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2013/09/16

木ノ又大日沢そして秘密の花園

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ご無沙汰してます。
という書き出しがすっかり定番になってしまいました。
またまた1ヶ月以上空いてしまいました。

仕事が忙しいって事もありますが、山へ行こうと思っていたら天気が悪く・・・なんて事の繰り返し。
連休の今週(15・16日)もそうなんですよ。台風だって。

今日は先週の7日の話題です。
1週間遅れの話でスミマセン。月イチblogになってしまうと、すっかり書くのも億劫になってしまって・・・
ところで、先週の土日も天気が芳しくなかったですよね。
でもこの季節、8月末から9月頭の短い時季は多少天気が悪くても、丹沢へ行かなきゃならない理由があるんです。

そう。
丹沢の貴婦人。
年に1度そのお姿を拝見すれば幸運が訪れる・・・事もあるかもね…というお花。
サガミジョウロウホトトギスに会いに行ってきました。

ご一緒したのはAYさんとはっぴーさん。
花コラボ隊としては、やはりこの高貴なお花の探索を外すわけにはいきません。

Tizu17

2013年9月7日

メンバー : AYさん はっぴーさん shiro

7時25分 戸沢出合の河原の駐車場に車を停めて歩き出す。
ここから水無川本谷~木ノ又大日沢と遡って木ノ又大日へ詰上がる計画だ。

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あまりよろしくない空模様に、あまりテンションも上がらず。
「F5の上まで書策新道で上がっちゃうってのはどうですか。」なんて言ってみるものの、あっさり却下。
書策新道入り口を素通りして本谷へ入ります。

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F1
左手の岩場に巻きルートがある。
落ち口へトラバースするバンドには鎖がFIXされているが、小雨で濡れたスタンスはかなり怖い。

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F2
流芯左をよじ登る。FIXロープあり。

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F3F4飛ばしてF5。
右手の岩にFIXが見えるが、いかにもヤバそう。
セルフビレイをとりながら時間をかけて登るべき滝なんだろうが、あいにくそんな趣味は持っていない。
「この下のルンゼを登れば簡単に巻けるよ」とAYさんが言うので、そっちへ行く事にする。

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で、こっちがAYさん言うところの簡単な巻きルート。
・・・オイオイ。

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F5の上で書策新道を越え、沖ノ源次郎沢出合を横目で通り越し、木ノ又大日沢出合に到着。9時20分。
とにかくガスが濃い。数10m先が見えない。未知のルートへ入る時のワクワク感も湧き上がらず。

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全体的に傾斜の立った沢だと思った。小滝が連なっている。

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ガスっていて写真にはっきり写っていないのが残念だが、インパクトある三角形の岩。

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水量はそれほど多くはないから、晴天の日なら乾いた岩を登って進めるのだろう。
が、霧と小雨で濡れた岩登りは難易度がUPする。

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F1と呼ばれている滝。
事前に調べた先人の記録では直登は難しいとなっていたが、なるほど見るからにボロボロの岩肌だ。
が、今日登った滝の中では、一番簡単に巻ける。

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先ほどから雨足が強くなってきた。AYさんはポンチョを羽織る。
オイラはザックカバーだけ装着。
はっぴーさんはこれくらいは平気らしい。

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標高1100m付近。垂直の棚が立ちふさがる。高さ5~6m。
3者それぞれ、周囲を観察しながらルートを探る。
AYさんとはっぴーさんは流芯左をよじ登ると言う。
オイラはこの下の右岸ルンゼをよじ登って、落ち口にトラバースするルートを選択。

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AYさんがクリアするのを見届けてから、ルンゼに取り付く。
が、これが悪かった。急斜面のガラガラルンゼ。
雨で濡れた石はスリッピーな上、ほとんどが浮石。
落ち口の高さまで登ったが、トラバースできそうなバンドは無し。
さらに10m程ガラガラルンゼをヒヤヒヤしながら登り、岩尾根を乗り越えて沢へ戻った。

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1150m付近。まだ水流がある。
何を見ているんでしょうかねぇ・・・。忘れてしまった。
「良い沢だねえ」なんて言っていたとかいないとか。

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1200m付近。まだ水流がある。
が、ガラガラ度が増してきた上に傾斜も立ってきた。
湧水地点の確認まではしたかったが、この辺が限界かも・・・と右手の尾根に逃げる。

