野富太郎博士が巷の話題になっていますが、オイラが野草好きになったのも、この牧野博士の影響です。
もう40年以上も前の事でしょうか。まだ大学生だった時です。本屋で牧野博士の著書『原色牧野植物大図鑑』を何気なく手に取ったのがきっかけでした。その瞬間に植物の絵の細緻さと美しさに心を奪われてしまいました。
もう値段は覚えていませんが、学生にとってはかなり高価な本だった記憶がありますが、その場で衝動買いでした。
その図鑑を、飽きもせず日がな眺めていたなぁ・・・。懐かしい思い出です。

さてさて。
この日は駿河小山駅を基点に、湯船山稜南面の散歩をしてくることにしました。
この辺は丹沢の一角ではありますが静岡県という事もあって、ほとんどなじみがありません。が、去年ちょっとだけ歩いた感じで、なんとなく野草が豊富そうな雰囲気を感じてはいました。

2023年4月23日

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8時駿河小山到着のロマンスカーふじさん1号に乗ってきました。
いや~楽でいいワぁ。

今日はどこへ行くのか特に決めてません。湯船山稜の南面をブラブラとするつもりです。

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林道を適当に歩いたり、気になる尾根筋に入ってみたり、気の向くままに歩きます。
完成間近の新東名をボーっと眺めてみたり、数々の鉄塔を目で追ってみたり・・・

林道も地形図に載っているものばかりじゃない。載っていない林道もこの山域には結構あるんですね。

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山はほとんどが植林地です。仕事道もたくさんあります。
たいていの尾根筋には仕事道が付いているような印象を受けました。

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『宮』マークの付いた古い石柱もたくさん見かけました。
この石柱は天皇家の山のしるしです。もちろん「戦前は」の話ですけど。宮内庁帝室林野局の石柱です。

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大崩壊している林道もありました。対岸に渡るルートをだいぶ探りましたが、ちょっと危険そうなので止めました。
気の向くままの山歩きですから、無理して渡る必要は何もありませんから。

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結局、稜線まで登る事も無く、名のあるピークに立つことも無く。登ったり降りたりを繰り返しながらブラブラとしただけでした。

思った通り、野草の多い山域でした。

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藤の花はそこかしこに。

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植林杉の切れ目にひと際華やかな花。桜っぽいけど桜じゃない。
去年、AYさんに教わった、ヤマナシだろうか・・・。、

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ジシバリ

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そしてこちらはオオジシバリ。

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ホタルカズラ

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これはアカネスミレ?自信ないけど・・・。

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これは嬉しい出会い。エビネが咲いていた。

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咲いていたのは1株だけでしたが、けっこう大きな群落でした。
秘密の花園を見つけたようで、ワクワクする。

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そしてもう一つ大発見!
初めて見る花だけれど、見た瞬間に「もしかしたらスズムシソウじゃないだろうか」と思った。
だって、鈴虫の羽根にそっくりだもの。

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エビネとスズムシソウを見つけることができて、大満足の一日でした。

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2023/04/05

コガネネコノメソウ

2023年4月2日

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今年もまた、AYさんと一緒にコガネネコノメソウを探しに行ってきました。

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去年、やはりAYさんと一緒に、表丹沢でコガネネコノメの生育地を見つけました。
神奈川のコガネの生息地は西丹沢と足柄しかないと思っていたのでビックリしました。
今年はさらに、去年の発見場所からの予想をつけて、探索域を広げて歩いてきました。

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予想が当たり、いや予想以上の生育地を見つけることができました。
見つけた大群落も4か所。中群落・小群落は数えきれないほど。

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陽の光を浴びて黄金色に輝く花。
美しく可愛い花だなぁ。

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黄金色の絨毯だ。

西丹沢の有名な生息地でも、これほどのコロニーは見たことがありません。

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見つけたハナネコノメは、みな葯を飛ばして花の終わりの姿でした。
なんとなくわかったこと。コガネネコノメはハナネコノメが終わると入れ替わるように咲きだすんだ。去年も一昨年もそうだった。
交雑を防ぐための自然の仕組みなのかもしれない。

 

