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2013/10/01

お久しぶりの檜洞丸

「ヒョウソウですね」と医者に言われて、「ショウソウですか?」「ヒョウショウ?」と何度も聞き返した。
『ヒョウソウ』って知ってました?オイラ、初めて聞いた。爪の中に黴菌がはいっちゃったんだって。
数週間前から右足親指が痛み、爪の先から膿がでてくる。
「思い当たる原因はありますか?」と医者に聞かれたが、先日の木ノ又大日沢遡行以外は思い当たらない。
「沢歩きって、沢をジャブジャブと歩くんですか?ふ~ん・・・。まあ、しばらくはしない方がいいですね。」だって。
「え・・・ええっ。いつまでダメなんですか?」と聞くと、「この爪は死んじゃってるんで、爪の間に水が入ってまた菌が繁殖しちゃうんですよ。そのうち新しい爪が生えてきますんで、それが落ち着くまではね。」だって。
「水に入らなければ、山を歩くのは構わないんですね。」と聞くと、「登山って指先に相当力を入れるんでしょう?そういう事はしばらくしない方がいいですよ。」だって。
でも、オイラも食い下がる。「指先に力を入れなければいいんですね。」
医者は苦笑いしながら「しばらくは控えた方がいいですよ。」

子供じゃないんだから、これ以上はやめておこう。だけど、素直に言う事を聞くオイラじゃないぜ。子供じゃないんだ。
沢はしばらくやめておこう。丹沢の沢水はいかにも黴菌が繁殖しそうだ。それにもう寒いしね。でも、尾根歩きはかまわんさ。
指先に負担かけないように、それなりの靴も買うか。
なんて子供みたいな理屈をつけながらちょっと奮発して、ザンバランの靴を新調したりした。
なんせ長年愛用してきたテクニカの靴はもうボロボロなんだ。最近では靴なんてなんでもいいやと、スニーカーに毛が生えた程度の物を履いていたが、下りでつま先に負担がかかっている事は気になってはいた。

靴馴らしのハイキングはどこへしようか?
新しい靴でいきなり過激なコースもねぇ。靴が合わなかったら、また足を痛めちゃうし・・・。

で、思いついたのが檜洞丸。周辺はチョロチョロ歩いているが、山頂へはもう3~4年も行っていないかも。
今日はのんびりとハイキング気分で歩いてこよう。

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2013年9月28日

今日はのんびりハイキングのつもりだから、朝ものんびり。
西丹沢自然教室を出発したのが9時でした。

ツツジ新道をのんびりと歩き、ゴーラ沢出合を通過。
が、さすがにこのままツツジ新道でってわけにもいかない。一応これでもバリウォーカーのはしくれですから
標高820m地点で登山道からそれ、ゴーラ沢へ降りる。そして、ゴーラ沢のゴーロを遡上。

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10:00 出発から1時間でヤビキ沢出合に到着。
写真の左手がゴーラ沢。右手がヤビキ沢。そして今日登るのは中央の尾根。

ゴーラ沢・ヤビキ沢界尾根。まだ歩いた事が無かったし、地形図で見る限りのんびり歩けるんじゃないかなァ・・・と思ったので。

P9280007

が・・・。いきなり崖。
ゴーラ沢側、ヤビキ沢側と覗いてみたがどちらも厳しく、登るなら突端のこの岩尾根しかない。
そうだね・・・地蔵尾根の取り付きくらいの感じかな。でも、こっちには残置ロープの類は一切無し。
今日はのんびり歩くんじゃなかったのかい?と自問しながら崖を這い上がる。

P9280011

3~40m這い上がった所で、普通に安全に歩けるようになった。
自然林のいい尾根です。岩がゴロゴロしていて、なかなかワイルド。
マーキングの類が一切無いところもまたいいネ。

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標高1300mを超えた辺りで、左手のすぐ下に真っ白な沢床が見えたので、そちらへ降りてみた。

