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2013/01/30

谷太郎川源流の秘境を歩く

白滝とか湧水滝とか、谷太郎川の源流地帯。諸先輩方の山行記録を読んだり聞いたりして魅力は感じていたけれど、何故だか今まで足が向かなかったんですよねぇ。
理由の一つは大っ嫌いなヤマビルの巣窟地帯である事。5月から10月の間は、とてもこんな場所に踏み込めない。かといって冬の沢歩きも気が乗らない。
三峰の稜線や梅ノ木尾根からこの谷間を覗き見ると、恐ろしいほど急峻であるうえに地形も複雑。気楽に踏み込める場所で無い事は一目瞭然。

つまり早い話が、ビビってたんだよ。単独でこの地帯に踏み込むのがさ。

今回、師匠のM-Kさんがここら辺のパトロールに行くって聞いたんで、「こりゃチャンス」とくっついていく事にしました。

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2013年1月27日

メンバー : M-Kさん 山猫さん ミックスナッツさん ardbegさん shiro

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8時10分 二の足林道のゲート前から出発。
しばらくは林道をテクテクと。

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林道の終点から沢沿いをしばらく歩くと不動滝です。
5~6mの滝ですが、水量が多いので見栄えがします。

右岸から滝を巻いて、またしばらく沢沿いに進みます。

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すると見事なナメ滝が現れる。
大ナメ滝っていうんだって。

この大ナメ滝の下で沢は1:1の二又になっている。
今日の目的の白滝は右又の大ナメ滝の上流だけれど、左又の上流にある湧水滝の様子を観に行ってみようと・・・急遽決まりました。M-Kさんの粋な計らいです。この辺をはじめて歩くオイラとしては、とても嬉しい。

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湧水滝の前衛の滝。
ミックスナッツさんが滝の左壁を登り始めるが、岩に氷が付いていて危ないって事で降りてきた。
ここは左手に50mほど進んでから泥斜面を巻き上がる。

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そして秘境、湧水滝。
崖に囲まれた、広場上に開けた場所。そして崖のあちこちから水が湧きだし流れ落ちてきている。
諸先輩の写真で何度も見ていた風景だけれど、この場所の神秘さは実際にこの場所に立ってみなければわからない。
これでも今の季節は水が少な目なのだそうだ。水量が多い時はもっと見事なんだとか。

さて。

先ほどの大ナメ滝まで引き返して。
左岸を高巻で大ナメ滝を巻いて上がります。うっすら経路と虎ロープ有。

大ナメ滝落ち口で沢に戻って、再び沢沿いに進みます。

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すると2段の滝。白滝の門番の滝なのだとか。
ここは滝の左壁をよじ登る。
ミックスナッツさんのルートどりをじっくり見てから登るから楽勝です。
が、シビアなRFが必要な危険地帯である事は間違い無い。

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そして白滝。
いや~来たかった。この目で見たかった。
うんうん。いい滝だ。
20m・・・それ以上あるかもしれない。
 

水量が多い季節はもっと美しいそうだよ。
というと初夏の頃とか秋とかかな。
またその時季に来てみたいけど、この辺はヒルがねぇ・・・。

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こちらは白滝の左手にある赤茶滝(仮称)。

この赤茶滝の右岸を登って、滝の中段で横断して・・・

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白滝と赤茶滝の中間尾根(これを尾根と呼べるのかという疑問はあるが)をよじ登ります。ここもまた危険含み。

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そして白滝の落ち口上に降り立つ。
そこでは岩壁から石清水が湧きだしていた。
ここもまた神秘的な場所だなぁ。

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さて今度は、右岸の急斜面を這い上がります。
標高が700mを越えたくらいから、雪が深くなってきました。

今度の目的地はシチミ岩。
そこへ行くためには尾根を乗り換えなくてはなりません。
その、尾根を乗り換えるためのトラバースがちょっとヤバかったりとか、雪の付いた急斜面の這い上がりがキツかったりとか、いろいろあった末・・・。

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ついにたどり着きました。
これまた秘境のシチミ岩。(逆光で上手く撮れなかった・・・)

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ところが、シチミ岩によじ登るための唯一のルート上に倒木。そして雪がべったり付いていて、「オイオイ、ここ登れんのかよ」って感じで、一同呆然としてしまった。

