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2015/08/18

モロクボ沢

2015年8月16日

実に3か月ぶりの山歩きである。
この3か月の間、「次はあの沢へ行こう」「この沢にも行きたい」と、あれこれ考えていたのだ。
それなのに、3か月ぶりの山行に選んだのは、結局モロクボ沢だ。
いやいや、良い沢だよ、モロクボ沢。
良い沢だけど、もう何度も行っているんだ。だから“あれこれ”の候補の中には入っていなかったのにだ。

ヒヨってしまった。
ちょっと怖かった・・・っていうか自信が無かったんだ。
3か月も山を離れていたのだから、「体力的に大丈夫か?」「カンは鈍ってないか?」などと考えているうちに、勝手知ったるモロクボ沢で様子をみるか・・・となってしまったのだ。

つうわけで・・・

Tizu_2015816

7:50 西丹沢自然教室に車を停めて出発。
今日は用木沢出合まで車で入らずにここに駐車。長らく訪れていない畦ヶ丸や権現山も、ついでに踏んで来ようっつう計画だ。

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8:35 モロクボ大滝 
名瀑であると思う。もう何度も見ているから感激も薄いが、何度見ても良い滝は良い滝だ。

巻きはいつものルート。右岸の階段状の石をよじ登る。
何度も登って勝手は知ってる。目をつむったって・・・
なんてわけにはいかない。ドジふんだら大怪我必至の場面だ。ここは何度登っても緊張が走る。

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大滝の上はモロクボ沢で一番の見所。小滝と深い釜が連なる地帯だ。
水遊びが好きな人達には極上の区間なのだろう。
が、生憎と水と戯れる趣味は無い。ここは早足で通過。当blogでも何度となく紹介している区間だから、今日は省略御免。

9:15 水晶沢出合を通過。
9:35 越場ノ沢出合を通過。
10:00 滑棚沢出合を通過。

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滑棚沢出合を過ぎると、再びナメ床と小滝が現れる。
この辺りの雰囲気は大好きだ。
「モロクボ沢は大滝とその上の短い区間だけで十分」なんて言う人もいるけれど、どうしてどうして、上流部のこの辺りだって素敵だぜ!
と、言いたい。

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“く”の字の小滝。
水流を登ればごく簡単・・・なのだが、水濡れ嫌いのオイラは巻きルートは無いかと探る。
・・・が、巻きはとっても苦労しそうだし、危なそう・・・。
渋々と水流を登る。太ももまでズボンを濡らしてげんなり・・・。まあ、パンツまで濡らさなくてよかったサ・・・。

10:25 標高990mで左岸から支沢と出合う。

モロクボ沢は、この先で畦ヶ丸に詰上がる酉ノ沢とモロクボ沢ノ頭へ詰上がる清水沢とに分かれる。このどちらかの沢、あるいはその界尾根を詰めるのが一般的なルートだ。
だが、この990m地点からバン木ノ頭へ詰める名も無き支沢に、前々から興味を持っていたのだ。ネット上でもこの支沢を詰めた記録は読んだことが無い。
5月にモロクボ沢~キメ岸沢を歩いた時から、次にモロクボ沢へ来た時はこの無名の支沢を詰めてみようと心に決めていた。

が!
しかし!
先月イガイガさんがこの支沢を一足先に歩いてしまった。
それも「ルートをミスって支沢を下降」とイガイガさんらしい豪快な経緯で。

チっ! 先を越されたか・・・
とは思ったが、相手は丹沢Vルート界の偉大な先輩だから仕方がない。
なにはともあれ、今日はこの支沢を詰めていくのだ。

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出合付近ではショボイ感じが否めなかったが、すぐにナメ床が現れる。
おお! いいぞ、いいぞ!

