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2014/06/16

神ノ川から蛭ヶ岳周回

考えてみたらもう1年くらいは蛭ヶ岳に登っていない。
こりゃいかん。やっぱり丹沢フリークとしては、定期的に蛭へは登らないとね。
それにこれから真夏にかけては、丹沢主脈、主稜の稜線は花の宝庫になるんだ。

という事で今回の趣向は『蛭に登って稜線の花を楽しもう』です。

2014年6月14日

Tizu1311

どこから蛭へ登るか・・・と地図を眺めながら考えたら、北丹沢方面はほとんど空白地帯である事に気が付いた。
だいぶ以前AYさんと地蔵尾根から蛭に登った時に、「よ~し。これからは神ノ川を基点に歩きまくるぞ~」と言ったくせに、それっきりになっている。
神ノ川を基点にすればいくらでも未踏ルートがあるが、とりあえず有名な源蔵尾根と絵瀬尾根をつぶしておくか。

001

7時40分  神ノ川の日陰沢橋のそばに車を停めて出発。
この上ない快晴。

源蔵尾根と絵瀬尾根。どっち回りで周回するか迷っていた。
破線登山道の源蔵尾根より、バリバリVルートの絵瀬尾根を下降に使った方がスリリングなのはわかっている。特に絵瀬尾根は、仲間内でも迷いやすい尾根と言われている。
昨日までは、当然その気でいたのだが・・・。
なんか気が乗らない・・・。
疲労気味で体調もイマイチである事も自覚していた。

こんな時は無理するのはやめておこう。
目的はあくまでも蛭ヶ岳なんだ。
と、無難な選択で絵瀬尾根を登りに使う事にした。

さて。林道から、尾根の取り付き点である伊勢沢出合までは地形図では崖マークになっている。標高差50mの崖・・・ルートはあるはずだが、すぐにわかるかなァ・・・なんて心配は取り越し苦労だった。
「この下あたりが伊勢沢出合のはずだ」という地点に行ってみれば、くっきりとした踏み跡が付いている。

014

8時20分  伊勢沢出合。対岸が絵瀬尾根だ。
轟々と渦巻きながら流れる神ノ川。数日続いた大雨の影響で、水量も多いのかもしれない。
靴を脱ぎ、ズボンを捲し上げて、なるべく浅そうな場所を渡渉する。水深ヒザ上5cm。
その時、渦巻く水流に押されてグラッとなった。足を広げて踏ん張った時に股下まで水に浸かってしまった。
パンツまで濡れる・・・テンション下がるゎ・・・。

016

尾根の取り付きから50m位は、息の切れる急斜面だった。地面はブカブカ。一番疲れるパターンだ。
その後は歩きやすい良い尾根。
気持ち良い自然林だが、ブナの木がみんな若い。
人の手が入って坊主になった後、再生途中の森なんだろうと思った。

017

ホラ。神奈川県企業庁の標柱が立っている。

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ワイヤーや滑車の残骸も放置されている。
丹沢を歩いていると、相当な奥地でもこういう残骸を目にする。
丹沢では、人の手が入っていない原生林など、ほとんど残っていないのかもしれないね。

026

でも、良い尾根だった。ヤマボウシが目を楽しませてくれる。

登りながら確認してきた支尾根の分岐点は、確かにRFが難しそうだ。
でも逆に言えば、それだけRFを楽しめる尾根だろう。
「やっぱり下降で使えば面白かったなァ」と、弱気になってた自分に後悔する。

031

標高1320m付近で地蔵尾根と合流し、ほどなく丹沢主脈稜線に飛び出す。
3年ほど前にAYさんと地蔵尾根を登ってきた時の事を思い出した。地蔵尾根の標識は相変わらず転がったままだ。
もっともここは、登山道からは離れた場所なので、一般登山者が目にすることはないだろう。

091

12時20分 蛭ヶ岳山頂。
花の写真を撮りながら歩いている事を差し引いても、相当ペースが遅い。
稜線に上がってから、足が重くなっている事に気が付いてはいた。
ここのところ、標高差の激しい山歩きをしていなかったからなァ。1000m以上の標高差で足がビックリしているんだろう。

しばし休憩をした後、西へ向かって主稜稜線を歩き出す。
臼ヶ岳の登りってこんなにキツかったっけ・・・
とうとう太ももが攣りはじめた。
我ながら情けない・・・
後続2人にも抜かれ、あっという間に置いて行かれる。
ホント、情けない・・・

113

14時15分  源蔵尾根の分岐点。
さあ。あとは下るだけだ。

114

稜線から下ってしばらくは、危険な岩尾根が続く。
でも、破線とはいえ一般登山道。ちゃんとロープがフィックスされているから安心だ。

基本的には踏み跡が付いているが、道標の類は無い。
踏み跡が薄い場所や、獣道と交錯してわかりづらい場所もあるから、地形図・コンパスを持たないで安易に入るのはやめた方がいいと思う。

