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2017/08/01

土沢一ノ沢

近年、梅雨が明けてからの方がジメジメとした天候が続くように思うが、気のせいか?
久しぶりに休みが取れた日曜なのに、天気予報では傘マークだ。
雨の中、山を歩いたって楽しくないし、普段だったら中止にしていたかもしれない。
でも、一ノ沢へ行きたい気持ちが止まらなかった。7/2に二ノ沢へ行った後、続けて一ノ沢をやっつけてしまうつもりだったが休みが取れず・・・
早いとこ一ノ沢をかたずけてしまわないと、次へ進めない・・・そんな気持ちになっていた。
このblogだって土沢四ノ沢、土沢三ノ沢、土沢二ノ沢と記事を続けて、次の記事が土沢一ノ沢でなければなんだか歯切れが悪いじゃない。

2017年7月30日

Tizu17730

朝起きたら、予報通り雨降りだった。止むことを信じて山へ向かう。
7時半頃、三国峠に付いたが、小雨が降り続いている。tenki.jpのピンポイント予報では7時には止むことになっている。もちろん、ふもとの山北町の天気予報だから、山の中ではまた別だろうさ。でも、きっと止むはずさ・・・と信じて車の中で待機する。

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8:20 霧雨になってきたので出発する。

三国林道をテクテク歩いているうちに雨は上がった。

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今日の下降尾根は二ノ沢の二又界尾根。ここにも東電の巡視路が付いていることは知っている。

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この尾根もまたなだらかで穏やかで、東電の巡視経路を気持ちよく歩けます。

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標高990m付近で鉄塔の下を通過。地形図の表記通りであることを確認する。

ところが、次の950m付近で鉄塔の下を通過するはずが、鉄塔が無い。
地形図には高圧線の表記がはっきりとある。しかもこの尾根の950m付近でカクンと曲がっているから、鉄塔が無いわけがない。しばしこの辺りをうろついて鉄塔を探したが、やはり見つからず・・・。
そういえば、隣の一ノ沢・二ノ沢界尾根を歩いている時にも、あるはずの鉄塔が無かった。あの時はただ見過ごしただけだと思っていたが・・・
この地形図に描かれている並行して走っている3本の高圧線。本当は2本しかないんじゃないの‥という疑念が沸き上がる。
こんど歩く時には、意識して高圧線に注意しながら歩こう。

鉄塔があるはずの950m付近で、東電の巡視経路は南側の二ノ沢本流方向へと下っていく。が、オイラはRFしながら尾根を直進し、820m二又地点へ下降する。

P7300013

9:30 二ノ沢橋の脇で水ノ木幹線林道に合流。ここからはしばしの林道歩き。

三ノ沢橋を通過して、林道からちらっとだけ見える二ノ沢大滝を通過してから降りやすそうな斜面を選んで沢へと降りていく。
もくろみ通り、一ノ沢と二ノ沢の出合地点近辺で沢に降り立った。

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軽い食事をとりながら一息入れていると、雨脚が強まる。
どうせ沢で濡れるんだからいいじゃん…という気にはなれず、木陰に逃げて様子を見る。
15分ほど待つと、雨脚が弱まってきたので出発。

P7300017

実はこの一ノ沢、4月にAYさんと歩いているんです。一ノ沢橋のやや下流地点から下降してきているので、お初ではない。でも、一ノ沢橋から上流は未踏だし、詰めまで通しで歩かなきゃと思っていた。

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歩きだしてすぐに、この滝にぶつかる。
そしてこの滝が厄介であることは、わかっていた。
3m有るか無いかの小さな滝だが、まず釜が深い。腰の上まではある。釜をじゃぶじゃぶ渡ったところで登れるか?水流右手にはホールド・スタンスがあるようには見えるが、最後落ち口へ抜ける自信が無い。その前にオイラは水濡れ嫌い。腰上まで水につかるなんて考えられない。そして両岸とも絶壁。
AYさんと下降してきた時には、右岸を高巻いて降りた。30mくらいは高巻いたかな。
今回も、そのルートを使えば巻ける事は知っているが、できるだけ小さく巻けないだろうか・・・。
左岸側から小さく巻けるかも・・・と、崖に取り付く。落ち口の5mほど上でトラバースを試みるも、怖くて踏み出せず。さらに5mほど上に登ってトラバースする。

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降りるポイントは、落ち口の真上しかない。が、最後の5mが絶壁。ロープを出して降りた。
降りた後でよく見たら、斜上するかすかなバンドに細いヒモがセットしてある。これが釣師が使うルートなのかもしれない。だけど、上からのぞいた感じ、あの斜めのバンドを降りるのは怖すぎる。足が滑ったら、滝つぼまで一気だ。

P7300022

良い渓相の沢だと思います。AYさんと下降した時は春先のまだ寒い時期だったので、水に濡れないようにへつりながら歩きましたが、「夏にジャブジャブと歩いてみたい沢だね。」と話していました。
オイラもひざ下までなら濡れてもOKなので、ジャブジャブと歩きます。けっこう気持ちのいい沢です。

P7300031

標高730m付近で右岸の支沢から滝が流れ込んでいる。7~8mくらいの姿の整った美滝だ。
地図を確認すると、明神峠沢だ。
ちょっと気まぐれを起こして、明神峠沢へ入ってみることにする。

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滝の上はすぐに二又。両又とも段々の滝で落ちてきている。
おおっ、これは当たりの沢かもしれない。と、期待しながら本流の右の段々滝を登る。