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水流は少ないものの、イイ感じのナメが続く。

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こりゃ、良い雰囲気だ。
素敵な沢を見つけたかも。

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ず~っとナメ床が続いている。
ナメの長さだけで言えば、あのヤビキ沢をも上回るだろう。
源頭部だけに水流は少ないけどね。

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まあ、滝・・・っちゃ滝か。
上段2mはシャワーで簡単に登れそう。だが、もちろんオイラは水濡れ嫌い。
左手の苔岩を這い上がる。
這い上がるのは簡単だったが、沢床へ降りる3mで少し苦労する。
「沢を歩くくせに水濡れ嫌い」なんて奴は、いつも変な所で苦労するのだ。

Rimg1068

標高1080m付近 出合から100m上がってきたが、ここまでずっとナメ床だった。

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1090m二又。 事前の地図読みでは、ここは左へ進んでP1200へ詰めるつもりだった。
が、左は涸れたゴーロ。右は水流があり、さらにナメが続いている。
当然右又へ入る。

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右又へ入ってすぐに、水はチョロチョロとなってしまったが、まだナメ床が続く。
だいぶショボくはなってしまったが、ナメはナメ。

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水が消え、ナメ床も終わった…と思ったら、目の前に稜線のコルが見えた。
最後のもがきもヤブ漕ぎも無く、普通に稜線登山道へ飛び出した。

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飛び出したのは、バン木ノ頭直下のコル。
11:10 バン木ノ頭へ到着。

一休みした後はオマケの尾根歩き。まずは登山道を辿って畦ヶ丸へ。

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久しぶりの畦ヶ丸から、これまた久しぶりに権現山への吊尾根を歩いてみようと思う。
尾根の降口はこっちだったはず・・・の方向を見てビックリ。
確かここは笹の激ヤブだったはず・・・。
以前は激ヤブをかき分けかき分け歩いたはずの畦ヶ丸の山頂直下から、ヤブが消えてしまっていました。

畦ヶ丸~権現山の吊尾根。丹沢バリエーションのクラッシックルートだ。
何年振りだろう。6年・・・7年・・・振りくらいかなぁ。
まだバリエーション初心者の頃だった。M-K師匠の記事と地図とコンパスを握りしめて、ドキドキしながら歩いたものさ。
近頃はバリエーションを歩く人もずいぶんと増えた。このルートも歩く人が多いのだろう。
Vルートにしては踏み跡がはっきりしすぎている。

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P1079 朽ちて折れたブナの木を見て思い出した。
そうだ・・・このピークにはブナの大木が立っていたんだ。オイラが見た6~7年前には、すでに立ち枯れ状態だったが、まだその堂々たる雄姿を拝む事ができた。
とうとう倒れてしまったのか・・・

なあんて、感慨に耽りながら歩いていたのだが、権現山への登りで、ついに足が限界に達してしまった。
3か月も山から離れていたんだ。仕方ないか・・・。
両足の太ももが攣りだす。

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13:10 ピクピクする太ももを騙し騙し、権現山山頂へ。
ここもまた、何年振りだろう。
素敵な土管のベンチは初めて見た。

自然教室へ向かっての下降は、限界に達した両足を引きずりながら・・・ただただ苦行でした。
3か月ぶりの山行なのに、ちょっとルートを欲張り過ぎたね・・・。

でも、久しぶりに山を歩けて嬉しかった。
なんかスッキリとしたよ。

いろいろとね。

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コメント

shiroさん

何と3ヶ月経ってしまいましたか。
それは大変です。
shiroさんでも脚が攣ってしまうのですもの。

モロクボ沢へ行かれたのですね。
今年は良い感じで、沢のヌメリが取れています。
ヌメリが無い時は、ちょっと水に入るの有りにしませんか(^^)?

しかし素敵なナメが続いている沢なのですね。
これは訪れなくてはなりません。

吊尾根は、本当に笹が衰退してしまいましたね。
バッサバサとかき分けて歩いたのはいつの事でしょうか。
P1079も変わって行くのですね。
朽ちていても、鳥さんか小動物の巣穴になっていましたが。
とうとう自然へ還って行ったのですね。

投稿: レガー | 2015/08/19 20:49

レガーさん
調子に乗りすぎて足が攣ってしまいました。coldsweats01
権現山からは本当に辛かったです。
素直に登山道で下山すればよかった・・・
  
モロクボ沢の名無しの支沢。あのナメは一見の価値ありです。
是非歩いてみてください。おススメです!
  
吊尾根は笹薮が無くなっただけでなく、踏み跡くっきりなのにはビックリしました。最近では歩く人も多いのでしょうね。

投稿: shiro | 2015/08/19 22:49

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