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2017/08/16

高尾

2017年8月13日

本当は蛭ヶ岳へ登ろうと思っていたんだ。久しく行ってないしさ。早戸大滝を経由して不動ノ峰から蛭ヶ岳の稜線散歩を楽しもうと思ってた。
早戸川林道へ向かうため、調布から中央高速に乗ったとたんに渋滞だった。そりゃそうか・・・お盆休みの最中だもんな。
のろのろ渋滞にイライラしながら遠く丹沢方面を見ると、黒い雲がかかっている。スマホで天気を調べると(本当はいけないよね。渋滞中とはいえ。)、雨予報に変わっている。
だんだんとモチベーションが下がる・・・
この渋滞では早戸川到着は何時になる事やら・・・。おまけに雨か。多少の雨は我慢したとしよう。問題は雨より、奴ら・・・ヤマビルだ。雨が降ると大喜びで湧き出てくる。
地面で踊っているヤマビルの事を想像したら、すっかり行く気が失せてしまった。
嫌だ。雨の日にヒルがいる所は絶対に嫌。
もう今日は引き返そう…とも思ったが、せっかく早起きしてきたんだ。目の前の高尾でも散歩してみるか・・・。もう八王子付近まで来ちゃってるし・・・。

というわけで、本当に久しぶりに高尾を歩いてきました。

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ケーブル駅の脇から稲荷山登山道に入ったのが8:15。
高尾に頻繁に通っていたのは、もう10年近く前くらいだろうか。まだミシュランの三つ星になる前の事だ。その頃はバリエーションなんかやってない頃だから、登山道しか歩いた事は無い。でも、登山道の線が引かれている所は、たいてい歩いているはずだ。
丹沢に通いだしてからはすっかり高尾から離れてしまったが、それでも数年に1度くらいは散歩しに来ている。なんたって野草が豊富だからね。散歩としては、とっても気持ち良い山だもの。
今日もバリをやる気は全く無い。地図だって持ってないしさ。散歩気分でぐるっと回るつもり。

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天気が良くないせいか、思ったよりも人が少ない。
気温もそれほど高くは無いけれど、湿度が高い。蒸し暑くて汗がダラダラと流れ落ちる。

高尾山をスルーして、城山を通過して、快調に飛ばす・・・と言いたいところだけれど、暑くて暑くてちょっとバテ気味。
景信山の茶店で『氷』の幟を見た時には、小躍りしたくなってしまった。

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普段、かき氷なんて滅多に食べないけどさ。「こりゃあ美味い!」と思ったね。

ところがだ・・・
普段食わない物を食ったせいか、身体を冷やしたせいか、あるいは氷と関係無くただの暑さバテか・・・
景信山を出発してから急に身体が重くなる。ペースを上げようとすると、身体が拒否する感じ。
まあ、のんびり歩けばいいさ。体調が良ければ飛ばすし、悪ければゆっくり歩くし、いつもそんなふうに歩いているから。

実は、歩きながら今日の目標を定めていたんだ。
景信山の先、明王峠の手前から北高尾山稜へ曲がって、八王子城山まで歩いてみようと。
高尾の登山道はほとんど歩いているけれど、北高尾山稜だけは途中までしか歩いていないんだ。

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ちょうど12時頃。北高尾山稜へ入って、堂所山を通過。標高731m。本日の最高点。
身体はなお重く、少しずつペースダウンしているのがわかる。

関場峠の手前辺りから、予報通り雨がポツポツと降り出す。

過去2回ほど、この北高尾山稜の縦走は試みている。が、1回目は日没迫り時間切れのため、途中で小下沢林道へ降りている。2回目は途中で気が変わり、夕焼け小焼け方面へ降りている。
今日は何としても最後まで歩こうと・・・この時点では思っていたんだけどね・・・。雨もポツポツだったし。

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黒ドッケ? そういう名前の山だったんだ。2回目の時には、ここから北側の『夕焼け小焼け』へ降りたんだった。
確か、10年前にはこんな立派な道標などなかったし、道もちゃんと整備されていなかった。あまり人が入ってこなかった北高尾も、歩く人が増えたんだろうね。
それにしても、ピークごとに山名板が立っていて、三本松山だとか大嵐山だとか杉の丸だとかの名前が付いていることにはびっくりした。メインコースの高尾~陣馬の山稜だって、こんな小さなピークごとに名前を付けていない。

