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2017/11/29

椿丸の南面~クマ沢・山神沢~

2019年11月26日

この日が丹沢マラソンだとは知らなかった・・・
いや・・・先週も西丹沢へ来てるんだから、立看板くらいは目にしていたはず。なのに、全く頭になかった。
大井松田ICを降りて、246に入ったとたんに渋滞だった。
なにこの渋滞・・・「??」と訳が分からぬままノロノロと進み、丹沢マラソンに気が付いたのは清水橋から丹沢湖方面に曲がった後だった。

浅瀬のゲートに到着したのはもう8時だった。
せっかく早起きしたっていうのにぃ・・・

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先週、山仲間のM氏が織戸峠近辺をウロウロしながら考察した記事(こちら)が面白かったもんで、織戸峠好き(なんだそれ?)のオイラとしては久しぶりに織戸峠に行ってみようと思った次第です。椿丸から織戸沢へ降りて、織戸沢の源流部辺りをうろついてみようと。

まずは椿丸を目指して、大又沢林道を歩く。前々から気になっていた、笹子沢の橋のたもとに付いている仕事道を登ってみようと思います。

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ゲートから30分ほどで笹子沢へ到着。

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笹子沢の右岸側に、こんな立派な仕事道がついてます。
予想ではP795へ上がっていくのか、あるいは笹子沢の源頭部へ続いているのか。
いずれにしても楽々と稜線へ上がれるに違いない。

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なんて、意気揚々と登り始めたが、すぐに道型は荒れ始める。
30mほど登ったところで、道型無くなる・・・

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それでも目を凝らして探せば、かすかな道の痕跡。
所々に黄色い標柱が刺さっているから、かつて経路が有ったことは間違いない。
間違いないが、グズグズの急斜面を痕跡追いながら登っていくのはシンドイ。
いきなり大汗だ。
こんな寒い日にこんなに汗かけて、ありがたいヮ・・・

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そして、こんなマーキングも仕事道があった証拠。地面近くの枯れ木や石ころにマークしてある。
こういうのは山仕事の人達のマーキングだ。
Vルート愛好者がつけるマーキングは、これ見よがしに高い位置に付ける。ホント、目障りったらありゃしない。真の愛好者なら、興醒めなマーキングなんか付けるわけないと思うんだけどねぇ。

フーフーと急斜面を200mほど登って尾根の背に上がった。どうやらP795の北東の尾根だ。予想通り、P795へ続く仕事道らしい。

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尾根には公山の標柱。

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ピークまであと50mという地点で、ピークを巻くように西へ続く踏み跡を見つける。
椿丸へ続く西側の鞍部まで、省エネで行けるかも・・・と踏み跡を追ってトラバースする。
明らかに獣の踏み跡だけれどね。でも、獣道って案外安全なルートだったりするんだ。

途中で神経使うトラバースもあったけれど、目論見通りP795西側の鞍部へたどりつく。

ようやく椿丸へ続く稜線に乗った。
が、この時点で時刻は10時。いやはや、廃仕事道を追ったりして、とんだアルバイトをしてしまった。

椿丸へのメインルートを歩く。Vルートではあるけれど、最近は歩く人も多いのだろう。踏み跡くっきりだし、地面も踏み固められていて歩きやすい。
歩きながら考える。出だしが遅れてしまった上に、予想外のアルバイト。ここから椿丸まで1時間近くはかかる。そこから織戸沢へ降りて・・・大栂の稜線から富士見峠・・・日没は4時半。ギリギリアウトか・・・。いや急ぎ足で歩けば・・・
ここで先週の悪夢がよみがえる。無理して飛ばせば、また筋肉が痙攣するかも。
それよりもなによりも、時間に追われて歩くのなんて面白くない。時間に追われる日常を忘れたくって山へ来てるんだ。

で、あっさりと予定変更。
椿丸南面の未踏の沢を歩いてみよう。クマ沢はまだ歩いたことなかったんだ。

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椿丸の東、標高800m付近から、「この下あたりがクマ沢の源頭部じゃない?」と見当をつけて、すり鉢状の植林斜面を下降する。

