« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »

2014/09/25

水元ノ沢

M-K師匠がトリキ沢近辺をウロウロするってんで、ついて行く事にしました。

2014年9月21日

14921

朝、用木沢出合で待っていると、ほどなくM-Kさん達も到着。
今日はてっきり尾根歩きをしてトリキ沢源頭部に降りるのかと思っていたら、「水元ノ沢を上がるよ~」と言われる。
水元ノ沢ってどこだっけ?と手持ちの地形図を確認する。
う~ん・・・マジぃ・・・とうなりたくような沢だ。地形図の等高線からは、いかにもヤバイ沢ってのが読み取れる。
でも逆に考えれば、単独の時は近寄らない沢だろうから、いいチャンスだ。

Rimg0175

8:50 用木沢出合を出発。
メンバー : M-Kさん EAさん YAMさん ardbegさん
        そしてshiro

Rimg0176

白石林道の終点付近で白石沢左岸に流れ込んでいるのが水元ノ沢だ。

Rimg0178

巨大なコンクリート堰堤を5つ6つ越えて進む。
『水元ノ沢』との名前と裏腹に、チョロチョロ流れていた水流も消える。

Rimg0183

堰堤越えも飽きてきた頃、ようやく滝が現れた。
つっても、もはや水流は無い。

Rimg0184

これくらいの棚が連なる沢なら楽しい範囲だ。

Rimg0187

と思っていたら、目の前にドド~んと垂直の壁。標高760m付近。
2段で17~8mってとこか。さらに上にもう1段10mクラスの涸棚が見える。

これは無理だねぇ。途中でオーバーハングしてるもの。たとえロープぶら下がってたって登りたくないね。

だけど両岸とも切り立った崖で巻くにも巻きようがない。

ハイ。沢から脱出決定。(こういう時に、「敗退」って言葉を使う人が多いけれど、オイラはルート変更は勝ち負けじゃないと思っているから。)

左岸側の尾根に這い上がりたいのだが、安全に登るためにはだいぶ下流まで戻らねばならない。
でも、すぐ右手の泥壁を這い上がれば、崖の上のバンドを伝って尾根に渡れるんじゃ・・・

Rimg0188

そんな気がしたんで、この泥壁を這い上がる事に。

思惑通り、崖の上にバンドが有るには有ったが・・・いやァ、なかなかの高度感があってちょっとビビる。
そんな場所を、ardbegさんがロープを引いて渡ってくれる。
さすが! すげぇやこの人。

Rimg0192

ロープ無しで渡れないバンドではないけれど、有るのと無いのじゃ大違い。
片手をロープに添えるだけでサクサク渡れてしまうから不思議だよねぇ。

Rimg0195

なんとか小尾根にしがみついたが、これもまた半端じゃない急斜面。
でも、木が生えていれば安心だ。

Rimg0197

やがて栂の巨木が生える、雰囲気の良い尾根になった。

そして手沢右岸尾根に合流してP1055へ。
白ザレの鞍部を1つ越え、2つ越え。

トリキ沢の源頭部へ降りるためのルートを探りながら歩く。
「この辺かな」という小尾根を見つけて下降開始。

Rimg0200

長年のバリ歩きで結構な急斜面でも慣れてはいるが、その限界を超える急尾根だった。ロープを出して下降する。

Rimg0206

でも、こんな尾根歩きもなかなかワイルドで面白い。

Rimg0207

で、降り立ちました。トリキ沢の源頭部。目の前は滝の落ち口。

この後、滝を下降するために懸垂下降。
たいていの場所はゴボウで降りてしまうが、オーバーハングの崖だったもんで。
オイラとしては、懸垂するのは5年ぶりくらいかな。スリングで簡易ハーネスを作り、お守り代わりにいつもぶら下げているエイト環をセットして、ロープの扱い方を記憶の底から呼び覚まし・・・。

やってみれば、ゴボウよりも全然楽ちん。
久しぶりの懸垂も面白かったァ。

Rimg0209

先日のトリキ沢遡行時にやむを得ない事情でやり残したという、M-Kさん達の作業をお手伝いした後、沢を詰め上がります。

Rimg0211

下山はトリキ沢右岸尾根。オイラは初めての尾根です。

短い周回ながら、盛りだくさんでなかなか充実した山歩きでした。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014/09/20

原小屋沢~ボッチ沢~水晶崩レ沢右岸尾根

この日はM-K師匠のお供で早戸川上流の原小屋沢とボッチ沢を歩いてきました。

14914

2014年9月14 

Rimg0086_2

7:45 本間橋を出発します。
メンバー:M-Kさん ミックスナッツさん EAさん YAMさん
      そしてshiro

Rimg0087

魚止橋の先、崩れていた林道の復旧工事が進められていました。
M-Kさんの記憶によると、10年前には崩れていて車が入れなかったとの事。
つ~ことは、10年ぶりの復旧工事だ。
「何故いまさら?」という疑問はどうでもいいが、伝道まで車で入れるようになるって事なのか?
早戸川上流に入る時には、往復で30分の時間短縮になる。

