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2013/12/18

大小屋沢と滝ヶ谷戸

Tizu19


2013年12月15日

今日はM-K師匠の山行のお供です。
大小屋沢から大山三峰の南峰(七沢山)へ上がり、境界尾根の南側を探索しながら降りてくるっつう計画です。
三峰の沢は山ビルの大本営ですから、ヒル嫌いのオイラは滅多に近寄らない場所です。大小屋沢にも初めて入ります。

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谷太郎林道の終点に車を停めて、9時15分のスタート。

今日のメンバーはM-Kさん、AYさん、YAMさんとフクちゃん、
そしてshiro。

大小屋沢沿いにつけられた仕事道を歩きます。
かつては炭焼きのためにつけられたのであろう旧経路は右岸から左岸、左岸から右岸と沢を渡りながら続いていますが、あちこちで崩壊。ズルズル斜面のトラバースを余儀なくされる場所も数か所。

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沢に入って20分ほどでF1。5mほどか。水量が少ないからショボいが、水量が多い季節はそれなりに見栄えがするかも。まあ、初夏と秋の増水期はヒル地獄だろうから見に来ないけどね・・・。

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F1を越えてしばらくすると、水が消えた。まだ標高450mほど。
あらら・・・こんな渋い沢だったのね。

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大きな岩がゴロゴロと転がっている。
たぶん水流があれば、『小滝の連続地帯』なんて事になるんだろうけどね。

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5~6m程もある尖がった大岩。
カクレ岩という名称があるらしい。

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標高550m付近になると、沢床もゴーロから岩盤になる。両岸も立ってきて、だんだん厳しさを見せ始めてきたよ。
消えていた水流もチョロチョロながら復活。

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標高580m二又。本流の奥には滝が見える。
ここから滝場が始まるらしい。

M-Kさんの今日のルート計画では、ここから目の前の界尾根に上がる。

見た目にはそれほど厳しそうに見えない斜面だったが、取り付いてみると意外に厳しかった。
岩混じりのグズグズ、ボロボロ。
でも、こういう這い上がりは嫌いじゃない。まばらに生えてる木から木へとルートを探りながら、3~40m四つん這いで這い上がった。

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後は適度な傾斜の良い尾根だ。新緑や紅葉の頃は気持ちよさそうだな。

790mで宝尾根と合流。
この尾根も最近は歩く人が多いらしく、くっきりとした踏み跡が付いている。

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11:30 七沢山へ到着。
それなりに厳しい登りルートだった。終始涼しい顔だったのはフクちゃんだけ。

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小休止をしたら、隣の境界尾根の下降に入ります。

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境界尾根、稜線直下は急斜面。その後のヤセ尾根地帯を抜けると、なだらかな太い尾根になります。
『脚立のピーク』と呼んでいる760mの穏やかなピークでランチ休憩。

Pc150023

『脚立のピーク』から東へ向かうのが本尾根ですが、南へ向かう尾根に入ります。

ウシップテイという大岩盤の見回りに行くそうです。
オイラはまだウシップテイを見た事が無いので、喜んで付いて行く。

標高630m付近で尾根筋から東側の窪地へ向かって下降する。

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おおおお・・・これがウシップテイか。落ち葉が積もってわかりづらいけど、すんごい大岩盤だ。まっ平らな1枚岩だ。下から見ると逆三角形。『牛のヒタイ』が訛って『ウシップテイ』なんだって。
これは一見の価値ありだ。
写真が下手なせいもあるけれど、これは実物を見てもらわなくっちゃわからない。

さてこの後だ。
M-Kさんは尾根へ登り返すつもりだったらしいが、AYさんがこのまま沢を下ろうと言い出す。
なるほど、ウシップテイの下からV字の谷が続いているから、ここは沢の源頭部らしい。

でも見るからに厳しそうなV字谷だ。
大丈夫かい?なんて半信半疑で付いて行くと、ホラねって感じで滝場にぶち当たる。
ここは尾根へ逃げて巻き降りるしかないが、右岸も左岸も厳しそう。どっちが正解かわからないから二手に分かれて下りる。(結果どっちも似たような厳しさだったらしい)

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沢へ戻ると、垂直スラブの涸れ棚だった。6~7mってとこか。

沢を少し下ると、また前方下に滝が見える。
AYさんは脇から降りられんじゃないかと言う。
マジかよぉ~と思ってると、M-Kさんは尾根に逃げるという。そういう事なら、巻き専門のオイラも当然尾根に逃げる。YAMさんもフクを連れているから尾根に逃げる。
が、結果は沢を直で下ったAYさんのカンが当たっていた。(いつもながらAYさんの感覚の鋭さには脱帽です)
尾根はすぐに切れ落ちていて、下降不能。ロープをセットするかとも思ったが、横から沢筋を観察したら、AYさんが降りたルートならなんとか降りられそう。
結局トラバースで沢に降りる。

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上から見て滝だと思ったのは、堰堤だった。右岸側の脇をズルズルと滑るように下降した。