オオオ・・・
異様な光景に圧倒される。
これがゴーラ沢の白クドレか・・・。ツツジ新道を歩いていると、右手に見える大崩壊地だ。

確かAYさんがこの中を歩いたはずだ。そんな記録を読んだ事を思い出した。
スゴイ・・・って言うか恐ろしい人だな。とてもこんな中を歩ける気がしないし、入ってみる気もしない。

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崩壊地の縁に沿って登ってみる。
この縁は、崩れてからそれほど時間が経っている気がしない。
きっと、今歩いているココも、何かの拍子でガラガラっと崩れ落ちるんだ。

恐ろしや・・・

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12:10 石棚山稜の登山道へ飛び出した。標高1491mテシロノ頭(一説ではテシロノ頭はここの南西のピークで、ここは白クドレノ頭)

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檜洞丸へ向かって登山道を歩く。
山頂直下の木桟道の辺りは、本当に歩いていて気持ちがいい。
ああ・・・ここを歩くのは何年振りかなァ。前来た時には、桟道の周りがツルキンバイの黄色いお花畑だったっけ。(ってことは5月頃だったんだね)

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12:45 檜洞丸山頂に到着。
自然教室の周辺は車がビッシリだったから、さぞかし山頂は賑やかだろうと想像していたが・・・1組だけ。

まあ、静かな方が好きなんだけどね。

ランチ休憩をした後、犬越路へ向かって歩き出す。

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山頂から犬越路方面に少し降りた場所。

ここ、ここ! ここの眺めが最高なんだ。
丹沢で一番と言ってもいいんじゃないかな。雄大な景色が眺められる場所。
富士山が雲に隠れているのは残念だけど、頭を少し覗かせている。南アルプスや秩父の山々も。名前はあまり知らないけどさ。

景色を堪能しながら気持ちの良い稜線散歩。
熊笹ノ峰を越え、大笄、小笄を越え。
このまま犬越路までのんびり歩くのかと思いきや・・・

やっぱりそういうわけにもいかない。
心のどこかから「Vルートを降りろや」という囁きが。

さっきから地形図を眺めていて、気になっていた尾根があるんだ。
ちょうど犬越路トンネルの真上辺りから南西に伸びている尾根。
ここを降りてみるか。

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地形図上で尾根が分岐する地点についた。
が、登山道の両側はヤブ。どこが尾根なんだかわからないくらいの激ヤブ。この向こうに尾根が続いているのかどうかもわからない。

周囲を慎重に観察するも、ヤブに隠れて尾根筋は見えない。
でも、ここしかない。登山道の尾根はここで向きを北へ変えている。尾根が分岐をしているとすればここしかない。
ほんの少し勇気を出して、ヤブの中へ飛び込む。
背丈を超えるヤブだから、見通しは全くきかない。足元の地面の傾斜だけを頼りに尾根筋を探る。
でもね。ヤブの中って意外と安全なんだぜ。足を滑らせても転げ落ちる事は絶対に無いからね。

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なんとかヤブから抜け出したら、しっかり尾根に乗っていた。
ひゃっひゃっひゃっ! やったぜ。なんて一人にんまりとする。
アドベンチャーなにおいがプンプンする、なかなか素敵な尾根だ。
いやいや、素敵と思うのは、ヤブ尾根マニアのおバカな人間だけだろうけどね。

短い距離で標高差400mの尾根だから、それなりに傾斜はキツイ。が、木はたっぷり生えているから、歩いていて危険を感じるような場面は無い。
標高930m付近の尾根の分岐が少々解りづらかったが、慎重に周囲を観察すれば問題はない。

それよりも、尾根筋になんとなく踏み跡が付いている事が気になった。
獣道だろうと思っていたが、どうも獣っぽくない。薄い跡ではあるが、杣道のような気がしてならない。
犬越路トンネルができる前は、道志と中川を行き来する地元道の一つだったんじゃないか・・・なんて思ったりもしたのだが・・・気のせいだろうか。