この北高尾山稜、ナメちゃいけない。
けっこうキツイわ・・・。
小さなピークが連続しているのだけれど、一つ一つの傾斜がきつい。アップダウンが激しくて、ジワジワと身体にダメージを与えてくる。
バテが激しくなって、変な汗が出はじめる。
そして雨が本降りになってくる。

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狐塚峠14:15。
なんと、堂所山から4.4kmを2時間以上かかっている。八王子城山まであと3km。
もうバテバテだよ。そして雨。
ここで気持ちが折れてしまった・・・
1回目の時、時間切れで小下沢林道へ降りたのもこの地点だったはず。当時は立派な道標も無かったし、狐塚峠なんて名前も知らなかったけれど・・・。

今回は体力切れでリタイアします。
3回目の北高尾チャレンジも失敗です。
また、何年後になるかはわからないけれど、またチャレンジします。

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峠から10分ちょっと山道を下って、小下沢林道へ降り立ちました。
バス通りまで歩いて、バスで高尾駅まで戻ります。

 

最後はバテバテになってしまったけれど、それなりに楽しめました。
数年ぶりの高尾もなんだか新鮮だったしさ。

後で知ったのだが、この日の丹沢山地は昼から土砂降りだったとか。
それを聞いて、おもわずニンマリとしてしまう。「オイラの天気判断もなかなかじゃあないか」と。
いやいや、それは違うぜ。ただただヒルが大っ嫌いという理由で丹沢山行を中止したんだろ。
もしヒルのいない季節だったら、絶対に強行していたはずだ。そして、蛭ヶ岳山頂辺りで、土砂降りに途方に暮れていたはずだ。
今回はヒル嫌いが幸いしたね・・・って話でした。

いずれにしても、良かった良かった。丹沢ではあまり見かけない花達もたくさん咲いていたしね。

 

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ウバユリ

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ガンクビソウ

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オケラ

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ヒメヤブラン

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2017/08/08

法行沢~上法行沢

世附の大又沢の支流、法行沢は美渓です。気持ちよく歩けるいい沢です。
過去2回ほど行っていますが、ちょっと思うところを持っていたんです。
何故、みんな織戸峠へ上がってしまうのだろうと。
どの遡行記録を見ても、ガイドブックを見ても、まだまだ源頭部とは程遠い750m付近で右岸の支沢を詰めて織戸峠で遡行終了としています。(正確に言うと、織戸峠の一つ北側のコルになるわけですが、なぜだかそこを織戸峠と呼ぶ人が多い。この事について書き出すと、とっても長くなってしまうので、いずれ改めて…)
そういうオイラも、750m地点までしか遡行したことが無いのですが、法行沢はまだまだ北へ延び、上法行沢と名前を変えて大栂へ詰め上がっています。
この上法行沢の記録をネット上で探してみましたが、ドブ鼠さんが大栂から下降したという短い記録が一つ見つかっただけ。どうやらほとんど人が入っていない沢のようです。
これは行ってみにゃならん。
そう思っていたところ、前回土沢四ノ沢を探索した『世附の奥地探検隊(勝手に命名)』で行くことになりました。(残念ながらAYさんは都合で参加できませんでしたが・・・)

2017年8月6日

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メンバー:はっぴーさん M氏 レガーさん shiro

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7:10 浅瀬のゲート前に集合して出発します。

大又沢林道から法行沢林道と辿って、中流部の中法行橋から入渓するのが普通ですが、普通でないオイラ達は、当然、法行大滝を見物してからショートカットで法行林道へ上がります。
法行沢出合付近にかかる、大又沢林道の法行橋から入渓します。

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入渓してすぐにビックリした。いつもゴウゴウと水が流れる大滝の門番のミニゴルジュ。
ほとんど水が流れてません。
普段ならおっかなびっくりへつらなければならないゴルジュを、楽々と越えていきます。