そしてもう一つ大発見。

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なんか見たことが無い花だなぁ・・・と思って眺めていたら、AYさんからコチョウショウジョウバカマだと教えられました。
これまた希少な花らしい。
それにしてもコチョウ・・・なんて初めて耳にする名前だと思っていたら、シロバナショウジョウバカマとかツクシショウジョウバカマとか呼ばれていた花が、コチョウショウジョウバカマに名前替えをしたらしい。

その他にもいろいろな春の花を楽しんできました。

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これも好きな花だなぁ。オドリコソウ

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ヤマネコノメは花が終わり種を付けていた。

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カテンソウ

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ツルキンバイがもう咲きだしていた。

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アブラチャンも陽が当たるとキラキラと綺麗だ。

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フジザクラもちょうど満開。

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ナガバノスミレサイシン

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エイザンスミレ

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マルバスミレ

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ヨゴレネコノメも群生しているとそれなりに綺麗。

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こっちはヨゴレじゃなくてイワボタン

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ニリンソウ

 

春の花を楽しみながら、のんびりと散歩気分の山歩きでした。

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が、AYワールドもほんの一部。
「こっちのトラバース道が近いから」との言葉についていったけど、道じゃないじゃん。
AYさんはひょいひょいと平気で歩くけど、オイラにはヒヤヒヤだった。

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1年ぶりのAYさんとの花散歩。
いろんな事を教えてもらえて、とっても楽しい。
AYさんに教えてもらいたいこと、山の事、植物の事、まだまだたくさんありますから。
またよろしくお願いします!

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2023/03/21

ひさしぶりの山散歩

2023年3月19日

春の花に誘われて、久しぶりに山を歩いてきました。

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久し振りに休みが取れて、山を歩いてみることにしました。
とは言っても、それほど気が乗ってるわけでも無く、モチベーションもテンションも上がらず・・・。
普通に登山道を歩くだけにしておきました。

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今年はなんだか花粉症も酷いんです。花粉症としては軽度の方だと思うが、今年は例年よりもひどい。
例年よりも花粉が多いせいもあるだろう。マスクをしなくなったせいもあるかもしれない。

不思議なのは、花粉が飛ばないと言われている雨の日の方が症状がひどかったりする事だ。
ネットとかで調べてみると、どうやら花粉症+寒暖差アレルギーというやつらしい。雨の日や気温が下がった時に症状が悪化するらしい。

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それにしても、年々症状がひどくなってきているような気がして、かかりつけの内科クリニックの先生に相談してみた。
それについては診察も詳しい問診もなく、「ふ~ん。それじゃ薬を出しときましょう」で終わった。
まあ、そんなものなのかもしれない・・・。
その薬も効いているのだか、いないのだか・・・。

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病院通いもずいぶん増えた。定期的に通っている病院も内科、泌尿器科、眼科、歯科。
ずいぶんポンコツになってきたなぁ。
風邪一つひかないのが自慢だったのに・・・。

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好きな山を歩いているうちに、テンションも上がってくるだろうと思いながら歩いていたが、この日も山の中は寒くて寒くてテンションが上がらない。
寒いの嫌いなんだ。寒暖差アレルギーだし。

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天気予報は晴れて暖かな日になると言っていたはずだが、どんよりとした曇り空で気温も低い。
ハナネコノメもなんだか元気がない。

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山を降りて麓が近づくにつれ、晴れてきた。
お日様が出てくればポカポカと気持ちが良い。
暖かくなれば気分も上がってくる。

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麓の郷はもうすっかり春のようです。

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エエっ? フジザクラがもう満開だ。

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一輪だけだけど山吹も!

フジザクラも山吹も、感覚的には2週間早い。
年々春が早くなってくる気がする。

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河津桜はちょうど散り際。
ハラハラと舞う花吹雪が綺麗だった。

 

 

 

 

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2023/01/28

尊仏参り~札掛から新登山道で~

別に毎年必ず行っているわけでも無いのだが、塔ノ岳の尊仏様へお参りしておこうと思い立った。
札掛から新しく出来た登山道で登ってみることにしました。

2023年1月22日

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8:08 札掛の駐車スペースから出発する。

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境沢林道を歩く。極寒の朝だ。おそらく気温はマイナスだろう。

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左手にタライゴヤ沢を見ながら歩く。こんなに水が少ないタライゴヤ沢は初めて見た。平水でも渡渉に苦労するくらいの水流はある沢なんだ。