ここはardbegさんが先頭で雪を払いながらルート工作をしてくれました。

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全員無事登りきって、岩の上で一休み。

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シチミ岩からの眺めは絶景でした。

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さて、ここから稜線まで100m(標高差)。雪は深さ30cm。
ここは先頭切らせてもらったが、ヤセ尾根急登のツボ足はキツかったゎ。太ももがピクピクと痺れてしまった。

稜線の登山道脇でランチ休憩をした後、帰路につきます。

P893から梅ノ木尾根に入り、大沢分岐から鐘ヶ岳方面へ。
実はこの旧ハイキングコースを歩くのも初めてなんです。

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そしてP674の手前で旧ハイキングコースと別れ、北へ伸びる尾根を下降する。

この尾根も自然林の良い尾根でした。

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最後のオマケ。ardbegさんとミックスナッツさんは尾根の先端からロープ下降。
他の三人は、この手前で沢床へ降りて、堰堤の右岸から楽々下降しました。

15時半には無事に二の足林道へ降り立ちました。

 

距離的には短い周回でしたが、内容の濃い充実した山行でした。

M-Kさんやミックスナッツさんがルートを熟知していたからそれほど苦も無く歩けましたが、いきなり単独で入っていたらかなり苦労しただろうな・・・と思われる山域でした。
実際に急峻で複雑な地形の山域で、RFミスが命取りになりかねない場所である事は実感しました。

でも、今回の山行でおぼろげながら地形がつかめてきたし、次は単独でも挑戦できるかも。
この山域には、まだまだ見所がいっぱい有るって話だしね。

とにかく魅力的な山域です。
もっともヒルさえいなけりゃね・・・。

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2013/01/04

新春恒例 大山参り ~北から南へ大山縦走~

2013年1月3日

毎年、新年は大山へ登ってお札をいただく事にしています。
毎年いろんなルートで登っているのですが、今年は、やってそうでまだやって無い大山縦走をしてみることにしました。

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ものすごく縦長のルートになってしまったので、ルート図を2枚に分けました。
見ずらかったらゴメン。

縦走と言うからには、大山の尾根の端から端までを通して歩きたい。
地図を眺めると、北の端はどうやら中津川の唐沢川出合だ。南の端は浅間山、高取山を経て秦野まで。あるいは雷ノ峰をずっと下って伊勢原の子易あたりまで。
前者のルートは何度も歩いた事があるので、後者を歩いてみることにする。

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宮ケ瀬行きの1番バスに乗って三叉路バス停に降り立つ。7時45分。
バスはガラガラで、ここまで来たのは僕以外に2人。たぶん三峰を縦走して丹沢山まで行くのだろう。ここを起点にして大山へ登るなんて話は聞いた事が無い。

さて、唐沢川出合にかかる唐沢公園橋まで長い長い県道歩きだ。エアリアのコースタイムでは1時間20分という事になっているが、先の長さを考えると楽な舗装路歩きで時間を短縮しておかなければ。と、朝一から早足で急ぐ。

8時35分唐沢キャンプ場内の唐沢公園橋を渡る。

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橋を渡って正面の尾根に取り付くつもりだったが、トラロープが廻らせてあり『立入禁止』のプレートが。
ムム・・・ここはキャンプ場の私有地なのか。正月から不法侵入騒ぎを起こすのもナンなので、左手の唐沢川沿いのハイキングコースに入る。

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立入禁止ロープが途切れるまで登山路を歩いていたら尾根側が崖地になってしまった。
這い上がれそうな場所を探りながら歩くが、なかなか無い。
あまり先へ進んでしまうと、尾根の背に乗るのがしんどくなるばかりなので、この桟橋の手前の崖地を這い上がる事にする。
立木を頼りに30mほど這い上がり、なんとか尾根の背に乗った。

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そこは植林地。
結構な急斜面だが、ブカブカ地面の植林尾根だから危険は無い。
地面が柔らかだと足の力が逃げるから、登るのしんどいけどね。