解りずらい1250m付近の尾根分岐を一発で当てて、気が緩んでしまったのか・・・。
P1244からの下降で支尾根に振られてしまった。10m程の下降で間違いに気が付いたから、たいしたダメージを受けずに済んだが。
振られた支尾根にも踏み跡は付いていたから、ここで間違える人も多いのだろう。

130

P1244から少し降りれば植林地になる。
ここまでくれば、地図読みも必要ないくらい踏み跡くっきり。

135

15時30分  彦左衛門谷に降り立つ。

後は林道をテクテクと1時間歩いて、日陰沢橋に戻るだけだ。

ヘトヘトだった。
周回コースとしてはちょっと欲張り過ぎたかも。
累積標高差も1500mはラクに超えているだろう。
暑さのせいだけじゃない。体力の衰えを痛感する。

先ほどは、絵瀬尾根を下りにとらなかった事を後悔もしたが、やっぱり登りで使って正解だったと思う。
こんなにへばっていたら、正確なRFの判断なんてできやしない。

もっと体力をつけなくっちゃ・・・

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林道はウツギの花で真っ白に染まっていた。

これを機に、神ノ川を基点にした歩きもしていこう・・・
って、3年前にも言ったよなァ・・・

 

 

さてさて。
今日の花。
こちらも大収穫でした。

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マイヅルソウ(舞鶴草)
これがお目当てだったんだ。ちょっとした群生を発見。
会えて良かったァ。

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ミヤマカラマツ(深山唐松)
稜線ではちょうど咲き出したところでした。

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ニガイチゴ(苦苺)
特に珍しいわけでもないけれど。
林道では赤い実が成っていましたが、稜線上ではまだ花盛り。

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ジシバリ(地縛り)
稜線上は、この春の花の真っ盛り。
今、蛭の稜線は、春の花と初夏の花に加えて夏の花が咲き始め・・・
とにかく一番いい季節なんです。

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タニギキョウ(谷桔梗)
小さな小さな花です。清楚な感じがしてすきだなァ。

057

アミガサダケ(編笠茸)
高級な食用キノコだと教えられた事があるが・・・どうなんでしょう。
きのこ類は怖いから手を出さない。

160

ヤマアジサイ(山紫陽花)も咲き始めました。

155

エビガライチゴ(海老殻苺)
キイチゴの中で一番美味しいやつ。でも、なかなか見つけられないんだ。
が、残念。実が熟すにはちょっと早かったようです。

125

オノエラン(尾上蘭)
見つけた時にはテンション上がった!
ちょっと興奮したゼ。
箱根の山では見た事があるけれど、丹沢では初めて見つけた。

 

 

最後に
蛇足ですが・・・

172

オイラの愛車、黄色い車。
車の買い替えで手放すことになりました。
エンジンが不調で、ちゃんと整備すると結構な額になってしまいそうなので・・・。
今日は最後のドライブでした。
と思うと、ちょっと寂しい。

今度の車は、よくある無難な色です。
その事がちょっぴり不本意ではあるけれど・・・。

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コメント

shiloさん

お疲れ様でした。
大収穫、「舞鶴草群生地」に「尾上蘭」このまま鹿食害にあわなければいいですね。

この辺では臼ヶ岳の北側にある2本の尾根が未踏です、行きたいと思いません?

投稿: AY | 2014/06/19 10:15

AYさん、こんにちは。
臼ヶ岳の北側尾根というと、金山谷の滝の上あたりに落ち込んでいく尾根の事ですか!?
恐ろしげですねぇ~~
実は、この日も絵瀬尾根の途中の展望地から、臼ヶ岳の北側は観察していたんです。
「あの尾根は、きっとまだ誰も歩いていないよな・・・」と思いながら。
今度、一緒に踏破しに行きましょう。
是非!

投稿: shiro | 2014/06/19 14:05

こんばんは(^^)
車乗り換えられたのですね。
どの様なお車なのか、興味があります。

まだまだお花真っ盛りですね。
沢を楽しみながら、詰めでお花も楽しむ山行が好きです。
神ノ川流域は、とっても魅力的な丹沢ですね。
歩き尽くせないのがまた良いです。

投稿: レガー | 2014/06/22 21:06

レガーさん、こんばんは。
「まだまだ」どころか、これからが丹沢の花の本番です♪
これからは、1000m以上の稜線が狙い目です。
特に1500mの稜線はこれから3か月間だけの短い期間にいろんな花が集中して咲きだしますから。
沢を楽しんでいると稜線の散歩ができなくなる(時間と体力的に)のが悩むところです・・・。
神ノ川に関しては素人ですが、今度一緒に行きましょうね!

投稿: shiro | 2014/06/22 22:29

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