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2015/01/18

大タギリ

仕事が立て込んでいたので、「山へ行くのはしばらく無理かな」とは思っていた。
だから、M-K師匠の『大タギリを越えて大タル丸へ行く』という計画を知った時も「ふ~ん」と言う感じだったのだが・・・計画ルート図をよくよく見れば下山は裸山丸南西尾根でモチコシ沢を横断して日向山へ登りかえすというルートだ。これはイガイガさんが開拓したスペシャルルートだ。オイラも行かなきゃ行かなきゃと常々思っていたルートだ。

ムズムズとした気持ちが抑えられなくなってしまった。
こいつは一緒に行かなきゃならねぇだろ。
たとえ仕事が押して、後で苦しむ羽目になってもね。

Tizu1513

2015年1月11日

メンバー:M-Kさん EAさん YAMさん ミックスナッツさん
      そしてshiro

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8:00 玄倉林道のゲート前に集合して出発です。

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女郎小屋沢出合で玄倉川へ降りる。
今日の玄倉川には水が一滴も流れていない。
いくら冬の水枯れの季節とはいえ・・・こんなの初めて見た。

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女郎小屋沢を少し遡ったら、左手の尾根に取りつく。
薄らと経路痕あり。
植林の尾根。鹿柵が縦横に張り巡らされている。

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なかなかの急登だ。
でも、植林尾根だから危険地帯は無い。

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植林地帯を抜けるといい雰囲気の自然林。
ブナの巨木が立ち並ぶ、良い尾根だった。

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10:10 ドーカク尾根の稜線に飛び出す。

ワナバノ頭を越えて・・・

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やってきました、白ザレノピーク。ひさしぶりだなァ。
さあ。この先はいよいよ丹沢一のキレット。大タギリだ。

数年ぶりの大タギリ。
危険な場所である事は間違いないが、過去ここの通過にそれほど苦労した記憶が無い。残置ロープが有るはずだしね。(もし残置ロープが無くなっていたとしても、自前のロープは各自持っている)

でも・・・数年前とはちょっと様子が違っていた。
古い残置の虎ロープに加えて、比較的新しいザイルが垂れている。

まず先陣きってオイラが降りる。
垂直の壁だがスタンスには苦労しないから、ゴボウで楽勝のはず・・・
だったのだが・・・
え~~! こんなにスタンスが少なかったっけ!?
ロープにぶら下がりながら、足先でザレを払いスタンスを探る。
足元不安定のままぶら下がっている時間が長くなる。ゴボウで時間をかけたらヤバイ。腕力が切れたらジ・エンドだ。

と、ヒヤヒヤの思いで鞍部に降り立った。

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2~3人立つのがやっとの狭い鞍部に長居は無用だ。
反対側の壁に10mほど登りかえして、後続が降りるのを見物する。
もちろん後続には、エイト環を使った方が良い事は伝えた。

そうか。新しいザイルをコブ無しで垂らしてあったわけがわかった。
エイト環とかATCとかで降りろって事だったのね。

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数年前までは滅多に人が入らなかったドーカク尾根も、ここ数年のバリエーションブームで歩く人も増えたのだろう。
もともとモロイ地質の大タギリ。人が通過するたびにボロボロと崩れていくのだろうと思う。

このルートを計画している人たちへ。
以前のように残置虎ロープを使ってのゴボウ降りは、そうとう危険になってきてます。
懸垂下降の用意が無い人は、止めといた方がいいかも。

言っとくけど、逆コースの方がもっと危険だよ。
オイラは今後、逆コースでの大タギリの通過はしないと思う。たぶん。
アセンダーぶら下げて山歩きなんて、オイラの趣味じゃないからね。

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11:50 大タル丸

大タギリの通過を無事終えて、満足感一杯の面々。

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女郎小屋乗越。
やっぱりここも恐ろしげなキレットだが、大タギリに比べりゃへでも無い。

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12:40 女郎小屋ノ頭
リハビリ中のミックスナッツさんは、ここで別ルートをとる。単独で南尾根を降り、日向山へ向かう事となる。
日向山下での再会を約束して、残りの4人は北東の稜線へ進む。