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9時5分 鉄塔の下を通過。『新多摩23』と書いてある。

この後、唐沢林道を横断。
林道が尾根を横断する場所は崖地になっているので、右手に100Mほど林道を辿ってから尾根の腹をよじ登る。

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ここもまた植林尾根。
P622、P584と通過。

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9時50分 一ノ沢峠に到着。ベンチで一息入れる。

さあ、ここからはおなじみのルートだ。『大山北尾根』と呼ばれているルート。

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大山北尾根は僕のVルート歩きの原点だ。S-OKさんの著書『大山北尾根・支尾根』を読んでここを歩いてみたのがバリエーションにはまるきっかけだった。
もう5~6年も前になるのかなぁ。当時、地図読みもRFもろくすっぽできないのに、この『山』と書かれた石柱を頼りにドキドキしながら歩いたっけ。

ところで、スマホに『山と高原地図』を入れてるのですが、最新版では大山から一ノ沢峠までが登山道扱いになってしまったんですね。ちょっと前までは16号鉄塔から西へ下りて地獄沢橋までが登山道扱いで、16号鉄塔から一ノ沢峠までは無印のVルートだったんだ。

まあ、どっちでもいい事なんだけどね。
大山北尾根は僕の中ではバリエーションの原点だったから。「メジャールートになったんだ」という事が、ちょっと寂しい。

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10時50分 16号鉄塔。
大山北尾根で一番眺望が良い場所。いつも通り、ここで10分休憩。

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11時25分 ミズヒノ頭通過。

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11時35分 西沢ノ頭通過。
メジャールートになったとは言え、ここまで誰一人会わない。
静かな山歩きができる場所である事は、相変わらずだ。

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ネクタイ尾根の分岐を過ぎて、西側崩壊斜面がこんなになっていた。
これが何かはわからないが、斜面の崩壊を食い止めるためのものなんだろう。
この崩壊斜面の上端に座り込んで、丹沢の山並みを眺めながら休憩するのが常だった。
今はフェンスにさえぎられて、斜面の端まで行けないが、フェンス際の倒木に腰かけて昼飯にする。
どうせ山頂はごった返しているだろうからね。

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12時30分 山頂に到着。登山者でごった返しているが、想像していたほどでもない。いつも正月は休憩する場所も無いほど、人であふれているのだから。今日はだいぶ少な目。

山頂のお社に参拝をして、おみくじを引く。
1回目は吉。木の枝に結んでもう一度。今度は大吉。
ヨシヨシ。こういう事にこだわる人なんです。

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表参道を30分で駆け下りて、今度は下社にやってきた。
雷ノ峰を降りるのだから遠回りになる事は承知だが、いつも買っている『商売繁盛』のお札は山頂では売っていないのだから仕方がない。

ここでの参拝は行列に並ばなければならないのでパスさせていただいて、社務所でお札をいただいてから、見晴台方面への登山道へ入る。

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13時50分 見晴台から大山山頂を眺める。どんよりとした雲に包まれている。先ほどから雪がちらついていたが、地面がうっすら白くなりはじめていた。

雷ノ峰登山道を下り、日向薬師方面への分岐に立つお地蔵様を過ぎたらいよいよ未知のルートだ。
ここから653.4、472.5、258.9という3つの三角点を通る尾根を辿って子易へ下りようと思う。

国土地理院の地形図には、経路を示す黒破線が記されているが、地形図の黒破線ほど当てにならないものはない。

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まずは植林のなだらかな尾根歩き。踏み跡はしっかりと付いている。

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14時15分 653.4の三角点ピークに到着。ウェブで調べると、エボシ山と呼ばれているらしい。

ここから南の尾根がいかにも歩きやすそうに見えるが、北東の尾根へ向かう。

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古ぼけた鹿柵を左手に沿って歩くと正面にも鹿柵が現れた。その隙間はなんとか通れないこともなさそう。
が、後から振り返って、ここを通過しないで正面鹿柵の右手に回り込むのが正解だったかもと思う。
鹿柵の隙間を見つけると、つい通りたくなってしまうヤブ屋の習性というか・・・。

この通路を通り抜けて急斜面を下るが、尾根の形状がなくなる。コンパスを当ててみるとどうも方向が違う。

南方面にトラバースしながら、尾根を見つけて下りる。
もっともここら辺は、どこが尾根だか山腹だかわからない急斜面地だ。
ロープ無で下りられるぎりぎりの急傾斜地を降りると、最後は擁壁で行き詰る。
地形図のマークで予想はしていたけどね。

