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2016/07/25

さかせ古道とシキリ沢

それほど忙しいわけでもないのに、1ヶ月以上も山を空けてしまった。
何故だろう?
日曜日が雨模様ってこともあった。なんとなく気が乗らなくて・・・って日もあった。
そして先週の海の日連休は、夏風邪で棒に振ってしまった。
夏風邪は長引くよねぇ~。1週間以上経つのにいまだ完治していない。
鼻水がグズグズしているけど、山を歩けないほどでもない。
久しぶりに山へ行こう!
ここ最近のテーマにしている世附奥地の探検。名のある沢はだいたいつぶしてきた。残っている沢の中で、今日はシキリ沢へ行ってみよう。等高線を見ても緩そうだし、距離も短いし、本調子じゃない身体にはちょうどいいや。
最近は道志からのアプローチが多かったが、久しぶりに西丹沢から山へ入ろう。
ついでにさかせ古道(二本杉峠~地蔵平)の現状確認もしてこよう。仲間内でも最近歩いたって話は聞かないから、どうなっているのか・・・まだ歩ける状態なのか・・・気になるからね。

Tizu16724

2016年7月24日 

単独

P7240001

西丹沢の細川橋から少し山へ入った場所にある大室生神社の前に車を停めて出発。
時刻は6:55 今日は、オイラにしてはだいぶ早起きをしたんだ。

P7240003

登山道を黙々と歩いて、7:50二本杉峠に到着。
一息入れてから、さかせ古道にはいる。

P7240006

ここを歩くのは4年ぶり。その当時と比べて、崩壊が進んでいるような感じはしない。
トレースはおおむねしっかりとしている。が、狭い場所では足の幅一つ分のバンドが崖っぷちに切られているだけ。

P7240007

二本杉峠から一つ目の崩壊地。
4年前よりも明らかに土砂が積もっている。沢の源頭部での崩壊が進んでいるのだろう。
が、岩盤の上に土砂が堆積して、むしろ4年前よりも安全に横断できるようになっている。
残置トラロープは健在だったが、残置ロープ無しでも横断できるくらい。

P7240012

崖にはイワタバコが群生していて、目を楽しませてくれる。

P7240015

二つ目の崩壊地。
ここもまた崩壊が進んでいるようだ。倒れている樹の様子から、最近土砂崩れがあっただろう事は推測できる。
4年前にはここの通過に危険を伴う記憶は残っていないが、今日はヒヤヒヤだった。
新しく堆積したであろう土砂は、足を乗せるとグズグズと崩れる。「もし足元が崩れたら、腹ばいの大の字になってストックを突き刺す」こういう場所を歩く時は、もしもの場合を頭の中でシミュレーションするんだ。

P7240019

三つ目の崩壊地。ここは普通に通過できた。
が、通過後の経路が見つけにくい。通過地点よりもやや上を探すのがポイント。

この後は、地蔵平まで危険地帯は無かったはずだ。

P7240021

丸太の橋も相変わらず。さすがにこれを渡る勇気は無い。
やや上を巻く。一歩だけ斜めの岩盤に足を置くのが怖いが、この丸太の上を歩くよりはましさ。

P7240022_3

玄沢の通過も相変わらず。壊れた堰堤の上を抜けるが、危険は無い。

ここを過ぎればもう沢の横断は無い。植林地を気持ちよく歩くだけ。

P7240025

9:10 地蔵平へ到着。
まずはお地蔵様にお参り。ご無沙汰してました・・・

二本杉峠から1時間20分。
地蔵平へのアプローチ路としての利用価値はまだまだあるんじゃないだろうか。
もちろん危険な廃経路には変わりないから、ハイキング気分で歩けるルートではないけれど、V歩きに慣れた人には問題ないルートだ。
さあ、みんな、さかせ古道をどんどん歩こう! 経路を踏み固めて古道を守るんだ!

地蔵平で休憩後、シキリ沢へ向かって出発。
富士見林道を歩きながら、適当な場所でイデン沢へ降りる。

P7240028

20mほどの急斜面を滑り下りたら、巨大堰堤の下だった。
堰堤を巻くためにまた急斜面を這い上がったら、再び林道へ上がってしまった・・・。
なんてカンの悪い奴なんだ・・・

P7240030

堰堤を巻きながら銘盤を見たら『コモツリ沢』と書いてある。
ここはイデン沢で、忍橋から上流を菰釣沢と呼ぶのかと思っていたが・・・
しかも『コモツルシ』ではなくて『コモツリ』だ・・・
本当にここら辺の沢名はなにが正解なのかがわからない・・・
それともう一つ。『谷止』って言葉は初めて見た。堰堤とどう違う?

P7240033

10:00 シキリ沢出合
イデン沢670m付近。うっかりすると見落としてしまいそうなくらいの小さな沢が左岸に流れ込んでいる。これが今日のターゲット、シキリ沢だ。

P7240035

誰も気にかけないような沢だ。しょぼいだろう事は想定内。魚もいそうにないから、釣師も入ってこないだろう。

P7240038

ところが! 滝出現!!
それも、そこそこ見ごたえのある滝だ。
2m+2mの上に15mくらいか。

まずは下段を這い上がる。

P7240039

上段は15m。さらにその上にも4~5mの滝が見える。

こんな滝があるとは。やっぱり来てみるもんだぜ。

さて。どうやって登る?
ルートを目で追う。水濡れを厭わなければ直登できるか・・・
巻はどうだ?
右岸は無理。左岸もいやらしいが、なんとか行けるか・・・

ならば巻だ。水濡れ嫌いだし。

途中で垂直に近い場所もあるが、木の根を掴みながら登る。
巻の途中で最上段を確認するために沢際へトラバースする。
最上段に4~5mの滝と見えたのは、林道下の土管から落ちる流れだった。

