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2016/05/19

シキリ尾根と菰釣沢

5/3の山行記録ですから、もう2週間以上経ってしまいました。
面倒だからまたUPを飛ばしてしまう事も、チラリとかすめましたが・・・
いや。この菰釣(こもつるし)沢の事は記録に残しておかなければ・・・と思い直す。
それくらい素敵な沢でした。オイラの独断と贔屓目が多分に入っての評価ではありますが。
もちろん丹沢に素敵な沢はたくさんあります。が、この菰釣沢はほとんど知られていない。遡行記録の少ない沢です。
丹沢でもまだまだ一般に知られていない素敵な場所はたくさんあるのだなぁ。と、改めて思った。という話です。

Tizu1653

2016年5月3日

メンバー : マイナールート探検隊(キリヤマ隊長 アンヌさん)
        AYさん  shiro

久しぶりにマイナールート探検隊との合同探検です。
確か2年前の秋に、マイナールート探検隊とAYさんとで『上品に山を歩く会』を結成してカモオキ沢を探検して以来です。
今日も上品に歩いてきました。

P5030138

道志西沢林道のゲートに車を停めて9:00スタート。
9時って・・・いくらなんでも遅すぎだよね。
実はオイラが集合場所に大遅刻をしてしまった・・・トホホ 
申し訳ない・・・

P5030140

菰釣山を目指して、登山道ではなく、大西沢を遡行していく。
去年歩いて様子はわかっている。滝場もゴルジュも無いただの穏やかなゴーロ沢。

P5030145

登山道よりこっちの方が早いと思ったんだが・・・。
詰めはそれなりに厳しい。
やっぱり登山道の方が早いかなぁ。歩きやすい分。
でも、登山道に飽きた人にはお勧めルート。

P5030150

菰釣山山頂で休憩後、シキリ尾根の下降にかかります。
ここらの山域では一番有名なV尾根。
ところが、いまだ歩いたことがない。
行こう行こうと思いながらも、そのアクセスの悪さから行きそびれていたのだ。

実は、このシキリ尾根を絡めた探検は去年の夏からマイナールート探検隊、AYさんと計画していた。
それが計画するたびに雨で流れを3度繰り返し、ようやくこの日実現したのだ。

P5030151

待望のシキリ尾根。噂通りの美尾根だった。
ブナの大木が立ち並ぶ。
傾斜もなだらかで、歩いていて気持ちが良い。

なんて、上機嫌で歩いていたのだが、RFミス。
事前の地図読みで気を付けなければいけないことがわかっていた1100mで、違う尾根に誘い込まれてしまった。
3~40m下った所で気が付いたので、たいした登り返しも無く済んだが・・・。
この程度の事はいつもの事なので、別に気にする事も無いのだが・・・。
(オイラの持論:V尾根下降にミスは付き物。下ってみなきゃわからない事だってあるさ。)
だけど、踏み跡ついている尾根でミスるってどういうことよ。
普段踏み跡とかマーキングとか、あまり気にしないで歩いているから、踏み跡が消えたことに対して鈍感になっているんだ。

P5030155

このシキリ尾根。結構分岐が複雑。読図力は試される尾根かも。

その後は慎重にRFしたおかげでミスる事も無く下降していく。
尾根の下部は植林帯。
目指す忍橋が近い事は感じていたが、安全に林道へ降りられる場所を探りながら下降する。

P5030158

ちょっと急だけどこの斜面なら・・・という場所を見つけてズリズリと降りる。と、林道より10mほど上の斜面で、AYさんが横穴を発見。
覗いてみると奥が深い。何かを採掘した跡である事は間違いない。
なんだろうねぇ。隠し金山とかねぇ。まさかねぇ・・・

P5030160

12:30 富士見林道の忍橋に到着。

P5030162

ランチ休憩の後、菰釣沢へ入渓します。

P5030166

地形図から推測して、穏やかな沢であろうことはわかっていた。
記録が少ない沢だから、たいした滝場も無いんだろうし、のんびりと歩くにはいいかもね。くらいの気持ち。

P5030169

新緑がきれいで気持ちが良いです!

