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2016/04/19

Eric Clapton

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クラプトン来日公演のニュースを聞いた瞬間から、「絶対に行かなきゃ」と思っていた。
2年ほど前、「70歳になったからツアーを引退する」と宣言したエリック・クラプトンが、何のきまぐれか東京限定のコンサートをするという。
神様を拝めるラストチャンスかもしれない。

「この日だけは何が何でも早退するから」と何日も前から公言していたのに、結局飛び込みの仕事に押され、仕事場を飛び出したのが17:30。
九段下の階段を駆け上がり、武道館に飛び込んだのは開演数分前だった。

息が整わぬうちに会場の照明が落ちる。
気持ちが高揚する。
数十秒後、ステージ中央にスポットがあたる。
そこに立っていたのは、足元がフラフラとした、ジャージを履いたジジイだった。
「えっ?」
一瞬わからなかった。
でも、ストラトキャスターを抱えている。
これがエリック?ジャージ姿って・・・
オレが憧れていた、かっこいい男の代表だと思っていた、あのエリック・クラプトンか・・・

でもそんな不信感も、演奏が始まるとあっという間に吹っ飛ぶ。
すごいぜ!
やっぱりギターの神様だ。
ステージ衣装が3本線のジャージであることなんて、どうでもいいくらいかっこいい。

セットリストの大半はブルースかバラード。スローなナンバーが続く。
年取ったんだなぁ・・・エリック。
でも、それはこっちも同じだ。
16ビートの激しい曲よりも、ゆったりとしたブルースの方が心に響くようになっているんだ。

曲間のMCも無く、坦々とコンサートは進み・・・
名曲『コカイン』を歌い終わると「サンキュー」と片手を挙げて、よたよたとステージ奥へ戻っていく。
「ええっ、もう終わり?」
時計を見ると、まだ1時間半しか経っていない。
みじかっ!
いや、短いのはいいさ。もう年寄りなんだから。でも、まだ『レイラ』を聞いてないぜ。
そうか・・・レイラはアンコール曲か・・・
レイラ聞きたさに、アンコールの拍手を送る。

しかし、アンコール曲は「High Time We Went」だった。
1曲だけで・・・。カーテンコールも無しで・・・。
あっさりとコンサートは終わった。

やっぱりレイラは聞きたかった・・・
そう。エリック。
来年もまた来てくれ。
そして、来年こそレイラを聞かせてくれ。

でも、本当に良かった。
ギターの神様は、ジジイになってもやっぱりかっこよかった。
『I Shot The Sheriff』最高だったぜ!!

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2016/04/17

伊勢沢

久しぶりにM-K師匠のお供で、神ノ川水系の伊勢沢に行ってきました。
この伊勢沢に入るのは初めてです。伊勢沢大滝は噂に違わぬ感動的な滝でした。

2016年4月10日

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メンバー : M-Kさん H-Mさん shiro

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7:45 神ノ川林道の孫右衛門大滝のゲートから出発です。
どうやらゲートが日影沢橋から、この孫右衛門大滝へ移ったようです。理由はわからないけれど。しかしこれで林道歩きが15分位短縮できる。ありがたいですね。

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20分ほど林道を歩いてから神ノ川へ降りれば、そこは伊勢沢出合。

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出合の岩には『イセ沢』と書いてあります。
親切のつもりなんだろうけどさ。好きじゃないなぁ、こうゆうの。落書きだぜ。

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F1です。

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F1を越えたと場所でアナグマ発見。
写真を撮るためにそろそろと近づいてみましたが、なんと彼は全くこちらに気づかず。5m位の位置まで近づく事ができました。轟々とした水音でこちらの気配に気づかなかったんだろうけど、ボーっとし過ぎだぜ、アナグマ君。

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F2か? と思ったがFナンバーの付かない小滝らしい。
それにしてもいい渓相の沢です。

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M-K師匠は、この沢へ入るのは10回目位になるらしい。
沢の様子も巻き方も熟知しています。
オイラは緊張する事も無く、のんびりと歩くだけです。時にはTOPを。時にはしんがりを。

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これがF2。15mくらいあるのかな。立派な滝です。

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巻きは右岸から。残置ロープがあります。

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バランスでへつらなければいけない場所も随所に。

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樋状の流れ。
真夏ならジャブジャブ行くのだそうだが、今日はへつり。(オイラはたぶん真夏でもへつるだろうけど)
微妙なバランスが緊張する。