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札掛から50分ほど歩いて林道の終点。本当はここから2~300m手前に林道終点の看板があるから、そこからここまでは林道では無いのだろう。が、実際ここまで車が入れるのだから(もちろん許可車両だけだが)、ここが実質上の林道終点だ。
ここから先が登山道だが、崩壊で閉鎖されてから10年以上にはなる。そこが去年の春にルートを付けなおし、新登山道として生まれ変わったらしいのだ。

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なるほど。新ルートは『ケヤキ沢線』という名称らしい。旧ルートは『境沢ルート』と呼んでいたと思う。

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まずは旧ルートと同じルートを辿るが、再整備され歩きやすくなっている。道標も新しく立て直されている。
おおっ! 木桟橋も新しくなっている。

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オイラが丹沢歩きを始めた時分には、まだ通行禁止にはなっていなかったと思う。が、あちこちが崩壊していて、木桟橋も腐っていて、えらく怖いルートだった覚えがある。
通行禁止になった後も何度かは辿っている。超危険な箇所があるわけでは無いのだが、人が歩かなくなった登山道は荒廃する一方だった。

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標高790m二又。左が本流境沢で右がケヤキ沢だ。
ケヤキ沢線というのだから、きっとケヤキ沢に沿って登って行くのだろう。

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と思ったが、この先も旧ルートと同じルートを辿る。そしてケヤキ沢からはどんどん離れる。

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ここは印象的な光景だから覚えている。もちろんこの沢は境沢だ。ケヤキ沢ではない。

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標高870m地点。どうやらここで旧ルートから離れて新ルートに切り替わるらしい。
地形図で確認する。ここからケヤキ沢へ降りるというのは考えにくい。ケヤキ沢の右岸尾根に上がって登って行くという事なのだろうか。

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だそうです。
そういえば、ケヤキ沢の右岸尾根に仕事道があって長尾尾根に登れるという事を、イガイガさんのblogで読んだことがあったなぁ。と思い出す。

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ケヤキ沢右岸尾根を登る。右手にあるはずのケヤキ沢は、深すぎて全く見えない。このルートを『ケヤキ沢線』と呼ぶのは抵抗があるなぁ・・・と思ったりしたが、もちろんクレームをつける気はさらさらない。保全センターの人達が考えた末に付けた名称なんだろうから。

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行者ヶ岳を裏側からこのアングルで眺めるのは初めてかも。しばし立ち止まって見とれていた。
中央の二こぶが行者ヶ岳。右手のカクンと落ちている斜面が鎖場だ。

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10:50 長尾尾根に飛び出す。

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ケヤキ沢線入口の警告看板。
こうは書いてあるが、とってもよく整備されていて安全な登山道だったよ。

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そしてちょっと上にある、急ルートの入口。もちろん登山道を示す道標の類は取り外されていた。踏み跡も薄っすらでかつては登山道であったこともわからないくらいになっていた。

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長尾尾根を登る。ここもまた再整備されたようだ。こんな階段は無かったはずだ。そしてこの階段が延々と続いている。
歩きやすくはなったけど、こんな緩斜面に、しかも歩く人の少ない長尾尾根に、こんな階段が必要だろうか・・・と思ってしまう。
しかしよく考えてみれば、この階段は人の為では無いのかもしれない。自然に負荷をかけないための配慮なのかなぁ。

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11:17 新大日に到着。
大勢の人がなにやら作業をしている。
噂には聞いていたが、新大日茶屋を解体してかたずけるボランティアの人たちのようだ。ご苦労様です。
これで廃墟化した無人小屋は、丹沢では一軒も無くなったわけだ。

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表尾根を塔ノ岳に向かって歩く。

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12時ジャスト。塔ノ岳に到着。
日曜日だというのに、こんなに人が少ない塔ノ岳も珍しい。

一番スミッこに座っておにぎりを食べるが、寒くて冷たくて身体が震える。おにぎりも冷凍状態になっていて、ちっとも美味しくない。
休憩もそこそこに立ち去る。

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尊仏岩を目指して、北斜面を降りる。地面はカチカチだ。
近頃、尊仏岩の位置がネット情報で簡単にわかるようになったせいだろう。訪れる人がずいぶん増えたんだろうと思う。年々踏み跡が濃くなってきている。一番の難所だったこの写真の地点、ザレ斜面をトラバースする箇所も、くっきりとバンドができて楽々歩けるようになっていた。

