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2015/10/07

遺言棚

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AYさんと「秋の花を愛でながらドーカク尾根の周辺でも歩きますか」などとメールでやり取りしている時に、まだ遺言棚へ行っていないことに気が付いた。
名瀑と言われる遺言棚。丹沢をホームグラウンドとしているオイラ的には、行かないわけにはいかない。
ビックリする事に、丹沢を歩きつくしているAYさんもまだ遺言棚は見ていないだとか。

てなわけで、今回のターゲットは遺言棚です。
ついでに未踏の尾根もゲットして、久しぶりにドーカク尾根も歩いて、秋の花達も楽しんで・・・と盛りだくさんの山行でした。

2015年9月20日

Tizu_2015920

メンバー : AYさん shiro

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7時ちょいすぎ。玄倉林道のゲート横に車を停めて歩き出します。
ユーシンに向かって長い長い林道歩き。

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シラヒゲソウが盛りだった。
林道脇の花を撮ったり、おしゃべりしながらダラダラと歩く。

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8:45 ユーシンの少し手前で玄倉川へ降りる。ヤシロ沢の出合付近だ。
この日は水量がかなり多い。登山靴のオイラは、この後の事を考えて裸足で渡渉する。
濡れた靴で尾根歩きするのは気持ちが良くないものね。

大石山へ登るには、ユーシンから登山道で登るより、ヤシロ沢の右岸尾根か左岸尾根を登る方が早い。
両方知っているAYさん的には右岸尾根の方が気持ち良く歩けると言うが、オイラは左岸尾根が未踏だったので、お願いしてそちらにしてもらう。

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登りはじめは急登だが、植林地にジグザグ経路が付いている。

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こんな朽ちた看板を発見。
初めて見たなァ、こんな看板。
『シカ君の大好きなごちそうをうえてあります』って・・・
増えすぎた鹿の駆除に税金を投入している神奈川県も、かつては鹿にごちそうを与えていたんだねぇ・・・。

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やがて自然林のワイルドな尾根になるが、馬酔木などの低木がうるさくて歩きにくい。
AYさんがこちらの尾根は気持ち良く歩けないと言っていた所以だ。

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10:15 大石山頂下の大岩付近で登山道に飛び出る。
大岩の上で休憩です。

ここ大石山から同角ノ頭までの間は、登山道わきに様々な秋の花達が咲いている事は知っています。
今日はこの稜線散歩を楽しむのも目的の一つ。

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今年はハンカイシオガマの当たり年なんでしょうか。
例年よりもたくさんの花が咲いているような気がします。

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ヤマハハコ

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イワシャジン
大好きな花の一つ。

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ビランジ

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と、野草を楽しみながらのんびりと歩いて、石小屋ノ頭の少し手前までやってきました。
この道標の裏から東沢乗越へ続く経路が有る事は前々から知っていましたが、まだ辿った事はありません。
同角ノ頭まで行ってから尾根伝いに南下する案もあったのですが、この経路未踏のオイラの要望で、ここから登山道を離れます。

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最初のうちは、薄っすらながらなんとなく経路痕を感じながら歩いていましたが、途中からそれも無くなりました。
何度かここを歩いているAYさんの記憶を頼りに歩きます。
旧経路は同角沢に近づくにつれ、ザレ地に飲み込まれ全く分からなくなります。
廃道歩きにつきものの、危ういトラバースの場面もあります。 
が、長年気になっていた旧経路を辿る事ができて満足です。

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12:30 同角沢に降り立ち一休み。
遺言棚の落ち口から下を覗いてから、左岸の巻道を下降します。
巻道にはわりとはっきりした踏み跡が付いています。
決してやさしいレベルではないが、ロープが必要なレベルでもない。

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12:55 ついに来ました遺言棚!

こりゃ迫力だ。この日は玄倉川の水量が多かった事から推測して、いつもよりも迫力が有ったのかもしれない。

良い滝だねぇ~~などとしばし見入ります。

この遺言棚は早戸大滝・本棚と合わせて丹沢三滝と言われています。
早戸大滝と本棚は文句なしとして、残り一つについては異論もあるでしょう。
地獄棚や世附大棚の方が高さも水量も多い。雷滝やモロクボ大滝等々迫力の滝は他にもたくさんある。
でも、この遺言棚はアクセスの難しさでは突出しているよね。
山奥に分け入り難路を辿ってやっと行き着いた秘境の滝。
いや~感激しました。

さてと。
しばし滝観賞を堪能したら、下ってきた巻道を登って落ち口まで戻ります。

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遺言棚落ち口からは右岸の窪を這い上がり東沢乗越へ。
久しぶりの東沢乗越には相変わらず朽ちた道標と警告看板が転がっていました。
この松田警察の警告看板、「ドーカク尾根は危険だから、大石山の方へ行くように」という意味なのでしょう。仲ノ沢経路からここ東沢乗越を経て大石山まで登山道が有った証拠です。
でも、今日辿ってきた大石山からの旧経路も朽ち果てて危険なレベルになっていました。
時の流れだねぇ・・・

東沢乗越からはドーカク尾根を辿ります。
モチコシ沢ノ頭を通過して、ガリガリに痩せた尾根を鞍部を通過して・・・

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14時ちょっと前、女郎小屋ノ頭へ到着しました。
もう時間も時間なので、これ以上ドーカク尾根を辿るのはやめにして(この先大タギリも控えているしね)、ここから南尾根を下って玄倉川へ降りる事にします。

が、いつも使う日向山経由では面白くない。
お互いに未踏の女郎小屋沢570m付近へ降りる尾根を下ってみようという事に。
険悪な女郎小屋沢へと降りるわけだが、570m二又より下流は堰堤が何基か連なるだけで滝場がない事は知っていた。

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踏み跡も無いワイルドな尾根だった。
途中わかりづらい尾根分岐があったり、直進できない岩崖があったり、ロープが欲しくなるような(結局ロープは出さなかったが)急斜面があったり。
こういう尾根は大好物。

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尾根の末端まで100m(標高差)をきったかな・・・と思った頃、両側から沢音が聞こえ始めた。
右手の音は女郎小屋沢本流だ。左手は支流のはずなのにずいぶんと沢音が大きい。

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ほどなく、左の支流に立派な滝が見えた。木々の間から見える滝は2段で4~50mはありそうだ。
滝つぼへ降りてみたい衝動に駆られたが、沢へ降りる斜面が急すぎてそんな簡単には降りられそうもない。

尾根を下りながら、さらにその下にも立派な滝が2つほど見えた。
女郎小屋沢の名も無い支流だけれど、すごい滝を抱えた沢だ。
これは近いうちに探索に来なければなるまい。
今日は時間も遅いし、疲れてもいるし、これで山を降りるけど、この支沢には必ず探索しにくる。
と、心に誓ったのでした。

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女郎小屋沢、標高570m付近の二又に降り立ちました。
右(左岸)から小滝で流れ落ちるのがその支沢。
近いうち必ず戻ってくるゼ!

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女郎小屋沢を下る。堰堤は崩れかけた経路を使って巻く。崩れた経路は何ヶ所か危うい場所もある。

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15:10 玄倉川へ到着。
ここは、いつもなら水深が浅く、簡単に渡渉できる場所。
でも、今日は水深30cmくらいはある。
もう後は林道歩きだけだからと、登山靴のままジャブジャブと渡る。

15:50無事に玄倉林道ゲートへ戻りました。

いい山行だった・・・
この辺りのバリエーションは、程よい緊張感があって楽しいねぇ・・・

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