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2017/01/04

大山参り~今年は押出ノ沢から~

毎年、山始めは大山と決めています。阿夫利神社にお参りをして、去年のお札を収め、新しいお札を頂戴するためです。
さて。今年はどのルートで大山へ登ろうか・・・と地形図を眺める。
唐沢からミズヒノ頭へ突き上げている沢筋が目に留まる。
「あれ?こんな所に沢なんかあったかなぁ?」唐沢は、何度も歩いている。この地点で左岸に沢が出合っているのを見た記憶はない。見過ごしてしまうくらいの小さな沢なんだろうか?でも、北尾根の稜線まで延びている沢だ。そこそこの沢のはず。
よし、今年はこの沢を登って大山を登ろう。
清川村地名抄を調べてみると、どうやら押出しノ沢という名前らしい。

2017年1月3日

Tizu_201713

7:25 煤ケ谷のバス停に降り立つ。ここからまずは物見峠を目指す。

P1030003

8:45 物見峠を通過。
煤ケ谷から1時間20分。物見峠って、こんなに遠かったっけ?

登山道から唐沢林道へ降り、てくてくと歩く。
唐沢林道沿いの植林地では伐採作業が行われているようで、風景もだいぶ変わってしまった。

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9:25 小唐沢橋へ到着。煤ケ谷バス停からちょうど2時間。
いやはや、長いアプローチだった。

ここから唐沢へ入渓する。

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ここは渓相が綺麗なので、好きな沢の一つです。
ヒルの巣窟だから夏場は絶対に来ないけどね。

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右岸に渡ったり、左岸に渡ったりを繰り返しながら、靴を濡らさないように慎重に歩きます。

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10:10 標高550m地点に鎮座する山神様の祠に到着。
山神様に新年のご挨拶をして、本日初めての休憩をとる。

P1030013

標高580m地点。押出しノ沢の出合はこの辺りのはず。
が、やっぱり左岸には沢らしきものはない。
左岸の段丘に登ってみる。と、謎の石積を発見。
なんのための石積だろう?炭焼きの石積とは明らかに違う。経路保護のためか?こんななだらかな斜面に保護の石積を築くだろうか?

まさかここ? と、思いながら石積を乗り越えてみると、うっすらと溝状になっている。

P1030014

溝を辿ってみると、少しづつ沢っぽくなってきたぞ。

P1030015

5分ほど登れば、立派な沢型になってきた。
ここが押出しノ沢で間違いなさそうだ。
それにしても、唐沢の出合は何故あんな風にわからなくなってしまっているのだろう。ガレで埋もれてしまったのだろうか。

P1030016

その名の通り、ガレが押し出している沢だ。水は一滴も流れていない。
もっとも、これだけ広い沢筋に水流がないのは考え難い。きっと、このガレの下に水流があるのだろう。

P1030019

大きな岩も随所に転がっている。倒木もうるさい。
完全なヤブ沢だな。
浮石が多いから疲れるし、足への負担も大きい。

P1030023

標高800m付近。前方がゴルジュっぽくなってきたぞ。

P1030026

ゴルジュに突入してすぐに、涸棚で詰まってしまった。
2m+2mの4mだ。たかが2mだが、どうにも足場がない。なんとか下段は登れたとしても、上段のチョックストーンはとても無理っぽい。

少し戻って左岸の小尾根から巻くことにする。
岩むき出しのひどい小尾根だった。斜度的にはフリーで登れる範囲なのだが、岩がもろくて緊張する。なるほど、このもろい岩質がこのガレ沢を作っているのだな。などと登りながら納得する。
ホールドスタンスを確かめながら、慎重に登る。

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ようやく斜度が緩んで一息をついたところで、沢に戻るため左手にトラバース。
沢を観察しながら考える。
ゴルジュは続いているが、ロープを使えば沢へは降りられそう。
が、ゴルジュの真っただ中に降りていいのか?
2~3mクラスだが、涸棚が続いているのが見える。

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もし棚の下まで行って、「やっぱ登れねぇや」となったら、今度はこの尾根に上り返してくるのも大変だ。

