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2018/12/26

水晶崩レ沢から蛭ヶ岳

AYさんとは一緒に歩く約束をしながらも、スケジュールが合わずに数か月が経ってしまいました。ようやくお互いの休日が一致したのが12月24日。
幸いにもお天気は上々の予報です。
さあ、それではどこへ行きましょうか・・・
霧氷を期待して蛭ヶ岳なんてどうでしょう・・・
最短ルートの魚止橋スタートで中ノ沢近辺のどっかから登りますか・・・
という相談がまとまりました。
なんともアバウトな計画ですが、AYさんと歩くときはいつもこんな感じで、行き当たりばったりを楽しんでいます。

Tizu181224

2018年12月24日

早戸川林道の終点、魚止橋の手前に車を停めたのが7時頃。
支度を済ませ出発しようとしたその時、目の前を3人組が通過する。
あれっ?見覚えがある顔・・・。そう。3月に白滝の滝つぼで出合ったtantanmameさんだ。
ご同行のお仲間は初めてお目にかかるpikachanさんとtakatanさん。白馬尾根から蛭ヶ岳へ登るのだとか。

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途中まで一緒ですね・・・という感じで歩きだす。

おしゃべりを楽しみながら歩いているうちに、魚止橋から雷平まであっという間の1時間でした。

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雷平で、白馬尾根に向かうお三方とはお別れです。

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歩きながらコースプランを固めるつもりだったのですが、3人組とのおしゃべりですっかり忘れ・・・。ノープランのまま中ノ沢に入ってきました。

水流際の濡れた岩は、やはりヌメッています。この辺りは、乾いた石を選んで歩けるからいいけれど、上流部へ行くとそうはいかない。3週間前にヌメヌメの水晶沢で怖い思いをしたことが思い出される。中ノ沢は水晶沢よりさらに傾斜が厳しいからなぁ・・・。厳しくなる前に尾根に登れる場所あるかなぁ・・・。なんて事を考えながら遡行します。

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ほどなく水晶崩レ沢出合に到着。
ここでAYさんが、「水晶崩レ沢を登るっていうのはどう?」と言ってきた。
そうか、その手があったか。それいいですね!と二つ返事で賛成する。

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8:55 水晶崩レ沢の遡行開始です。
この沢の右岸尾根は何度か上り下りしたことがありますが、そこから覗き込んだ水晶崩レ沢のイメージは下流はガラガラの枯沢。源頭部は崩壊崖。
地形図を確認してみると、標高1300mから1350mにかけてが崖地になっています。
「崖マークに突入する前に脱出しないとやばいかもですね。」と、AYさんと話しながら登る。
「この水晶崩レ沢の遡行記録って読んだことあります?」と聞くと、AYさんも無いと言う。マシラさんとかドブ鼠さんとかは登ってるかもしれないけどね・・・。

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ガラガラの枯沢かと思っていましたが、意外にも水流があるんです。

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傾斜がだんだん厳しくなってくる。
気を付けないと不安定な石が多い。

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大きな岩の上の方に泥が付いていたりする。という事は、転げ落ちてきて間もない岩って事だ。
現在進行形で崩壊が進んでいる沢なんだ。

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数年前に、やはりAYさんと西丹沢の崩レノ沢を破風口まで登った時のことを思いだしますねぇ。などと話しながら遡行を続ける。
そう言えばAYさんとは、崩レノ沢だとか鍋割の地獄崩レだとか、『崩』の字が付く場所を一緒に歩くことが多いなぁ・・・。二人ともこういう場所が好きなんだろうか・・・。

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なにせ岩が不安定で、こんな段差を登るのも相当神経を使います。

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気が付いたら標高1300m。地形図の崖地マークの場所まで来てしまいました。

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両岸は崩壊崖ですが沢床の傾斜は緩いので、もう少し先まで行ってみる事にします。

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前方に泥の壁。
この中段の2mの泥壁で詰まってしまった。グズグズと崩れる粘土質の壁がどうにも登れない。
上の岩にロープを引っ掛けてなんとか這い上がったが、その岩も動くのでヒヤヒヤだった。
まあ、落ちても2mだから大怪我は無いって事で思い切ったけど。