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滝の上は・・・ゲゲっ!ものすごい倒木。

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倒木をかき分けながら進むが・・・沢というより泥溝になってきた。

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標高790m付近の泥の中から水が湧き出している。
源流の湧水地点を確認したから、もうこの沢はいいや。
北側の斜面を登り、尾根を乗り越して一ノ沢へ降りる。

P7300038

一ノ沢へ戻ってきました。

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カッコいい二段堰堤を越えると・・・

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ほどなく一ノ沢橋です。

ここからいよいよ未踏域に入ります。

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少し歩くと巨大堰堤。

堰堤を越えたら830m二又地点です。
ここで休憩しながらエネルギー補給。

気温はたいして高くないと思うが、湿度が凄い。沢を歩いているのにムシムシ、ジトジトとして、なんだか体力の消耗が激しい感じ。
しばらく座り込んでボーっとしてしまった。
15~20分くらいボーっとしてただろうか。気を取り直してサア、出発。
が、この時に痛恨のミスを犯してしまった・・・

P7300050

やっぱりこの一ノ沢も倒木が激しい。

P7300054

3mの小滝。だが、しょぼい。
三ノ沢、二ノ沢に比べて、期待外れの沢だったな・・・なんて、この時点では思っている。

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なんか趣のある堰堤だね。

P7300062

標高920m地点で水は涸れ、源頭が近い雰囲気。
なんだかおかしい・・・さっきから、枝沢が地形図と一致していないんだ。コンパスの針も微妙にずれている。
地形図を眺めながら頭をひねる・・・。
あれ?もしかして・・・。830m二又で左へ入ってしまってないか?
だとしたら、枝沢のずれもコンパスのずれも説明が付く。
ザックからスマホを取り出して、GPSを確認する。
やっぱり・・・
だが、なぜ間違えたのかがわからない。二又を確認して、そこで休憩した。休憩後、右へ入ったのか左へ入ったのか、記憶にない。
何も考えずに左へ入ってしまったという事か・・・
なんていうバカだ・・・

身体も重いし、このまま詰めてしまおうか・・・とチラッと思いもしたが、このままでは悔いが残るだけだ。間違えた地点まで引き返すしかない。

P7300064

で、830m二又まで引き返す。
確かに右は倒木で見えづらい。はっきり見通せる左へ入ってしまったのだろう。
にしてもだ・・・。休憩前に二又を確認してるのにだ。
こういうミスは精神的にも体力的にもダメージが大きい。どっと疲れが出る。

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気を取り直して、本流を遡行する。
なかなかいい渓相になってきた。

P7300068

深い釜と2mクラスの小滝が連なっている。

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三ノ沢・二ノ沢と比べると、ナメ床は少ないけれど、ナメもあるにはある。

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やっぱり引き返してよかったな…と思った。
あのまま上がってしまったら、「一ノ沢橋から上流はただのヤブ沢」という評価を下してしまうところだった。

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沢歩きには十分楽しい沢だろうと思う。

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天気の良い日に来れば、もっと楽しかっただろう。
この渓相なら、日差しを浴びればキラキラと綺麗に違いない。
今日はガスがかかってジメジメとした空気なのが残念だ。

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三ノ沢・二ノ沢に比べると、倒木も少ないように思う。あるにはあるけどね。『だらけ』と言うほどではない。

P7300081

源頭が近づくと、お決まりの巨大堰堤。
巻き上がるしか手は無いが、決して簡単ではない。

P7300087

930m付近にゴミやトタン板が散乱していた。これは何の部品だろうと見ていたが、あ、洗濯機かもしれないと思った。
ここに飯場小屋でもあったのだろうか。

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この堰堤を乗り越えた所が、980m二又。
本流はどちらかわからない。地形図に水線が引かれた左又には水流は無い。一方、右又にはちょろちょろながら水流がある。

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こちらが右又の様子。水流にひかれて右へと入る。

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4~5mの滝。逆層だが、ステップになりそうな出っ張りがポツポツとある。

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3m滝。ぬめってやらしそうに見えるが、意外とフリクションがいい。

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石積堰堤だ。

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1080m付近。ずらずらっと堰堤が連なっているのがかすかに見える。
もうここまででいいや。
左手の小尾根に逃げる。

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小尾根に上がったらモノレールと作業経路があった。
おかげで急尾根を楽に登る事が出来た。

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14:40 三国林道へ詰め上がり、本日の山遊び終了です。

 

小雨とガスの中、一ノ沢探索を強行しました。
一ノ沢もなかなか良い沢でした。
でもやっぱり沢歩きは天気が良い日の方が気持ちが良いね。悪天の中では水歩きの面白さも半減だ。
今日は痛恨のミスもあったけれど、支沢の探索もできたって事でヨシとしとこう。
でも、ボーっとしてのルートミスはホントにダメだ。命取りになりかねない・・・

これで土沢上流部の一から四の沢まで、一通り探索できました。
が、まだまだ支流や尾根が残っているし、世附最奥山域の探索は尽きることがありません。

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コメント

四ノ沢~一ノ沢コンプリートお疲れ様です(v^ー゜)ヤッタネ!!。私は四ノ沢未踏ですが。あのあたり界尾根&他の沢も魅力的です。まだまだ探索いたしましょう!

投稿: utayan | 2017/08/02 22:02

utayanさん
おっしゃる通り、あのあたりの尾根や沢はどこも魅力的ですね。
あの山域の探索はこれからも折を見て進めていこうと思っています。

投稿: shiro | 2017/08/03 09:49

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