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2012/12/26

椿丸界隈

クリスマスも過ぎ、いよいよ年の瀬も押し詰まってまいりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか・・・。

ずいぶんとご無沙汰しておりました。
久々の更新です。
その間にもモトさんの慰霊山行に参加したりだとか、丹沢Vルートの大師匠S-OKさんの忘年会に参加したりだとか、いろいろとはございましたが、一気にはしょらせていただきまして・・・。

先の日曜日には師匠M-Kさんとともに椿丸に登ってまいりましたので、そのご報告をば・・・

Tizu18

2012年12月23日

年末は何かと野暮用が詰まっていて、この日が今年最後の山歩きになりそう。
どこへ行こっかなァ。そうだ久しぶりに椿丸の界隈へ行ってみよう。しばらく行っていないし。椿丸への未知のルートってことで、クマ沢を詰め上げてみっかな。

なんて考えているところへ、まさしくちょうど。M-K師匠から「椿丸へ行くけど、どう?」というメールが舞い込む。どうやら椿丸南尾根を登るらしい。その後は織戸峠近辺の未知尾根を法行沢へ下降するとか。

「それじゃあ椿丸で合流しましょう」ということにしました。

ところがだ!
当日、山北町にはいったとたんにシトシト雨だ。予報ではピーカンのはずだったんだぜ。
こんな雨ン中、未知の沢を遡行するような根性は持ち合わせておりません。
M-Kさん達と一緒に尾根ルートで行こう・・・。っという事で、浅瀬のゲート前で合流した皆さんに、「ご一緒させてください」
てなわけで・・・。

Pc230006

8時30分に浅瀬のゲートを出発。
メンバーはM-Kさん、YAMさん、山猫さん、EAさん、そしてshiro。

顔馴染みのメンバーですが、EAさんとご一緒に歩くのは初めてだ。
ニカニカでは何度もお会いしているし、蛭の頂上でばったり会った事もあるけれど。

小雨の中、水ノ木林道を歩きます。この辺を歩くのは1年半ぶり。
2年前の台風で、土砂に埋もれてしまった世附川ですが、だいぶ土砂が流れて深さを取り戻してきたように思います。
自然の回復力だねぇ。また元の美麗な渓流に戻る日も遠くないような気がしました。
そして、ズタズタに崩壊した林道の修復工事も着々と進んでいるようです。

Pc230015

ですが、芦沢橋先の大崩壊地点はご覧のとおり。
ここは2年前の冬に、決死の覚悟で横断した崩壊斜面です。
今はバンド状にトレースが付いていて、それほど恐怖感を感じることも無く渡れるようになっています。(でも、危険な事には変わりないけど)

Pc230017

そして2番目の崩壊地点。
ここは相変わらずトラバース不能です。
フィックスされているロープを使って、いったん河原へ降ります。

Pc230022

三保山荘のつり橋は壊れているものの、なんとか渡れます。

三保山荘の廃屋の裏手から、東電の巡視路に入ります。
この巡視路は、悪沢の山神沢出合にある東電の取水口へと続く経路です。

Pc230030

とっても良い道だったのですが・・・。大又ダム湖が埋もれてしまった今は、悪沢取水口も存在意味が無いのでしょう。誰も歩かない経路は荒れ放題。途中、鉄桟橋が崩れて、ザレ斜面を渡らねばならない場所もありました。

Pc230033

10時20分。 山神沢出合に降り立ちました。二又の左手が山神沢。右手の本流は、悪沢からクマ沢へと名前を変えます。

使われなくなった取水塔が寂しそう。
取水口を覗いてみましたが、完全に壊れて水が一滴も流入してない状態でした。

Pc230035

クマ沢を遡行します。
相変わらず、2年前の台風の爪痕。倒木が散乱していますが・・・これでも少しは減ったかな。

Pc230036

標高530m付近で、椿丸へと続く尾根の先端に取りつきます。
いやはや、ものすごい急斜面。45~60度ってとこでしょうか。

あえて、こんな所へ取りつくんだから・・・まァ、バカなんだろうね。

それでも4~50m頑張って、尾根に乗ってしまえば。
あとは爽快な尾根歩きです。気持ちの良い自然林の尾根でした。
そういや、先ほどから雨もやんだようだ。

Pc230042

のんびりと歩いて、12時15分。椿丸に到着です。

ああ・・・1年半ぶりだ。丹沢の秘境、椿丸。
久しぶりではあるけれど、もうここへ来るのは何度目になるだろう。
まだVルート初心者だった頃、必死で地図を読みながら歩いた事を思い出す。

