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2019/01/14

西丹沢ビジターセンターから ~大石沢左岸尾根と大塩地沢~

ショックです・・・

カメラを落としてしまいました。山行中に・・・。
今まで、山歩きの最中に落し物などしたことが無かったのに。
ああ・・・・

もう3年使っているカメラですから、「じゅうぶん元は取ってるだろ」と言い聞かせてはいますが・・・。
傷だらけだったしね・・・。

惜しいのは、今季初どころか数年振りの霧氷に出会い、そのファンタジックな光景の写真を撮りまくって、後から見るのを楽しみにしていた事。

残念・・・。

という事で今回の記事、前半は画像無しです。

2019年1月13日

いつも人が行かないような場所を好んで歩いていますが、今回も超マイナーなコースです。
興味を持ってくれる人も少ないだろうけど、自分的には興味アリアリで前から計画していた周回ルートです。
白石沢支流大石沢の左岸尾根を登り水晶沢ノ頭へ。甲相国境尾根をしばらく南下して、シャガクチ丸付近の枝尾根でモロクボ沢へ降りる。その後、モロクボ沢支流大塩地沢を遡行する。
という計画です。

Tizu19113

8:13 西丹沢ビジターセンターを出発する。
用木沢出合を過ぎ、白石峠へ向かう登山道を辿り、50分ほどで大石沢出合に到着。
この登山道は何度も歩いているが、いままでこの大石沢を見た記憶が無かった。
登山道がトリキ沢出合を越えてすぐ、白石沢の左岸から右岸へと渡る木橋の少し下流が大石沢出合だった。今回は意識しながら歩いていたからわかったが、なるほど、沢の出合には見えないような場所だった。

ここから左岸の尾根に取り付く。
植林の急斜面だ。適当にジグザグと登って行く。やがて尾根は痩せてきて、傾斜はますます厳しくなる。しかもヤセ尾根の半分を鹿柵にとられているから、歩きにくい事この上ない。しかし、逆に鹿柵に手をかけられるから助かるくらいの急斜面だ。

鹿柵が途切れると、二足歩行ができるくらいの斜度にはなるが、痩せた急尾根が続く。
こんなところ誰も歩かないだろうと思うような尾根だが、不思議なことにわりとくっきりとした踏み跡が付いている。
ヤセ尾根では、獣達でさえも歩ける場所が限られるため、獣道もくっきりとしている事が多いが、それだけではないような気がした。
鍬が落ちているのを見つけ、「やっぱり仕事道として利用されているんだ」と思った。植林地でもないこの場所で、何の仕事なのかわからないけれど・・・。
樅の大木が多い尾根だった。

1120m付近で雷木沢左岸尾根に合流して、10:45に水晶沢ノ頭に到着。

甲相国境尾根を南下する。
薄っすらと積もった雪と霧氷で、素晴らしい光景だった。
霧氷を見たのは数年振りだ。
すっかり感激して、うきうき気分で歩く。

11:16 シャガクチ丸(P1191)へ到着。
このまま霧氷の稜線歩きを続けたい気持ちもあったが、予定通りモロクボ沢へ向けて下降する。
ピークから100mほど西へ行った場所から、南へ伸びる枝尾根に入る。
1110m付近までは緩やかに降りていくだけだったが、その先は難解な尾根だった。
尾根筋は複雑に分岐をしているし、細かい谷筋が複雑に絡んでくるし。
立ち止まって地形を観察し、地形図と照らし合わせる。こんな作業を繰り返しながら進む。
1070m付近で方向を変え、大塩地沢出合へのピッタリ下降を目論む。
この枝尾根もまた曲者だった。実際の地形は、地形図よりももっと複雑。尾根らしきものと窪らしきものが入り組んでいる。慎重にRFしながら降りていった。途中、尾根筋を辿れないような場所もあり、窪地を下降したりトラバースして隣の尾根に移ったりもしたが、後からGPSの軌跡を見てみると、事前に予定した通りの尾根筋を辿っている。やっぱり実際の地形と地形図は違うんだ。

眼下にモロクボ沢が見えてきて、沢床まであと3~40mという地点からが激斜面だった。上から見下げれば、ほとんど崖だ。尾根の末端はたいてい急斜面になっているものだが、3~40mも激急斜面というのは久しぶりだ。
もっているロープは15m。回収のためにダブルで使うとしたら1ピッチが7.5mだ。いったい何ピッチ下降になるんだい?そんなメンドウな事やってられない。
樹にすがり、樹の根を掴んでソロソロと下降する。樹の生えていない区間4m程は尻セードで降りた。

