« 2017年6月 | トップページ

2017/07/03

土沢二ノ沢

P6230001

数年愛用してきたけれど、TEVAのスニーカーで山を歩く事には限界を感じていた。
沢でのグリップはそこそこあるが、やはり“そこそこ”だ。もう少しグリップの良い靴が欲しい。
尾根でも登山道でも万能で使える便利さはあるが、やはりどれも“そこそこ”だ。
できれば泥斜面やザレ斜面でも平気で歩けるような靴が欲しい。
諸兄の意見なども聞いたうえで、「やっぱりファイブテンのステルスラバーだよなぁ・・・と思った。
が、しかし、かつて履いていたファイブテンのウォーターテニーには嫌な思いをした。足に合わず、歩くたびにつま先が痛くて仕方なかったんだ。
ウォーターテニー以外になんかないのかい。・・・とネットを探し回って目に留まったのがファイブテンのキャニオニア3という靴。キャニオニング用の靴だというから、水中でのグリップ性能は良い・・・はず。なによりもソールのブロックが深いのが気に入った。これなら泥斜面でもグリップが良い・・・はず。
試し履きもせずにネット通販で靴を買うのは冒険だが、ついついポチッとしてしまった。

そんなわけで、届いた新しい靴。さっそく試し履きがしたい。
行く場所はすでに決まっている。前回の予告通り、土沢二ノ沢だ。

2017年7月2日

Tizu1772

今日もすっかり定番となった三国峠からの周回です。

7:45 三国峠の駐車場から出発。

P7020005

今日は三国林道とは反対側の三国山の登山道へ入ります。
まだ三国山のピークを踏んでいない事に気が付いたので。

P7020006

おお、ここが三国山か。初めて来た。
丹沢山地の領域に関しては諸説あるだろうが、神奈川県内をテリトリーと決めているオイラにとってはここが西端という事になる。

三国山から登山道を辿り、明神峠を通過して湯船山稜へ入る。
靴は今のところいい調子。テニーと違って靴幅がワイドなので、つま先への負担がほとんどない。

P7020031

9:07 湯船山の西の名もないピークに到着。
ここから北側の尾根を下って、二ノ沢出合にピッタリ下降をする目論見だ。

P7020034

なんとなく経路の匂いを感じるのは、林業が盛んな時代の痕跡だろうか。

尾根分岐が複雑で、短いながらにRFを楽しめる尾根だった。
もちろんスマホのGPSはログをとるために使っているが、そんなのを見ながらのバリ尾根歩きなんて、どこが面白いんだろうと思ってしまう。地形図と実際の地形を見比べながら、謎解き感覚で、あるいはRPGゲームのように、RFしながら未知尾根を下降するのが大好きなんだ。(どうにも降参の時は、GPSを見ちゃうけどね・・・)

P7020036

尾根の末端はお決まりの崖状。でも、ロープ出さずに降りられた。

P7020039

一ノ沢二ノ沢出合にピッタリ下降、成功です。9:45。

一息ついて、二ノ沢の遡行開始です。
まずは靴のグリップを一歩一歩確かめながら、慎重に歩きます。
うんうん、さすがステルスラバーだ。TEVAよりもグリップする。

P7020042

少し歩くと、前方がゴルジュっぽくなってきました。
先日、一ノ沢二ノ沢界尾根を下降した時に、尾根上から二ノ沢にそこそこ大きな滝がある事を確認しています。ゴルジュの出口があの大滝だったら厄介だなぁ・・・と思いながら進む。

P7020045

予想通り! ゴルジュの出口は10mの大滝でした。

これは立派な滝だ。水量も多いし迫力がある。
・・・と感心しながら見物するのも束の間、どうやって越える?
のっぺりした岩壁の直瀑。登る手立ては無い。巻くったって両岸絶壁。
唯一弱点があるとしたら、右岸のガレルンゼ。10mほど這い上がれば、木の生えた小尾根に乗れそう。が、斜面をトラバースはできそうもないから、結局尾根の背まで30mほど追い上げられるだろう。
どうせ大高巻するなら左岸側で行きたい。30mほど上に林道がある事は知っているから、安全に巻ける。でも左岸を這い上がるのはとても無理。ゴルジュの入り口まで戻る事になるだろう。
なんて、あーだこーだとしばし思案をする。
結局、意を決して右岸側の大高巻にかかる。脆いガレルンゼを慎重に登り、小尾根の樹を掴んだらひたすら上に。一ノ沢二ノ沢界尾根の背まで上がって、今度は下降にかかる。ギリ、ロープ無しで下降できる斜度の斜面で沢へ戻れた。