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ちょうど湧水地点で沢に降りて、下降を続ける。

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5mくらいのすだれ状の滝。左岸から巻き降りた。

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以前M-K師匠達と歩いた、この南側の小クマ沢はヤブ沢だったけれど、こっちはなかなか良い雰囲気。

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ちょっとしたナメもあったり。

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下降するにつれ、水量も増えてきます。・・・当たり前か。

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2+1mの滝。登るのは簡単そうだが、降りるのはちょっとビビった。
たかが2mだが、滝の下降はやっぱり怖い。

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う~ん。良い渓相だね。

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小クマ沢と出合って、さらに下降を続ける。ここら辺は何度も歩いている区間。
相変わらず倒木地獄だね。

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おなじみの山神沢出合に到着。
ここで休憩しながら次のルートを考える。時刻は12:20。まだ、もうひと遊びできる。

山神沢もまだ歩いた事が無かったっけ。久しぶりに山神様にご挨拶しておくか。

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山神沢出合に降りる東電巡視路の階段。すっかり壊れて、もう上り下りはできません。
最初にここへ来た時には、この階段を降りてきたんだったなぁ。もう何年前の事だろう。8年か9年か・・・
と、妙な感傷に浸ったら、山神峠へ向かって出発します。

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山神沢出合には何度となく来ているのに、なぜかこの山神沢は未踏でした。

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右岸側に石積みが見えます。そう、ここは小山と水ノ木を結ぶ、重要な古道が通っていたんだ。

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右岸へ上がってみると、間違いなく古道の痕跡だ。道幅1間以上はあったんだろう。荷を背負った馬が歩いていたはずの道だ。

が、すぐに道型は崩れ、仕方なく沢へ降りる。また道型を見つけて上がるが、すぐに崩れる。
それを繰り返しているうちに、疲れて嫌になる。
もういいや。沢の中を歩こう。

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時々、小滝が出てくるが、おおむねゴーロ歩き。

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小さなナメもあるよ。

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水流が細くなってくると、沢は複雑に枝分かれをする。
そろそろ山神峠も近いはず。地形図を見れば、山神峠へ登るのは小さな枝沢だ。見逃さないようにしなければ。

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むむっ。これが山神峠へ詰める枝沢っぽい。
こんなところを馬が登ったとは考えにくいから、古道はだいぶ高みについていたのだろう。

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ぐずぐずの泥沢を登っていくと、沢型がなくなり、峠がはっきりと見えてきた。

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峠にたたずむ山神様。ご無沙汰してました。と、手を合わせる。
祠は今にも崩れ落ちそうでおいたわしいが、オイラ一人じゃどうすることもできない。
下手に触ると、一気に崩れそうで・・・

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峠には真新しい『王』の標識が掛けられていた。
王子製紙が伐採作業を始めるんだろうか。
企業の力で、山神様の祠をなんとかしてくれんかなぁ。

さあ、一休みしたらチャレンジだ。
長年の課題だった、山神峠の乗越しに挑戦してみよう。
古道はここ山神峠から西の沢へ降りて水ノ木へ続いていたという。
が、西側はザレザレの崩壊斜面で、いままでとても降りてみる気になれなかったんだ。
でも、一度は辿っておきたい古道跡。

ザックからロープを出し、斜面を眺めながらルートを探る。
眺めているうちに、鹿のルートらしきうっすらとしたバンドが見えてきた。
ただし、そのルートの上には立木がないからロープは使えない。
う~ん。どうしよう。立木にロープをかけて、急斜面を下降するか、ロープなしで鹿ルートを下降するか・・・
後者を選択して、そろそろと下降を始める。一歩一歩、ぐりぐりと靴でステップを作りながらゆっくりと・・・

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30mを10分もかけて降りたよ。
振り返って峠を見上げる。
古道はこの斜面をジグザグに登っていたんだろうか・・・
いや、左手の尾根から峠へトラバースしてたんじゃないかな・・・。そんな気がする。

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この沢は「ホリ木ノ沢」というらしい。定かではないが・・・
たぶん、何かの資料で見たんだと思う。自分用の地図にホリ木ノ沢と書き込んであるんだ。が、どの資料を見たのか、あるいはネットで見かけたのか、全く忘れてしまったのだ。
沢沿いに、古道の痕跡が残ってないかと探しながら歩くも、何も見つからない。
左岸に平らな場所を見つけて上がってみたが・・・なんだかピンと来ない。道っぽい気がしないんだ。

