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2012/11/12

バカ尾根チャレンジ2012~ついでに大日沢左岸尾根

登山ってのはスポーツなんだろうか?

そんな疑問を持ったのは、先日ある人とこんなやりとりがあったからだ。
「何かスポーツをやってらっしゃるんでしょう?」
「いいえ。何もしてません。高校卒業依頼、スポーツと名の付く事はいっさいやったことが無いです。」
すると彼は「ええ~、ホントですかぁ?」と訝しげな顔をしたので、「山歩きはけっこうしてますけどね。」と答えた。
彼は「やっぱりしてるんじゃないですかぁ。」と満足気に頷いた。
そこで「山歩きってのはスポーツなんですかね。」と聞くと、「そりゃ、スポーツでしょう。」と言われた。

とるにたらない会話だ。が、“スポーツ”という部分に妙に引っかかってしまった。

オイラがやっているのはスポーツか? だってそんな風に思ったことは一度もない。
もしスポーツであるならば、誰かとの勝負だとか記録への挑戦だとか、そういう数字的なものがつきまとうだろう? なんかしらのルールも必要だ。
そんな固っくるしい事は御免被りたい。
オイラ、ただ野山を自由に歩きまわりたいだけなのさ。丹沢のスミからスミまでこの目で見てやろうと思っているだけさ。

そう、オイラにとって山歩きはゲーム。遊び。ただの遊びだ。

なんて事を考えているうちに、ハッと思い当たる。
一つだけスポーツっぽい遊び方があった。
年に1回不定期で開催されるバカ尾根チャレンジだ。大倉のバス停から塔ノ岳山頂まで、距離7km標高差1200mを何分で登れるかを競う。

オイラが勝手に決めて開催しているチャレンジだから、他には参加者もいないけど。
今年はまだ開催していなかった。

仕事の予定がキャンセルになって突然空いた土曜日。
よっしゃ、今年もやるか! バカ尾根チャレンジ。
Let's sport!

Tizu18

2012年11月10日

早朝から東名が事故渋滞だってさ。大倉へ到着したのは8時20分だった。ものすごい人でごった返している。テンション下がるゎ・・・。一番バスの到着前の7時には出発するつもりだったんだ。
いや、これは渋滞のせいだけじゃない。寝坊もしているんだからしょうがない。

時計を睨みながら8時35分00秒に大倉のどんぐりハウス前をスタート。
さあ、チャレンジが始まった。去年の記録は2時間19分。今年は記録の更新が目標だ。

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9時7分 見晴茶屋を通過。ここまで32分。ちょっとペースが遅いか。
ここから始まる急斜面の登りでピッチを上げる。
後から考えると、これがまずかったかも。

それにしても人が多い。いつもなら人が多いコースは敬遠するのだが、今日は気にならない。だって今日はスポーツの日だからね。先行者を追い越しながら歩くのもまた楽しい。
なんて調子に乗っていると、後ろから追い抜かれたりもする。速い奴はいるもんだ。なにクソっと、喰らいつくがたいていは置いて行かれる。
後から考えると、こうやってペースを乱しているのもまずかったかも。

そして、色んな人が歩いているのもこのバカ尾根の特徴。重装備に重登山靴で歩いている人から、軽装でスニーカーの人まで。小さな子供からかなりご年配の方まで。(そしてこういうお年寄りが速いんだ・・・びっくりする)

今はバリ専門の連中だって、最初はみんな歩いたはずさ。もちろんオイラも。初めての時は3時間半もかかって、ヒーヒー喘ぎながら登ったものさ。

堀山の家を9時57分通過。ここまで1時間22分。
なんだか体調がおかしい事に気が付く。ピッチが上がらない。ピッチを上げようとすると、身体が拒否する感覚だ。
堀山から始まる本格的な急登で、逆にピッチが下がってくる。
足が上がらない・・・

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花立下の階段で、足が止まってしまった・・・。
階段の途中で立ち止まる。呼吸は荒いものの乱れてはいない。とにかく足が上がらない。

その後は、自分でもなんでこんなに足が動かないのかがわからないままノロノロ登る。
金冷しからの緩斜面ではラストスパートをかけなければならないのに、あいかわらずノロノロだ。

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やっとの思いで塔ノ岳にゴール。11時7分。
記録2時間32分。

かなりのショック。去年の記録から大幅に遅れたどころか、2時間半を切れなかった。
なんだか敗北感に包まれる。

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目の前にはドーンと富士山。
ああ・・・久しぶりだなァ。こんなくっきり富士山を見るのは。
さあ、しばし身体を休めたら気を取り直して先へ進もう。
この後のルート計画も考えてはあるんだ。
三角ノ頭からオバケ沢へ降りて、表尾根北斜面の紅葉を楽しもうって趣向だ。

塔から主脈登山道を北へ向かって歩き出す。

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日高(ヒッタカ)。もうここら辺りの紅葉は終わって、木々は冬枯れだ。
ここから登山道を離れ、三角ノ頭へ続く尾根を下る。
足は相変わらず動きが悪い。

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11時50分。 日高と三角ノ頭の鞍部に到着。ここは草むらになっていて見晴がいいんだ。大好きな場所。ここから表尾根の裏側を眺めるのが好きなのさ。
持ってきたおにぎりを食べ終わって、ザックを枕に寝っ転がる。晩秋の日差しが気持ちいい。