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F3斜瀑です。
順層なので直登もできるそうだが、オイラは絶対しないね。ずぶ濡れになるし、激しい水流でバランス崩しそう。
だって左岸に鎖が見えてるもの(かなり年期がはいってそうな古い鎖だけど)

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F3の巻きは、腕力だけで岩を乗り越える場面もある。
鎖があるからそれほど怖くは無いけどね。

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F3を越えたら、もう目の前に大滝が。

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50mの大滝。
写真では何度も見てきた大滝だが、やはり写真と実物は大違いだ。
その迫力に圧倒される。
いや~~いいものを見せてもらった。

さて。
大滝をたっぷり堪能したら、さらなる上流を目指して巻きにかかります。
巻きルートは左岸の涸れ沢から。
まずはこの切り立った上にボロボロの涸れ沢をよじ登るのに苦労する。

その後も急斜面をよじ登ったり、絶壁をトラバースしたり。ところどころに古い鎖や残置ロープが有ったり無かったり。
さすがは50mの大滝。巻きルートもそれなりに大変です。
巻き終わってみれば、「まあ、しっかりしたルートだったな」などと思いますが、巻いてる途中は結構必死だったもんで・・・写真撮る余裕無かった・・・
オイラもまだまだだな・・・

念のために言っておきますが、M-K師匠がルートを熟知しているからすんなりと通過しましたが、初めてだとかなりわかりづらいルートです。一歩間違えれば命にかかわる絶壁の巻き道ゆえ、気軽に行けるような場所では無いですから。

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M-K師匠から「大滝の上はのんびりと原小屋平を目指すだけ」と聞きましたが、どうしてどうして。のんびりというわけにはいきませんが、なかなか楽しい沢歩きです。

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F5(だったっけ?)。直登は無理。巻きも楽じゃない。

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標高1000mの二又。
どっちかっていうと左が本流か。
右は原小屋平の水場へ詰上げるらしい。今日は左へ進みます。

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すぐに水が消えてゴーロの沢になります。
M-Kさんによると、かつては水流が有ったらしい。数年前の台風の時にゴーロに覆われてしまったのだとか。

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1150m付近の二又を右へ。再び水流が現れます。
不思議な事に、上流へ行くに従い水流が多くなってくる。

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1200mを越えた所で、滝。

この滝の下から左手の尾根に上がる事にしました。

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最初は四足で登らねばならない斜面。その後も急登が続く。

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低木の馬酔木もうるさくて歩きづらい。
でも、こういうヤブ尾根、けっこう好きなんだなぁ。

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原小屋平から少し姫次寄りの平らなピークで登山道に飛び出しました。

この後は登山道を辿って姫次へ。そして東海自然歩道を西へ。

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14:25 袖平山。
実はオイラ、この稜線は全くの未踏地帯。
袖平山も初めて踏んだ。

袖平山の先のP1135からV尾根下降の案もあったのですが、今日はおなか一杯。
そして、ここがお初だというオイラのために、おとなしく登山道で下山する事になりました。

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風巻ノ頭からの激下り区間。
丸太と土嚢で階段が整備されていて、歩きやすい。が、ちょっと前まではザレザレの急斜面に足をとられる危険な登山道だったのだとか。

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長い長い登山道をのんびりゆっくりと歩いて。
16:50 神ノ川にかかる公園橋にようやく到着です。
ここを渡れば、車はすぐそこ。
お疲れさまでしたぁ~~~

 

伊勢沢。良い沢でした。見所満載で飽きない沢です。
こんな素敵な沢に、今まで足を踏み入れていなかったのが不思議なくらいに思う。
きっと、この沢には何度も訪れる事になる事でしょう。
沢屋だけでなく釣師にも人気の沢らしく、滝の巻きルートは確立されています。危険な場所には残置ロープや、山仕事が盛んだった頃の古い鎖もあります。
ただ、微妙なバランスでへつらなければならない場所が随所にでてくるんだよなぁ。
どっちかっていうと、バランスのへつりは苦手な方。
真夏なら腰までジャブジャブって手もあるんだろうけど、水濡れ嫌いのオイラはそれも嫌なんだ。

 