古道があったことは間違いないんだ。
沢床からだいぶ高い斜面についていたのかもしれないなぁ。

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おっと。石積堰堤発見! 側面の崩れたところから覗いてみたが、どうやらセメントを使ってない。相当昔のタイプかもしれない。
まずはT.I.博士に報告だ。

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ほどなく林道に降り立つ14:20。

ここからのんびり歩いても1時間半で浅瀬へ帰れる。

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メリット5の標識発見。場所は土沢出合の近辺。
普段なら気にも留めないが、先週のM氏の記事で興味を持ったばかりだから。
なんでも無線の電波が良好な地点なのだとか。
が、携帯を取り出してみたが、圏外だ・・・
え?電話とは関係無いって?
やっぱり、いまひとつよくわからん。

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マウンテンバイクとすれ違う。
こんな時間にどこまで行くつもりだろうってことも気になるが、世附の林道もチャリで走りまわれるくらい回復したんだねぇ。
って、世附の林道は自転車禁止じゃなかったっけ?
湯山林業の爺さんが生きてりゃ、大目玉食らうはずだぜ。

15:40 浅瀬のゲートに戻ってきました。
なんだかんだあって予定外のルートになってしまったが、充実した山歩きでした。
今日は足の痙攣も出なかったしね。
ああ、面白かった。

・・・と
機嫌よく帰路についたのだが、丹沢マラソンの事をすっかり忘れていた。
丹沢湖を過ぎ、道の駅の手前辺りから渋滞が始まり、大井松田ICまで1時間半だ。おまけに東名が事故渋滞。家まで5時間もかかってしまった・・・
もうイヤっ!!

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2017/11/21

モロクボ沢

2017年11月19日 

Tizu171119

2か月半ぶりの山歩きに選んだのは、モロクボ沢だった。
好きな沢だから・・・というのが理由である事には違いないが、「勝手をよく知っていて、簡単で気軽に歩けるから」というのが大きな理由だ。
さすがに2か月半もブランクがあると、厳しいルートを歩き通す自信が無いんだ。筋力も落ちてるだろうし、カンも鈍ってるだろうし。

モロクボ沢は何度も訪れてはいるが、まだまだ全てを歩きつくしているわけではない。数ある支流の中で、モロクボ沢ノ頭へ詰め上がる清水沢のルートはまだ未踏だった。

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西丹沢VC到着が8:40頃。もうすでに満車状態だった。ギリギリ1台分開いていたスペースに無理くり車をねじ込む。
すでに紅葉も終わっているだろうに、こんなにハイカーが多いの? ちょっとびっくりだ。
VC前にはバスが3台停まっていたから、増発も2台出たんだろうね。
この分じゃ、モロクボ沢方面も人が多いかな・・・
などと思いながら出発する。

用木沢出合を過ぎて白石林道へ入ると、全く人が歩いた気配がなくなった。
あの大勢の人たちは、みな檜洞丸へ向かったんだろうか。

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出発から1時間でモロクボ大滝に到着。
いや~いつ見てもいい滝だ。
やっぱり山はきもちがいいなぁ・・・とあらためて思う。
水量はだいぶ少ないけれど、逆に階段状の流れがはっきりと見えて、いい味を出してる。

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大滝の巻は右岸から。
階段状の岩棚を登り、チムニーをよじ登る。
何度も何度も越えているルートだ。昔はロープが垂れていたが、今は何もない。が、ロープが無くたってわけないルートだ。勝手はよく知っている・・・はずだった。
まず岩の階段を上るが、一段一段が高いので簡単には上がれない。
ガバホールドを探って掴んだら、右足をかすかな突起に引っ掛けて身体を引き上げるんだ。
その右足を引っ掛けて、身体を引き上げようとする時に、一瞬恐怖心が走った。
あれ? こんなのわけ無いはずなのに・・・。
チムニーの最後はオーバーハングしてるが、樹の根が掴めるからわけなく登れる・・・なのにここでも恐怖心がチラッと沸いた。
なんとか這い上がった時に、心臓の鼓動が早くなってる事に気が付いた。

