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2014/03/30

谷太郎川源流部ネコノメ調査

“ネコノメ調査”などとエラそうなタイトルをつけてみましたが、ようするにネコノメ草を見に行こうって趣向です。
早春の沢辺に咲くネコノメ草。毎年春になると、会いたくてしかたなくなる。
なんでだろうね。不思議だよね。
とりたてて華やかってわけでもない、小さな小さな花なんだけれどね。
オイラにとって、“春の訪れ”とリンクしているんだろうと思う。
何はともあれ、心を躍らせてくれる花なんだ。

土曜日のこの日、朝起きて窓を開けた時に「やっぱり今日は山へ行こう」と決めた。
本当は仕事も少し残っていたんで、前夜までどうしようか迷っていたのだけれど。
日曜は雨だっていうし、仕事は明日へ回そう。
朝ドラ『ごちそうさん』の最終回も気になるところだけど、ネコノメの方がもっと気になる。

行先は前から決めていた。谷太郎川の源流地帯。
この山域には、ネコノメの季節には入った事が無いんだ。

Tizu20

2014年3月29日

家を出たのが遅かったので、二の足林道のゲート前に到着したのはもう9時だった。
いそいで支度を整えて出発。

林道をテクテク歩いて不動尻へ。

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キブシやフサザクラが咲き始めていた。
春を感じながら歩くのは気分がいいやね。

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四の橋を渡った所で三峰へ向かう登山道から逸れ、不動滝の方面へ向かう。
そこはミツマタの群生地だった。
良い香りに包まれる。

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今日の不動滝。
期待していた通り、冬場に比べて水量が多い。
なにしろこの沢一帯はヤマビルの巣窟だから、冬場にしか来た事が無かったんだ。

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不動滝を巻き上がった所で第一ネコノメ発見!
まずは、ムカゴネコノメだ。

上流の大ナメ滝へ向かって、沢を登る。

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見っけた!
一番会いたかったハナネコノメ。

でも、もう赤い葯が飛んでしまっている。この辺りで数株見つけたが、どれも葯が飛んでしまっていた。
って事は、この辺りで咲き始めるのは3月半ば頃なのか・・・。

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大ナメ滝に到着。
今日は水量が多くて迫力あるなぁ。

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大ナメ滝の下あたりでも、数株のハナネコちゃんを発見。
ここでも大半は葯が飛んでいたが、わずか一株だけ赤い葯付を見つけた。

P3290035

そしてユリワサビも発見。

今日は大ナメ滝の右又ではなく、左又の方へ進む。

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水濡れが嫌いなオイラは、いつもはこの辺では水際を歩かず、左岸の斜面をトラバース気味に歩くのだが、今日はネコノメ調査だから水際を歩く。
しかし雪解けの冷たい水に足を濡らすわけにはいかず、それなりに気を使う。

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大ナメ滝から200mほど上流へ進むと、左岸に7~8mの滝が現れる。
湧水滝の前衛滝だ。

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大ナメ滝からここまでの間でもハナネコノメやムカゴネコノメをポツポツと見つける。
上流へ行くにしたがって赤い葯が綺麗なノコノメが目立ち始め、前衛滝の下では明らかに咲いたばかりの株も。

さて、ここから上流部を見通すと、沢筋は雪に覆われている。
それほど標高の高い地点ではないのに、まだ雪が残っているとは・・・。

もちろん腐れ雪の上を歩くつもりなんかない。
前衛滝を巻き上がって湧水滝へ行ってみる事にする。

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湧水滝。
訪れるのは2度目。
下手な写真じゃ伝わらないだろう事が悔しいが、ここの秘境感は半端じゃない。
10m以上はある岩壁のあちこちから、水がジャバジャバと湧き出し、流れ落ちてくる。

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湧水滝下のハナネコちゃん。
やっと咲き始めたばかりって感じだね。

さて、湧水滝の秘境感をたっぷりと味わった後は、ここから稜線へ這い上がる事にする。
右岸の尾根はパッと見た目それほど厳しそうではなく、楽勝かなとも思った。

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が、すぐに、そんな甘くは無い事を思い知る。
穏やかそうに見えた尾根は、すぐに厳しい岩尾根へと姿を変えた。

