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2023/08/21

西棚ノ沢

7月30日の茨島沢でプチ熱中症になってしまったオイラは、すっかり自信を無くしてしまいました。
こんなにも体力が無いとは思わなかった・・・。こんなんじゃとても山なんか歩けない・・・。
でも、こんな事で引きこもりになってしまうわけにはいきません。山歩きだけが唯一の趣味なんだ。
8月に入って6日、13日と日曜日のたびに林道を歩いていました。両日とも雨予報が出ている中、傘を片手に林道の散歩をしていました。

そして20日の日曜日。今日はまた沢でも歩いてみよう。
とは思いましたが、まだ自分の体力に自信は持てません。しかも丹沢山地では昼すぎに雷雨があるかもみたいな天気予報も出ています。
そこで思い出したのが、道志の西棚ノ沢。
あそこならアプローチがほぼゼロで沢に入れるし、最後までツメたとて4~5時間で周回できるし、ヒルはいないし、体力に自信が無い人間がボチボチと歩くにはうってつけの沢ですからね。

2023年8月20日

Tizu820

国道413号から道志の湯の標識を左折する。道志の湯を通り過ぎて、少し進むと的様だ。
的様の先の路端のスペースに車を停める。
時刻は8:40。沢支度をして出発します。

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まずは的様に手を合わせて・・・。

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的様の滝の下で室久保川に降ります。
相変わらず豪快で見ごたえのある滝です。

このまま川を少し下ると西棚ノ沢出合です。

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出合からすぐにF1 5m。
体力が余っている人はここを登っておかないと、もうこの先これ以上の滝は出てきません。
体力の無いオイラは左手から巻きます。

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ナメと小滝がずっと続く、とても気持の良い沢です。

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標高750m付近の炭焼釜も健在です。
丹沢山中で炭焼釜跡は数多く見ますが、こんなに完全な形で残っているのは珍しいんです。

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水量もほど良くてウォーターウォーキングにはちょうどいい沢です。

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770m付近でF2 4m。
左手の斜めのクラックを登れるかなぁ・・・と眺めていたが、それはちょっと無理そう。
やっぱり水流の中の斜上するバンドを登るしかないのだが、びしょ濡れ必至。
直登はあきらめて右岸の径路痕から巻きます。

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800m二又までやってきました。水量は1:1.5くらい。やや右の方が多い。
普通はここは右又に進んで、このすぐ先で交差する越路林道で終了とするようです。
オイラも前回は右又を進みました。越路林道を横断して平指山まで詰めましたが、林道の先は水量もぐっと減り、特に見どころも無く、詰めがザレザレで苦労した記憶だけが残り・・・。沢半ばの林道を終了点とするのもわからなくは無いです。
今日は左又を進んでみようと思います。それほど熱心にこの沢の事を調べたことは無いのですが、左又の記録は読んだことがありません。という事は、つまらないヤブ沢である可能性が高いのですが・・・どうでしょう。

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左又へ入ってみると、ナメが続きます。
予想に反して、なかなか良い渓相。

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こんな小滝もあります。

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気持の良い流れが続いています。
これは林道を終了点にするにしても、絶対にこっちの左又に入った方が良い。そう思いました。

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左又に入って20分ほどで越路林道と交差します。

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林道を越えると徐々に水量も減り始め、ヤブ沢っぽい雰囲気になってきました。
これは右又と同じです。

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でも、時々ナメも出てきます。

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巨岩がゴロゴロと転がっている。「あ、こんな光景、右又でも見たなぁ。」と思い出す。

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そろそろ飽き始めたところで900m二又。
地形図を眺めながらどっちへ進むか考えます。もう、ここで尾根に上がってしまおうかという思いもあります。以前右又を詰めた時の経験では、源頭部はザレザレで苦労したんだ。
が、右の沢を覗くと滝が見えました。滝につられて右へ進みます。

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が、滝だと思ったのは堰堤でした。
なんだかガクッとしてしまい、「もういいや。尾根に上がっちゃおう。」となってしまいました。

尾根を登りながら堰堤を眺めると、壊れかけた石積堰堤のようです。それも1基ではなく、3基ほど連なっているようだ。
こんなのも珍しいなぁ。堰堤博士が生きていたら喜んでくれたかも。もっと近くまで行ってよく観察すればよかったかなぁ。
などと、4年前に亡くなられた堰堤博士のT.Iさんの事を想い出して、感傷的になってしまいました。

