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2012/11/21

大山三峰から唐沢~初めての三峰縦走~

紅葉シーズンまっただ中。
西丹沢へ行くと、帰りの渋滞がうっとおしいしなぁ。
ヤマビルが消えた今、三峰周辺でも歩くか・・・。
なんて考えていたら、三峰の登山道をまともに歩いた事がない事に気が付いた。

沢や支尾根から三峰の稜線に上がったり、反対側に下りたりなんて事は何回もやっているが、稜線の縦走登山道をまともに歩いた事がなかった。

三峰の登山口に警告看板みたいなのが立っているでしょう。
正確な文面は忘れましたが、上級者だか経験者だかしか登っちゃいけませんよ的なやつ。
そして最後に(これが強烈なインパクトで記憶に残っているのだが)『引き返す勇気も必要です』と書いてある。

山歩きをはじめたばっかりの頃この立看板を見て、「三峰って恐ろしい所なんだなぁ」と思った。
そのせいなのか・・・今まで三峰縦走をする事も無く・・・。

“上級者”なんて身分ではございませんが、少しは経験も積んできたし・・・
そろそろ行っても良いでしょう?

というわけで行ってきました。大山三峰。
登山道歩きだけじゃつまらないので、帰りは唐沢を遡行しようって趣向でして。

今回も結構な距離を歩いてきました。

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2012年11月18日

7時5分 日向キャンプ場の駐車場に車を停めて歩き出す。
キャンプ場の上で、オレンジ服の一団に遭遇。
どこで猟をするのか聞いてみると、今日は大山沢の右岸の斜面に入るらしい。とりあえずオイラの進路とは関係がなさそうなので、笑顔で挨拶をして別れる。

今年もまた、ハンター達が山へ入る季節になったんだねぇ。
オイラ達ヤブ山愛好家は、1年中なにかしらに怯えながら歩いているんだ。
春秋の熊、夏のヤマビル、スズメバチ。そして冬はハンターだ。

それはともかく

キャンプ場の上から屏風尾根に取りつく。

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わかっちゃいたが、キツイ尾根だ。
取り付きから稜線まで550mの標高差。ず~っと急斜面の連続だ。
この屏風尾根、日向から稜線までの最短ルートである事は間違い無いが、とにかくキツイ。体力十分の朝一だから平気で登るけど。

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8時30分 尾根に取りついてから1時間15分でP989に上がった。

この後は三峰に向かって稜線歩き。
これは気持ちが良い。
適度なアップダウンを快調に歩く。

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登山道歩きだから、何にも考えないで気持ちよくとばす。
P893を越えて、唐沢峠を越えて。
この唐沢峠から先、しばらくの区間は未踏ルートだ。
そして唐沢峠の次のピークでまたやっちまった・・・。

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何も考えず、ピークで道なりに直角に折れる。道標に従って。

この後登山道は下る一方。
だいぶ下った所で「あれ?おかしい・・・」と気付く。
さすがに登山道歩きたって、事前に地図は読んで頭に入れてるからね。
唐沢峠から山頂までは、こんなに下る場面は無かったはずだ。
ここで初めて地図を取り出す。そしてコンパスを当ててみる。
あ~ぁ。不動尻に向かって下りちゃってる。
またポカした・・・。情けねぇ。
『ピーク毎に地図と方向確認』はバリ歩きの基本だぜ。(今日はバリ歩きじゃないけど)
後からロガーの軌跡を見たら、80mも下ってた。
クッソ!
体力の無駄遣い。

登り返して道標の裏から北へ向かう。

その後はトラブルも無く、10時に三峰山頂に到着。
山頂では団体さんが休憩中だったので、そのままスルー。

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この稜線、確かに険しい。こんなヤセ尾根が続く稜線も珍しい。登山口に警告看板が立っているのもうなずける。
でも、岩場にはピカピカの鎖が設置してあるし、キレットには木桟橋がかかってる。
もし、鎖も桟橋も無かったら、かなりスリリングな上級者向けの尾根歩きになるんだろうな。なんて事を思いながら歩く。

