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2013/12/12

慰霊山行 鍋嵐ノ沢からP677へ

モトさんが山へ帰ってから2年が経った。
M-Kさんから「今年もモトさんの慰霊をしましょう」というアナウンスがあった。
場所は遭難現場の近く。鍋嵐北尾根(通称ゴジラの背尾根)のP677。
各人好きなルートで、11:00にP677集合との事だった。

Tizu1311
今日のルート図は手抜きをしてロガーのデータそのままです。ちょっと見づらいだろうけど・・・。

2013年12月7日

どのルートでP677へ向かおうかなぁ。他の人達はどのルートをとるのかなぁ。と考えながら厚木へ向かう。
土山峠から堤川を遡って能ノ爪へ詰上げてみるか・・・という気持ちが半分。
宮ケ瀬行の1番バスには、きっとメンバーの誰かが乗っているだろうから、そいつのルート計画に乗っかるかな・・・という気持ちが半分。

バスに乗り込むと、すぐにardbegさんとMASAHIKOさんの顔を見つける。思った通りだ。ardbegさんはAYさんと一緒にナベアラシノ沢を登るという。MASAHIKOさんは別に決めてないからテキトーに歩くという。
ウ~ン・・・どうしようかなぁ。今日は登山靴だから、ナベアラシノ沢はきつそうだなぁ・・・。

途中のバス停でAYさんが乗り込むのが見えた。次のバス停ではマシラさんも。

みんなで土山峠で降りる。マシラさんはそのままバスに乗って宮ケ瀬方面へ行ってしまった。今日はどこを歩くんだろう。

Pc070007

土山峠から堤川林道に入る。一緒に歩いているのはAYさん、MASAHIKOさん、ardbegさん、シュガーさん。
シュガーさんは、M-K師匠の掲示板でお名前は知っていたが、お会いするのは初めてだ。バスの中でAYさんに誘われて、一緒にナベアラシノ沢へ入るらしい。MASAHIKOさんもナベアラシノ沢へ行く事に決めたらしい。
オイラはまだ迷っている。あの沢には入った事が無いからわからないけれど、沢靴じゃなきゃキツイだろうことは容易に察しが付く。なにせあの辺は尾根だって勾配が厳しいんだ。沢が緩やかであるわけがない。

でも、おしゃべりしながら林道を歩いているうちに、『みんなと一緒に行こう』という気になってしまった。

まあ・・・なんとかなるだろう。登山靴じゃあ厳しそうだったら、途中から尾根に這い上がっちゃえばいいや。

Pc070008

林道の終点から沢へ向かって下降する。
ここから南へ向かう沢へ入ればさっきまで行こうと思っていた善八沢だが、皆と一緒に西へ向かう沢へ入る。
ここはカシノキ沢っていったかなぁ・・・。(間違ってるかもしれんけど)
AYさんが言うには、宮ケ瀬尾根に乗るのに一番早いルートだそうだ。

Pc070010

水はほとんど流れていない。石積堰堤が2つほど有った。
端がちょっと壊れた堰堤。セメントを使っていないから、かなり古い時代のものか?(for AEK)

AYさんの言うとおり、簡単に宮ケ瀬尾根に乗る。そのまま尾根を乗越して、オオコナラノ沢へ降りる仕事道に入る。

話はそれるが、オオユナラノ沢と今まで呼んでいたが(いろんな資料にもオオユナラと書いてあるし)、オオユナラは間違いでオオコナラが正しいのだとイガイガさんに説教される。この日の山行の後の飲み会の席に、わざわざ資料本を持ってきていただいて説明していただいた。確かにオオユナラは間違いで、オオコナラが正しいのだと確信した。
長くなるから理由は書かないけど、イガイガさんに説教されたのは「清川村地名抄をちゃんと読み込め!」という事です。

閑話休題
仕事道はオオコナラノ沢とナベアラシノ沢の出合で沢へと降りる。

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あれ? ナベアラシノ沢出合に誰かが立ってこっちを見てるぞ!
と思ったらマシラさんだった。
マシラさんもやはりナベアラシノ沢を詰めるつもりで、15号橋経由でここまで来たらしい。

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ナベアラシノ沢出合から見えるゴルジュと滝。
オイラは登山靴だから、当然巻く。
マシラさんやardbegさんも巻く体勢にはいったところをみると、小さい滝だが直登はできないらしい。

AYさん、MASAHIKOさんとオイラは左岸の尾根を大きく巻いて、次の滝の落ち口で沢に戻った。
マシラさん、ardbegさん、シュガーさんは小さく巻いて、2番目の滝を登ってきた。

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出合の滝場が終わると穏やかな沢。

Pc070021_2

マシラさんは、「それではお先に」と言って、猛スピードで沢を駆け上って行った。

僕らの間では伝説化している仙人マシラさんと、わずかな時間でしたが山中でご一緒できた事に感激のひと時でした。

Pc070026

8~10mの滝。
右岸からでも左岸からでも巻ける。

Pc070033

しばらく進むと、再び滝。右岸から巻く。

両滝とも直登は厳しいように見えたが(もっともオイラ、滝の直登なんて滅多な事じゃしないからね)、巻くのは簡単なレベルだと思う。
四つん這いで急斜面を這い上がる事が簡単だと思う人は簡単だし、それをしんどいと思う人はしんどいだろうけど・・・。

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標高570mの二又。炭焼き釜の跡が残っている。
滅多に人が入らないこの辺りの沢だけれど、かつてはこの辺りまで仕事道があったのだろう。道がなければ炭俵を担いで行き来できるはずはない。そのくらいの厳しさは持っている沢だ。