Rimg0090

早戸川の木橋は流されたままだ。今春に来た時に架けられていた丸太も流されたようだ。
膝上渡渉を余儀なくされる。

いつものように登山道で雷平へ。
雷平から原小屋沢の巻道を進む。

Rimg0101

9:25 雷滝到着

今日もいいねぇ~♪
丹沢で一番好きな滝だ。

Rimg0106

雷滝を左岸から巻き上がって、原小屋沢に入渓する。
もう、何回歩いた事だろう。
歩きなれた沢だけれど、去年の5月以来だから、懐かしい感じがする。

Rimg0116

バケモノ滝
オイラとM-KさんEAさんは右岸から、ミックスナッツさんとYAMさんは左岸から巻く。

Rimg0125

その上の小滝。
オイラはいつものように右岸の泥斜面を這い上がりトラバースで落ち口に抜ける。
M-KさんとEAさんは左岸の岩壁を残置をつかんでヘツる。

Rimg0126

ミックスナッツさんとYAMさんは左岸を高巻した後、ロープをセットして降りてくる。

人それぞれだなァ。
みんな、あんなおっかねぇ事、ようやるゎ・・・とオイラは思うが、皆に言わせるとオイラの巻きルートが一番危ないとか・・・。
いやいや、オイラは一番安全で楽だと思うけどなァ。

Rimg0128

3段の滝。
ここでもまた人それぞれ。
オイラとM-KさんEAさんは右岸の大岩をヘツるように巻く。
ミックスナッツさんYAMさんは左岸を高巻。

オイラは右岸のヘツりが安全で楽だと思うが、去年に比べてルートが少し危うくなっている。スラブに被っていた土が流れたのだろう。上部にあった残置ロープも無くなっていた。

この後、ミニガータゴヤ滝を水濡れを我慢して登り・・・10m滝を巻き・・・

Rimg0140

11:35 やってきました、ガータゴヤ滝。

いい滝だねぇ。
今日は手振れギリギリのスローシャッターで撮ってみました。

Rimg0141

ガータゴヤ滝の下から、右岸の支沢、ボッチ沢へ入ります。

ボッチ沢へは去年の5月に入りました。その時は記録の無い未知の沢を単独で登る緊張感から、ゆっくりと渓相を楽しめませんでしたが、今日は師匠や達人たちと一緒だしお気楽です。のんびりと景色を堪能しながら遡行します。

Rimg0142

まずは3m。 簡単に巻ける。

Rimg0143

前回苦労した6m斜瀑。
落ち着いてルートを探れば、水流左の岩を楽勝で登れる。

Rimg0147

ミニゴルジュ。
前回は釜が深そうで、右手の岩を必死にヘツったっけ。
今日は釜をジャブジャブ。水深膝上10cm。水濡れ嫌いのオイラとしては、ギリギリ我慢の限界。

Rimg0154

この小滝を越えた辺りでM-Kさんから「そろそろ尾根に上がろうか。飽きてきたし。」との声がかかる。
「まだ早すぎるんじゃないの」「蛭ヶ岳までいこうや」との声も上がるが、結局はM-Kさんに従うのがオイラ達の流儀。

1330m付近。「市原新道へ上がるなら、ここが一番楽そうだね」という地点で沢から離脱。

Rimg0159

取り付いた支尾根は思わぬ美尾根だった。

Rimg0161

ブナの巨木が良い感じ!

ほどなく市原新道へ合流。
が、おとなしく登山道を降りるはずがない。

水晶崩レ沢源頭を横断して、水晶崩レ沢右岸尾根に乗る。

Rimg0165

1400m付近までは、尾根形状がはっきりしていないから、かなりシビアなRFが必要だ。

やがて尾根の形がはっきりしてくると同時に急斜面になってくる。
以前、ここを登ってきたことがあるけれど、なんせ5~6年も前。よく覚えていないが、急斜面に喘いだ記憶はある。
あらためて見れば、自然林のなかなかいい尾根だ。

Rimg0170

水晶崩レ沢出合で中ノ沢へ降り立ち。そのまま中ノ沢を下降。

M-Kさんが渓相が変わったと言う。
そう言われれば、変わったような気がする。もっと大岩がゴロゴロとした沢だった気がする。

雷平からは来た道を戻り、16:15 本間橋へ戻りました。

 