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上った尾根は、ほとんどが植林地のこの界隈では珍しく自然林の尾根でした。巨木などもポツポツ生えていて、いい雰囲気の尾根です。

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平指山の東、1050m地点まで登ったら、左折して、室久保林道へ向かって下降します。

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途中で先程進路を迷った900m二又の左沢の源頭を観察する。
これなら苦労することなく楽に詰められたようです。
もし、またこの沢を遡行することがあったら、ここに詰め上がる事にしましょう。・・・まあ、無いと思うけど・・・。

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ほぼ12時ちょうど。室久保林道へ降り立ちました。
後は林道をテクテクと40分ほど歩いて的様へ戻ります。

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的様まで、もうわずかという地点で、林道がゲートで封鎖されていました。
びっくりです。
今日は越路林道が静かなことを不思議に思っていたのですが、謎が解けました。この界隈の林道は、いつもオフロードバイクがブンブンと走りまわっているのですが、締め出されてしまったんですね。
奴ら、林道だけではなくて、沢や尾根にまで乗り入れて走ってたからなぁ。
いや、こっちもショックだよ。また奥まで進める林道が一つ減ってしまった。
この室久保林道も、旧野外センターの先は道の荒廃が激しくて、乗用車では怖くて入って行けなかったのだけど、今度のアウトバックなら浦安峠間近のゲートまではいっていけるなぁ、と思っていたんだ。浦安峠を基点とした周回ルートの計画なども考えていたんだ。

12:40 的様近くの駐車スペースに帰着しました。
今日も蒸し暑い一日でしたが、熱中症の症状も出ず、無事歩き通すことができました。
まあ、距離は7.2km、高低差520mのゆる歩きだけどね。

 

さて。私事ですが。・・・もっとも私事しか書かないblogですけど。
今週末に入院して手術を受けることになりました。
内視鏡による大腸ポリープの手術なので、別になんてことはないらしいです。開腹するわけでもなく、入院も念のための一泊だそうで・・・。
でも、いままで怪我の入院は2回ほどあっても病気での入院は初めてで、気持ちはザワついています。「不安にさいなまれる」なんてことではないのですが、不安が全く無いと言えばウソになる。
手術後1ヶ月くらいは激しい運動は禁止だそうです。
山歩きが激しい運動にあたるのかどうかはわかりませんが・・・。

それでは・・・。

 

 

 

 

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2023/08/02

茨島(バラシマ)沢

ここ一か月以上もずっと身体の不調が続いていました。日によって波はあるものの、身体がダルく、重く、時々咳も出るし、お腹の具合が悪い日もあるし。
夏風邪だろうとは思っていましたが、それにしても長引く。熱があるわけでは無いので、普通に仕事して普通に過ごしていましたが、こんなに体調不良が続くのおかしくない?
まさかコロナではあるまいな・・・とチラっと思ったりもしましたが、発熱もないから、検査もしません。
食欲も無いので、素麺ばっかり食べています。そんなんだから体力もどんどん落ちる。運動もしていないし、する気にもなれないし・・・。

それが、数日前から体調が良くなってきた感があります。少しは食欲も出てきました。ちょっと身体も動かしてみるかな・・・なんて気にもなってきました。久しぶりに山を歩いてこよう。

といっても、体力がガタ落ちなのは明らかです。長い距離や高低差が激しい所は歩き通す自信がありません。
大好きな世附の沢を軽~く歩いてこよう。と思い、地図を眺めていたら、茨島沢の源流部ってまだ歩いた事が無かった事に気づく。

あそこなら高低差も少ないし、ショートコースで回れる。
という事で、行ってきました。

2023年7月30日

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毎度のことながら朝起きるのが遅いし、東名も夏休み渋滞だしで、切通峠下へ到着したのが9:45頃。
我ながらあきれるくらい遅い。

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切通峠と高指山の中間点くらいで稜線に上がる。
1100mの稜線だから涼しい風が吹いている事を期待していたが大ハズレ!クソがつくほど暑い!風はソヨとも吹いていない。とにかく暑い。
高指山までたった100m登るだけなのだが、もうすでにバテ始めている。
花の写真を撮るためにしゃがみこむのだが、立ち上がる時にクラっと眩暈がする。

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10:30 高指山に到着。

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いつもだったら「絶景だ~」と心弾む景色も、なんだかムワっとして暑苦しい。富士山も見えないし・・・。

まだ30分ちょっとしか歩いていないのに、もうへばってるよ・・・。山頂のベンチに座り込んでしばし休憩する。

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しばし休んだら、茨島沢と日陰沢の界尾根を下降する。
ここは東電の巡視路になっているから楽ちんだ。