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ありゃりゃ・・・
法行大滝が涸れ棚になってる!
いつも水しぶきを上げて流れ落ちてる大滝なのに、申し訳程度にチョロチョロと水が流れているだけ。
この大滝のすぐ上に発電所の取水口があるので、法行沢の水をすべて発電用に取水してしまっているのでしょう。
こんなこともあるんだねぇ・・・
これはこれで珍しい光景を見れた。
普段は絶対に直登できないはずの20m大滝ですが、今なら登るチャンスかも。
もちろんオイラはチャレンジしないけどね。クライマーじゃないし。

大滝の見物が終わったら、左岸のルンゼで30m上の林道へ上がります。
オイラ、このルートは何回も上り下りしているが、数年来ない間に上部の斜面が崩れてしまっていたようだ。いつも樹の根を掴んで這い上がっていた斜面がえぐれてしまって、ちょっと苦労する。
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なんとかかんとか這い上がったが、はっぴーさんをちょっと不機嫌にさせてしまった・・・

大滝の上流しばらくは、堰堤だらけになってしまうので、沢へは下りずに法行林道をテクテクと歩きますが・・・
とにかく暑いのなんの。まだアプローチなのにちょっとへばり気味です。

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9:05 出発してから2時間弱。ようやく中法行橋へ到着です。

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沢へ入ると空気が涼しい。気持ちイイ~~

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すぐに現れる小滝2~3mだが釜が深い。

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小滝の上はちょっとしたゴルジュ帯。

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4~5m。階段状の美瀑。

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小滝ながら深い淵を持っています。

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2mの上に3m。中段右岸には支沢が流れ込んでいます。

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右手から登って落ち口へ抜けるのですが、やや危うい。
『巻けるところは巻く』がモットーのオイラは右岸へ上がって旧経路で巻きながら高みの見物。

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2~3mだがちょっと厄介。ここは全員、右岸の旧経路で巻く。

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この法行沢は、右岸沿いに法行歩道という旧経路があるんです。ところどころ崩れてしまっていますが、水流を歩かなくても経路を辿って沢沿いに歩くこともできる。実際、織戸峠から登山靴で、経路を辿って下降してきたこともあります。
つまり、巻こうと思えば、右岸をちょっと登れば必ず経路痕があって簡単に巻けるんです。

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いったん沢へ降りて、4~5mの滝を見物。
これはこの沢一番の美滝。(個人的見解ですが)
今日は水流が少ないですが、普段はもっと見栄えがします。

この滝も直登は難しいので、右岸の旧経路で巻く。

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綺麗なナメ床が続きます。

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720m付近で石積堰堤が現れたら、法行沢のハイライト区間はおしまいです。
この後はしばらくゴーロ歩きが続く。

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堰堤のすぐ上は二又になっていて、ここは当然、本流の左へ進むのですが、右又の様子を見に、ちょっと寄り道。
出合のすぐ上は5~6mほどの滝。この沢は富士見峠へと詰め上がっていくはず。
いずれはこっちにも行ってみなければ。

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本流へ戻ると、河岸段丘ののどかな小川。

755mで、織戸峠(の北側コル)へ詰める支沢を通過して、さらに本流を遡行します。

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さあ、ここからはガイドブックにも無い未知の世界だ。

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富士見林道の上法行橋の下をくぐる。
どの地点で法行沢から上法行沢へと名前が変わるのか知りませんが、もうここは上法行沢なのだろうと思います。

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つまらない沢だとは思いませんが、ゴーロ歩きが続きます。
まあ、遡行する人がいないって事は、見どころの無い沢なのかもね・・・なんて事も思いながら歩いています。

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おおっ! 小滝が出てきたぞ。

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いいぞ、いいぞ! いい渓相じゃないか。

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ちょっとしたナメ滝もあります。

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小滝段々の向こうに一条の滝が見えます。

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標高870m付近。7~8mのスラブ滝です。
水流は細いながらに糸を引くような流れは、一見の価値はある。
これは良い滝を見つけた。

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滝を巻き上がったあたりから、ポツリポツリと雨が降り始め、あっと言う間に本降りになった。
木陰に逃げ込んでしばらく様子を見ていたが、降りはますます激しくなります。
10分も経つと、樹から滴る水も激しくなり、雨宿りしてても歩いてても同じだね・・・って事で歩き始めます。

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清流もあっと言う間に泥交じりの流れに。
が、歩き始めると降りも次第に弱まってきて、やがて止みました。

