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2017/05/22

世附 水晶沢

西丹沢には『水晶沢』と呼ばれる沢が二つあります。
一つはモロクボ沢の支流。
モロクボ沢は沢登りで人気の沢ですから、支流の水晶沢に入っていく人も多い。
もう一つは世附の大又沢の上流部、戸沢の支流。
アクセスが悪いせいもあって戸沢に入る人が少ないうえに、支流の水晶沢にはまず誰も入らない。魚もいそうにないから釣師も行かない。

今日のターゲットは、そんな世附の水晶沢です。
だいぶ昔・・・いつごろだったかなぁ、6~7年は前か・・・戸沢から水晶沢の大滝までは行ったことがありますが、その上流部が未踏だったのでずっと気になっていたんです。

2017年5月20日

Tizu17520

8:00 西丹沢の大滝橋の林道をずずっと奥まで入り、登山道が始まるヘアピンカーブの脇に車を停めて出発。

登山道を黙々と歩いて、8:40、一軒家避難小屋を通過。

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ステタロー沢沿いの登山道を歩きます。
この登山道も久しぶりに歩くなぁ。黄色い目立つ道標が新設されているし、道も整備されて歩きやすくなっている。確か以前はわかりづらく迷いやすい登山道だった。

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出発から1時間半で大滝峠に到着。
看板で『廃止ルート』と書かれている旧東海自然歩道に入ります。

P5200007

大滝峠の看板には平成4年に廃止と書いてあった。もう四半世紀も前だ。まだ、こんな立派な経路痕が残っている・・・なんて思ったら大間違い。この写真のような部分はほんのごく一部。大半は崩壊斜面のトラバースで、沢を横断する地点は必ずと言っていいほど危険がともなう。この経路を歩いてみたいと思うなら、それなりの覚悟は必要だ。

P5200009

水晶沢の左岸尾根に立つ道標。この前にここへ来た時には(もう何年前か忘れた)、まだ支柱と道標がくっついていたはず。今では支柱は朽ち、道標の残骸が地面に転がり・・・

ここからは旧東海自然歩道と別れ、水晶沢の左岸尾根を下降します。

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緑が眩しい。なだらかでいい美尾根だ。
RFしながら狙うは、水晶沢の出合地点です。

P5200012

狙い通り、水晶沢出合にピッタリ降りてきたのだけれど、最後は10mの崖・・・。
何とかロープ無しでもいけるかなぁ・・・なんてそろそろと降りてみたが、半分ほど降りた地点で「やべぇ」となってしまった。
なにしろボロボロのグズグズ。ステップにした岩が転がり落ちる。ロープを出そうにも、掛ける樹が無い・・・
尻も使いながらズリズリと、なんとかかんとか降りきった。
いやア、冷や汗かいた。そしてズボンがドロドロだ。またアイカタ(奥様)に叱られる・・・「子供だってこんな泥だらけにしない」と。でも、「崖を滑り降りたんだから仕方ないだろ」とは口が裂けても言えない。

P5200014

そんなこんなで水晶沢に到着。10:55 さっそく遡行開始です。

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すぐに2mほどの小滝が出現。簡単に登れる・・・が、今日の足元は登山靴。ヌメリがひどくてちょっと苦労する。
記憶では以前この水晶沢に入った時も登山靴だったから、『沢靴じゃなくても歩ける沢』というイメージを持っていた。この日の計画ルートは大半が登山道と尾根歩きだから、圧倒的に登山靴の方が足が楽だもの。(沢靴を担いで歩くのも、荷物がかさばってあまり好きじゃない)でも、やっぱり沢靴を持ってくるべきだったね・・・。

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遡行を開始して7~8分で大滝出現!
3段で20mほどだろうか。なかなか見事な滝だ。
いい滝だねぇ~。