木の根や岩の角を掴みながら大きな岩盤を回り込んで上へ出た時、ここに来た事があると気が付いた。
前は右手の斜面から這い上がって、この岩盤の上に出た。
ここはM-Kさん達が『岩の庭園』と呼んでいた場所だ。
って事は、ここはシチミ岩へ続く尾根だ。

シチミ岩へ向かってヤセ尾根を登る。

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突然、尾根がキレット状になる。そしてキレットの向こうに垂直の岩盤。仲間内で『シチミ岩』と呼ばれている、大岩盤だ。

目の前にして、恐怖心が身体を走った。
こいつを這い上がるのか・・・。
以前ここを登った時は、M-Kさんや仲間達と一緒だった。それほどの恐怖心も無く登ったような気がする。
単独だとこんなにも恐ろしい場所だったのか・・・。

つっても引き返すわけにはいかない。2度目だからルートは知っている。岩盤の脇のチムニー状を這い上がるんだ。

思い切って取り付いてみりゃ、まあどうって事は無いのだが・・・。

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シチミ岩の上に立って、大展望を楽しむ。

その後再び尾根を登り、 P893の少し北側で稜線登山道に出た。

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帰りは尾根伝いに、車を停めてある二の足林道のゲートまで。

ダンコウバイの花が目を楽しませてくれる。

4時間ちょっとの短い周回だったけれど、なかなか濃い歩きができた気がする。
湧水滝からの登りは、久しぶりにシビレたゼぇ。








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2014/03/26

新山沢左岸尾根~ヤブ沢右岸尾根

2ヶ月半のご無沙汰でした。
blogを始めて9年になりますが、こんなに更新をサボったのは初めてです。

いや~働いた、働いた。2か月半の間働きづめでした。
一日も休み無く!
こんなに忙しいのは久しぶりだゼ。
チキショウめ。
ベラボウめ。
仕事が忙しいのはありがてぇ事だからね。
山遊びを我慢して、一生懸命稼いだよ。

ようやっと仕事が落ち着いたんで、3/21~23は世間様並みに3連休にしようかねぇ。
こんなに頑張ったんだ。三日連続で山へ行ったってバチは当たらないだろう。
なんて思惑もあったが、バチは当たらなくてもアイカタ(奥様)の怒りが落ちる。
彼女も、オイラの仕事が休みになるのを心待ちにしていたんだ。

なんたって、ここ最近のアイカタの関心は、増税前の買い物。
日々あれこれと考えては、せっせと買い物に出かける。
それでも重い物や、車でしか行けないショッピングセンターの物を買うために、オイラの休みの日を待ちわびていたんだ。

一日はアイカタに付き合わなければなるまい。
正直、廊下にまで溢れる食料品やら洗剤やらの山にうんざりはしてるけれど、愚かな行為だなどとは言ってはいけない。
これは彼女にとっては、趣味なのだ。レジャーなのだ。
オイラが山へ行くのと同じなのだ。ストレスを発散し、心安らかに暮らすための手段なのだ。

「消費税が上がる前に買い物に行く」と言うのは、「花が咲き始めたから山へ行く」と言うのと同じ事なのだろう。
納得はできないが、理解はしてやらねば。

かくして、アイカタの買い物のお供に丸一日を費やし。

飛び込みの仕事の対応に一日を費やし。

せっかくの3連休も2日がつぶれてしまったが・・・
残りの一日は何が何でも山へ行くゾ!

とはいうものの・・・
2か月半のブランクは大きい。
行きたい場所は山ほどあるものの、厳しいVルートコースでは体力的にちょっぴり不安も。
沢筋なんかではまだ腐った雪が残ってるだろうし。

こんな時に頼るのはM-K師匠だ。
日曜日は必ず山へ入るはずだから、連れて行ってもらおう・・・っと。

というわけで。
M-Kさんの山行に乗っかって、久しぶりに山を歩いてきました。

・・・前置き長過ぎだってば・・・

2014年3月23日

Tizu20_2

この日のM-Kさんの計画は仲ノ沢経路~新山沢左岸尾根で石棚山へ登り、ヤブ沢右岸尾根を下降するという。
地形図を見れば傾斜が厳しそうではあるけれど、オイラ、石棚山稜の南側の尾根は未踏が多いので楽しみです。