最後は今日の花。

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キクザキイチゲ

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エイザンスミレ

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ミツバコンロンソウ

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ヒトリシズカ

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2016/04/12

世附ネコノメ山行 山伏沢~西沢左又

ご無沙汰してます。
3か月ぶりの更新です。
ちゃんと生きてました。
でも、山へは行ってませんでした。
仕事漬けの毎日を過ごしていました。
仕事は大事だからね。
でも・・・山へ行きたい気持ちは強まるばかり。
山へ行けないストレスから、ネットショッピングをしまくってました。
ロウアルパインのザックを買ったり、トレッキングポールを買ったり、山用の防水カメラ(オリンパスTG-4)を買ったり。
それらを眺めながら、丹沢への想いをはせていました。

毎年恒例の丹沢世附ネコノメ探索。
今年もレガーさんが音頭をとってくださいました。
この日だけは何があっても仕事は休むと決め、心待ちにしていました。
なのに雨模様の空・・・
だけど関係ねぇよ、天気なんて!
ネコノメ草は雨の日だって咲いているのさ!!

2016年4月2日

今年はどの沢を探索しましょうか・・・
オイラのリクエストを聞いてもらって、西沢左又へ行くことにしました。
以前西沢を遡行した時に、860m付近で水量1:1で合わさる左又が気になっていたんです。
元々世附川水系でもマイナーで歩く人が少ない西沢。その西沢に入る沢屋も釣屋も、たいていは本流の右又へ進むと思う。
左又の記録は読んだことも聞いたことも無いもの。(もちろんドブ鼠さんあたりは歩いていると思うけど・・・)
それで、前々から西沢左又は狙っていたんです。

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メンバー  AYさん レガーさん shiro

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8:15 山伏峠のトンネルの脇から出発です。
シトシト雨のバッドコンディションだが、久しぶりの山歩きに心躍る。

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大棚ノ頭から甲相国境尾根に乗り、水ノ木分岐で右折。
山伏沢の源頭が見える最初のコルから、急斜面を強引に下降して山伏沢へと入る。

ちなみにこの山伏沢とは、一般的には沖ビリ沢と呼ばれている沢の事です。
しかし「西丹沢頂稜河川土地名称図」によると、この沢は山伏沢で沖ビリ沢は一本東側(下流側)の沢の名称になっていますので、当blogでは山伏沢とさせていただきます。

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源頭部から下るとすぐに水流が現れ、ナメ床の沢となります。

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小滝の下がちょっとした釜になっていたのでのぞいてみると魚がウヨウヨと・・・。
魚オンチで山女だか岩魚だかわかりませんが・・・

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延々と続くナメ床を下っていきます。
さすが。『丹沢一のナメ』と呼ばれる山伏沢です。
さそがし気持ち良く歩いただろうと思われるでしょうが・・・
とにかくヌメリがひどい。
コケだか水垢だかでヌルヌルです。
水流の中でさえヌルヌルなのだから、おっかなびっくり慎重に歩きます。
春先の沢はヌメリが多いことはわかってましたが、今年のヌルヌルはひどすぎる。
TEVAスニーカーのオイラは滑りまくって大変です。アクアのAYさん、長靴のレガーさんも苦労していたよう。
やっぱり春先はフェルトじゃなきゃダメだな・・・
フェルトの靴捨てちゃったから、持ってないけど・・・

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この沢に3つある滝の上流側の滝。
以前歩いた時の記憶ではフリクションが効くナメ滝だったが、なんせヌルヌル。巻降りるしかありません。
左岸に残置ロープがあったので、それを使って降りる。

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二つ目の滝。
ここも左岸を巻降りるが、雨で濡れた岩と泥。いやでも慎重になる。

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出合の滝。
ここから金山沢になります。
時刻は10:50。
源頭部に降りたのが9時ちょっとだったから、この短い沢を下るのに1時間50分もかかってしまった・・・。
ヌメヌメの沢を慎重に歩いてきたのだから・・・

この後、金山沢を下り、左岸に金山林道が見えた地点で林道へと上がりました。

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金山林道から樅ノ木林道へ入ってしばらく歩くと、プリンスのバスが放置されています。
このバス見学はレガーさんのリクエスト。
運転席に座ってみたかったのだとか・・・
気持ちがわからん・・・。
オイラは絶対嫌だね。こんな廃車の中に入るのは。例えビバークの必要があったとしてもさ。

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樅ノ木林道の終点から西沢へ降りる。
樅ノ木沢と西沢の出合から少し上流地点。