P5030178

860~70m付近で滝が出現。2~3mの小滝。

P5030183

おっ!また滝だ。

P5030194

小滝が続く。

P5030198

1~2m。滝とは言えないか・・・

P5030201

3~4m。これは立派な滝だ。

P5030207

滝場が終わると、再び穏やかな渓流。

P5030210

左岸の洞窟からジョボジョボと水が湧き出していた。

P5030213

ナメもあるよ。

大栂へ向かう支流を左に見送り、菰釣山へ突き上げる本流へと進む。

P5030223

標高1080m付近から再び滝場の様相になった。
まずは7~8m。水流を登る。

P5030228

傾斜も厳しくなり、3mクラスの岩棚が次々と現れる。

P5030230

10mクラスの滝も。

P5030235

細いながら水流もあり、ステップがヌルっとするのが少し怖い。

P5030241

滝が次から次へと現れるが、どれも登れるので楽しい。

P5030244

これは20m級。階段状なので登れるが、水流があるのでスリップ注意。

P5030246

もういくつの滝を越えてきたのかわからない。

P5030248

標高1200m付近で水も消えた。

P5030254

10mクラスの涸棚は続く。
実際、簡単に登れる滝ばかりではあるが、10mクラスになると途中で1か所や2ヵ所はいやらしい場所がある。次のステップが微妙に高いとか、ステップはあるがホールドが無いとか、ハングした岩に身体が押されるとか・・・。

P5030258

ここは20mくらいあったかな。
いい加減に疲れてきた。簡単とはいえ、クライミングはそれなりに緊張感もあるし、筋肉への負担も大きい。

もう、岩棚は十分。このまま詰めたいなあ・・・と思っていたが、この上で30mの棚。一番上にはチョックストーン。(写真がピンボケで・・・無しなのが残念)
一目見てギブアップを決めた。
AYさんは登りたそうだったが・・・実際取り付きを確認したりしていたが・・・
もういいよ。お腹一杯。
という事で尾根に逃げる。標高1250m地点。

P5030263

急斜面をひと踏ん張りして・・・
15:50 菰釣山山頂へ到着。

いい沢でした。
変化に富んでいて楽しい沢でした。
この沢にはまた来たいと思います。
940m付近で別れる支流の方も気になるし、今度はそっちへ行ってみようか。

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2016/05/11

伊勢沢周辺の尾根探索

ゴールデンウイークはカレンダー通りに休みにする事になった。
世間一般的には当たり前の事だろうが、オイラ的には思い切ったことである。
ようやく世間並みに・・・と言いたいが、土曜は休みではないのでまだまだ世間並には遠い・・・

さて。
連休を謳歌しなければならない。
まずは山だ。
どこへ行こうか・・・と考えているところへ、M-K師匠からメールが入る。
伊勢沢周辺で「おバカコース」を歩くという。
オイラ、「おバカコース」は大好物なんだ。
で、同行を即決する。

いやはや・・・おバカなルートだったワ。
さすが、我が師匠だ・・・

Tizu1651

2016年5月1日

P5010001

7:50 神ノ川林道の孫右衛門滝のゲート前から出発。
メンバー : M-Kさん EAさん shiro

P5010014

のんびり歩くこと30分。お馴染み伊勢沢出合に到着。

P5010025

20日ほど前に来たばかりの伊勢沢を再び遡る。
上の写真はF2。

P5010030

前回は少し緊張したヘツリ場も2回目となれば余裕だ。

P5010032

さて。標高800mで伊勢沢はU字型にカーブする。そこに突き刺さるように入ってくる尾根の先端がこれだ。
絵瀬尾根のP1148から派生している支尾根。今日はまずこの尾根を登るのだという。

尾根の先端は岩崖。とても登る気になれない。無理すりゃ登れないことも無いだろうが、リスクが大きすぎる。
沢を上流へ回り込んでしばらく行くと、尾根へ斜上する踏み跡を見つけた。獣道かもしれないが、獣道って意外と安全ルートだったりするんだ。

P5010035

尾根の背に乗った。
自然味溢れるワイルドな尾根だ。
なだらかな尾根を「いい尾根だねぇ~」などと言いながら登る。

P5010058

が、ご機嫌に歩けたのもつかの間。
すぐに急登の尾根となる。

P5010061

標高1000m付近でワイヤーを発見。
西の枝沢の方から上がってきている。伊勢沢F1の上でもワイヤーが張られているのを見たが、そこへつながっているのだろうか。

P5010069

大きなエンジンの残骸を発見。
三菱製だ。他にもこの周辺にはワイヤーの束やら滑車やら一升瓶やらが散乱していた。
ここにケーブル軌道の基地があったのだろう。ちょっとした発見だ!
一部の機械に『昭和40年製造』のプレートが貼られていた。