P3230002

8時半過ぎ。中ノ沢林道の終点近くの駐車場から出発です。
今日のメンバーは、M-Kさん、EAさん、YAMさん。

EAさんやYAMさんと一緒に歩くのも、ホント久しぶり。

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まずは仲ノ沢経路を行く。

ここは「勝手知ったる・・・」と言いたいところだが、実はそうとう久しぶり。1年半くらいは来ていなかったと思う。
しばらく来ない間に、ずいぶん荒廃が進んでいた。Vルート馴れしている人には問題ないだろうが、もう『経路』と呼べるレベルじゃ無い。エアリアではまだ赤破線コースになっているらしいが、そろそろ外した方がいいんじゃないかなァ。

P3230008

ケヤキ平への下降地点を素通りし、新山沢出合地点で小川谷へ降りる。
いつも横目で見ていたガレガレの新山沢。
そして正面が今日の予定の左岸尾根だ。
取り付きは拍子抜けするくらいなだらか。

P3230013

が、すぐに思った通りの急斜面になった。
下部の植林帯は、まだうっすら仕事道の痕跡が残っていて、ジグザグに斜面を登れる。
半ばあたりで自然林となり、仕事道の痕跡も消える。直登を続けるには厳しい傾斜なので、自分でジグザグルートを探りながら登る。

P3230018

やがて岩石帯になる。傾斜は相変わらず厳しい。

浮石が多く、『ラク』に注意だ。

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標高1250mを越えると、そこはブナの森だった。
心地よい。また一つ宝の場所を見つけた気分になる。

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石棚山の山頂が近づいて、ようやく傾斜が緩む。

想像以上に良い尾根だった。
最初、植林地帯を登っている時は「キツイだけのつまらねぇ尾根か」なんて思ってしまったが、自然林あり、岩石帯あり、ブナの森あり、眺めの良い場所ありで変化にとんで、なかなか面白い尾根だった。

キッツイけどね・・・
初めから最後まで急登連続で。

時刻12時ちょっと過ぎ。
石棚山山頂に到着。
ランチ休憩の後、登山道を西へ。

ヤブ沢ノ頭を越え、P1210で登山道を離れ南へ向かう。

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ここは大杉山稜と石棚山稜を結ぶ、わりと有名なVルートだから、当然何度か歩いた事はあるけれど、下りで使う場合は要注意だ。

急斜面なうえに尾根の形がはっきりしてないから、どっちへ向かって下っているのかわからなくなってしまうんだ。
以前下降した時もそうだったけど、つい板小屋沢の方へ引っ張られてしまう。
今日はEAさんの適切なRFですんなり下降できた。

P3230031

標高950mのピークで南に折れ、ヤブ沢と穴ノ平沢の界尾根に入る。
この尾根はオイラ未踏の尾根だ。

そして標高820m付近で、あえて西側の支尾根に入る。
なんか知らんが、M-KさんとYAMさんのこだわりだ。

思ったよりも厳しい尾根だった。

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尾根の先端は20mの崖だったので(後で下から眺めれば、なんとか降りられないことも無かったか…とも思ったが)手前から山腹をトラバース気味に 枝沢へ降りた。

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少しだけ寄り道をして、穴ノ平沢F1を見物。

なかなかいい滝だね、こりゃ。
高さ7~8m。水量も多くは無いけれど、両岸の切り立った岩壁が秘境感を醸し出している。

15時。
無事、中ノ沢林道の駐車場へ戻ってきました。

楽しい山行でした。
『久しぶり』というのを抜きにしてもなかなか面白いコースでした。
短いわりにはキツイコースだったけどね。

そして、やっぱりね…という感じで、次の日には太ももの筋肉痛。
それもまた「山歩いたなァ」という感じでイヤではないのでした。

T.I.博士の言葉を借りるなら。
「やはり丹沢は良いと申します」
って事だね。

P3230039

ミツマタがポツリポツリと咲き始めていました。

いよいよ花の季節だねぇ・・・





 

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