P9280048

15:25 用木沢の太郎兵衛沢出合に降り立ちました。稜線登山道から約1時間。

かなり急斜面の部分もあったけど、新しい登山靴を試すにはちょうど良かった。
ヨシヨシ。爪先への負担は全く無いぞ。
踵がちょっと擦れて痛いのは、インソールを調整せねばなるまい。

なんてテクテクと自然教室へ向かって歩きます。

のんびりハイキング・・・とは言い難い場面もあったけれど、それなりに楽しいハイキングでした。

難点を言えば・・・
今日は花との出会いが少なめだったなァ・・・

で、今日の花

P9280044

大文字草

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センブリ

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ナギナタコウジュ

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丹沢ヒゴタイ

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コメント

shiroさん
ご無沙汰しています。
ヒョウソウ大変ですが、大した事のなさそうですね。
大事になさって下さい。檜洞丸のパトロールお疲れ様です。白クドレ左岸そして犬越路トンネル上からの下降・・。お見事でございます! 下降尾根は「シマッタシマッタ!」なんです。次なるターゲットでありました。突入口の激笹は勇気がないと入れませんね。以前同じ狙いで下降を始めましたが恐れをなして「バ・バックー!」した事があります。

投稿: M-K | 2013/10/02 01:24

M-Kさん、こんにちは
ヒョウソウとやらになってしまいました・・・(涙)
でも、薬のおかげで、もう痛みも無く膿も止まりました。
普通に歩く分には大丈夫なようです。
沢は当分控えようとは思っていますが、ヤブ尾根歩きの時は、またよろしくお願いします。
 
犬越路トンネル上の尾根、お先してしまってスミマセン・・・。
激ヤブは最初だけで、後は快適な尾根でした。

投稿: shiro | 2013/10/02 16:21

shiroさん
ご無沙汰しております。
足の指ですか・・・。
私もファイブテンのウォーターテニーで、両足とも爪が死んでしまいました。
今は違うアクアにしていますよ。
やはり下りのつま先への負担は、必ず解決しないとダメですね。

ノンビリハイクがいつの間にか崖やヤブ(^^♪
さすがshiroさんです。
またどこかのキレットでもよじ登りましょう。

投稿: レガー | 2013/10/02 19:50

レガーさん、こんばんは。
あれ! レガーさんも爪をやっちゃったんですか!?しかも両足ですかぁ。
やっぱり靴は大事ですね。
僕も、先日沢靴で急斜面を下っている時に痛めちゃったんだろうと思っています。TEVAの靴は足に合っているんだけれど、ネオプレーンのソックスがいけなかったんだろうと。ネオプレーンの中に水が入ると、足が滑って遊んでしまいますから。
またキレット登りに行きましょうね♪
目をつけている場所もいくつかあるんですよ!

投稿: shiro | 2013/10/02 22:52

shiloさん

 お疲れさま~。
 これが靴馴らしのハイキング?

 犬越路隧道真上からの尾根、6年前(2007.8.25)に登りましたが、首くらいまでの激藪が続き、眼鏡を飛ばされたりもしてもうこの尾根は2度と使うまいと思いました。
 
 画像拝見するとすっかり様変わりしてしまったようですので、いつかまた辿ってみようと思います。

 まお、自宅パソコンでのメール送受信ができなくなってしまいました。
 コラボ等の連絡は携帯でさせていただきます。

投稿: AY | 2013/10/08 21:48

AYさん、こんばんは。
犬越路トンネルの尾根。「さすがにこの尾根は、ニカニカ系でも歩いている人はいないだろう。」なんて思いながら歩いていましたが、AYさんは踏破済みでしたか・・・。
さすがです。脱帽です。
稜線直下は激ヤブでしたが、その下は枯れた笹の中を歩くような感じでした。AYさんが歩いた時には、あの笹が元気に茂っていたのですね。さぞ大変だったろうと思います。
 
メールの件は了解しました。連絡は携帯の方へするようにします。

投稿: shiro | 2013/10/08 22:22

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