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このドーカク尾根。
ピークとピークの間のコルは、必ずと言っていいほどキレットになっている。
ホント、丹沢で一番危険な稜線だと思う。
でも、この緊張感が程よくて心地いいんだなァ。
おっと、大タギリは別だよ。あんな本気の冷汗をかく場所は、オイラはあまり好きじゃないんだ。

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モチコシ沢ノ頭を通過。

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13:30 裸山丸
さあ、ここからオイラの未踏ルート。あこがれの南西尾根に入る。
もちろんトップを歩かせてもらう。

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人が歩いた形跡がない、ワイルドな尾根だった。

いくつか尾根の分岐はあるが、比較的わかりやすい。
慎重にRFすれば、ルートをミスる事もないだろう。

それでもやっぱり安易に下降していい尾根ではないだろうとは思う。
尾根筋を間違えれば、モチコシ沢の悪場へ降りてしまう可能性が高い。
登り返しの決断が鈍ってくる、体力・気力の低下時には下降路として使うべきではないな・・・と思った。

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尾根の先端は崖になっている事はM-Kさんが知っていたので、早めに右手のルンゼへ下降。
そしてモチコシ沢へ降り立つ。
このまま沢を下降すればモチコシ大滝だ。そこで、反対側の日向山へと登りかえす。
そこが、このルートがスペシャルである所以だ。
後追いするのは簡単だけど、こういうイレギュラールートを計画して開拓したイガイガさんは本当にすごい人だと思う。

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日向山への登り返しも生易しいものじゃない。
小さな枝沢を登っていくのだが、沢の最後はザレ崖。
どこで沢から尾根に移るかは、各自判断が分かれるところ。
オイラとYAMさんは早めに沢から離脱。M-KさんとEAさんはギリギリまで沢を詰める。

日向山の直下で無事ミックスナッツさんとも合流。

さて、あとは降りるだけです。
M-K師匠が言うには、山頂を巻いて女郎小屋沢出合へ向かう経路が有るはずだと。それを探索したいのだと。
でも、もう時間も3時を回っているし、体力も残り少ない。「もう、普通に降りようやァ」とのみんなの意見に、M-Kさんも残念そう。

日向山山頂から西尾根を降りながら、あきらめきれないM-Kさんの「ちょっとだけあっちへ行ってみたい」との声で、尾根筋を離れて右手の斜面を下る。

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するとなんと! 立派な経路痕を発見したのです。
さすがはM-K師匠や。
最後はハイウェイのような経路を降りて、無事帰還しました。
はたしてこの経路痕が、M-Kさんの言うように日向山北鞍部へ続いているのか・・・
そのうち探索してみます。

と。

なんだかんだで最初から最後まで充実した楽しい山行でした。
やっぱりこの山域は痺れるねぇ・・・

 

 

今日の疑問

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私製の山名板ってのは、必ずつけて回るやつがいる。賛否両論あるんだろうが、オイラは反対だな。「何のためにつけるの」って疑問の方が大きい。
自分の痕跡を残したいのなら落書きと同じだし、後人が迷わないためっていうのなら余計なお世話だぜ。
地図と地形で自分が立っているピークを同定できない奴は、バリエーションを歩く資格無いと思うし(危なすぎるだろ)、自分で同定する前に目の前に答えを書かれていたら興醒めもいいとこだぜ。そういう事が楽しくてバリエーションを歩いているのだから。

まあ、この事はいつも議論になる事だから置いといて・・・

今日の疑問はこの写真の山名板。最近、丹沢のあちこちでチョイチョイ見かけるんだよね。この『byヤマレコ』ってやつ。
オイラ、ヤマレコ会員じゃないから知らないけどさ。こういう事を推奨してる会なの?
だとしたら問題だぜ。
それこそ「何のために??」だ。
山の会としての品位を落とすだけだぜ。
品の無いオイラが言うのもなんだけどサ・・・。

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