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920m二又。もう、ほぼ水流はありません。
本流は右なのでしょうが、この先傾斜が厳しくなる一方だろうという予想で、意見が一致する。ここは左へ入って、大栂の南稜線に詰め上がろうと。

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で、左の涸棚を這い上がる。
傾斜は厳しいが、ステップは豊富。

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涸棚を上がったら、左手の泥斜面を這い上がり、大栂の南1050m付近に詰め上げました。
時刻は11:55。

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ランチ休憩の後、椿丸へ向かって稜線歩き。
この尾根にも久しぶりに来たなぁ。とても気持ち良い尾根なんです。

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12:50 織戸峠を通過。

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13:30 椿丸に到着。

ここから悪沢へ降りてしまおうというM氏の意見に乗っかる。
稜線をアップダウンしながら降りるよりも、下り一方でラクチンなんじゃないの~という普通じゃない人達のおバカな考え。
M氏が見つけたという悪沢沿いの旧経路にも興味があるし。

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で、椿丸の南尾根を下降して・・・

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悪沢へ降り立ち、そのまま沢を下降する。

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山神沢の出合を通過して・・・

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悪沢を下降します。

標高480m付近で、右岸に経路痕。
かすかな痕跡だから、M氏に言われなきゃ気が付かなかったと思う。
ここから沢から離れて経路痕を辿ります。
途中でザレて危険な斜面の通過もあったけれど、くっきりとした経路が確かに続いていた。

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途中に山神様の祠がある。
ここが道であった確かな証拠だ。
M氏によれば、山神峠を越えて水ノ木集落へ続く道であったのだとか。
いつもながら、M氏の旧経路探索力には恐れ入ります。

久しぶりの長距離山行に最後はヘロヘロになりながら・・・15:50には無事に浅瀬のゲートへ戻ってきました。

さて。
上法行沢。
おススメです。いい渓相の沢でした。
せっかく法行沢まで行くのなら、755m地点で上がってしまうのはもったいないと思いました。
もう少し足を伸ばせば、ゴーロから再びナメと小滝の素敵な渓流になります。
何故みんな、途中で遡行終了してしまうのか不思議なくらいです。
法行沢を計画している人は、ぜひ上法行沢まで足を伸ばしてみいてください。

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2017/08/01

土沢一ノ沢

近年、梅雨が明けてからの方がジメジメとした天候が続くように思うが、気のせいか?
久しぶりに休みが取れた日曜なのに、天気予報では傘マークだ。
雨の中、山を歩いたって楽しくないし、普段だったら中止にしていたかもしれない。
でも、一ノ沢へ行きたい気持ちが止まらなかった。7/2に二ノ沢へ行った後、続けて一ノ沢をやっつけてしまうつもりだったが休みが取れず・・・
早いとこ一ノ沢をかたずけてしまわないと、次へ進めない・・・そんな気持ちになっていた。
このblogだって土沢四ノ沢、土沢三ノ沢、土沢二ノ沢と記事を続けて、次の記事が土沢一ノ沢でなければなんだか歯切れが悪いじゃない。

2017年7月30日

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朝起きたら、予報通り雨降りだった。止むことを信じて山へ向かう。
7時半頃、三国峠に付いたが、小雨が降り続いている。tenki.jpのピンポイント予報では7時には止むことになっている。もちろん、ふもとの山北町の天気予報だから、山の中ではまた別だろうさ。でも、きっと止むはずさ・・・と信じて車の中で待機する。

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8:20 霧雨になってきたので出発する。

三国林道をテクテク歩いているうちに雨は上がった。

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今日の下降尾根は二ノ沢の二又界尾根。ここにも東電の巡視路が付いていることは知っている。

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この尾根もまたなだらかで穏やかで、東電の巡視経路を気持ちよく歩けます。

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標高990m付近で鉄塔の下を通過。地形図の表記通りであることを確認する。