今日の花

Rimg0118

コウモリソウ
とりたてて珍しい花でもないのだろうが、花は初めて見た気がする。
特徴的な葉っぱはちょくちょく見かけてはいたけれど。

Rimg0157

ダイモンジソウ
この花が咲きだしたって事は、秋も深まってきたんだねぇ・・・

Rimg0169

フジアザミ
崩壊地とかに群生する事が多い花だけれど、沢辺にひっそり、1株ポツンと咲いていたよ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014/09/01

荷干沢・カモオキ沢

あのAYさんが「(山を)上品に歩く」と言い出した。
よくわからんが「そりゃ、イイネ」と賛同する。
かくして、マイナールート探検隊も巻き込んで『上品に歩く会』が結成されたのだ。

丹沢で名高い、極悪チーム(イ氏、M氏、a氏)に対抗するなら『上品』だろう。
『上品に歩く』とはどんな事なのか、誰も知らないけれど・・・

さて。

『上品に歩く会』最初の山行は、世附の奥地、菰釣山の東面である。
荷干沢からカモオキ沢を歩いてみようって計画だ。
この沢筋は遡行記録がとっても少ない。
丹沢の沢をほとんど歩きつくしている、神様イガイガさんでさえも歩いていない。
という事は、見ごたえのある滝場などは無いヤブ沢なのかもしれない。
が、それでも良いのだ。丹沢のスキマを好んで歩くオイラにはピッタリの場所かもね。
いや「隙間を狙う」などと言うと下品な響きなので、ニッチハンターとでも言っておこうか・・・

※この辺りの沢の名称は非常に混乱していて、地図・資料によって沢名が異なっています。決まった名称も無いのかもしれません。当blogでは西丹沢頂稜河川土地名称図に基づいて沢名を記載しています。

2014年8月30日 

14830

なんだか雨の日が多い夏だったよねぇ。今週末もしかりだ。
幹事役のオイラは前日の朝からあちこちの予報サイトをチェックしながら決行か中止かで心が揺れていた。
ああ・・・こんなに悩ましい思いにさいなまれたのは久しぶりだ。いつもの単独行なら「行って雨なら引き返すだけサ」とお気楽なんだけどね・・・。
結局は「雨は早朝だけで止むはず」と確信して決行を決めたが、朝の出発時間を遅らせルート計画も短縮した。

Rimg0005

9:00 道志西沢林道の奥まで入って、ゲートの手前に車を停めて出発です。
メンバーはAYさんとマイナールート探検隊のキリヤマ隊長、アンヌ隊員。
アンヌさんが入ると、グっと上品さがアップする。

Rimg0012

菰釣山へ向かう登山道を歩く。
この時点ではまだ雨が降っていますが、「絶対やむはずだから」と言い張るオイラ。
でも、傘をさしながらの登山ってなかなか上品。

Rimg0013

9:45 ブナ沢乗越で甲相国境尾根に出る。
ホラ、雨もやんできたヨ。

当初は菰釣山頂からシキリ尾根を下降予定だったが、短縮コースで菰釣避難小屋から南東へ伸びる尾根を下降する事にした。

避難小屋で休憩をとりながら、この後突入するヤブに備えて、全員レインスーツを着用。雨後の藪漕ぎは全身ビショ濡れになるからね。
レインスーツなんて滅多に着ないけど(オイラなんて雨降りでも着たことない)、これはこれでけっこう上品。

Rimg0015

避難小屋の裏手からヤブに突入。
目指すは荷干沢のカワゴノ沢出合だ。

地形図ではのっぺりした斜面で尾根筋もわかりやすいように読み取れるが、どうしてどうして、けっこう複雑な地形だった。
地形図に描かれていない枝尾根がいくつも走っている。(西丹沢(特に世附)の地形図ってけっこういいかげんだと実感している)

いつものようにカンを頼りにヤブを降りながら、トラバースを繰り返し、100m下降した所でようやく本尾根を捉える。

本尾根に乗っかればこっちのもんだ。途中いくつかのRFポイントはあったが、迷う事無く下降していく。
AYさんはタマゴタケを採取しながら。

Rimg0020

最後は植林地帯の急斜面をジグザグに降りて・・・

Rimg0022

11:20 カワゴノ沢出合より10m程上流で荷干沢に降り立つ。

天気も回復。青空さえ見えてきた。
「勝った・・・」とつぶやくオイラ。雨がやまないようなら、沢遡行は中止するつもりだったんだ。

Rimg0027

すぐに滝が出現。4mくらいか。
なかなか上品な滝だ。

Rimg0030

アンヌさんも上品によじ登る。

Rimg0032

続いて2m。でも直登は無理。
左手の岩の端をよじ登る。

Rimg0036

そこを越えたら上品なナメだった。
こりゃ良いナメだ。

Rimg0039

さっそくナメと戯れるキリヤマ隊長の撮影会。

Rimg0042

「今日は脱がないのかい?」という暗黙の視線に答えて、上半身裸で修業ポーズを決めるキリヤマ隊長。

Rimg0043_2

と思ったら、「冷たい!」とすぐに飛び出してきた。
「早すぎる!」「まだ写真を撮ってない」という声が上がったにも関わらず、二度と滝に打たれようとはしなかった。
それほど今日は水が冷たいんだ。