P7020049

大滝の上は穏やかな沢。

P7020054

なかなか良い渓相の沢です。

P7020059

三ノ沢出合にはこんな遺構が。二ノ沢休泊所・・・だったかな。なんか聞いたことがあるけど、何する施設だったのかもよく知らないけど。

P7020061

この区間は左岸の脇を林道が走っていますので、別に林道を歩きながら沢を眺めても良いのですが、渓相が良いので沢の中を歩きます。
一か所堰堤を越えるために、林道へ上がりましたが。

P7020065_2

前方に見える二ノ沢橋で、林道並走区間はおしまいです。

P7020066

橋の下をくぐったら、すぐにコンクリート堰堤。

P7020067

堰堤の上は倒木が激しいヤブ沢の雰囲気。

P7020073

標高820mの二又を過ぎると、再び良い感じの渓相になってきました。

P7020074

おお!ナメ床がでてきた。

P7020078

前回の三ノ沢同様、極上の雰囲気になってきました。

P7020079

3mの滝。左岸を巻く。

P7020082

もう一つ3m。水流右手から取り付いて、途中で水流を横断して左手へ移る。
水の勢いが強く太ももまで濡れてしまったので、少しげんなりする。

P7020083

小滝と苔むす岩が織りなす景色。とてもいい感じ。

P7020084

いいナメ床だ。

P7020085

三ノ沢のナメも良かったが、こっちの二ノ沢の方が岩の色が明るくて綺麗。

P7020090

本当に綺麗な沢なのですが、倒木が多いのがちょっと・・・
倒木を避けながら歩くためのRFも必要です。

P7020092

ここもいいナメ滝なんですが、倒木に邪魔されてます。

P7020096

倒木の多さは差し引いてもいい渓相の沢です。
登攀対象の滝が無いから沢屋は来ないのだろうけど、沢歩きには極上の沢だ。

P7020100

標高980mで経路が横切っている。橋の傍らに電源開発の標識が立っているので、鉄塔巡視路だろう。

P7020103

標高1000mになると、水はチョロチョロになり、沢も荒れてくる。

P7020105

三ノ沢同様、源頭部に巨大コンクリート堰堤。堰堤の両側は切り立っているのがわかるので、早めに左岸の斜面を這い上がって巻きにかかる。

P7020106

左岸の斜面20mほど上に石積が見える。
昔、ここに経路があったのだろうか。石積みで補強する経路は、ただの杣道ではない。古道があったのか?例えば、三国峠と水ノ木を結ぶ道とか・・・

P7020107

巨大堰堤もういっちょ。

P7020108

1040m二又。どっちが本流だかわからない。が、前回、三国林道を歩きながら「ここが一番楽に詰められそうだ」と狙いを定めた地点は右又の方だ。

P7020109

その右又にはこんな滝。登れない事も無さそうだが、ヌメヌメしてやらしそう。
それに上部のチョックストーンが越えられるかどうか登ってみないとわからない。

無理することも無いので、界尾根から巻いた。

P7020111

滝の上はこんな感じ。このまま穏やかに詰める事を願う。

P7020112

願いが通じ、林道が見えた。狙っていた場所ぴったりだ。
画面左の尾根に上がって、楽々林道へ詰め上がりました。
時刻13:15。

あとはのんびり三国林道をテクテクと・・・

二ノ沢は良い沢でした。前回の三ノ沢が当たりだったので、二ノ沢にも期待していましたが、ナメ床の美しさは期待以上でした。
大滝も巻で苦労したが、一見の価値がある見事な滝でした。

そして、新しい靴ファイブテン・キャニオニア3。
これも当たりだった。沢でのグリップは抜群。今日は雨の後でヌメッた苔岩が無かったこともあるが、ストレスなく歩くことができました。
そして、泥斜面のグリップもなかなか。堰堤巻の急斜面這い上がりでも、トラバースでも、チェーンスパイクが欲しいとは思わなかった。
なによりも足が痛くならないのがいい。尾根歩きも楽ちんだ。
しいて難点を言えば、足首がもう少し締まるようにしてほしかった。砂利や泥が入りやすいんだ。オイラの足首が細すぎるのかもしれないが・・・

P7020014

バイケイソウ
梅に似た端正な花だが、人気が無いのは毒草だからだろうか。
確かに緑色の花は、葉っぱと同化して華やかさに欠けるよね。

P7020124

シモツケ
こちらはとても華やかです。お庭で育てている人も多いと思うが、山中で見る野生のシモツケはまた格別。

P7020128

バライチゴが咲き始めました。少し早いと思うが・・・
夏の山の花です。

P7020148

ヤマオダマキ
艶やかな花だよね。

P7020021

これは初めて見る花だ。
タツナミソウの仲間には違いないと思うが、タツナミソウとは違うし、オカタツナミソウとも違う。
ヤマタツナミソウってやつだろうか・・・

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2017年6月 | トップページ