そして、物見峠に11時ジャスト到着。
P989から2時間半。途中のコースアウトで15分のロスを差し引けば、まあまあのペースかな・・・。

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物見峠から唐沢林道へ下りる。

ちょうど見頃の紅葉を楽しみながら林道テクテク。

11時30分。小唐沢橋へ到着。橋の両脇に車が数台停まっている。
やな予感・・・。

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小唐沢橋の脇から唐沢に入り、堰堤を巻いて河原へ下りると、オレンジ服が座っていた。

やっぱりね。

どこで猟をしているのか聞くために、近づいていくと、向こうもオイラに気が付いて、露骨にイヤな顔をする。

奴らの気持ちもわかるさ。役場だか組合だかに金払って、許可をもらって、人が来ない山域で猟をしているのだから。登山道でもなく、人が入ってくるはずもない場所を、わざわざ歩きにくるオイラのようなバカ者が邪魔でしょうがないんだろう。こっちは入山料を払ってるわけでもないしね。

どうやら今日は小唐沢の両岸で猟をしているらしい。本流ではやっていないという事なので、先へ進ませてもらう。

それにしても・・・。
さっき、三峰の山頂で、小唐沢の右岸尾根を降りようか・・・なんて事もチラと考えたりしたんだ。
危なかった・・・。鉄砲構えた連中の中へ突っ込んで行く所だった。
奴らも、まさか三峰の山頂からヤブをかき分けて人が下りて来るなんて思いもしないだろうからな。

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小唐沢出合を過ぎた所で、12時。ここで、今日初めての休憩。

緑の渓流に光が射す。
ハっとするような美しい光景。
こういう光景を見るたびに、山を歩いていてよかったなと思う。
こういう景色に出会いたくて山をウロウロしてるんだ。

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この唐沢。滝場も無く、ゴルジュも無く、気軽に歩けるっちゃ歩ける。

ただ、水量は結構多いから、靴を濡らさずに歩こうと思えば、それなりに歩くテクニックが必要かも。

もう寒いこの季節。意地でも靴を濡らさないで歩く。

逆に夏なんかは水流をジャブジャブ歩くには楽しい沢かもしれない。
夏はハンターもいないしね。
その代り、ここはヒルの巣窟だけれど・・・。

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大ノ沢出合を過ぎたら、極端に水量が減る。

そういえば、この沢も通しで歩くのは初めてだった。
北尾根からこの沢へ下りてきて、また登り返して・・・なんて事は何回もやっているけど、通しで歩くのは初めて。

そういう意味でも、有意義な沢歩きだった。

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唐沢堰堤から唐沢峠へ上がる。

ああ・・・紅葉が綺麗だね。なんてつぶやきながら、梅ノ木尾根へ。

そしてP778から鍵掛尾根の急斜面を駆け下りて・・・

14時50分。日向キャンプ場へ無事帰還。

今日も楽しい山歩きでした。

 

 

恒例の『今日の花』も、これで最後でしょうかねぇ。来春まで。

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ヤクシソウ
ああ・・・まだ頑張って咲いていたんだね。
と、見つけた時はちょっぴり嬉しかったんだ。

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2012/11/12

バカ尾根チャレンジ2012~ついでに大日沢左岸尾根

登山ってのはスポーツなんだろうか?

そんな疑問を持ったのは、先日ある人とこんなやりとりがあったからだ。
「何かスポーツをやってらっしゃるんでしょう?」
「いいえ。何もしてません。高校卒業依頼、スポーツと名の付く事はいっさいやったことが無いです。」
すると彼は「ええ~、ホントですかぁ?」と訝しげな顔をしたので、「山歩きはけっこうしてますけどね。」と答えた。
彼は「やっぱりしてるんじゃないですかぁ。」と満足気に頷いた。
そこで「山歩きってのはスポーツなんですかね。」と聞くと、「そりゃ、スポーツでしょう。」と言われた。