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上段は二つに分かれて見える。が、左手は湧水だ。
直登ルートはあるのかな? 下段と中段は行けそうだ。でも上段は逆層。無理なんじゃない。
巻ルートは・・・右岸の湧水崖も逆層。左岸には手掛かりが見えない。
こりゃ高巻だな。
左岸の斜面は急すぎる。少し戻って右岸の尾根に取り付く。が、湧水崖の上が急傾斜のルンゼになっているので、安全に巻くなら相当な大高巻になる。

P5200025

巻きながら大滝を観察すると、上段の上にさらに3~4mの滝があった。

落ち口の20mほどの上の斜面をトラバースして沢へ下降した。

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大滝の上は大岩がゴロゴロと転がる穏やかな渓相。
ゴーロ歩きがしばらく続きます。

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標高1000mを越えると小滝なども出てきました。

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ナメ床もあります。なかなか雰囲気の良い沢ではないですか。

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水晶沢と名が付くからには、水晶とかが転がってたりするんだろうか・・・などと考えながら、のんびりと渓相を楽しみながら歩きます。

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適度な小滝が気持ちが良い。水流は少ないけれど、しっかりと流れています。

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2mクラスのスラブの小滝が続く。
沢靴ならフリクションで簡単に越せるだろうが、登山靴ではしんどかった。
やっぱり沢歩きするなら、沢靴持ってこなきゃだめだな。

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1050m二又。
右か左か、はたまた界尾根か・・・
沢の詰めは危険を伴う場合が多い。特に単独行の場合はいつも、リスクの少ないルート選択を心掛けている。事前の地図読みでは、この界尾根で上がる事も考えてはいた。
が、左又を選択。理由は特にない。ただなんとなく・・・。

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左又に入ると、すっかり水は枯れ、沢幅も狭くなってくる。
地形図を見れば、そろそろ詰めのはず。
まだ50m以上は登らねばならないはずなのに、一向に傾斜が緩いままなのが気になる。
こういう時って、最後の詰めが恐ろしいくらいの急斜面だったりするんだ。

で、カンは当たったようだ。前方に白く巨大な壁が見えてくる。白ザレの崩壊崖だ。
昔、(これから詰め上がろうとしている)水晶沢の右岸尾根を歩いた時に、崩壊崖の脇を通過した事を思い出した。
あそこへ詰めようとしてるのか・・・あそこはとても登れない。

1100m付近の二又地点。左は崩壊崖へ続く。右は傾斜がきつくて危なそう。
で、界尾根に取り付く。

P5200053

取り付きは緩そうな尾根だった。

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が、恐ろしほどのヤセ尾根だった。とんがった急傾斜の尾根に樹々が密生している。とてもじゃないけど歩けない。
左手のルンゼにいったん降りて、隣の尾根に乗り換える。
こちらの尾根も似たような感じだったが、何とか人が通過できるくらいの巾とスペースはあった。

もがきながら、水晶沢の右岸尾根に合流。大の字になって休憩する。
ああ・・・しんどかった・・・。

P5200056

13:00稜線の登山道に飛び出す。畦ヶ丸避難小屋まで0.2kmの地点。

のんびりと、登山道を大滝峠方面へ下り、途中ショートカットで鬼石沢右岸尾根を下降し、14:15に一軒家避難小屋を通過。

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14:45 無事駐車場所に戻ってきました。

短い周回ながらも結構充実感があります。
水晶沢も想像以上に良い渓相の沢でした。
今日も面白い山歩きができました。

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コメント

いいですね~lovely
 
候補の水晶沢、大滝&詰め情報! こういうのを待ってるんですよ~わ・た・く・し。最近手に入れたハイパーVいい感じなのでシーズン内にトライしたいです。( ̄ー ̄)ニヤリ

投稿: utayan | 2017/05/23 21:51

utayanさん
ハイパーV派なんですね。
相性のいい靴を見つけたら嬉しいですよねhappy01
水晶沢はマイナー好きの人にはお勧めです。沢屋は絶対に来ないような沢ですけどね。
utayanさんの愉快なレコを楽しみにしています!

投稿: shiro | 2017/05/23 23:38

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