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前回この西沢に入ったのは5年ほど前の事だから、あまり覚えていないけど・・・ナメが綺麗だった印象が残っている。
記憶通りの素敵なナメ床だけれど・・・
やっぱりこの西沢もヌルヌルだ。

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この石積の遺構はなんだ?
が、どうやら自然の造形のようだ。
不思議だね。

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前回は水流左をよじ登ったような気がする・・・が、ヌメヌメの岩に取り付く気はしない。
左岸から高巻く。

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標高860mの二又地点。
この美滝は本流右又ですが、今日は左又へ入ります。
水量1:1。いや・・・正確に言うと本流の方が少し多い。1.2:1くらいか。

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さて。未知の左又の遡行開始です。
しばらくは大きめの岩がゴロゴロとした沢。

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ナメ床が現れた。
この山域の沢は、どこへ入ってもナメ床だね。

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何度も言うけど、ヌルヌルなんだよ。水流の中もね。
足の置き場を確かめながら慎重に登る。
けっこう疲れる。
そしてずっと春先の冷たい水流の中を歩いているから、足がしびれてるんだ。
足裏が攣りそうだぜ。

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950mを越えると徐々に傾斜が立ってくる。

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なんだか荒々しい渓相になってきました。

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おおっと!
樋の中を歩くのか?
こんな寒い日にずぶ濡れはゴメンだ。
で、高巻く。が、巻きも良くない。
おそらくほとんど人が入っていない沢だから、巻きの踏み跡も無い。

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大岩の左下を潜るようにして登る。
ヌメる岩に緊張しながら。

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また樋状の滝だ。
夏なら水流突破の手もあるけどね。

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スラブの垂直滝。
こいつは無理だと思ったが、近づいてみたら右手に弱点があった。

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1100mを越えた地点。
20m以上の大棚が現れた。チョロチョロながら水流もある。
しばし眺めていた結果、AYさんが登れると言う。
ホントかよ~。
確かにホールド・スタンスはありそうだけど、絶対ヌメヌメだぜ。

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最初は右手の泥斜面から巻こうかと取り付いたが、こっちはこっちで危険極まりない。
結局二人の後を追って、水流のクラックを登る事にした。

ぬめりに気を遣いながらなんとかかんとか這い上がる。
クライミングって決して好きではないんだ。
沢歩いているとこうしてぶつかるから、やむをえずやるだけで。
本当は好きじゃないんだ。

最後の2mで行き詰った。
なんとか這い上がったレガーさんにロープを投げてもらう。

手強かった。

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大棚を越えて1150m付近。5m級の棚が続いているのが見えた地点で、沢からの離脱を決定。

右岸の尾根斜面を這い上がる。

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先程の大棚を登ったあたりで太ももが攣ってしまっていた。
3か月ぶりの山歩きだからね。
太ももを騙し騙し、急斜面を這い上がる。尾根の背に乗った時にはバテバテだった。

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甲相国境尾根の登山道へ飛び出し、石保土山へ辿りついたのが15時。

お疲れさまでした~~

西沢の左又は、なかなか骨っぽい沢でした。
ナメもあるし滝も多い。滝登りやクライミングがお好きな人には、本流よりもおすすめだ。
渓相もなかなかのものだし、ぬめりの無い夏場なら気持ちよく歩ける沢だと思う。
決してつまらない支流ではなかった。もっと注目されても良い沢だと思う。

 

 

そうそう。
この日の第一目的はネコノメでした。

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ハナネコノメはちょうど盛りでした。
山伏沢、金山沢、西沢といたるところで出会う事ができました。
西沢もまたネコノメ天国だった。

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ヨゴレネコノメも咲きたてはとっても綺麗。
決して汚れてるようには見えないよ。

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ムカゴネコノメもたくさん咲いていました。

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葯が黄色いネコノメを発見。
こんなの見た事ないぞ。大発見か!と、色めきだった。
帰ってからさんざん調べたがわからない。花が白いネコノメソウはハナネコノメとシロバナネコノメの2種しか無いそうだ。どちらも葯は赤色。
じゃあ、これは?
ハナネコノメの変異種だろうか?
そういえば、赤い葯と黄色い葯の混じったハナネコも見た事がある。
「花粉が飛んだ直後の葯は黄色い」とかあるのだろうか??

今年もたくさんのネコノメ達に出会う事ができました。
満足、満足です。

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