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尊仏様にお参りをする。
もともと神社仏閣が好きなのだが、山の中の神様は特に好き。山をウロウロと歩いていると、神秘的な物を見たり感じたりすることが多々ある。そんな事が影響しているのだろうと思う。

それにしても寒い。ゴム手袋をしている手が痺れだす。このままここにいたら凍傷になってしまうと思った。
お参りを済ませたら、早々に立ち去る。登山道に出たら、手の痺れもとれた。同じ北斜面でも、登山道と尊仏岩のある斜面では明らかに気温が違う。これもまた、山の中の神秘に一つだ。

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登山道から塔ノ岳の裏側を眺める。尊仏岩が立っていた時代には、この写真の中央あたりに堂々とした巨石がそびえ立っていたのだろうなぁ・・・などと想像しながらしばし眺めていた。

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このところ体力がめきめきと落ちているのが自分でもわかる。今日のコース設定も、今の自分には少々無理があったかもしれない。
日高への登り階段で、とうとう太ももが悲鳴を上げ始めた。今にも攣りそう・・・。こんな緩斜面で・・・情けねェなぁ・・・。

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13:23 日高に到着。さあ、ここからは下り一方だ。元気を出して帰ろう。

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日高と三角ノ頭(寿岳)との間にあるコルから表尾根の裏側を眺める。大好きは景色の一つだ。

三角ノ頭山頂は、北側の巻道で巻いてしまってパス。
植林の尾根を古い仕事道を辿りながらジグザグジグザグと降りて行く。

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15:03 本谷林道へ降り立つ。

日高から1時間半がオイラのコースタイムだったはずだが、10分オーバーだ。体力とともに脚力も衰えてきてるんだ。

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15:33 本谷橋を渡る。ここから長尾尾根を乗越して、札掛まで1時間あれば帰れるはずだ。どうやら日暮れには間に合いそう。

このコースは令和元年の台風で数か所が崩壊して通行止めになっている事は承知の上。2年ほど前に歩いていて、通行できることは知っている。が、去年新たに、長尾尾根登山道に合流する直前の沢筋で崩壊があって、通行ができなくなっているとの情報はネット上で知っていた。本谷橋の入口にもその警告看板がぶら下がっていた。
「でも、なんか通過する手立てはあるさ。」といつもの調子で考える。どうしてもダメなら、手前の尾根筋を大洞橋へ降りればいいさ。

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その現場へ着いた。「へ?これだけ。」と見た瞬間は拍子抜けした。が、よくよく観察すれば、いかにも不安定な斜面がヤバそう。たった3歩なのだが。
ここは、勇気ある奴が地面を踏み固めながら先行してくれれば、その後を歩けるだろうが、オイラが先頭を切るのはゴメンだね。
3mほど上を高巻きしている踏み跡があるので、そこを辿って渡る事にする。渡り始めてわかったが、これは人が付けた踏み跡じゃないな。獣の踏み跡だ。地面が柔らかすぎて今にも崩れそう。一歩一歩踏み固めながら、慎重に渡った。

長尾尾根に合流して、すぐの沢筋。ここも崩壊しているが、2年前は別に恐怖心無く渡れた。
が、ここは通行止めになっていて、高巻きルート新設されていた。
「いや、ここは普通に渡れるだろ」と思ったが、新設ルートにも興味があるので、辿ってみることにした。

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が、高巻きルートはどんどん上へ登って行く。どこまで登る気なんだと思いながら辿ると、とうとう尾根の背まで登ってしまった。
どうやら崩壊地を高巻くだけではなく、ルートを付け替えたようだ。新ルートはそのまま尾根筋を辿りながら黒龍尾根分岐地点で旧ルートに戻った。
なんて遠回りをさせられたんだ!と憤っていたが、後から地形図で確認すると、まだ未踏だった下ノ丸を通過したようだ。それを知ってからは、「あ、こりゃもうけた。」とご機嫌です。

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17:13 日没時間を過ぎ、明るさが残るギリギリでヘロヘロになりながら札掛駐車場へ帰還。
新ルートで遠回りさせられたとはいえ、自分の中のコースタイムよりも40分オーバーしている。脚力の衰えは情けないくらい深刻だ。
なんでこんなに時間がかかってしまったのだろう。ほとんど水平歩道に近いコースなのに、そのわずかな登り道で足がノロノロとしか上がらなかった。これなら本谷林道で塩水橋へ出て、県道で札掛まで歩いた方が早かったかもね。とも思う。
これからはコース設定の時間読みもちょっと遅めに修正してかなければならないかも・・・。

