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2014/09/01

荷干沢・カモオキ沢

あのAYさんが「(山を)上品に歩く」と言い出した。
よくわからんが「そりゃ、イイネ」と賛同する。
かくして、マイナールート探検隊も巻き込んで『上品に歩く会』が結成されたのだ。

丹沢で名高い、極悪チーム(イ氏、M氏、a氏)に対抗するなら『上品』だろう。
『上品に歩く』とはどんな事なのか、誰も知らないけれど・・・

さて。

『上品に歩く会』最初の山行は、世附の奥地、菰釣山の東面である。
荷干沢からカモオキ沢を歩いてみようって計画だ。
この沢筋は遡行記録がとっても少ない。
丹沢の沢をほとんど歩きつくしている、神様イガイガさんでさえも歩いていない。
という事は、見ごたえのある滝場などは無いヤブ沢なのかもしれない。
が、それでも良いのだ。丹沢のスキマを好んで歩くオイラにはピッタリの場所かもね。
いや「隙間を狙う」などと言うと下品な響きなので、ニッチハンターとでも言っておこうか・・・

※この辺りの沢の名称は非常に混乱していて、地図・資料によって沢名が異なっています。決まった名称も無いのかもしれません。当blogでは西丹沢頂稜河川土地名称図に基づいて沢名を記載しています。

2014年8月30日 

14830

なんだか雨の日が多い夏だったよねぇ。今週末もしかりだ。
幹事役のオイラは前日の朝からあちこちの予報サイトをチェックしながら決行か中止かで心が揺れていた。
ああ・・・こんなに悩ましい思いにさいなまれたのは久しぶりだ。いつもの単独行なら「行って雨なら引き返すだけサ」とお気楽なんだけどね・・・。
結局は「雨は早朝だけで止むはず」と確信して決行を決めたが、朝の出発時間を遅らせルート計画も短縮した。

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9:00 道志西沢林道の奥まで入って、ゲートの手前に車を停めて出発です。
メンバーはAYさんとマイナールート探検隊のキリヤマ隊長、アンヌ隊員。
アンヌさんが入ると、グっと上品さがアップする。

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菰釣山へ向かう登山道を歩く。
この時点ではまだ雨が降っていますが、「絶対やむはずだから」と言い張るオイラ。
でも、傘をさしながらの登山ってなかなか上品。

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9:45 ブナ沢乗越で甲相国境尾根に出る。
ホラ、雨もやんできたヨ。

当初は菰釣山頂からシキリ尾根を下降予定だったが、短縮コースで菰釣避難小屋から南東へ伸びる尾根を下降する事にした。

避難小屋で休憩をとりながら、この後突入するヤブに備えて、全員レインスーツを着用。雨後の藪漕ぎは全身ビショ濡れになるからね。
レインスーツなんて滅多に着ないけど(オイラなんて雨降りでも着たことない)、これはこれでけっこう上品。

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避難小屋の裏手からヤブに突入。
目指すは荷干沢のカワゴノ沢出合だ。

地形図ではのっぺりした斜面で尾根筋もわかりやすいように読み取れるが、どうしてどうして、けっこう複雑な地形だった。
地形図に描かれていない枝尾根がいくつも走っている。(西丹沢(特に世附)の地形図ってけっこういいかげんだと実感している)

いつものようにカンを頼りにヤブを降りながら、トラバースを繰り返し、100m下降した所でようやく本尾根を捉える。

本尾根に乗っかればこっちのもんだ。途中いくつかのRFポイントはあったが、迷う事無く下降していく。
AYさんはタマゴタケを採取しながら。

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最後は植林地帯の急斜面をジグザグに降りて・・・

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11:20 カワゴノ沢出合より10m程上流で荷干沢に降り立つ。

天気も回復。青空さえ見えてきた。
「勝った・・・」とつぶやくオイラ。雨がやまないようなら、沢遡行は中止するつもりだったんだ。

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すぐに滝が出現。4mくらいか。
なかなか上品な滝だ。

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アンヌさんも上品によじ登る。

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続いて2m。でも直登は無理。
左手の岩の端をよじ登る。

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そこを越えたら上品なナメだった。
こりゃ良いナメだ。

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さっそくナメと戯れるキリヤマ隊長の撮影会。

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「今日は脱がないのかい?」という暗黙の視線に答えて、上半身裸で修業ポーズを決めるキリヤマ隊長。

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と思ったら、「冷たい!」とすぐに飛び出してきた。
「早すぎる!」「まだ写真を撮ってない」という声が上がったにも関わらず、二度と滝に打たれようとはしなかった。
それほど今日は水が冷たいんだ。

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小滝&ナメ床が続くヨ。

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ここも気持ち良く登れそうなナメ滝。
が、手前の釜が深く腰上まである。
皆は平気で釜に入っていくが、オイラは絶対にイヤ。左手の泥斜面をよじ登って巻き上がった。

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カワゴノ沢出合からカモオキ沢出合までの間は、小滝とナメが連なる気持ちの良い沢だった。

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12:20 標高870m二又。左が荷干沢本流。右がカモオキ沢。
どっちへ進んでもよいのだが、右のカモオキ沢へ進む。

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標高890m二又。左がカモオキ沢。右がフジモク沢。
ここは左へ進む。

