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2018/05/13

弁天沢

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先週(5/6)のAYさんの記事を読んで、久しぶりにヤマシャクヤクを見てみたいと思ったのだった。
希少なヤマシャクヤクの生息地を荒らさないための配慮だろう。AYさんはそのルートを明らかにしていないが、記事の文面から場所は推測が付いた。
どうせならAYさんと同じ弁天沢を登って行こう。AYさんのパクリになってしまうが・・・。もっともAYさんはコースをアップしていないんだから同じかどうかはわからないが・・・まあ、ほとんど同じコースだと思う。

といっても、リスペクトするAYさんがルート図をアップしていないんだもの。オイラもアップするわけにはいかない。
というわけで、今回のルートのアナウンスは「弁天沢を登ってきました」というだけです。

Tizu18513

2018年5月13日

前日昼頃の天気予報では夕方から雨になっていた。「夕方からならOK。決行だ。」と思っていたのだが、朝チェックすると13時から雨に変わっていた。
どうしようか・・・と迷ったがせっかくの休みだしと出発する。
ショートコースだし、13時には帰還できるだろう。様子によってはコース変更もありだ。

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塩水橋に車を停めて7:30スタート。
さすが雨予報が出てるだけあって、いつもは車でいっぱいになる林道ゲート下の路駐車は3台だけ。5月の日曜日でこんなにすいてる事ってある?

塩水林道をテクテクと歩いて、弁天沢の出合に下降する。
が・・・ミスった。『二つ目のヘアピンカーブの手前を降りたら弁天沢』と思い込んでいた。
ああ、ここだ、ここだ。と林道から沢へ下降したが弁天沢が無い。
「???」だった。しかも「何故??」と思いながら上流へ向かって歩いてしまった。
しばらく上流へ歩いて、初めて地形図を取り出し確認する。
下じゃん!
間違った思い込みのせいで、弁天沢出合の少し上流で塩水川へ降りていたのだ。

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なんて、プチアクシデントもあったが、弁天沢出合に到着。
クソっ。15分くらいロスしたか。急いでるっていうのに・・・。

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いきなり弁天沢を遡行しないで、まずは左岸の尾根に取り付く。
出合からしばらくは堰堤が続くからだ。
尾根を30m程登ると、弁天沢上流へ向かって水平経路が現れる。
この経路は最後の堰堤の直下まで続いている。
ここは以前歩いた事があるので覚えていた。

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最後の堰堤の直下で沢へ降りて沢を遡行する。
なかなかいい渓相の沢だ。

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しばらくは小滝とゴーロが続く。
傾斜はそこそこキツイ。
そのせいか、ゴーロ歩きもそれなりに面白い。

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しばらく歩くと3mほどの小滝。手前の二筋の流れは湧水だ。
この小滝を越えたら、水が涸れてしまった。

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5m涸棚。

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そして、立ちふさがるほぼ垂直の涸棚。15mくらいあるか。
クライミングの達人ならフリーで登れるかもしれないが、オイラにはとても登れない。
左から巻いたが、やさしくは無かった。岩がちの斜面を登って巻くのだが、岩が動くし、勾配はキツくて限界ギリギリ。けっこう痺れる巻だった。

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再び水流が復活して、3m+5mの滝。
正面突破できそうな気もするが、黒光りする岩は滑りそうでイヤ。
左手をよじ登った。

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その後もクライミングチックな登りが続く。

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ゴルジュの中の小滝登り。

いやあ~、なかなか面白い沢だ。
良い沢だなぁと思った。

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標高880m二又。時刻は9:40。
もう少し沢を登りたい気持ちがあったが、13時までに塩水橋に帰るなら、そろそろ尾根に上がり時かもしれない。本間ノ頭まで、まだ470mもあるからな。
水もすっかり枯れたようだし、この二又の界尾根に上がろう。

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取り付きはなだらかな尾根だったが、すぐにワイルドなヤセ尾根の様相を見せ始めた。

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岩がゴロゴロする尾根をしばらく登ると、岩の壁が尾根を塞いでいた。
ルートを見極めながらよじ登る。

なかなか面白い。大好物だよ、こういう尾根。

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岩の壁を越えた後は、尾根から岩が消えた。
傾斜はきついが自然林の良い尾根だ。
胴回りが3mを越える栂(たぶん・・・)の巨木やブナの巨木が点在している。

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人の手が一切入っていない森なんだな。そんな雰囲気がした。
原始の姿がそのまま残る隔絶された尾根なんだ。
あちらこちらに倒れて朽ちる巨木。それがまた、その雰囲気を醸し出していた。

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そして、シロヤシオがちょうど盛り。
今年は例年よりもだいぶ早いね。

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トウゴクミツバツツジは、だいぶ花が散っていて、残っている花はわずかだった。

11:10頃 本間ノ頭のピークの東20mほど下で、登山道に飛び出す。

それにしても良い尾根だった。
下部は荒々しい岩尾根。
上部は原始林の雰囲気。
宝物の尾根を見つけた気分だ。

さて。
13時までに戻るつもりなら、急いで下山しなければ。
多少の雨に濡れるくらいはかまわないのだが、気がせくのはあいつらのせい。そう、雨が降り出すと、ヤマビルがウヨウヨとうごめきだす。
急ぎ足で帰路に就く。もちろんお目当ての花を探しながらね。

1週間前にAYさんが固い蕾が多いと言っていたヤマシャクヤク。驚くことにほとんどが散った後だった。
びっくりするね。たった1週間で。ヤマシャクヤクの花の命は2~3日らしいが、この1週間でほとんどの株が開花して散ってしまったようだ。
暖かい日が続いたからねぇ・・・

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ようやく開花中の群落を見つけた。

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ああ・・・よかった。
数年ぶりでヤマシャクヤクの花を見ることができた。

結局、開花していたのはこの一群落だけでした。
来週はもう花は見れないだろう。
雨予報で決行した甲斐があった。

 

花のそばでランチ休憩を取った後は、速足で下山。
12:50には塩水橋に帰還しました。

ヒルは靴の中に1匹。実害は無し。
着替えたり、ザックの中を整理したりと帰り支度をしている最中にポツリポツリと雨が降り出す。時計を見ると13時ジャスト。
予報ピッタリだ。恐るべしだな『tennki.jp』。

弁天沢は短いながらも面白い沢だったし。
尾根は素敵な尾根だったし。
お目当ての花には巡り合えたし。
短い周回ながら充実感と満足感がたっぷりの山行でした。
幸せな気分です。

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