P1030042

擁壁の比較的斜度が緩やかな部分を見つけて、最後2Mは滑るように飛び降りる。

どうやら予定の地点よりも少し南側に下りたようだ。
帰ってからロガーの軌跡を見ると、黒破線の尾根の南側を降りている。
が、北側にそれらしき尾根も無かったしなあ・・・ちょっと釈然としない。

東へ向かって林道を少し歩くと尾根を辿る経路があるので、林道と別れてそちらへ入る。

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そこは散歩道のような立派な経路。
しばらくは気持ちよく歩いていたが・・・。

472.5三角点がある次のピークとのコルの手前で、経路は階段で林道へと降りていく。
地形図を眺めながら考える。林道は三角点ピークを巻いている。ずっと崖マークがついているから、林道へ降りてしまうとピークヘ上がれなくなるかも。
ここは尾根伝いに行った方が良いだろう。

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ところが! ものすごい激ヤブだ。
近頃、西丹沢でも激ヤブは少なくなった。まさか表丹沢でヤブ漕ぎをするとはな。

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ヤブの中に保安林の標識が立っているから、林道ができる前は立派な経路だったんだろう。

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なんとかヤブを抜けたら、472.5ピークだった。
三角点の向こうのヤブを抜けてきたんだ。

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今度は尾根の先端から楽に林道へ降りられた。

林道をしばらく辿る事にする。あくまでも尾根通しにこだわりたいのはやまやまだが、先ほどのような激ヤブ漕ぎを繰り返していたら、日没までに下山できなくなるかもしれない。
それに・・・今日は相当なロングを歩いてきているから、疲れちゃってるんだ。

林道のヘアピンカーブから、再び尾根に入る。
今度は立派な経路がついている。経路はP326の西側を巻きながら、南へ向かっている。

P1030059

15時35分 258.9の三角点に到着。
やれやれ、これで本日のミッションは全てクリアした。

ここから経路は西側へ向かっているが、黒破線は南へ向いている。
昔は南へ経路が付いていたのかなあ・・・と思いつつ、無理やり南の斜面を降下。

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と、神社に降り立った。

ああ、正解だった。神社が有るって事は、里まで道があるって事だ。

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が、この道もヤブだった・・・
微かな道の痕跡を探しながらヤブをかき分けかき分け・・・

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宋源寺というお寺へ何とかたどり着く。15時45分。

いや~疲れた。
今日もいっぱい歩いた。
大山の南東尾根もなかなか面白かった。ヤブ漕ぎも含めてね。
負け惜しみじゃないよ。ヤブ漕ぎは嫌いじゃないんだ。
自称「丹沢のヤブ屋」だからね。

この南東尾根、途中林道歩きでズルしちゃったから、もう一度尾根通しにチャレンジしないとね。

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2013/01/01

謹賀新年

2013年 元旦

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今年は近所の高台から。
東の空に雲がかかっていたのですが、ちょうど雲の切れ目からご来光を拝むことができました。

皆様、新年あけましておめでとうございます。

新年の抱負など立てたことはございませんが・・・

ただ、ずっと自分に言い聞かせている言葉があります。

逃げるな!

弱気になりがちな自分に。嫌な事から目を背けたくなる自分に。

今年もやっぱりこの言葉を胸に抱きつつ走っていこうと思います。

『逃げない事。正面からぶつかる事。』

自分では相変わらず若いつもりでいますが、気が付けば結構な年を重ね・・・
もう「逃げねぇゾ」なんてセリフも似合わなくなってきている事は、百も承知です。

でも、守りにはいるのはガラじゃありませんから。

今年もやっぱり攻めの姿勢でまいりましょうか。

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日の出を拝んで、西側の丹沢の山並みを眺める。
富士山と重なっている尖がった山は蛭ヶ岳だろうか。
ココからだと富士と蛭が重なっているんだ。
十数年も住んでいて、初めて気づいた。
小さな発見が少し嬉しい。

今年はちょっとした転機の年になるような気がしてます。
仕事の話になっちゃいますから、詳しくは書きませんが。
いろんな事を考えています。

それはそれとして
今年もたくさん山を歩けたらいいな。
そう思っています。

皆様
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

皆様にとっても幸多い一年でありますように。

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