Pc230045

ランチ休憩の後、織戸峠へ向かって歩き出す。

この椿丸~織戸峠の稜線を歩くのは、3年振りくらいだろうか。
記憶も曖昧なくせに地図確認もせずにとっとこ歩いてしまったものだから、910mピークの先で下降尾根を間違える。
幸いYAMさんとEAさんが、20mほど下った地点で方向が違っていることに気が付き、浅いミスで済んだ。
『ピーク毎に地図と方向確認!』バリを歩いている時、オイラが肝に銘じている事だ。なのについ忘れてしまう。
Vを歩いていれば、『行きたい尾根と違う尾根に入ってしまう』なんて事はしょっちゅうあることだけど、それが『いっさい無いんだぜ』というのがオイラのバリ歩きの目標なんだ。

Pc230046

で、織戸峠に到着。ここもまたお久しぶり。
この静かな『忘れ去られた古道』って雰囲気がとっても好きな場所。

Pc230047

さて。法行沢へ向かって下降です。セオリーなら古道跡を辿るのでしょうが、そこは何度か歩いた事がある。(念のために言っておきますが、古道跡も途中崩壊地があって、決して安全な道ではありません)
「ここは歩いた事が無いルートで。」というM-Kさんの案で、椿丸方面に少し戻って未知尾根を下降する。

ここがまた、穏やかで良い尾根だった。
何よりも人が歩いた形跡が全く無いところが良い。
そして、こういう人間の匂いが無い尾根は、動物たちも好きなんだろうね。
途中に熊ベットがありました。
これにはさすがにゾッとする。

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尾根の先端もすんなりと、法行沢へ降り立つ。
降り立ったのは、法行沢の二又の手前の石積堰堤の下。

法行沢へ来るのも久しぶりです。

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2年前の台風の後、法行林道から見た法行沢はひどい荒れようでした。
が、上流のこの辺りは荒れた様子は見られず。
美しい清流を見て、3年前にこの美渓に感動しながら歩いた事を思い出す。

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今日は全員登山靴なので、水流の中を歩くわけにはいきません。
が、この沢には右岸に経路がついているのです。たぶん林業用の経路だと思う。
3年前にここを歩いた時には沢靴で水流際を歩いたので、経路がついている事には気づいていましたが、実際歩くのは初めてです。

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この経路もまた、人が歩かなくなって長い年月が経っているようです。
はっきりと道型が残っている部分もありますが、大半は崩れている。
それでも丁寧に痕跡を拾って歩けば、なんとか歩けます。もちろん悪路歩きに慣れている人ならばの話です。

2時20分。中法行橋で法行林道へ上がりました。
後は浅瀬へ向かって長い長い林道歩きです。
でもオイラ、林道歩きも嫌いじゃないからね。
ようやく天気予報通り青空になった世附の林道をテクテクと。

Pc230065

4時15分。 無事浅瀬に戻りました。
久しぶりの世附の山歩き。
楽しかったです。

さて。

さて。

どうやらこれが、今年最後の山歩きです。

で。たぶん今年最後の記事になるでしょう。

いつもアホなblogを読んでくださる皆々様。

今年もお付き合いくださり、ありがとうございました。

少し早いとは思いますが・・・

良いお年を!!

それでは、また来年・・・。

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2012/12/06

東沢の名も無き尾根から同角ノ頭を目指す

小川谷の支流東沢のまた支流、大ヒデノ沢の右岸の尾根に取りついて同角ノ頭まで登ってみよう。

そんな約束をレガーさんとしていた。
何のきっかけでそんな約束をしたのかも忘れてしまったが、確かに約束をした事だけははっきりと覚えている。もう1年も前の話だ。

ようやくその約束を実現する事ができたわけです。

そして、師匠のM-Kさんとardbegさんも一緒です。

なんだかんだで皆と一緒に歩くのは久しぶりですから、楽しみにしていました。

Tizu18

2012年12月2日

今日のメンバー  M-Kさん、ardbegさん、レガーさん、shiro

そういえばこの4人。去年の夏には小川谷から同角尾根の周辺をよじ登ったり、誰も見た事が無いようなキレットを発見したり、ヒヤヒヤでキレット渡りをしたりと、ずいぶんおバカな事をやった4人組です。

Pc020053

8時10分 西丹沢県民の森駐車場から出発。
このところ帰りの東名渋滞に嫌気がさしていて、西丹沢からすっかり足が遠のいていたので・・・西丹沢に来るのも久しぶりな感じでなんだか新鮮な気分。