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サイコロのような巨石。

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しばらくゴーロが続く。

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石積の遺構を発見。丹沢山中で何度も見てきた炭焼き釜跡とは石の積み方が違う気がする。
AYさんによると、何かの小屋が立っていた痕跡ではないかと。

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標高1000mを過ぎて、再びいい渓相になってきた。
小ナメも時々現れる。

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もうそろそろ水流も消えるだろうって場所で、キリヤマ隊長最後の修行。
さすがに冷たい水に懲りたのか、服は脱がずに頭だけ。

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続いてAYさんも頭を冷やす。

こうやって道草しながらのんびり歩く事が『上品』なのだ。

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いよいよ水も涸れ、源頭部の様相になってきた。
沢は幾筋もに枝分かれをしている。
どの筋に入るのか。あるいは小尾根に上がるのか。
初めての沢だもの。カンで決めていくしかない。

ここは達人AYさんのカンに従って進む。

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マイナールート探検隊のモットーは最後まで沢筋を詰める事らしいから、オイラも尾根に逃げたい気持ちを抑えて沢筋を詰める。

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やっぱりAYさんのカンは冴えていた。少しのヤブ漕ぎはあったけど、なんとか二足歩行で詰上げる。
最後はそれなりに厳しい斜面ではあったけど、沢の詰としては楽な方だったんじゃないかな。

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14:00 甲相国境尾根に詰上げました。

さあ、あとは車へ戻るだけ。
ちょっとでも楽して降りようと、ブナ沢ノ頭から北へ伸びる尾根を下降して、林道へのショートカットをする事に。
確かイガイガさんの記事にこの尾根には旧経路があると書いてあった。

ところがここで大ミス。

ブナ沢ノ頭と書いてある道標から北へ降りる。
が…おかしい。地形図から読み取る尾根の地形と実際に降りている尾根の地形が一致しない。
それでも強引に急尾根を下る。
何度も地図を見ながら『おかしい。間違えてる。』とは思いながらも、とにかく降りりゃ林道にぶつかると、AYさんと話しながら降りる。
最後はヤブっぽい沢に降りちまったが、なんなく林道に降りられた。

車に戻ってからGPSの軌跡をチェックして驚いた。P1229ブナ沢ノ頭から下降を開始したと思い込んでいたが、なんと、その東側の小ピークから下降していたのだ。
え~~っ! なんで?
『ブナ沢ノ頭』と書いてある道標から下降したのだ。
ブナ沢ノ頭はP1229だと思っていたが、あの小ピークの方だったのか?
そんなはずはない。道標を設置した奴が間違えているんだ。
これは丹沢ではしばしばある事だ。他にも間違い道標が立っている場所がいくつかある。
周囲の地形を確認しないで道標を鵜呑みにしてしまったのはミスだった・・・。

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と、最後は下品な下降をしてしまったが・・・
15:15 無事駐車場所へ帰着。

いい沢でした。
とっても上品な沢だった。

『上品に歩く会』としては大成功だったんじゃないすかねぇ。
何をもって『上品』とするのかは未だわからないままですが。

次はどこを上品に歩きましょうか。
AYさん、キリヤマ隊長、アンヌさん。次回もヨロシク!

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コメント

どうもくしゃみが止まらないと思ったら
噂の元はここでしたか。
極悪人がコメント入れては
せっかくのお上品なブログの品位が下がると思い
我慢していましたが、お下劣ながらコメントします。

“丹沢の沢をほとんど歩きつくしている、
神様イガイガさんでさえも歩いていない”
これは大きな間違いです。
一般的に名の知れた沢はだいたい歩きましたが、
名もなき沢やマイナーどころはまだまだです。
丹沢の沢の半分も歩いていないと思いますよ。
もっとも全部歩こうなんて野望は持っていないので、
気になる沢を歩く、気に入ったら何度も歩く、
というのがスタンスです。
それと“神様”は変換ミスでしょうか?
たぶん“髪寒”と打とうとしたのではないかと思うので
訂正しておいてください。

投稿: イガイガ | 2014/09/02 17:59

イガイガさんこんばんは。
上品なコメントに恐縮しております。
大変失礼いたしました。
『丹沢の名の知れた沢を歩きつくした』とするべきでした。
荷干沢は流程もそこそこ長く名の知れた沢なのに、イガイガさんが歩いていないのは何故だろうと思ってしまったわけです。
イガイガさんの事は、『神がかった山歩きをする人だ』と常日頃思っていますので、ついつい書いてしまいました。
御気分を害されましたなら、平にご容赦を・・・(冷汗)

投稿: shiro | 2014/09/02 22:17

カンを頼りに歩く・・・、ヤブをトラバース(^^♪
いやいやとってもお上品ですね♪

良いですね、世附のスマート山行。
ぜひお仲間に入れていただきたいなと思っております。

しかし私も「ブラック」との称号をいただいている身、
なかなか上品とはいけないかなとも思っているのです。

投稿: レガー | 2014/09/03 21:09

レガーさんこんばんは。
上品に歩くのは楽しいですよ♪
・・・なんて言ってますが、上品の定義は特にないんです。
自分で「こりゃ上品だ」と思えば上品なわけで・・・。
という事ですから、レガーさんも『上品に歩く会』へ是非!
菰釣山東側には、まだまだ上品な沢がたくさんある気がします。これもカンですがhappy01
ブラックレガーさんでも大丈夫。
『上品なブラック』ってのもアリですから。

投稿: shiro | 2014/09/03 22:30

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