モロクボ沢へ降り立ち、やれやれと・・・。降りてきた斜面の写真を撮ろうとしたら・・・ズボンのポケットにカメラが無い。
やっちまった・・・。
あの尻セードのとこか・・・とせっかく降りた激斜面を登り返す。が、そこには落ちていなかった。尻セードで降りたザレ斜面を登り返すのは容易な事じゃない。しばし考えた後、あきらめた。今日のところは・・・。

このヤバい枝尾根に入る手前で写真を撮った事は覚えているから、この尾根のどこかだ。
トラバース中に倒木をまたいだりしているから、ポケットから出ていたストラップを引っ掛けたりしたのかもしれない。

Dsc_0090

ザックからスマホを取り出し、降りてきた斜面を写す。こうやって見ても40度はあるよね。上からだと崖に見える。

降り立った場所は狙い通りの大塩地沢出合。
さあ。気を取り直して先へ進もう。
スマホでGPSのログを取っているから、カメラ機能を作動させてもGPSが切れないかちょっと心配したが、どうやら大丈夫のようだ。

Dsc_0092

12:30 大塩地沢に入る。
モロクボ沢の960m地点で右岸から流れ込む支沢だ。
この沢の名称は西丹沢頂稜河川土地名称図にも載っていない。イガイガさんが古文献で調べたのを教わった。
名がある支沢なら行かねば・・・と思っていたんです。この沢の記録は読んだことないし…と思っていたら、先月EAさんが歩いていた。EAさんの記録を読むと、特に何もなさそうな沢ではあるが、やはり自分の足と目で確かめておかなければ。

Dsc_0094

これはナメか? と思ったが、ゴーロに積もった雪が氷となっているようだ。
沢床はビックリするくらい凍り付いている。

Dsc_0098

氷の沢だ。チェーンスパイクを履いているから何とか歩けるが、薄い氷の上は踏み抜きの恐れがあって怖い。
チェーンスパイクも傾斜がある氷の上では完全にはグリップしない。刃先が丸いからだと思う。こんな事がわかっていれば、6本爪を持ってきたのにな・・・なんて思ってもどうしようもない。一歩一歩に緊張しながら歩く。
が、これはこれで綺麗な光景だなぁ・・と思った。こんな光景の沢を歩くなんて、滅多にない経験だ。

Dsc_0100

特に何事もなく、1090m二又に来た。沢床はわずかに低くて本流っぽい左へ進む。

Dsc_0101

左へ入ってすぐ。前方に10m位の棚が見えた。
遠目で見る限りでは登れそうな気もするが、それは乾いていればの話。氷の付いた岩なんか、とてもじゃないけど登れない。ここまで1mの段差を登るのでさえけっこう苦労しているんだ。
ここで逃げる事にした。

左手の斜面に取り付く。斜度的には守備範囲だと思って登り始めたが、凍り付いてカチカチになった斜面で苦労した・・・というか正直怖かった。
この斜面、冬枯れの季節は登山道から丸見え。幸い誰も通らなかったが、誰かに見られたら「あのバカ何やってんだ」と思われたろうね・・・。

沢といい、斜面といい、冬場は難易度が上がる事を認識しなきゃダメだ。これは反省材料。

Dsc_0102

13:24 畦ヶ丸登山道の山頂から150mほど下に飛び出す。

下山は権現山経由かショチクボノ頭経由かと思っていたが、カメラを落としてテンション下がっていたのと、大塩地沢と詰め斜面の緊張感で疲れてしまった。
おとなしく登山道で降りる事にする。

Dsc_0105

15:17 のんびりと歩いて、西丹沢ビジターセンターに帰還しました。

さて。
カメラを落としたことは、ウジウジ言っても仕方がない。きっぱりとあきらめよう。
しかし山にゴミを残すことは、ポリシーに反する。
だから、いずれは回収に行く。
が、凍り付いた沢と雪が付いたバリ尾根は難易度、危険度が数倍になるからね。雪が積もればあのヤバい尾根はとても上り下りできなくなる。
雪の季節が終わって沢を歩くのが気持ちの良い季節になったら、行ってくることにします。

それにしても・・・
最近は山でもスマホのカメラ機能を使う人が増えたが、こんな面倒な事よくできるな…と思った。
写真を撮るたびにグローブを外して、スマホのロックを解除して・・・。片手で持って、片手で画面を操作して・・・と両手を使わないといけないし。
歩きながら、片手でカシャってわけにはいかないよね。

やっぱりカメラは必要だ。

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