ところが、次の950m付近で鉄塔の下を通過するはずが、鉄塔が無い。
地形図には高圧線の表記がはっきりとある。しかもこの尾根の950m付近でカクンと曲がっているから、鉄塔が無いわけがない。しばしこの辺りをうろついて鉄塔を探したが、やはり見つからず・・・。
そういえば、隣の一ノ沢・二ノ沢界尾根を歩いている時にも、あるはずの鉄塔が無かった。あの時はただ見過ごしただけだと思っていたが・・・
この地形図に描かれている並行して走っている3本の高圧線。本当は2本しかないんじゃないの‥という疑念が沸き上がる。
こんど歩く時には、意識して高圧線に注意しながら歩こう。

鉄塔があるはずの950m付近で、東電の巡視経路は南側の二ノ沢本流方向へと下っていく。が、オイラはRFしながら尾根を直進し、820m二又地点へ下降する。

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9:30 二ノ沢橋の脇で水ノ木幹線林道に合流。ここからはしばしの林道歩き。

三ノ沢橋を通過して、林道からちらっとだけ見える二ノ沢大滝を通過してから降りやすそうな斜面を選んで沢へと降りていく。
もくろみ通り、一ノ沢と二ノ沢の出合地点近辺で沢に降り立った。

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軽い食事をとりながら一息入れていると、雨脚が強まる。
どうせ沢で濡れるんだからいいじゃん…という気にはなれず、木陰に逃げて様子を見る。
15分ほど待つと、雨脚が弱まってきたので出発。

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実はこの一ノ沢、4月にAYさんと歩いているんです。一ノ沢橋のやや下流地点から下降してきているので、お初ではない。でも、一ノ沢橋から上流は未踏だし、詰めまで通しで歩かなきゃと思っていた。

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歩きだしてすぐに、この滝にぶつかる。
そしてこの滝が厄介であることは、わかっていた。
3m有るか無いかの小さな滝だが、まず釜が深い。腰の上まではある。釜をじゃぶじゃぶ渡ったところで登れるか?水流右手にはホールド・スタンスがあるようには見えるが、最後落ち口へ抜ける自信が無い。その前にオイラは水濡れ嫌い。腰上まで水につかるなんて考えられない。そして両岸とも絶壁。
AYさんと下降してきた時には、右岸を高巻いて降りた。30mくらいは高巻いたかな。
今回も、そのルートを使えば巻ける事は知っているが、できるだけ小さく巻けないだろうか・・・。
左岸側から小さく巻けるかも・・・と、崖に取り付く。落ち口の5mほど上でトラバースを試みるも、怖くて踏み出せず。さらに5mほど上に登ってトラバースする。

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降りるポイントは、落ち口の真上しかない。が、最後の5mが絶壁。ロープを出して降りた。
降りた後でよく見たら、斜上するかすかなバンドに細いヒモがセットしてある。これが釣師が使うルートなのかもしれない。だけど、上からのぞいた感じ、あの斜めのバンドを降りるのは怖すぎる。足が滑ったら、滝つぼまで一気だ。

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良い渓相の沢だと思います。AYさんと下降した時は春先のまだ寒い時期だったので、水に濡れないようにへつりながら歩きましたが、「夏にジャブジャブと歩いてみたい沢だね。」と話していました。
オイラもひざ下までなら濡れてもOKなので、ジャブジャブと歩きます。けっこう気持ちのいい沢です。

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標高730m付近で右岸の支沢から滝が流れ込んでいる。7~8mくらいの姿の整った美滝だ。
地図を確認すると、明神峠沢だ。
ちょっと気まぐれを起こして、明神峠沢へ入ってみることにする。

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滝の上はすぐに二又。両又とも段々の滝で落ちてきている。
おおっ、これは当たりの沢かもしれない。と、期待しながら本流の右の段々滝を登る。

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滝の上は・・・ゲゲっ!ものすごい倒木。

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倒木をかき分けながら進むが・・・沢というより泥溝になってきた。

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標高790m付近の泥の中から水が湧き出している。
源流の湧水地点を確認したから、もうこの沢はいいや。
北側の斜面を登り、尾根を乗り越して一ノ沢へ降りる。

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一ノ沢へ戻ってきました。

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カッコいい二段堰堤を越えると・・・

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ほどなく一ノ沢橋です。

ここからいよいよ未踏域に入ります。

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少し歩くと巨大堰堤。

堰堤を越えたら830m二又地点です。
ここで休憩しながらエネルギー補給。

気温はたいして高くないと思うが、湿度が凄い。沢を歩いているのにムシムシ、ジトジトとして、なんだか体力の消耗が激しい感じ。
しばらく座り込んでボーっとしてしまった。
15~20分くらいボーっとしてただろうか。気を取り直してサア、出発。
が、この時に痛恨のミスを犯してしまった・・・