Pc070041

標高600mを越えた付近。
ここまで滝はあったものの、わりと緩やかに登ってきた。でも、この辺からだんだん厳しい傾斜になってくる気配が・・・。
両岸の斜面も立ってきたよ。

どこへ詰上がる予定なのかとAYさんに聞くと、鍋嵐直下の北側コルだという。
マジかぁ~・・・。あの稜線は何度も歩いて知っているけど、稜線から沢筋を覗くと恐ろしく切り立ってるはずだぜ。
その事をAYさんに言うと、「そう。あそこは絶対に落ちたらいけない斜面だよね。」と平然と答える。
その落ちたらいけない斜面を這い上がろうってか・・・。他の人が聞いたら「??」ってなる会話だぜ。

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670m二又付近。沢の真ん中に島がある。
ここからが本当に厳しかった。

Pc070048

落ち葉の下は岩盤。かなり立っている。この岩がまた滑るんだ。わずかな岩のでっぱりや尖りを探り探り、手や靴底を引っかけながら這い上がるのだが、落ち葉と一緒にズルっと滑る。
「靴のせいにするなよ。スキルの問題だ。」って言われちゃうだろうけどさ。底が固くて曲がらない登山靴ではマジ厳しかった。
同じく登山靴のMASAHIKOさんはしっかり登ってるから、やっぱりスキルの問題なんだろうけど・・・。

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岩盤地帯を登りきったら、最後はブカブカ腐葉土の急斜面だ。
もう正面上にコルが見えてるんだけれどね。ここからが長かった。
みんなはズルズルのルンゼを這い上がっているが、オイラはたまらず右手の斜面に逃げる。こっちの方が傾斜はキツイが、木が生えているだけ安心感がある。木の根を掴みながら這い上がった。

全員無事に稜線に到着した。時刻は11:30。集合時間から30分も過ぎている。急がねば・・・と休む間もなく稜線をP677へ向かって早足で歩く。M-Kさん達まだいるといいけど・・・と心配しながら急ぐ。

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P677に到着したのは12:00。他のルートの人達も遅れて先ほど到着したとの事。

この日ここへ集合したのは、鍋嵐の稜線を辿ってきたM-Kさん、はっぴーさん、YAMさん、EAさん。オオコナラノ沢から上がってきたイガイガさん、シチミさん+ナナちゃん。ナベアラシノ沢組の5名を合わせて総勢11名と1匹。

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それぞれ担いできたお花やお供物を供えて、お祈りをして。
モトさんの慰霊をしたのでした。

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帰路はM-K隊に加わって、P677から東の尾根をハタチガ沢へ下降。沢を横断して、対岸の尾根を登る。

Pc070057

P597の南で宮ケ瀬尾根に乗ったら、今度は土山峠へ向かう尾根を下降する。

この尾根の先端は崖と擁壁で降りられない。オイラもその事は知っていた。
でもM-Kさんがちゃんと降りるルートを知っていて、M-Kさんはっぴーさん、ardbegさんとオイラは尾根先端手前の窪地を下降して林道へ降りた。

Pc070058

「先端は崖だよ」と言ってるのに、あえてそっちを選ぶYAMさんEAさんとシュガーさん。
最後はロープを出して懸垂下降をしていた。
そういうのが好きな人達なんだからしょうがないよね。

という事で。
今年もモトさんの慰霊山行に行ってきました。

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コメント

シロさんこんにちは。

初コラボありがとうございました。シロさんのオイラで始まる名調子好きですねー!またやっちまった!ドジ(失礼)なところは、オイラもそっくりで好感がもたれます。
沢デビューで肩骨折!それも金山沢の滑沢で、それも入渓して5分で、しかもゴーロを歩いていて・・・。枚挙にいとまがありません。

これからもよろしくお願いします。

投稿: シュガー | 2013/12/13 13:02

シュガーさん、こんばんは。
先日はありがとうございました。
ナメで転んで肩を骨折したのですか!?
それはそれは・・・
でも、シュガーさんの悪場での足運びの確かさを見て、「この人もまた達人だな」と感じました。

これからもよろしくお願いします。
また機会がありましたら、ぜひご一緒させてください。

投稿: shiro | 2013/12/13 23:04

shiro師 おつかれさまです。
「for AEK」と聞いてぬっとんできました~
これは先般イ師匠が記載された宮ヶ瀬東沢「三番目の堰堤」と同じ「宮ヶ瀬・煤ヶ谷A型(仮)」、物見沢近辺の堰堤群と同じエンテイ人の築と断定しております。当地は09年10月24日に探索し、下流の2連の幅広のエンテイを確認しておりました。その後シチ将軍から「上流に壊れかけのがもう一基ある」と聞いて地団駄を踏んでおりました。この「端がちょっと壊れた堰堤」がまさにそれと思われます。ありがとうございます。

投稿: TI-AEK30 | 2013/12/14 20:49

TIさんこんばんは。
堰堤の型の事はよくわかりませんが、見た瞬間に「おっと、こいつは博士の好みの型に違えねぇ」と思った次第です。
と思ったら、もうすでに探索済みの沢だったのですね。
09年といえば、TI博士が丹沢の沢を精力的に駆け巡っていた時期ですね。懐かしいです。
また、博士が丹沢の沢に戻ってくる日を楽しみにしています。一緒に駆け巡りましょう!

投稿: shiro | 2013/12/14 22:06

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