そして、富士見林道へと上がった。

林道を横断して沢の遡行を続ける。

P7240046

まあ、ただのヤブ沢かもしれないけど、嫌いじゃないよ。

P7240051

ただひたすら穏やかな沢だねぇ・・・

P7240054

890m付近でようやく岩棚。4mってとこかな。
登るのは簡単だが、途中でヘビがとぐろを巻いていて、ちょっとビビった。

P7240056

岩棚を越えると、いきなり傾斜が厳しくなる。

P7240058

930m二又。 本流は右のようだが、ズルズルの急斜面で入る気がしない。
左又には堰堤らしきものがあり、その上にはすぐに稜線が見えている。

ここは左を詰めよう。

P7240059

堰堤かと思ったものは、自然石の壁だった。
「簡単そう」と思って真下まで行ったが、思った以上に垂直で、しかもホールドが乏しく取り付けない。
しかたなく左手の斜面に逃げる。
四つん這いの急斜面だったが、もうこのまま稜線まで行ってしまえと登り続ける。
登りながら沢の様子を伺うと、堰堤壁の上部は蟻地獄のようなすり鉢状のザレ斜面。
無理して堰堤壁を登らなくてヨカッタ・・・

P7240060

シキリ尾根の970m付近に這い上がる。

1000mのピークまで登り返して、東の尾根を下降する。

P7240061

途中で忍橋林道へ合流して・・・

P7240063

林道が西向きに方向を変えるヘアピンカーブで林道と別れ、再び尾根の背を降りる。

P7240064

植林尾根だけど、穏やかでいい尾根だ。

810mピークで南へ方向を変えて、あとはどこをどう降りたって林道へ降りつくはずだ・・・なんて地図も確認せずに獣のトレースを辿ってずんずん降りる。
途中から恐ろしい急斜面になったが、強引に下降する。

すると・・・あらら・・・

P7240065

沢へ降りちまった・・・
ダメだよね、こういうことしちゃ。
幸い、沢伝いに簡単に林道へ降りられたから結果オーライだが、RFしないで沢へ降りるなんて、絶対やっちゃいけない事。
猛省ものだぜ・・・

P7240067

12:30 再び地蔵平へ戻ってきました。

ゆっくり、のんびりと休憩をする。

さて。今日はもう帰りましょう。夏風邪も治りきってない事だし。

行きはさかせ古道の確認をしたから、帰りは大杉歩道の確認をしましょうか。

P7240072

大又林道ではヤマユリが美しい。
大好きな花なんだ。

P7240083

千鳥橋から大杉歩道に入る。
ここも4年前と比べて崩壊が進んでいる様子は無い。

P7240087

清水沢の源頭部を横断した後に大チョンボ。
ルートを見失って、そのまま権現山方向へ上がってしまった。
途中で気が付いて、二本杉峠方向へ向かってトラバース。
別に危険な斜面ではないし、「どこ歩いたっていいや」くらいの気持ちだったのだが、後ろからきた単独男性が、僕に引っ張られてついてきてしまったのだ。
本当に申し訳ない事をした・・・
二本杉峠のやや上で正規登山道に出て、謝りました。
ゴメンナサイ。

言い訳するわけではないですが、清水沢源頭部を渡った所で経路は完全に消えてます。
要注意です。
コンパスで二本杉峠の方向を確認して、真上に登っていけば、再び経路が現れるのだろうと思います。

P7240002

14:40 無事に戻りました。

 

今日も楽しい山歩きでした。
シキリ沢・・・
まあ、誰も行かないのは当然の沢です。
でも、「遡行価値無し」とは思はない。そんなの人それぞれの価値観だろう?
丹沢をくまなく歩きつくしたいと思っているオイラにとって、歩く価値のない沢や尾根など無いのだから。
まあ、他人に薦める沢ではないけどね。
でも・・・
あの滝は一見の価値はあると思うゼ・・・

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コメント

shiro師 おつかれさまです。
ちば県では地球寒冷化が進行してアブラゼミの前にミンミンが鳴き始めました。冷えないようにご用心下さい。

あぁ。。今年のヤマユリもそろそろおしまいでしょうか。。あの鮮烈な芳香を浴びれば四十肩なんか吹っ飛ぶかもしれませんねぇ。思い出しましたがクイーンの「谷間のゆり(邦題)」は誤訳で、"Lily Of The Valley"は「スズラン」のことを指すっぽいですが、谷間の「谷止」も昔から「小型堰堤」のことを指すっぽいです。「谷止」よりもさらに小型のもの(高さが2~3m以下)は「床固(とこがため)」と言ったりしてます。これらの区別はあまり厳密でなく、むしろ事業の予算上の名目のような気がします。
アマチュア堰堤観察家と致しましては、「砂防ダム」「堰堤」「谷止」「床固」すべて観察対象です。これは!というものがありましたらぜひともご教示下さい<(_ _)>

投稿: TI-AEK27 | 2016/07/26 06:01

TI-AEK27博士、ご無沙汰してます。
まだ四十肩(?)にお悩みなのでしょうか。マッサージ師に聞いた話ですが、背筋を鍛えた方がいいらしいですよ。山を歩いて崖登りなどをすれば、かなり背筋も鍛えられるのではないでしょうか。
「谷止」とは小型堰堤の事ですか⁉ 10m級で巻くのも大変な堰堤でしたが、土木工事的には小型になってしまうのでしょうかねぇ。
ご存じとは思いますが、世附奥地は秘境であると同時に堰堤の宝庫でもあります。また、ぜひ一緒に歩きましょう。
丹沢探検への復活をお待ちしています。

投稿: shiro | 2016/07/26 09:50

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