Rimg0048

小滝&ナメ床が続くヨ。

Rimg0053

ここも気持ち良く登れそうなナメ滝。
が、手前の釜が深く腰上まである。
皆は平気で釜に入っていくが、オイラは絶対にイヤ。左手の泥斜面をよじ登って巻き上がった。

Rimg0056

カワゴノ沢出合からカモオキ沢出合までの間は、小滝とナメが連なる気持ちの良い沢だった。

Rimg0057

12:20 標高870m二又。左が荷干沢本流。右がカモオキ沢。
どっちへ進んでもよいのだが、右のカモオキ沢へ進む。

Rimg0059

標高890m二又。左がカモオキ沢。右がフジモク沢。
ここは左へ進む。

Rimg0063

サイコロのような巨石。

Rimg0065

しばらくゴーロが続く。

Rimg0066

石積の遺構を発見。丹沢山中で何度も見てきた炭焼き釜跡とは石の積み方が違う気がする。
AYさんによると、何かの小屋が立っていた痕跡ではないかと。

Rimg0068

標高1000mを過ぎて、再びいい渓相になってきた。
小ナメも時々現れる。

Rimg0069

もうそろそろ水流も消えるだろうって場所で、キリヤマ隊長最後の修行。
さすがに冷たい水に懲りたのか、服は脱がずに頭だけ。

Rimg0071

続いてAYさんも頭を冷やす。

こうやって道草しながらのんびり歩く事が『上品』なのだ。

Rimg0072

いよいよ水も涸れ、源頭部の様相になってきた。
沢は幾筋もに枝分かれをしている。
どの筋に入るのか。あるいは小尾根に上がるのか。
初めての沢だもの。カンで決めていくしかない。

ここは達人AYさんのカンに従って進む。

Rimg0075

マイナールート探検隊のモットーは最後まで沢筋を詰める事らしいから、オイラも尾根に逃げたい気持ちを抑えて沢筋を詰める。

Rimg0077

やっぱりAYさんのカンは冴えていた。少しのヤブ漕ぎはあったけど、なんとか二足歩行で詰上げる。
最後はそれなりに厳しい斜面ではあったけど、沢の詰としては楽な方だったんじゃないかな。

Rimg0080

14:00 甲相国境尾根に詰上げました。

さあ、あとは車へ戻るだけ。
ちょっとでも楽して降りようと、ブナ沢ノ頭から北へ伸びる尾根を下降して、林道へのショートカットをする事に。
確かイガイガさんの記事にこの尾根には旧経路があると書いてあった。

ところがここで大ミス。

ブナ沢ノ頭と書いてある道標から北へ降りる。
が…おかしい。地形図から読み取る尾根の地形と実際に降りている尾根の地形が一致しない。
それでも強引に急尾根を下る。
何度も地図を見ながら『おかしい。間違えてる。』とは思いながらも、とにかく降りりゃ林道にぶつかると、AYさんと話しながら降りる。
最後はヤブっぽい沢に降りちまったが、なんなく林道に降りられた。

車に戻ってからGPSの軌跡をチェックして驚いた。P1229ブナ沢ノ頭から下降を開始したと思い込んでいたが、なんと、その東側の小ピークから下降していたのだ。
え~~っ! なんで?
『ブナ沢ノ頭』と書いてある道標から下降したのだ。
ブナ沢ノ頭はP1229だと思っていたが、あの小ピークの方だったのか?
そんなはずはない。道標を設置した奴が間違えているんだ。
これは丹沢ではしばしばある事だ。他にも間違い道標が立っている場所がいくつかある。
周囲の地形を確認しないで道標を鵜呑みにしてしまったのはミスだった・・・。

Rimg0082

と、最後は下品な下降をしてしまったが・・・
15:15 無事駐車場所へ帰着。

いい沢でした。
とっても上品な沢だった。

『上品に歩く会』としては大成功だったんじゃないすかねぇ。
何をもって『上品』とするのかは未だわからないままですが。

次はどこを上品に歩きましょうか。
AYさん、キリヤマ隊長、アンヌさん。次回もヨロシク!

| | コメント (4) | トラックバック (0)

« 2014年8月 | トップページ | 2014年10月 »