« 水晶沢~雷木沢左岸尾根 | トップページ | 本谷沢 ~不動の水場へ詰める~ »

2013/07/15

おニューの靴の試し履き ~ヤビキ沢~

P7140037

一か月のご無沙汰でした。

唐突ですが・・・沢歩き用に新しい靴を買ったんです。

P7140002

ジャーン!
これ。TEVA(テバ)というメーカーのFUSE-ION(フュージョン)というスニーカー。
別に沢靴ではない。山歩き用の靴でもない。アメリカではウォーターシューズというカテゴリーらしい。よくわかんないが、水遊び用だとか。
こいつが水場では驚異的なグリップ力だという噂を聞いたんで、ネット通販で取り寄せてみました。

買ったはいいものの、仕事だの野暮用だのが重なって、ずっと山へ行けない日々が続いていましたが、この日はようやく1ヶ月(+ちょっと)ぶりに山へ行ける事になりました。

で、試履きに選んだのがヤビキ沢。
ヤビキ沢へ行くのは3年ぶりくらいかなぁ。
ひと月ほど前にUPされたイガイガさんの記事に触発されたって事もあるけれど、あの美しいナメでおニューの靴のグリップ力を試してみようと思ったのでした。

Tizu17

2013年7月14日

わりと早起きをしたつもりだったが、246号が事故で通行止めだったりで、西丹沢自然教室に到着したのが7時35分。
支度をして7時45分に出発。3連休の東名渋滞が始まる前に帰りたかったので、東沢沿いの登山道を急ぎ足で歩く。
沢から離れて登りにかかったところで、体調が良くない事に気が付いた。
足が重い・・・。ザックが重く感じる・・・。暑い・・・。
1ヶ月のブランクは結構大きい。それプラス、体調も万全じゃないみたい。

でも、もう歩き始めちゃったんだ。中止するほど悪いってわけじゃない。

8時25分。ゴーラ沢出合を通過。40分かかってる。いつもより5分くらい遅い。

いったんツツジ新道に入り、標高800m付近で登山道からそれてゴーラ沢へ向かって下降する。

P7140027

沢へ降りてすぐの堰堤を巻き越えた場所。
その名通り、ゴーロの沢だ。
以前来た時より、だいぶ水量が少ない気がする。
もう、夏の渇水期に入ったのか。

P7140028

8時50分。ヤビキ沢出合・・・のはず。
が、「あれ?」と思う。出合からはゴーラ沢のF1が見えるはずなのに見えない。
変だな・・・と思いながらよく目を凝らしたら、山積みになったゴーロ石の向こうに、滝の上部が見えた。
ゴーロが積もりすぎて、出合からは滝の全貌が見えなくなってしまっていた。

P7140033

右又のヤビキ沢へ入って数分。ナメが始まった。

P7140035

ここがヤビキ沢で一番美しい所。
でも、記憶の中のイメージでは、もっと美しいナメ床だったなぁ。
心なしか岩床が黒っぽくなったような・・・。
いや、思い違いかもしれない。思い出は美化されるっていうからなぁ。

P7140038

ナメ滝。前回は右手の岩と土斜面の境目くらいを登った気がするが、今回はわざと水線を登ってみる。
いい感じでグリップしてくれる。

P7140041

9時25分。ヤビキ沢へ入ってから35分ほどでF1に到着。
10m直瀑。
(注:ちょいちょい記事中で滝の高さを書きますが、もちろん測量器具で図っているわけではないし、それほど真剣に目測しているわけではない。パッと見の印象だけの、かなりいい加減な数字である事はご了承いただきたい。)

3年前に来た時は、ここから尾根に上がった。
今回は滝を巻いて、さらに上流へ進む事にする。

P7140043

F1の上流部もなかなかいい渓相です。
これはF2になるのか・・・。

P7140046

F3 3~4m。

P7140049

F3を越えたら湧水地点だった。沢床のあちこちから、そして右岸の岸壁のあちこちから水が湧きだしている。

そしてここから涸れ沢になった。

P7140058

そして涸棚の連続地帯となった。
クライミングとしては簡単なレベルなんだろうけどさ。
クライミングは好きじゃないんだ。
などと思いながら、10mクラスの涸棚を続けて2つよじ登る。

すると二又。標高1100m地点だ。
左又の方が沢床が高いから、右又が本流なのかもしれない。
でも、1か月前に読んだイガイガさんの記録では、たしか左又へ入ったと書いてあったなあ。
とか思いながら、どっちへ進むか考える。
どっちを見ても10m以上の涸棚が続いているのがわかる。

再び言うが、クライミングは趣味じゃないんだ。
木の生えた斜面なら、たとえ崖斜面でもわりとビビらないが、単独での岩登りは正直ちょっと怖い。
単独行で行き詰ったら、どうしようもなくなる。(実際セミになった経験もあるしね。あの時の恐怖心は忘れられない。)

ここで尾根にあがろう。

そう決めて、二又の界尾根に取り付く。

いやはや、ものすごい急斜面だった。
岩混じりの崖尾根だった。
でも、適度に木が生えているから恐怖心は無い。体力は滅茶苦茶消耗するけどね。

P7140063

木の根をつかみながら、崖斜面を這い上がる。50mほど頑張っただろうか、ようやく傾斜が緩んで(と言っても、かなりの斜度はあるが)一息ついた地点の風景。

この後は二足歩行で歩けるようになった。それでもかなりな急斜面を稜線登山道を目指して黙々と登る。
太ももが痙攣しはじめた。
1ヶ月ぶりの山歩きと体調不良と暑さが重なって、筋肉が限界になってしまったようだ。

