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2017/11/21

モロクボ沢

2017年11月19日 

Tizu171119

2か月半ぶりの山歩きに選んだのは、モロクボ沢だった。
好きな沢だから・・・というのが理由である事には違いないが、「勝手をよく知っていて、簡単で気軽に歩けるから」というのが大きな理由だ。
さすがに2か月半もブランクがあると、厳しいルートを歩き通す自信が無いんだ。筋力も落ちてるだろうし、カンも鈍ってるだろうし。

モロクボ沢は何度も訪れてはいるが、まだまだ全てを歩きつくしているわけではない。数ある支流の中で、モロクボ沢ノ頭へ詰め上がる清水沢のルートはまだ未踏だった。

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西丹沢VC到着が8:40頃。もうすでに満車状態だった。ギリギリ1台分開いていたスペースに無理くり車をねじ込む。
すでに紅葉も終わっているだろうに、こんなにハイカーが多いの? ちょっとびっくりだ。
VC前にはバスが3台停まっていたから、増発も2台出たんだろうね。
この分じゃ、モロクボ沢方面も人が多いかな・・・
などと思いながら出発する。

用木沢出合を過ぎて白石林道へ入ると、全く人が歩いた気配がなくなった。
あの大勢の人たちは、みな檜洞丸へ向かったんだろうか。

Pb190170

出発から1時間でモロクボ大滝に到着。
いや~いつ見てもいい滝だ。
やっぱり山はきもちがいいなぁ・・・とあらためて思う。
水量はだいぶ少ないけれど、逆に階段状の流れがはっきりと見えて、いい味を出してる。

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大滝の巻は右岸から。
階段状の岩棚を登り、チムニーをよじ登る。
何度も何度も越えているルートだ。昔はロープが垂れていたが、今は何もない。が、ロープが無くたってわけないルートだ。勝手はよく知っている・・・はずだった。
まず岩の階段を上るが、一段一段が高いので簡単には上がれない。
ガバホールドを探って掴んだら、右足をかすかな突起に引っ掛けて身体を引き上げるんだ。
その右足を引っ掛けて、身体を引き上げようとする時に、一瞬恐怖心が走った。
あれ? こんなのわけ無いはずなのに・・・。
チムニーの最後はオーバーハングしてるが、樹の根が掴めるからわけなく登れる・・・なのにここでも恐怖心がチラッと沸いた。
なんとか這い上がった時に、心臓の鼓動が早くなってる事に気が付いた。

ブランクのせいか・・・
身体の動きが悪いんだ。動きがぎこちないから、妙な恐怖心が生まれる。

Pb190174

大滝の上の連瀑帯。
釜をじゃぶじゃぶ歩いて、水流沿いに登っていくのがセオリーらしい。
でも水濡れ嫌いのオイラは、そんな事をしたことが無い。
特にこんな寒い日には、絶対に水につかりたくない。
今日は『濡れないで歩く』がテーマの一つ。
このF2は左岸の3m上をへつって巻く。これだっていつも使って慣れているルートなのだが、途中で「なんか滑りそう」的な恐怖心が走った。

Pb190178

連瀑帯の最後を飾るナメ滝と石積堰堤。
ここは右岸の斜面に登って、旧経路らしきバンドで一気に巻く。
が、このバンドをトラバースしている最中にもちょっと恐怖心が走った。

なんだろう・・・今日はいったい・・・
身体が重くてぎこちない。その上、メンタルも落ち着かない。
2か月半のブランクのせいなんだろうか。
この一歩が安全なのか不安定なのかというカンが働かないから、恐怖心が沸き上がってくるんだ。
・・・と思う。

石積堰堤を越えると、しばらくずっとゴーロ歩きが続く。
水晶沢出合を通過し、越場ノ沢出合を通過し、滑棚沢出合を通過し・・・ずっとずっとずっとゴーロが続く。
気楽に歩くだけなのだが、だんだん足にダメージが溜まってくるのがわかる。
こんなに疲れる沢じゃなかったはず。だいぶ身体がなまってるんだろうな・・・

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960m付近のZ型の滝。
Z型の岩を斜上すれば簡単に登れるのだが、水流を横断する時に必ず濡れる。水濡れ嫌いのオイラにとっては厄介な滝だった。
が、今日は左壁から水濡れしないで簡単に登れた。
何故だ?いつもと何が違う?いつもは左壁に取り付けなかったはずだ。釜が浅くなったんだろうか・・・
過去の写真を引っ張り出して見比べてみればわかるのかもしれないが、面倒なのでそこまではしない。
たいていの人にはどうでもいい事なのだろうから。普通は多少濡れても水流を横断して登ればよい事なのだ。