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1時間ほど歩いて、茨島橋へ降り立ちました。

この橋の下で、左又茨島沢本流と右又要所小屋沢に分かれるのですが、水量は要所小屋沢の方が少し多いかな。
右又の要所小屋沢は歩いた事がありますが、左又は初めてです。

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沢に降りると、ああ涼しい。火照った身体に、冷涼な空気が気持ちいい!
さあ、どんな沢でしょうか。

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すぐに滝が出てきました。3mくらい。

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その上にも小滝が連なっています。

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ああ、なかなか面白い沢だな。
と思ったけれど、ここまででした。ほんの短い区間で滝場(っていうほどの滝も無かったけれど)も終わり・・・

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あとはずっとゴーロが続きます。

まあ別にゴーロ歩きも嫌いではないのですが、先程からなんだか身体が重くなってきています。岩を乗り越えながら歩くことで、じわじわと体力を消耗してゆくのが、手に取るようにわかります。普段なら何でもないくらいの事なのですが・・・。

左手上を見上げると、数m上に林道がある事がわかります。地形図上では茨島橋のだいぶ手前で林道は終わっていますが、実際はずっと続いているようです。先程から林道は沢に沿っているから、この先も沢沿いに続いているのだろうか。
身体もへばってきていることですし、林道に上がり林道を歩くことにしました。

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890m付近で左岸の枝沢が、見栄えの良い滝で流れ込んできています。それも結構な水量です。
ちょっと興味をそそられました。あくまでもカンですが、あの滝の上に湧水崖があるような気がする。でも今日は体力的にそれを確かめに行くのは無理っぽい。登れそうな滝ではあるけれど、10mの滝を登るのはそれ相当な体力を消耗する。

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林道の脇にも湧水がありました。岩の間から、水が湧き出しています。
手ですくって顔を洗い、飲んでみる。冷たくて生き返る!

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湧水を過ぎると沢の水は消え、殺伐としたゴーロになります。今日はとにかく沢を最後まで詰めてみようと思っていたのですが、もはやそんな気持ちは微塵もありません。
なんだかもうバテバテになってしまっていて、とにかく早く帰りたい・・・。

もう、沢床を歩くのはやめて、林道を歩いて帰ることにします。

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980m付近。その林道もどうやらここで終点のようです。稜線まであと150m。どこを登って帰ろうか、まわりの地形と地図を見ながら考えた結果、左手の尾根に上がることにしました。

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恐ろしい急斜面を4~50m這い上がった。でも、バリを歩いていればこれくらいの場面はしょっちゅう出てくる。余裕の守備範囲のはずだったが、今日は違った。とにかく息が上がる。ちょっと登っただけでゼーゼーしてしまう。樹の根を掴み身体を引き上げようとするが、微妙に力が入らない。休み休み行こうたって、崖のような急斜面の途中で休むわけにもいかないだろう。登ってる途中で、本当に嫌になってくる。ああ、もう早く帰りたい・・・。

ようやく尾根の背に上がり、倒木に腰かけて休憩をとる。
へなへなと座り込む。眩暈に似た感覚。頭がボーっとする。水を飲んでみるが、のどをうまく通らない。
あれ?これ知ってる。この症状。そうだ、熱中症だ。たぶん、初期の軽い症状だろうけど、前にも経験がある。

無理矢理、アクエリアスを流し込む。何か食べた方がいいかなとも思ったが、おにぎりなんてとても食べる気にならない。持ってきたアクエリアスも0kcalのやつだけど、普通に糖分がいっぱい入っている奴の方が良かったのかもしれないな。

ずいぶん長い事休憩した後、ノロノロと歩きだす。高指山まで残り100m。何回立ち止まって一休みしたことだろう。
高指山からの下りでは、眩暈もおさまって普通に歩けたけれど、もうフラフラでした。

体力低下時に山を歩くには、ちょっと暑すぎる日だったかも。
それと、朝遅すぎだよ。真夏の山歩きは、早朝の涼しいうちに歩かないと。

 

今日の花

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ウツボグサ

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コバギボウシ
丹沢ではオオバの方はよく見かけるが、コバは少ないような気がする。

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コマツナギ
・・・だよね、たぶん。コマツナギなんて里の花だと思っていたけれど、1100mの稜線でも咲いているんだね。

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ヤマキツネノボタン

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ミズタマソウ

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