最後はヘロヘロになってしまいましたが、新登山道の確認と尊仏参りができて満足です。

 

 

 

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2022/10/10

金時山から湖尻峠へ

野草を楽しみながら歩くのもオイラの山歩きスタイルの一つです。
が、今年はなんだかんだで忙しかったり、日曜日ごとに天気が悪かったりでほとんど花散歩をしていませんでした。
今年もそろそろ野草の季節が終わろうとしています。今年最後の花散歩で、箱根にでも行ってくるかな・・・。
丹沢と比べて箱根は野草が豊富ですから。

2022年10月2日

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箱根外輪山の西側の山々は未だ未踏ですですから、金時山から芦ノ湖西側の稜線を歩いてみようと思いたちました。

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去年開通した(というか一般開放された)、箱根金時ラインの金時見晴パーキングに8時に到着。
35台駐車可能らしいが、この時間ですでに満車だった。白線外ではあるが、他の車に迷惑がかからない場所へねじ込む。
こんな早朝で満車って、どうなってるんだ。と思ったが、よく考えてみればハイカーとしては8時なんて遅すぎるくらいの時間なのだ。

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まずは金時山を目指す。ここからだと山頂まで40分もかからない。金時山も手近になったなぁ・・・と思う。が、山頂まで急勾配が続くことには変わりがない。朝一番ではこたえる急登だ。

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8:50 金時山山頂に到着。
今日は富士山がくっきりと見える。この山にはもうかれこれ10回くらいは登っているが、こんなくっきりとした富士山が見えたことは数回しかない。今日は幸先がいい。

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この山並みが、これから向かう箱根外輪山の西側の稜線だ。行けるところまで行くつもりだが、はるか向こうに見える芦ノ湖の辺りまでは行きたいと思う。

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山頂直下の急斜面を下ったら、なだらかな尾根歩きだ。
気持の良い稜線だ。

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9:50 乙女峠通過。

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10:30 丸岳に到着。一息入れる。

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芦ノ湖がだいぶ近づいてきた。
初めての山だから、景色が新鮮で楽しい。

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アップダウンはあるものの、ほとんどがなだらかな稜線歩き。

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こんな気持の良い場所もある。

12:25 湖尻峠に到着。まだ時間は早いが、この先の三国山まで行くとパーキングへ戻るのがしんどくなりそう。
今日はここまでとします。

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芦ノ湖へ向かって降りる。登山道は石畳になっている。
きっとここは古道なんだろうと思う。

芦ノ湖の湖岸を歩き、13時過ぎに桃源台へ到着。
ここから金時山登山口のある仙石までバスでワープします。

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仙石バス停から矢倉沢峠まで最後の登り。
たいした上り坂では無いのだが、山旅の最後が登りってのは結構キツイ。登山口からたった150mの登りなのに、とても長く感じた。

14:15にパーキングに戻り、本日のハイキング終了です。
思惑通り、たくさんの野草を楽しむことができました。

 

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ホトトギス

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アキノキリンソウ

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マツムシソウ

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ノコンギク

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トリカブト

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センブリ

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ヒメジソ

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シロヨメナの大群落

 

 

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2022/09/30

下棚沢

10月初旬には、M氏が移住先の山形へ引っ越ししてしまう。
7月にニカニカ集会で会った時には、「まだあと2~3回は一緒に遊べるね」と言っていたのだが、その後予定が合わなかったり天気が悪かったりで、とうとう9月も終盤になってしまった。
M氏と遊べるラストチャンスとして9月25日に約束をしていたのだが、また台風の予報だ。
毎日やきもきしながら天気予報サイトをチェックしていたが、台風の通過が早まり、前日の予報では奇跡的に晴マークが付いた。
やったね!