やめとこう。

このまま尾根を登ることにする。
が、この尾根とて優しい尾根ではなかった。優しいどころか、危険いっぱいの岩尾根だった。
痩せ尾根の真ん中を大岩にふさがれている場所が2か所。2か所とも中央突破を図る。
1か所目は上手くいったが、2か所目は冷や汗をかいた。
それ以外の場所も浮石だらけ。獣もほとんど入ってこないのだろうな。

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大ノ沢左岸尾根に合流して、一安心。
いやはや、ひどい尾根だった。太ももがピリピリしている。足に力を入れて踏ん張るシーンが多かったからだろう。

P1030032

12:05 大山北尾根に合流する。

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ネクタイ尾根の分岐を過ぎ、地獄沢源頭部崩壊地の上でいつもの通り大休憩。
ここからの眺めは大好きなんだ。今日は富士山は見えないけれど、表尾根や主脈の稜線ははっきり見える。
今まで歩いてきた尾根筋や沢筋を確認したり、まだ歩いていない尾根を観察したりしながらまったりとする。

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13:40 大山山頂。
大勢の人で賑わってはいたが、例年よりも人が少なめのような気がした。

いつも通り奥の院に参拝をして、下社に向かって下山を始める。
表参道を走り下りるのも、毎年恒例の行事の一つ。
今年は33分でした。

下社もやっぱり例年より人が少なかった。参拝の行列も例年の1/3くらいだ。
まあ、こっちとしては、参拝に時間がかからず好都合だが・・・

参拝を済ませ、去年のお札を返納し、新たなお札を頂戴して・・・
今年も無事に新年のミッションをクリアしました。

この時点で14:20。今年は南尾根を秦野まで下ろうと思ってはいたのだが、ヘロヘロの足を引きずった状態では、途中で日暮れを迎えることは必至。蓑毛へ下ることにする。
15時27分発のバスに乗ることができました。

いやあ・・・今年の大山参りはハードだった。
行程が長かったのと、押出しノ沢の詰めが厳しかったのと・・・
でも楽しかったけどね。

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コメント

shiroさん、こんばんは。

ニカニカ集会以来でご無沙汰しております。shiroさんとhappyさんのブログは勤務先PCでは見れないので自宅PCからになるのですがUP少ないのでは? 以前は他メンバーの更新にハッパかけていらしたような気がしますが?

投稿: utayan | 2017/04/08 22:10

そうです! shiro師の投稿が少ないッス!!
もう4月ですぜ!!!

かくいう不肖のアマチュア堰堤観察家も,
決死の年度末事業がまだ途切れずに続いております(殴)

shiro師におかれましても,体調にはくれぐれもお気をつけて(ハァト)

投稿: TI-AEK26 | 2017/04/09 07:04

utayanさん、ご無沙汰してます!
レスが大変遅れてしまってスミマセン・・・
先程、長期出張から戻ってきました。
正月以来、全く山へ行っていないんですよweep
確かに、丹沢V派blog更新のハッパをかけたりしました。
自分の事はさておいての話です。
自分があまり山へ行けなくなってしまっているのだから、「山へ行ける奴はマメに更新しろ! それを読む事しか楽しみがないんだから。」という意味です。
その点、utayanさんは毎週のように記事をupしてくれますから、楽しみに読ませていただいてます。
これからも、奇抜なコースの記録をよろしくお願いします!

投稿: shiro | 2017/04/11 15:59

TI博士、ご無沙汰してます。
おおっと! TIさんに更新の少なさを言われたくないですゼ!!
春になったら丹沢に復帰する約束でしたからね!
単独が不安でしたらいつでもお付き合いしますから、メールください。

投稿: shiro | 2017/04/11 16:05

shiroさん、ご多忙の折返信いただきまして恐縮です。
こちらこそナマ言ってすいません。でもshiroさんのおっしゃるとおり自分が行けてない時の皆さんの行先、自慢、ずっこけ読みたいですよね~!散歩、花、ネコ、スカジャン他の独り言も楽しみにしてます。shiroさんのルート図はマイナー沢の名前入りなので重宝してるんですよ~。(*^ー゚)bグッジョブ!!

投稿: utayan | 2017/04/16 21:41

utayanさん
お褒め頂きありがとうございます。
さすがに記事の更新をさぼりすぎですよね・・・
ようやく仕事も落ち着きを取り戻しつつありますので、また山へ行って、記事を書いて・・・としたいところです。

投稿: shiro | 2017/04/17 22:44

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