ゆっくりゆっくりと登る。

P7140076

11時10分。稜線登山道に辿りつく。

登山道脇で20分ほど横たわってから、登山道を使って下山開始。
足は悲鳴を上げたまま。ちょっと無理かけると、太ももが痙攣しはじめる。
だましだまし、足をいたわりながら、ゆっくりと歩く。
板小屋沢ノ頭からは登山道と別れを告げ、自然教室に向かうV尾根に入る。
この尾根は数年前登りで歩いた事はあるが、下りは初めて。マーキング・踏み跡はあるものの、下りで使う時はRFが難しい尾根だと思う。
750m地点を通過して、「もう大丈夫だ」と思ったとたんにミスってしまった。
670m付近の尾根分岐を見逃して、自然教室ではなくて、マウントブリッジキャンプ場に降りてしまった。
まあ、この尾根の下部は、どこでも安全に降りられるからいいっちゃいいんだけどね。
RFをミスった事は事実だから、ちょっと悔しい。

親子連れで賑わうキャンプ場のど真ん中を、むさ苦しいカッコで通過するのは恥ずかしいよね・・・。
などと思いつつ、13時45分。無事帰還しました。
朝立てた予定より1時間遅れだけど、なんとか東名大渋滞が始まる前、小渋滞くらいで帰宅する事ができました。

 

さてさて

今日の主題。
TEVAの試履きはどうだったかと言うと。

岩場でのグリップ力はもの凄い。乾いた岩でも濡れた岩でも。アクアステルスよりもグリップしてくれる。
苔や垢でヌメッた岩でのグリップも、フェルトにはかなわないがアクアよりもいい。
登山道での感触も悪くない。まるでスニーカーのように(ってかスニーカーだから)、軽い足取りで歩ける。
Vルートの柔らかい土では、さすがに登山靴には遠く及ばない。ましてやザレ斜面ではグリップが利かず、ちょっと怖い。
そしてなによりもフィット感が素晴らしく良い。まるでスニーカーのような(ってかスニーカーだから)フィット感。

総合評価はGOOD!
良い靴を手に入れたことに満足です。

あくまでもオイラ個人の評価だけどね。
オイラの足にはピッタリだったという事です。

 

そして今日は花達との出会いもたくさんありました。

P7140018

ヤマムグラ
1~2mmほどのちっちゃな花。こんな花にも目を向けるのが雑草WALKERのポリシーさ。

P7140104

キヌタソウ
ヤマムグラの仲間だが、こっちは花数が多いから華やか。群生地を見つけたよ。4~50株はあった。こんな群生を見たのは初めて。

P7140075

ミヤマタニタデ
これまた1~2mmのちっちゃな花です。

P7140093

クサアジサイも咲き始めていました。

P7140085

ミヤマヤブタバコ・・・の蕾。もう数日で咲くでしょう。

P7140084

ナツノタムラソウ

P7140077

ヤマキツネノボタン

P7140024

銀鈴花(ギンレイカ)
名前はきらびやかですが、2~3mmのとっても地味な花です。

P7140062

金鈴花(キンレイカ)
こちらはとてもきらびやか。崖尾根の途中に咲いていました。片手は岩を掴み、片手だけで必死の撮影。構図も決められなきゃ、手振れも抑えられない。まともに撮れなかったのが残念・・・。

P7140014

最後は大好きなヤマユリ
西丹沢では、ちょうど花盛りでした。香りもいいよねぇ~。
 

|

« 水晶沢~雷木沢左岸尾根 | トップページ | 本谷沢 ~不動の水場へ詰める~ »

コメント

shiroさん
ご無沙汰しております。
おっと新しい靴の試し履き、私も興味ありです。
(ウォーターテニーはもう限界です。つま先の痛みが)
素敵な靴を見つけられたのですね。
ぜひ参考にさせていただきます。

しかもヤビキ沢(^^♪
今度の週末に狙っていたのですよ♪
乾いた岩でもしっかりグリップするのは魅力的ですね。

投稿: レガー | 2013/07/15 21:25

レガーさん、こんばんは。
こちらこそ、すっかりごぶさたしてます。
 
僕もそうなんですよ。ファイブテンのウォーターデニーはどうにも足に馴染まず、登りはいいとしても下りでは必ずつま先を痛めてしまいます。
今度の靴は、抜群のフィット感でした。
 
ヤビキ沢は何度行ってもいい沢です。
でも、前回詰めた尾根も、今回詰めた尾根も、とってもキツかった・・・(笑)
でも、極上のナメを楽しんできてください♪

投稿: shiro | 2013/07/15 22:48

はじめまして。 テバのフュージョン調べててたまたま見ただけなんですけど、いいレビューありがとうございます。参考にします。

投稿: 柏 | 2013/09/02 01:58

柏さん、はじめまして
お読みいただきありがとうございます。
決してレビューなんてものではありませんが、参考になったのなら幸いです。
その後もフュージョンで沢歩きをしていますが、なかなか気に入ってます。

投稿: shiro | 2013/09/02 21:30

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73531/57792217

この記事へのトラックバック一覧です: おニューの靴の試し履き ~ヤビキ沢~:

« 水晶沢~雷木沢左岸尾根 | トップページ | 本谷沢 ~不動の水場へ詰める~ »