M氏との最後の山遊びは、イガイガさん、レガーさんと一緒に下棚沢です。
他の3人は何度も遡行してるらしいが、オイラは初めてなのでそれも楽しみです。

2022年9月25日

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西丹沢VCに6時半に集合。いつも寝坊で遅出のオイラにとっては驚異的な時間だが、皆と一緒に歩くとなると平気で早起きできるから不思議なもんだ。(それでも6時半ギリギリに一番最後の到着・・・。みんな早いなぁ・・・)

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6:40に出発です。
今日のメンバー。左からレガーさん、イガイガさん、M氏。

まずは西沢沿いの登山道を歩き、下棚沢へ向かいます。
このところの大雨続きで、西沢の水量も多い。平水なら飛び石で渡れる箇所も脛の深さでの渡渉となっていた。
これでは畦ヶ丸を目指すハイカーたちも大変だろう。最初の渡渉地点で右往左往しているハイカーが数人いた。

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増水で傾いた橋を直す。
オイラ達だって、たまには役に立つことをする。

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40分ほどで下棚沢出合に到着。

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出合から少し歩くと下棚が現れる。
丹沢の名瀑の一つだ。40mとか50mとか言われているが、まあ25~30mくらいのもんだろう。
それでも大迫力に圧倒されることは間違いない。いい滝です。
皆わかってる事かもしれないけれど『しもんたな』と読む。最近『しもたな』と言ってる人が多いような気がして。そうは言うが、こうしてキーボードで打ち込む時『しもんたな』と入力しても変換してくれないから『しもたな』と入力して変換する。何度もそう打ち込んでいるうちに自分でも「しもたな」と口に出していることがある。気を付けないと・・・。

さて。下棚をたっぷり堪能したら、出合まで戻って下棚・本棚の界尾根を登り下棚の巻にかかる。
下棚の落ち口に向かって最後はズルズルの急斜面を降りるので、レガーさんがロープを出してくれた。

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他の3人は落ち口から下棚をのぞき込む。オイラ、足がすくんでしまうからそんなところまで行かれない。

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すぐ上にF2。10m。
これまた美滝だ。本格的な沢屋は下棚に続いてこれも登るらしいが、オイラ達は当然巻く。
降りてきた斜面を登り、再び界尾根の背に乗る。

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F3三段の滝の下で沢へ降りる。これまた見ごたえがある。

ここは1段目・2段目を登って、3段目は右岸から巻くルートがあるらしいが、だいぶしょっぱい巻きになるらしい。
今日はイガイガさんの判断で、左岸から大高巻きして安全に巻く。そうするとF4、F5も一緒に巻いてしまうらしいのだが、オイラは安全の方がいいネ。

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大高巻きを無事終えて、沢床に立つ勇士たち。

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さあ。ようやく沢歩きが始まります。
イガイガさんに平水と比べてどうなのかと聞くと、「まあ、ちょっと多いくらいかな」だそうだ。

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レガーさんは水濡れ嫌いなオイラに「下棚沢は、水濡れはヒザ下ですみますから。」と言ってくれていたが、このCS4mを登る時にモモまで水を被った。後日、ネット上の下棚沢の記録写真を見てみると、このCS左手の水流はチョロチョロだ。
やっぱり今日は水量が多いのだ。台風の後で相当増水しているんだろうと思う。

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ここからがハイライト区間だそうだ。標高差にして100mの間、滝場が続くんだとか。
この滝は登れないので、右手のルンゼから巻く。

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いやあ~素晴らしい!なんて見事な滝場なんだ。

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ナメ滝を快適に登る・・・と言いたいところだが、なにせ水圧がスゴイ。ちょっとでも足を滑らせたら、そのまま下まで流されそう。そう思うと一歩一歩に緊張感が走る。

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こんな癒し区間も少しはある。

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これまた綺麗なすだれ滝。とにかく滝が続き、もうFナンバーがいくつかもわからない。
階段状には見えるが、この水量では直登できないので右手から巻く。
簡単に巻くと言っても、明確な巻道があるわけではなく、崩れやすい急斜面をRFしながらトラバースするのだから、神経を使う。

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でも、気持の良い沢だなぁ。M氏が丹沢の最後の山遊びに選んだのもうなづける。

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ああ、一番好きな沢風景。こういうカスケード状に流れ落ちる滝が一番好き。

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オイラにはちょっと厳しい箇所もあって、レガーさんにロープを投げてもらった。いつもありがとう!

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スラブ滝4m。左隅しか弱点が無いか・・・と見ていたら、M氏が一番高さのある右壁を登り始めた。何故こんな所を登れる?