Pc020055


まずは仲ノ沢経路で欅平を目指します。この仲ノ沢経路を歩くのも久しぶり。1年以上来ていない気がする。
去年はだいぶ整備の手が入って(たぶん山仕事の)、だいぶ歩きやすくなったと思ったこの経路ですが、またあちこちで崩れ始めてます。
人があまり歩かないトラバース経路の宿命ですね。
『山と高原地図』では一応登山道扱い(赤破線)になっていますが、ステップが完全に無くなって危険な場所もありますので、決して気楽に歩けるルートではありません。

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欅平で小川谷の堰堤の下を渡渉して、東沢に入ります。

Pc020059

この東沢もかつては綺麗な清流の沢だったんですがねぇ。
一昨年、去年の台風で倒木とゴロゴロ石のヤブ沢になってしまいました。
でも、自然の力は偉大ですから。また少しずつ清流に戻っていくのだと思います。

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東沢で一番の見所、5mの滝とこの下のナメ滝。
右岸に巻道(たぶん、昔ここが登山道だった頃の名残)もあるのですが、あえてナメ滝を登り、5m滝の横をよじ登ります。

さて。
この滝を越えて少し進むと、左手から大ヒデノ沢が出合います。この大ヒデノ沢の右岸尾根が今日の目的の尾根。

Pc020068

取り付きやすそうな場所を探りながら歩きますが、どこも急斜面。
「取り付くならここかな」と思った斜面も45度超ですから、当然四つん這いで這い上がります。
20mほど頑張ってなんとか尾根の背に乗った所で、振り返って1枚。
う~ん・・・。写真からじゃ緊張感ある急斜面っぷりは伝わらないか・・・。

Pc020069_3

5~60m登った所で振り返ると、向こう側の尾根に、びっくりするようなV字のコル。

おお~っ!あれは女郎小屋乗越だ。
そうだ・・・思い出した。
去年、レガーさんと東沢から女郎小屋乗越に這い上がった時に(これも相当おバカな行為だけどね)、「この恐ろしいキレットを真横から見てみたいね」「今度、向かい側のあの尾根に登ってみようか」なんて話をしていたんだ。

真横から見ると、こんな深いV字型だったんだ。
じっさい歩いても恐ろしいキレットだけれど、横から見てもやっぱり恐ろしげだ。
こんなとこをよく歩くよね。

Pc020073_2

標高1100mを超え、小川谷と東沢の出合からの尾根と合流すると、穏やかなブナの美尾根。
こういう尾根を歩くのは本当に気持ちが良い。
このまま同角ノ頭までのんびり歩きだ・・・と思いきや・・・。

Pc020076

やっぱり有った。ザレザレのキレット。
同角へ向かう尾根には必ずと言っていいほどキレットが有る。
通過してみりゃ「まあ、ヤバイってほどでもないか」となるが、最初の一歩を踏み出す時はやっぱりビビる。ザレに足を滑らせたら、谷底へまっしぐらだからね。

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小キレットを通過したら、すぐに同角尾根に合流。
ここから山頂までは岩とブナの庭園。
何度来ても気持ちの良い尾根だ。

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12時15分 標高1491m。同角ノ頭に到着です。

さて、下山ルートはどうする?
M-K師匠は、石棚山から未知尾根を下降したかったようですが、日没時間を考えて最短距離の長ザレ沢右岸尾根を下降することにします。
レガーさんは、この尾根を歩いた事があるようですが、他の3人には未知尾根です。

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登山道を少しだけ北へ辿ると長ザレ沢右岸尾根の下降点です。
そこは、こんな穏やかな尾根。

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と思ったら、恐ろしい急斜面が始まった。

レガーさんが一度歩いているから安心して歩けるけど、単独だったら「こんなとこ降りて、この先大丈夫かい。」と不安になるような急尾根。

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この後も緩斜面と急斜面を繰り返しながら、高度を下げてゆきます。

でも、ここも自然林のなかなかいい尾根だった。
踏み跡、マーキングも一切無し。

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下降開始から1時間ほどで小川谷に降り立ちました。

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紅葉を楽しむのも、今年はこれで最後でしょうかねぇ。
仲ノ沢経路をテクテクと帰ります。
この後、雪が舞い始め、「こりゃいい趣だ」とはしゃぎながら。

今日も素敵なV尾根を2本ゲットできました。

M-Kさん、ardbegさん、レガーさん、どうもありがとう♪

 

前回の記事で“『今日の花』も今シーズンは終わり”と書きましたが・・・

Pc020087

ツルキンバイが咲いているのを見つけました。
それも標高1450m地点でだぜ! 3株も咲いていた。
丹沢では晩春から初夏にかけて咲く花。
狂い咲きなんだろうけどビックリだ。
この日の同角は顔がピリピリするぐらいの寒さ。気温も0度近くまで下がっていたと思う。

こんな事もあるんだねぇ・・・。

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