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1035m二又。左は畦ヶ丸へ詰める酉ノ沢。そして右が今日のターゲット、モロクボ沢ノ頭へ詰める清水沢。
本流は酉ノ沢のようにも見える。沢床が低いし、水流もある。清水沢には水流が無い。
が、モロクボ沢なのだからモロクボ沢ノ頭へ詰めるのが本筋ってもんだ。

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水流ゼロ。何もない、平坦な沢筋を登る。
モロクボ沢は、今までいくつもの支流を詰めてきたが、その中で一番つまらない支流だ。
その分、一番楽ではあるけれど・・・。

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何事もなく、稜線が見えてきた。
最後はさすがに急斜面ではあるが、もがくほどの斜面でもない。

12:50 モロクボ沢ノ頭へ詰め上げる。

楽なルートだったはずだが、考えていたよりも時間がかかった。そして、相当な体力を消耗している。
下山ルートはいくつか考えてはいたが、ちょっと足の筋肉に限界を感じ始めていたので、登山道で降りることにした。

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13:18 畦ヶ丸山頂。ここまでの登りで、太ももの筋肉が限界に達してしまった。
ひきつる筋肉をだましだまし、登山道を降りる。
2時間ちょっとの下山が、ただひたすら苦行だった。

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15:30 ヘトヘトのボロボロになりながら西丹沢VCへ到着。
紅葉が綺麗なのが妙に嬉しかった。

帰りの車の運転中から太ももの筋肉痛が始まり、2日たった今でも強烈に痛い。
久しぶりだヮ、こんなひどい筋肉痛。
2ヶ月半のブランクの身体には、キャパオーバーのコースだったのか?
モロクボ沢をナメすぎていたのか、オイラの身体がガタついてきているのか・・・
いずれにしても焼きが回ってきたなぁ・・・
悔しいけど。

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コメント

そうですよね!!
間を開けちゃうと、きっついですよね

でも、帰って来て
「やっぱり行ってよかった~」って充実感があるから・・
この気持ちがあるから丹沢から離れられないんですよね
筋肉痛はご褒美ですよ、お互い様です

次回に記事を楽しみにしています

投稿: M氏 | 2017/11/23 19:35

ブランク明けでいきなりモロクボ沢ですから
さすがはshiro師と申せましょう。
当隊は林道歩きに専念します。。
今日は駿河小山方面のつもりがにっくき雨(泣)

投稿: TI-AEK26 | 2017/11/23 20:35

M氏さん
間が開いて筋肉的にきつくなるだろう事はわかっていたので、モロクボ沢にしたんですが・・・
それでも強度の筋肉痛になってしまいました・・・
4日経った今でも、まだ痛いっス。
それでもやっぱり山はやめられないですねぇ。
次はあまり間が開かないうちに行かなくっちゃ・・・ですね。

投稿: shiro | 2017/11/23 21:09

TIさん
林道歩きなら、小山よりも世附でしょう!
土沢上流部辺りは林道だの鉄塔巡視路だの仕事道だのが錯綜していて楽しい感じですよ!
博士もご存知の通り、カッコいい堰堤も多いですしね。
是非、一緒に探索に行きましょう!

投稿: shiro | 2017/11/23 21:16

毎回ですが、shiroさんの記事アップは嬉しく思うのです。
お忙しい中、「丹沢に戻ってこられた♪」と。

2ヶ月以上空いてのモロクボ沢。
いや絶対キツイと思います(^^)
大滝の巻きも、毎年ホールド・スタンス共に変化していますから。

疲労困憊の中でも充実感!
それが丹沢の魅力ですね。
次回の丹沢レポも楽しみにしております。
私も現在月一度がやっとです。
もちろんどこかご一緒して下さいね。

投稿: レガー | 2017/11/24 08:31

レガーさん
モロクボ沢、傾斜が緩やかだからってナメすぎてました。
長いゴーロ歩きは、ジワジワと太ももにダメージがかかります。
「スキあらば丹沢」とは思っているのですが、なかなかスキを見つけられなくって・・・
でも、近いうちにまたどこかへご一緒しましょうね!

投稿: shiro | 2017/11/24 10:11

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