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レガーさんが『ナス滝』と呼んでいたスラブ滝。確かにナス滝とはよく言ったものだ。
勝手に名前を付ける事が嫌いなイガイガさんはナス滝と呼ぶことに苦い顔をしていたが、「確かになすにみえるな」とご納得の様子。

レガーさんから、この滝の巻はちょっとしょっぱいと聞いていたが、イガイガさんの巻きルートだと簡単に巻けた。

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遡行を開始してから、ずっと滝を登っている気がする。
近頃ハードな山歩きから遠ざかっていたオイラの太ももは、だいぶ限界に近づいています。もう、今にも攣りそう。

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もう源頭部が近いはずだけど、この水量。普段はこの辺りまでくると、ほとんど水流は無いそうだ。
これくらいなら気持ち良く歩けるけど、奥にまた滝が見えているよ。

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3人ともこの滝に水が流れているのは初めて見るとか。

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この滝も登れないので左岸から巻きにかかる。
一見、バンドがあって楽勝に見えるが、ボロボロの斜面でヒヤヒヤトラバースだった。しかも、途中で抱きついた大岩がぐらっと動いて肝を冷やした。

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水も涸れて、上には稜線が見えました。沢の詰めとしては楽な方だと思うけど、もう太ももが限界で・・・。ヒーヒー言いながら登る。

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11:40 畦ヶ丸の南のコルへ詰め上げました。

あとはのんびりと。途中でランチ休憩などもはさみながら、畔ヶ丸~権現山の吊尾根で帰路につきます。

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14時ちょっと前。無事に帰着。

下棚沢。いい沢だった。今まで何故行かなかったのかと思うくらい、綺麗でなおかつダイナミックな沢でした。
沢歩きの楽しさを、十分に堪能しました。
でもそれはきっと、何度も歩いているイガイガさんや、M氏、レガーさんに引っぱってもらったから。登れない滝も多く、その巻き道も明瞭では無いから、巻き方を知らないととんでもないことになる危険含みの沢でもあると思いました。

M氏。名残惜しいなぁ。一緒に歩いた数々の山や沢を想い出します。
またきっと会えると思うからこれでお別れとは思はないけど、淋しさが込み上げます。
山形へ行ってもお元気で!
また会いましょう!!

 

 

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2022/08/04

土沢三ノ沢

ここ最近のコロナの猛威と言ったら凄まじいですね。
従業員10名足らずの零細なわが社でも2名が感染して休んでいます。下請け協力会社の職人も次々と感染して、仕事が滞りまくってます。
コロナに関しては無関心をよそおってきたオイラですが、ここまで仕事に影響が出てくると苦々しさを隠しきれません。
そんな大爆発中のコロナですが、世間の人々の反応は意外にも落ち着いていますよね。ちょっと前までは500人だ1000人だで大騒ぎしていたのに、万単位になったというのにそれほど騒がない。人々が騒がないから行政も静観してます。医療関係は大変らしいですが、これは無症状者や風邪程度の軽症者が病院へ押し寄せるからでしょう。これだって、仕事を休んで傷病手当をもらうには医師の診断書が必要だから行くんであって、ほとんどの人は病院へ行くほどの症状でもないのが実情なんじゃないかなぁ。

まあ、なんにせよ、コロナに対する考え方は人それぞれって感じになってきました。気にする人は気にするし、気にしない人は気にしない。人それぞれなんだから、他人に干渉するのは止めよう・・・って風潮になってきました。
「そんなに大騒ぎするような事じゃねェだろ」と最初から思っていたオイラは、世間の感覚とのあまりにも大きなギャップにビクビクとしていましたが、ようやく落ち着いて息ができるようになってきました。

おっと。また前置きが長くなってしまった。

7月31日は道志あたりの沢へ行く気満々だったのですが、例によって朝寝坊をする。起きた後もなんだか身体がだるく、モチベーションも上がらない。ソロで未知の沢へ入るのって、けっこうなテンションとエネルギーが必要なんだよねェ。なんか気持ちがダラァ~としてしまって、とても未知の沢へ挑戦する気になれない。
散歩気分でゆる~い沢歩きでもしてくるかなぁ。ヒルがいない沢で・・・となるとモロクボ沢か山伏沢か土沢か・・・。
で、しばらく行っていない土沢の三ノ沢へ行くことにしました。