とるにたらない会話だ。が、“スポーツ”という部分に妙に引っかかってしまった。

オイラがやっているのはスポーツか? だってそんな風に思ったことは一度もない。
もしスポーツであるならば、誰かとの勝負だとか記録への挑戦だとか、そういう数字的なものがつきまとうだろう? なんかしらのルールも必要だ。
そんな固っくるしい事は御免被りたい。
オイラ、ただ野山を自由に歩きまわりたいだけなのさ。丹沢のスミからスミまでこの目で見てやろうと思っているだけさ。

そう、オイラにとって山歩きはゲーム。遊び。ただの遊びだ。

なんて事を考えているうちに、ハッと思い当たる。
一つだけスポーツっぽい遊び方があった。
年に1回不定期で開催されるバカ尾根チャレンジだ。大倉のバス停から塔ノ岳山頂まで、距離7km標高差1200mを何分で登れるかを競う。

オイラが勝手に決めて開催しているチャレンジだから、他には参加者もいないけど。
今年はまだ開催していなかった。

仕事の予定がキャンセルになって突然空いた土曜日。
よっしゃ、今年もやるか! バカ尾根チャレンジ。
Let's sport!

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2012年11月10日

早朝から東名が事故渋滞だってさ。大倉へ到着したのは8時20分だった。ものすごい人でごった返している。テンション下がるゎ・・・。一番バスの到着前の7時には出発するつもりだったんだ。
いや、これは渋滞のせいだけじゃない。寝坊もしているんだからしょうがない。

時計を睨みながら8時35分00秒に大倉のどんぐりハウス前をスタート。
さあ、チャレンジが始まった。去年の記録は2時間19分。今年は記録の更新が目標だ。

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9時7分 見晴茶屋を通過。ここまで32分。ちょっとペースが遅いか。
ここから始まる急斜面の登りでピッチを上げる。
後から考えると、これがまずかったかも。

それにしても人が多い。いつもなら人が多いコースは敬遠するのだが、今日は気にならない。だって今日はスポーツの日だからね。先行者を追い越しながら歩くのもまた楽しい。
なんて調子に乗っていると、後ろから追い抜かれたりもする。速い奴はいるもんだ。なにクソっと、喰らいつくがたいていは置いて行かれる。
後から考えると、こうやってペースを乱しているのもまずかったかも。

そして、色んな人が歩いているのもこのバカ尾根の特徴。重装備に重登山靴で歩いている人から、軽装でスニーカーの人まで。小さな子供からかなりご年配の方まで。(そしてこういうお年寄りが速いんだ・・・びっくりする)

今はバリ専門の連中だって、最初はみんな歩いたはずさ。もちろんオイラも。初めての時は3時間半もかかって、ヒーヒー喘ぎながら登ったものさ。

堀山の家を9時57分通過。ここまで1時間22分。
なんだか体調がおかしい事に気が付く。ピッチが上がらない。ピッチを上げようとすると、身体が拒否する感覚だ。
堀山から始まる本格的な急登で、逆にピッチが下がってくる。
足が上がらない・・・

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花立下の階段で、足が止まってしまった・・・。
階段の途中で立ち止まる。呼吸は荒いものの乱れてはいない。とにかく足が上がらない。

その後は、自分でもなんでこんなに足が動かないのかがわからないままノロノロ登る。
金冷しからの緩斜面ではラストスパートをかけなければならないのに、あいかわらずノロノロだ。

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やっとの思いで塔ノ岳にゴール。11時7分。
記録2時間32分。

かなりのショック。去年の記録から大幅に遅れたどころか、2時間半を切れなかった。
なんだか敗北感に包まれる。

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目の前にはドーンと富士山。
ああ・・・久しぶりだなァ。こんなくっきり富士山を見るのは。
さあ、しばし身体を休めたら気を取り直して先へ進もう。
この後のルート計画も考えてはあるんだ。
三角ノ頭からオバケ沢へ降りて、表尾根北斜面の紅葉を楽しもうって趣向だ。

塔から主脈登山道を北へ向かって歩き出す。

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日高(ヒッタカ)。もうここら辺りの紅葉は終わって、木々は冬枯れだ。
ここから登山道を離れ、三角ノ頭へ続く尾根を下る。
足は相変わらず動きが悪い。