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逃げた尾根は、ブナと緑の下草のなかなかの美尾根。
傾斜はかなりキツイけどね。

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少し登るとこんな物を発見。
わかりますか? 完全に自然に同化しちゃって、コケだかツタだかに見えますが、9mmザイルが木にしっかりと結ばれています。
その先を目で追っていくと、数10m下の沢まで続いていそう。沢の詰上り用のFIXロープであろう事は想像できる。
急傾斜の沢を遡行してきた人間にとって、この程度の斜面にロープが必要だろうか・・・という疑問は残るが。

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11時50分表尾根稜線登山道へ詰上げました。
木ノ又小屋で休憩した後、12時30分、本日の第2ラウンドの開始です。

今度は貴婦人サガミジョウロウホトトギスを探すため、ある沢へと下降します。

ここから先のルートは秘密。掲載ルート図もこの先には線を引いていません。
勿体ぶりたくはないのですが、この花の生息地は公にしない事が暗黙のルールになっていますので・・・。
盗掘によって絶滅危惧種に追いやられたという経緯がある花なもんですから。

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尾根伝いにとある沢の1100m地点まで下降したところで、ビッグサプライズ。

なんとイガイガさんとばったりと出会ってしまいました。
この時季にこの沢へ入ってくるって事は目的は一緒ですから、ここからは4人旅です。

カンの良い人はどの沢かお判りでしょう。
オイラも何度かこの辺りを探索をしていますが、この沢の源頭部はもの凄く複雑なんです。1100m地点から上流部は、地形図を見ただけでも数多くの支沢に分かれている。さらに地形図では読み取れないような小さな枝沢が複雑に分かれている。

貴婦人が生息しているのは、その数多い枝沢の中のごく一部です。
この日は、AYさんが数年前に発見した花園に案内してもらいます。

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まさしく『秘密の花園』と呼びたくなるような場所でした。
数多くのサガミジョウロウホトトギスに会う事ができました。

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絶滅危惧種のこの花も群生地は何か所もある。一般にはあまり知られていないだけで。というか、ほとんど人が入って来ない場所でしか生息していない。それはやはり盗掘のせいなのだろうかとも思う。
この花が少なくなったもう一つの理由は、鹿の食害のせいもあると思う。見つけられるのは必ず、鹿も立ち入れないような急峻な谷間か崖地だから。

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撮影に夢中な3人を崖の上から眺める。

「お花組と一緒に歩くと、花を見る度に写真を撮るから遅くなってかなわん」と悪態をついていたイガイガさんが、貴婦人の撮影に誰よりも時間を費やしていた事は特筆しておかなければなるまい・・・。

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15時20分 塔ノ岳山頂。
こんな静かな塔ノ岳は初めてだ。
山頂には2~3組の人しかいない。いつも人でごった返している塔ノ岳にだよ!

もっともこの天気だからね。
やっぱりこんな日に山へ来る奴はアホなのだ。

山頂で休憩後、札掛へ下るイガイガさんと別れ、源次郎尾根を戸沢へ向かって下降する。

源次郎尾根の急斜面下りで、足に力が入らなくなってしまった。猛スピードで下降するAYさんはっぴーさんの二人にどんどんおいていかれる。
言い訳すれば、1ヶ月のブランクで沢を2本詰めるのはキツすぎる。
そして雨の日の沢は普段の数倍キツい。スリッピーな岩をふんばって歩くために、筋力の消耗が激しいんだね。
やっぱり雨の日に沢を歩く奴はアホなのだ。

にしても
百戦錬磨のお二人についていくのはキッツイぜ・・・。

 

いつものように・・・
『今日の花』
貴婦人以外にもたくさんの花達に出会えることができました。

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ツリガネニンジン 別名ジイソブ

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イワシャジン  優雅な花だよねぇ。

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タニソバ
丹沢ではあまり見かけない花のような気がする。

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コフウロ
コフウロとゲンノショウコの見分け方をはっぴーさんに教わった。

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ちなみにこちらはゲンノショウコ
パッと見た目、違いが判らないでしょう。でも、オイラはばっちり覚えたよ。

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ハンカイシオガマ

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タンザワヒゴタイ

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ホトトギス

 

それでは
本日はこれにて・・・

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