降りてから見たら、なかなか良い石積堰堤でっせ。(for AEK)
この手の堰堤がこの下流にも3つほどありました。

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左岸の岩場からジャバジャバと水が湧きだしている。
これもまた不思議な光景だった。

以前、ここまではAYさんも登ってきた事があるという事だ。
この下には大滝が二つあるが、いずれも簡単に巻けるとか。

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「簡単」は言い過ぎじゃないの? と言いたくなる巻きルートを降りたら、見事な滝だった。
10mちょいはある。水流は少ないが、見ごたえは有る滝だった。

さて、この下の滝の巻きルートは、さらに厳しかった。
Vルートを歩いていれば、しばしばぶち当たる場面ではあるが、決して「簡単」ではない。

大きく巻いて、滝の少し下流へ降りる。
滝を見るために50mほど上流へ戻る。

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これまた見事な滝だった。
やはり10m以上は有ると思う。

それにしても、見所タップリの沢だった。
途中、ちょっとビビった場面もあったが、終わってみれば楽しい範囲・・・かな?

そうそう、沢の名前。滝ヶ谷戸というんだそうな。
ほとんど人に知られていない短い沢だけれど、もうけもんだった。

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15時ちょうど。谷太郎林道のPへ戻ってきました。

短い周回ながら、面白さが凝縮された山行でした。

 

 

今日の靴

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今日はTEVAのスニーカー。
沢でも尾根でも使えてとても気に入っていたが、ザレ場で滑るのが悩みだった。ザレ場のトラバースで滑ったら、命にかかわるからね。
今日はチェーンスパイクを装着してみたら、これが実にいい感じ
ザレ場でもグズグズ斜面でもなかなか快適。岩の上でもゴーロの上でも意外だけれど悪くは無い。
今日は終始スニーカー+チェーンスパイクで歩きましたが、とても気に入りました。

モンベルのチェーンスパイク、「なかなか便利よ」と教えてくれたはっぴーさんに感謝。

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コメント

shiroさん

下流の渋さも格別ですが、中流の滝場の辺りはエエ雰囲気でしょう! 上流(詰め)に行くと私らにはギブアップの世界のようですが、あの辺りで「尾根が呼んでる・・」と逃げる分には程よい刺激でベリグーかと思います。今度はもうちょっと上まで行ってみませんか? 「滝ヶ谷戸」、ハラドキの部分もありましたが、新鮮な光景と滝・・はエカッタですね。AYさんに感謝です。 私は竿にエの字のダンゴを5個もつけて垂らしましたが坊主のようです・・。(笑)

投稿: M-K | 2013/12/19 13:09

M-Kさん、こんばんは。
いつもながらの面白いルート設定に同行させていただきまして、ありがとうございました。
大小屋沢もそうですが、滝ヶ谷戸はとても良かったですね。大滝が二つ。涸棚もスケールが大きかったし、源頭部がウシプッテイ。短いのに見ごたえのある沢でした。
 
僕は『沢を最後まで詰める』とか『尾根を歩きとおす』とかにはこだわらないので、沢の途中から尾根に上がったり、沢の途中に降りたりするM-K師匠のスタイルが好きです。
今後もよろしくお願いします。

投稿: shiro | 2013/12/19 22:37

shiroさん

これ、なくさないように気をつけてね。
私は、いくつなくしたことか!!
けっこう高いので凹みますよ。

投稿: はっぴー | 2013/12/20 19:05

はっぴーさん、こんばんは。
「いくつなくしたことか!!」って・・・
そんなにいくつも落としてるんですか!?
だいたいはっぴーさんは、いろんな物を落とし過ぎですcoldsweats01

投稿: shiro | 2013/12/20 23:34

shiro師 おつかれさまです。
エンテイ情報ありがとうございます。出遅れました。。
この近辺は09年9月27日に沢の入口だけつまみ食いして、その後は秋のニカ集の前にでも。。。と思っただけでウカウカし続けております。
「滝ヶ谷戸」はひょっとして谷太郎川の出合に石積のある沢ですか?ここいらは煤ヶ谷の集落に近いので優先順位が高かったはずで、大正末~昭和初年の築設と思われます。岩盤に掛けて丁寧に積んだ出来栄えは、その後の量産型「煤ヶ谷宮ヶ瀬A型(仮)」のお手本とも思われます。非常に価値の高い情報をありがとうございます。

投稿: TI-AEK30 | 2013/12/25 00:21

T.Iさんこんばんは。
出会いから少し入った所に堰堤があったかもしれませんが、あまり覚えていません・・・。
上流部で3つほど石積堰堤を確認しましたが、記事中に写真を載せた一番上流のヤツが一番見事でした。
石も大きいし、手積み感タップリで丁寧な積み方だし、「こいつは博士が喜ぶ堰堤に違いない」と思った次第です。
『非常に価値の高い情報』なんて言っていただくと、嬉しくなっちゃいます。
そこまで行くには、大滝を二つ巻き上がらなくてはいけないので、行かれるなら十分お気をつけて! なんならご案内いたしますから。

投稿: shiro | 2013/12/25 00:44

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