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やっぱりこの一ノ沢も倒木が激しい。

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3mの小滝。だが、しょぼい。
三ノ沢、二ノ沢に比べて、期待外れの沢だったな・・・なんて、この時点では思っている。

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なんか趣のある堰堤だね。

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標高920m地点で水は涸れ、源頭が近い雰囲気。
なんだかおかしい・・・さっきから、枝沢が地形図と一致していないんだ。コンパスの針も微妙にずれている。
地形図を眺めながら頭をひねる・・・。
あれ?もしかして・・・。830m二又で左へ入ってしまってないか?
だとしたら、枝沢のずれもコンパスのずれも説明が付く。
ザックからスマホを取り出して、GPSを確認する。
やっぱり・・・
だが、なぜ間違えたのかがわからない。二又を確認して、そこで休憩した。休憩後、右へ入ったのか左へ入ったのか、記憶にない。
何も考えずに左へ入ってしまったという事か・・・
なんていうバカだ・・・

身体も重いし、このまま詰めてしまおうか・・・とチラッと思いもしたが、このままでは悔いが残るだけだ。間違えた地点まで引き返すしかない。

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で、830m二又まで引き返す。
確かに右は倒木で見えづらい。はっきり見通せる左へ入ってしまったのだろう。
にしてもだ・・・。休憩前に二又を確認してるのにだ。
こういうミスは精神的にも体力的にもダメージが大きい。どっと疲れが出る。

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気を取り直して、本流を遡行する。
なかなかいい渓相になってきた。

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深い釜と2mクラスの小滝が連なっている。

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三ノ沢・二ノ沢と比べると、ナメ床は少ないけれど、ナメもあるにはある。

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やっぱり引き返してよかったな…と思った。
あのまま上がってしまったら、「一ノ沢橋から上流はただのヤブ沢」という評価を下してしまうところだった。

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沢歩きには十分楽しい沢だろうと思う。

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天気の良い日に来れば、もっと楽しかっただろう。
この渓相なら、日差しを浴びればキラキラと綺麗に違いない。
今日はガスがかかってジメジメとした空気なのが残念だ。

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三ノ沢・二ノ沢に比べると、倒木も少ないように思う。あるにはあるけどね。『だらけ』と言うほどではない。

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源頭が近づくと、お決まりの巨大堰堤。
巻き上がるしか手は無いが、決して簡単ではない。

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930m付近にゴミやトタン板が散乱していた。これは何の部品だろうと見ていたが、あ、洗濯機かもしれないと思った。
ここに飯場小屋でもあったのだろうか。

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この堰堤を乗り越えた所が、980m二又。
本流はどちらかわからない。地形図に水線が引かれた左又には水流は無い。一方、右又にはちょろちょろながら水流がある。

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こちらが右又の様子。水流にひかれて右へと入る。

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4~5mの滝。逆層だが、ステップになりそうな出っ張りがポツポツとある。

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3m滝。ぬめってやらしそうに見えるが、意外とフリクションがいい。

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石積堰堤だ。

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1080m付近。ずらずらっと堰堤が連なっているのがかすかに見える。
もうここまででいいや。
左手の小尾根に逃げる。

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小尾根に上がったらモノレールと作業経路があった。
おかげで急尾根を楽に登る事が出来た。

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14:40 三国林道へ詰め上がり、本日の山遊び終了です。

 

小雨とガスの中、一ノ沢探索を強行しました。
一ノ沢もなかなか良い沢でした。
でもやっぱり沢歩きは天気が良い日の方が気持ちが良いね。悪天の中では水歩きの面白さも半減だ。
今日は痛恨のミスもあったけれど、支沢の探索もできたって事でヨシとしとこう。
でも、ボーっとしてのルートミスはホントにダメだ。命取りになりかねない・・・

これで土沢上流部の一から四の沢まで、一通り探索できました。
が、まだまだ支流や尾根が残っているし、世附最奥山域の探索は尽きることがありません。

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