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11時50分。 日高と三角ノ頭の鞍部に到着。ここは草むらになっていて見晴がいいんだ。大好きな場所。ここから表尾根の裏側を眺めるのが好きなのさ。
持ってきたおにぎりを食べ終わって、ザックを枕に寝っ転がる。晩秋の日差しが気持ちいい。

今日はなんだか疲れた。最近では、以前の様に毎週山を歩いているわけではない。1ヶ月以上開いてしまう事も多い。そんな事も影響しているのだろうか。
30分ほど昼寝をしよう。そしてのんびりゆっくりと歩きながら帰ればいいさ。

ところが、山の間隔が開いてるせいでのカンの鈍りが、こんなところにも現れる。

目をつぶりながら、この後の行程を考える。12時半まで昼寝して出発すれば、オバケ沢へは2時前には降りられる。そこから木ノ又大日まで500mの登り返し。のんびりゆっくり歩いても2時間かからない。木ノ又大日4時に出れば、戸沢まで1時間半で5時半か・・・。

ってダメじゃん! 今の季節、5時には真っ暗だ。4時半には戸沢へ降りてなきゃ。
昼寝してる場合じゃない。しかものんびり歩いている場合でもない。

三角ノ頭からオバケ沢の石積堰堤へ続く、南東の尾根を駆け下りる。
この尾根は、かつて『オバケ経路』と呼ばれていた札掛から丹沢山へ続く経路があった尾根だ。もう3~40年前には廃道になっているから経路もすっかり自然回帰してしまっているが、ところどころに経路痕もある。

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13時。 オバケ沢の石積堰堤に降り立つ。

当初は、ここから大日沢出合まで沢を下って、尾根の末端に取りつく予定だったが、時間短縮のために目の前の斜面に取りつく。
けっこうな急斜面だが、なんとか登れない事はなさそう。

手足フル稼働で30m程がんばって、尾根の背に乗る。
後はラクラクの尾根歩きだ。

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まさに紅葉真っ盛り。

こりゃいい尾根だ。ブナの自然林の美尾根だ。

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どうよ。このプロムナードのような尾根。フカフカの落ち葉を踏みしめて歩く。
急斜面も危険地帯もなく、気持ちの良い尾根歩き。
おまけに踏み跡もマーキングも無い。こんな素敵な尾根なのに、歩く人が少ないんだろうね。こいつはアタリだった。

なのに・・・。足が悲鳴を上げ始めた。太ももが攣りはじめた。
情けねぇなぁ・・・。
足が攣るのは慣れているから、直し方も知ってはいるけど。途中3回も座り込んで攣りを直す。
相変わらず足の回転は遅い。

 

3時半。木ノ又大日の山小屋の前に飛び出す。
小屋でカップヌードルを頼み、15分休憩した後、ホソノノ尾根(木ノ又新道)、書策新道を急ぎ足で駆け下りる。

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書策新道の崩壊地点には、新たに丸太が渡してあった。大雨が降れば、丸太ごと崩れてしまいそうな感じではあったが・・・。
一般には通行止めのこのルートだが、こうやって補修をしている人がいるんだろうね。この手前のザレ斜面にもステップが切ってあって、ずっと歩きやすくなっていた。

そして4時には戸沢出合に到着。
あとは林道をテクテク歩くだけ。暗くなってもOKだ。と、一安心。

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大倉のバス停に戻ってきたのは17時10分。暗くなるのとほぼ同時でした。
バス待ちの行列は、どんぐりハウスを超えて車道にまで続いていたよ。
みんな、暗くなるまで歩いているんだねぇ・・・。

 

さてさて。
今回のバカ尾根チャレンジ。
「オイラ、けっこう健脚だぜ」などと言ってる割には、たいした事ねぇじゃん。という事が露見してしまう結果で終わりました。

いやいや、体調悪かったんだって・・・マジで。

このままじゃ終われない。
ちょっと鍛えなおして、この冬の間に再チャレンジするぜ!

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