2022年7月31日

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三国峠に到着したのは、もう9時だった。
現地に来たものの、やっぱりテンションは上がらない。なんとなく身体のだるさも抜けない。
まさかコロナじゃないよな・・・などと思いながらダラダラと支度を整えて出発する。

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三国林道のゲートも新しくなりました。
昔のゲートは人がすり抜ける隙間も無く、ザックを下ろしてフェンスの隙間をくぐったりと通過が大変だったのですが、新しいゲートには人が通れる隙間が空いている。ありがたい親切設計だ。

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一ノ沢と二ノ沢の界尾根を下降するつもりだったが、その手前の尾根に新しいブル道が付けられているのを見つけた。
まあ当然、それを辿ってみるよね。
ブル道はジグザグに尾根を下り、けっこう下まで伸びています。このまま辿れば一ノ沢に降りてしまうのは明白なので、地形図を眺めながら考える。左手の枝沢に、10m程の登り返しで一ノ沢・二ノ沢界尾根に上がれそうなポイントがある。ブル道と別れ、そこを目指して下降する。

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急斜面を無理やり下降して枝沢に降り立ったが、対岸も崖状だった。しかも見上げれば10mどころじゃない3~40mは登り返しが必要だ。
思った通りにいかないもんだな・・・とブツブツ言いながら崖状斜面を登り返す。後からロガーの軌跡を見てみると、ほんの少し下流に降りてしまったようだ。

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ヒーコラ言いながら、目的の尾根に登り返した。

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P901まで降りてくると、尾根の背に立派なブル道ができていた。
この辺もブル道だらけになってきたなぁ。林業のためだから、遊びで歩いているオイラに文句を言える筋合いはないけれど。

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水ノ木幹線林道へ降りたら林道をテクテクと歩き、10:40ようやく三ノ沢へ入渓です。

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まずは最初の堰堤を左の巻道で越える。

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堰堤を越えて少し進むと、ナメが始まる。

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そして小滝がカスケード状に連なる。

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良い渓相です。

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ジャブジャブ歩いたら気持ち良いかもなぁ…とは思うが、見た感じ釜は深く膝上・・・下手したら股下くらいはありそうなので、オイラ的にそれはできない。「濡れていいのは膝下まで」がオイラのポリシーです。

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2mの小滝の奥で沢筋は直角に曲がっています。

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曲がった奥にあるのが、この沢で唯一の滝と行ってもいい、斜瀑5m。
全貌を撮るには深い釜に入らなければならないので、いつも横からのアングルになってしまいます。

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1~2mクラスの小滝とナメはずっと続いています。
この沢が癒しの沢と呼ばれる所以です。

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たかが2mだけど、釜が深いし全身ずぶ濡れは必至。
ここは左岸の仕事道で巻きます。

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11:30。800m二又までやってきました。少し腰かけて休憩しながら考えます。ここから本流右又は少しナメと小滝が続いた後、巨大な堰堤を何個も越えなければならない。左又はゴーロが続き、最後は崖登りだ。今日はここまででいいかなと思った。相変わらず身体のダルさも抜けないし。

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界尾根に取り付きました。涼しい沢から蒸し暑い尾根登りに変わり、一気にしんどくなってきます。「やっぱり沢を詰めれば良かった」と思ってももう遅い。

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古い石柱を発見。「借地」という文字がかろうじて読めるが、その下の文字が読めない。反対面は風化激しく文字の判読はできない。
気になるなぁ。何の借地なんだろう。

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蒸し暑い尾根を登る事1時間。三国林道へ上がりました。もうヘトヘトです。
稜線まで上がって、稜線の花と鉄砲木ノ頭からの富士山を拝んで帰ろうと思っていたのですが、朝からのダルさと蒸し暑さでバテバテになってしまいました。このまま三国林道で帰ります。

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13:30。三国峠に帰着。
あ~疲れた。

 

今日の花

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ヤマキツネノボタン

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オトギリソウの仲間だと思うけど、よくわからない。
花の大きさは1.5cmくらい。ヒメオトギリとかかなぁ?

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これもオトギリソウの仲間だと思う。花はさらに小さく5mmくらい。

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ミゾホウズキ
今日は黄色い花ばっかりだなぁ。

 

 

 

 

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