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いかにも落石がたえず起きていそうな場所。尾根に逃げれそうな場所があったら逃げましょう。と、話しながら登っているが、両岸とも登れそうな場所が見つからない。

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そうこうしているうちに、また難関にぶつかった。前方に3mの泥壁。

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ここはAYさんが倒木をよじ登って、上からロープを肩がらみで下ろしてもらった。

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難関の泥壁をよじ登ったら・・・
なんとまあ、穏やかな景色に様変わり。
さっきまで、「早く尾根に逃げよう」と言っていたのに、こうなってくると「このまま最後まで詰めたいね」

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で、とうとう源頭まで来ました。1420m地点。

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最後は樹の根を掴んでハングした泥壁をよじ登る。
ああ、ここは市原新道を下る時に、寄り道をして見たことがある場所だ。

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市原新道に合流して、蛭ヶ岳へ向かって登ります。

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11:55 蛭ヶ岳に到着しました。

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山頂ではtantanmameさん、pikachanさん、takatanさんが休憩中。中ノ沢乗越から下へ降りて、銀河の残骸を見てきたとか。またまたおしゃべりに花が咲きました。
お三方は姫次から榛の木丸経由で下山するそう。
楽しいひと時をありがとうございました!
また丹沢のどこかでお会いしましょう!!

さて、オイラ達は白馬尾根から『魔法のロープ』ルートで降りる事になりました。
12:20 下山開始です。

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鬼が岩へ向かって歩きます。
この稜線を歩くのも、本当に久しぶり。
ガスガスの事が多い稜線も、今日は最高のお天気。鬼の角もはっきりと見えます。

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鬼の角の間からAYさんと蛭ヶ岳。

蛭ヶ岳~丹沢山の稜線歩きは本当に気持ちがいいなぁ。

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さて、鬼が岩から白馬尾根に入りました。

この尾根を歩くのも本当に久しぶりです。4~5年ぶりくらいかなぁ・・・。もしかしたらもっとかも。

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魔法のロープルートへの下降点の目印看板。
でも、鹿の絵が描かれた看板は無くなって、枠だけになってしまった。

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急斜面をずんずんと下るAYさん。
相変わらず、下りのスピードはものすごい。付いて行くのに必死です。

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魔法のロープもいまだ健在でした。
本谷沢へ降りる急斜面を、AYさんはものすごいスピードで駆け下りてゆく。
舌を巻きながら見ているオイラは、とても真似できない。ロープに手をかけながら、恐る恐る降りてゆく。

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13:55 本谷沢へ降り立ちました。
この右に写る大岩が、魔法のロープルート取り付きの目印です。
おそらく5~6年ぶりくらいのこのルート。丹沢バリ愛好家にとっては大事なルートですから、要所の景色・目印を思い出しつつ、再確認をしながら降りてきました。

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大滝沢出合から、早戸大滝を眺める。
AYさんは写真を撮るために、前衛滝の下まで足を伸ばしましたが、オイラは疲れてしまったので出合からの遠景で十分です。今日のところは。

大滝沢出合から雷平までの経路は、なんとなく整備の手が入っているような気がします。山仕事の人達でしょうか。

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雷平からは来た道を戻り、魚止橋先の駐車地に戻ったのは15:35。

楽しい山でした。
久しぶりにAYさんと歩けたのも楽しかったし、3人組との出会いも楽しかったし。
水晶崩レ沢も終わってみれば楽しかった。
沢屋は見向きもしない沢だろうが、オイラ達にとってみれば探求心と冒険心を満足させられる沢でした。
崖に囲まれた沢で緊張感に包まれ、終わってみればあれもまた心地よかったなぁ・・・なんて。

おそらく今年最後の山行になると思います。
今年は山へ行く回数が少なかったなぁ。
来年は、もうちょっと山へ行く回数を増やせたらいいなぁ・・・。

それでは皆さん。
良いお年を!

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