ブランクのせいか・・・
身体の動きが悪いんだ。動きがぎこちないから、妙な恐怖心が生まれる。

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大滝の上の連瀑帯。
釜をじゃぶじゃぶ歩いて、水流沿いに登っていくのがセオリーらしい。
でも水濡れ嫌いのオイラは、そんな事をしたことが無い。
特にこんな寒い日には、絶対に水につかりたくない。
今日は『濡れないで歩く』がテーマの一つ。
このF2は左岸の3m上をへつって巻く。これだっていつも使って慣れているルートなのだが、途中で「なんか滑りそう」的な恐怖心が走った。

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連瀑帯の最後を飾るナメ滝と石積堰堤。
ここは右岸の斜面に登って、旧経路らしきバンドで一気に巻く。
が、このバンドをトラバースしている最中にもちょっと恐怖心が走った。

なんだろう・・・今日はいったい・・・
身体が重くてぎこちない。その上、メンタルも落ち着かない。
2か月半のブランクのせいなんだろうか。
この一歩が安全なのか不安定なのかというカンが働かないから、恐怖心が沸き上がってくるんだ。
・・・と思う。

石積堰堤を越えると、しばらくずっとゴーロ歩きが続く。
水晶沢出合を通過し、越場ノ沢出合を通過し、滑棚沢出合を通過し・・・ずっとずっとずっとゴーロが続く。
気楽に歩くだけなのだが、だんだん足にダメージが溜まってくるのがわかる。
こんなに疲れる沢じゃなかったはず。だいぶ身体がなまってるんだろうな・・・

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960m付近のZ型の滝。
Z型の岩を斜上すれば簡単に登れるのだが、水流を横断する時に必ず濡れる。水濡れ嫌いのオイラにとっては厄介な滝だった。
が、今日は左壁から水濡れしないで簡単に登れた。
何故だ?いつもと何が違う?いつもは左壁に取り付けなかったはずだ。釜が浅くなったんだろうか・・・
過去の写真を引っ張り出して見比べてみればわかるのかもしれないが、面倒なのでそこまではしない。
たいていの人にはどうでもいい事なのだろうから。普通は多少濡れても水流を横断して登ればよい事なのだ。

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1035m二又。左は畦ヶ丸へ詰める酉ノ沢。そして右が今日のターゲット、モロクボ沢ノ頭へ詰める清水沢。
本流は酉ノ沢のようにも見える。沢床が低いし、水流もある。清水沢には水流が無い。
が、モロクボ沢なのだからモロクボ沢ノ頭へ詰めるのが本筋ってもんだ。

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水流ゼロ。何もない、平坦な沢筋を登る。
モロクボ沢は、今までいくつもの支流を詰めてきたが、その中で一番つまらない支流だ。
その分、一番楽ではあるけれど・・・。

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何事もなく、稜線が見えてきた。
最後はさすがに急斜面ではあるが、もがくほどの斜面でもない。

12:50 モロクボ沢ノ頭へ詰め上げる。

楽なルートだったはずだが、考えていたよりも時間がかかった。そして、相当な体力を消耗している。
下山ルートはいくつか考えてはいたが、ちょっと足の筋肉に限界を感じ始めていたので、登山道で降りることにした。

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13:18 畦ヶ丸山頂。ここまでの登りで、太ももの筋肉が限界に達してしまった。
ひきつる筋肉をだましだまし、登山道を降りる。
2時間ちょっとの下山が、ただひたすら苦行だった。

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15:30 ヘトヘトのボロボロになりながら西丹沢VCへ到着。
紅葉が綺麗なのが妙に嬉しかった。

帰りの車の運転中から太ももの筋肉痛が始まり、2日たった今でも強烈に痛い。
久しぶりだヮ、こんなひどい筋肉痛。
2ヶ月半のブランクの身体には、キャパオーバーのコースだったのか?
モロクボ沢をナメすぎていたのか、オイラの身体がガタついてきているのか・・・
いずれにしても焼きが回ってきたなぁ・・・
悔しいけど。

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