P5010074

その後も急斜面をヒイヒイと・・・そして11時過ぎ。絵瀬尾根のP1148に這い上がる。

P5010075

休む間もなく、今度は一本東側の尾根を伊勢沢へ向かって下降する。
なんておバカなルートなんだ・・・
常人では考えつかない。
たった今、やっとこさ登ってきたばかりなのに・・・
でも、疑問や不満は無い。なぜならおバカなルートが好きだからだ。

P5010076

さすがに下りは早い40分ほどで伊勢沢F5の下へ降り立つ。

少し下って、大滝の落ち口のちょっと上。作業小屋跡地付近で休憩。

P5010085

さてさて。今度はここから袖平山へ向かって登っていくという。

P5010086

沢から少し上がった高台に、おびただしい数の一升瓶やお釜や食器。ドラム缶などが散乱している。ここに作業小屋があったことは明らかだ。
が、建物の残骸が全く見当たらない。それが不思議だ。
もし、建物を綺麗に撤去したのなら、この無数のゴミをなぜ放置したままにする?

P5010087

ここもまたいい尾根だった。
何をもってして『いい尾根』と言っているのか、自分でもはっきりとしないところはあるが・・・。おおむね自然林で、人が歩いている気配を感じず、ワイルド感に溢れ・・・そんな尾根を『いい尾根』と思ってしまうのだ。

うっすらとながら、経路痕は感じる。作業小屋があった時代、この尾根が通勤路だったのかもな・・・と思う。

P5010093

標高1190m付近。 ここでもまたエンジンを発見、ケーブルの束もある。

詳しいことはわからないが、ここら一帯には林業(おそらく)のケーブルが張り巡らされていたのか。
地蔵尾根や絵瀬尾根にもケーブルの残骸がある。M-K師匠は岩水沢の右岸でケーブルとゴンドラを見たと言っている。
神ノ川上流部は今は秘境となっているが、かつては林業でにぎわった山域なのかもしれない。

P5010103

13:45 袖平山の下で東海自然歩道に飛び出す。

P5010118

東へ下って、P1135の少し東。ここから神ノ川へ向かって尾根を下るという。
M-Kさんは20日前にここを通過した時に、この尾根の入り口を下見していたのだ。くっきりとした経路が付いている。

P5010121

邪魔な枝を鉈で切った跡さえある。明らかな仕事道だ。
今日はこのまま鼻歌で下山できると思った。

が・・・甘かった。

P5010132

やがて経路は消え、ヤブ漕ぎが始まる。
そして尾根の派生は複雑で難解。

それでもEAさんのRFで藪の中でルートを見定め・・・多少の右往左往はあったものの・・・狙った下降地点へ向かって降りていく。

狙っていた下降尾根は標高800mから真東へ派生する支尾根。
そこには神ノ川から経路が付けられているはずだとM-K師匠は言う。

P5010135

経路が現れるのを信じて急尾根を下降する。
地形図を見れば先端は崖だ。
M-K師匠が言うには、経路は北側の斜面にあるはずだと。
先端の崖を避けて、北側の斜面へ獣道を辿って入る。

P5010136

結局、経路は見つからず・・・
最後は急傾斜地をズリズリと滑り降りてきた。
写真ではわかりづらいが、普通は上り下りしない急斜面。そしてその上部は岩崖。
おバカしか歩かないルートだ。
斜面の中ほどに白い看板が立っているから、かつてはM-K師匠がいう経路があったのかもしれない。

P5010137

16:30 神ノ川から林道へ這い上がってゴール。

本当におバカなコースだった。沢歩きから一転、尾根へ登って、また沢へ降りて、再び登って、最後はヤブ漕ぎと崖下り。
M-K師匠ならではのコース設定だ。
オイラもおバカを自認しているが、こんなコース設定は考えないだろう。
でも楽しかった・・・
まだまだM-K師匠の『おバカ』にはかなわない。

 

 

今日の花

P5010009

神ノ川林道ではアオダモの花が盛りだった。

P5010114

標高1200m付近ではミツバツツジが満開。
下界ではそろそろ初夏だが、1000mの稜線では今が春真っ盛り。

P5010109

フデリンドウも真っ盛り

P5010052

ヒメイワカガミの群生を発見!
崖に咲いていたので、真横から撮るのが精一杯。下からは無理だった。

P5010018

ハルザキヤマガラシ

帰化植物だ。普通、帰化植物は里地で見かけるが山ではあまり見ない。
ところがこの花は、里よりも山で見ることが多い。丹沢ではあまり見かけないが、大野山で見たことがある。
どうやら『侵略的外来種ワースト100』に選定されているらしい。

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