今日はなんだか疲れた。最近では、以前の様に毎週山を歩いているわけではない。1ヶ月以上開いてしまう事も多い。そんな事も影響しているのだろうか。
30分ほど昼寝をしよう。そしてのんびりゆっくりと歩きながら帰ればいいさ。

ところが、山の間隔が開いてるせいでのカンの鈍りが、こんなところにも現れる。

目をつぶりながら、この後の行程を考える。12時半まで昼寝して出発すれば、オバケ沢へは2時前には降りられる。そこから木ノ又大日まで500mの登り返し。のんびりゆっくり歩いても2時間かからない。木ノ又大日4時に出れば、戸沢まで1時間半で5時半か・・・。

ってダメじゃん! 今の季節、5時には真っ暗だ。4時半には戸沢へ降りてなきゃ。
昼寝してる場合じゃない。しかものんびり歩いている場合でもない。

三角ノ頭からオバケ沢の石積堰堤へ続く、南東の尾根を駆け下りる。
この尾根は、かつて『オバケ経路』と呼ばれていた札掛から丹沢山へ続く経路があった尾根だ。もう3~40年前には廃道になっているから経路もすっかり自然回帰してしまっているが、ところどころに経路痕もある。

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13時。 オバケ沢の石積堰堤に降り立つ。

当初は、ここから大日沢出合まで沢を下って、尾根の末端に取りつく予定だったが、時間短縮のために目の前の斜面に取りつく。
けっこうな急斜面だが、なんとか登れない事はなさそう。

手足フル稼働で30m程がんばって、尾根の背に乗る。
後はラクラクの尾根歩きだ。

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まさに紅葉真っ盛り。

こりゃいい尾根だ。ブナの自然林の美尾根だ。

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どうよ。このプロムナードのような尾根。フカフカの落ち葉を踏みしめて歩く。
急斜面も危険地帯もなく、気持ちの良い尾根歩き。
おまけに踏み跡もマーキングも無い。こんな素敵な尾根なのに、歩く人が少ないんだろうね。こいつはアタリだった。

なのに・・・。足が悲鳴を上げ始めた。太ももが攣りはじめた。
情けねぇなぁ・・・。
足が攣るのは慣れているから、直し方も知ってはいるけど。途中3回も座り込んで攣りを直す。
相変わらず足の回転は遅い。

 

3時半。木ノ又大日の山小屋の前に飛び出す。
小屋でカップヌードルを頼み、15分休憩した後、ホソノノ尾根(木ノ又新道)、書策新道を急ぎ足で駆け下りる。

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書策新道の崩壊地点には、新たに丸太が渡してあった。大雨が降れば、丸太ごと崩れてしまいそうな感じではあったが・・・。
一般には通行止めのこのルートだが、こうやって補修をしている人がいるんだろうね。この手前のザレ斜面にもステップが切ってあって、ずっと歩きやすくなっていた。

そして4時には戸沢出合に到着。
あとは林道をテクテク歩くだけ。暗くなってもOKだ。と、一安心。

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大倉のバス停に戻ってきたのは17時10分。暗くなるのとほぼ同時でした。
バス待ちの行列は、どんぐりハウスを超えて車道にまで続いていたよ。
みんな、暗くなるまで歩いているんだねぇ・・・。

 

さてさて。
今回のバカ尾根チャレンジ。
「オイラ、けっこう健脚だぜ」などと言ってる割には、たいした事ねぇじゃん。という事が露見してしまう結果で終わりました。

いやいや、体調悪かったんだって・・・マジで。

このままじゃ終われない。
ちょっと鍛えなおして、この冬の間に再チャレンジするぜ!

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コメント

おいおい、shiroさん

調子が悪くて、この記録。
自分にはマネが出来ません。
暗くなるギリギリに大倉へ戻ってくるとは、健脚そのものです。
謙遜するところが奥ゆかしい。

今回の記録は、山歩きを少しサボっていたからでしょうね。

投稿: yamajinn | 2012/11/13 18:25

yamajinnさん、こんばんは。
 
山を登るスピードが、決して山歩きのスキルとイコールではありません。ましてバカ尾根のような整備された道は、山歩きの技術がなくても歩けてしまいますし。
yamajinnさん達の足運びの技術にはかないませんけど、これは僕なりの一つの遊びです。
でも、自分的には2時間半を最低基準に引いているので、それを超えてしまったのはかなりショックです。
ちょっと山を歩きこんでから、リベンジ挑戦をするつもりです。

投稿: shiro | 2012/11/13 22:21

shiroさん
このところコラボ出来ず残念です。これからは冬場になりますがまた北丹の渋いところへも行きますので、よろしくお願いいたします。 大倉尾根=バカ尾根。私は自分と同じ尾根なので最高に嫌いです。(バス停から歩いたら4時間がかりでしょうね。きっと) 日高~寿岳~オバケ径路~木ノ又大日北東尾根~木ノ又大日~ホソノノ尾根・・。いいルートですね~! 寿岳の方から木ノ又へ向かうのにショートカットしないで遠回りに下って(長かったろうに)又、長い尾根の登り返し・・。お見事です。オバケ沢上流域、踏破の破線路がいいですね~。まだ未踏もありますからまたご一緒して下さいね・・。

投稿: M-K | 2012/11/17 12:07

M-Kさん、こんばんは
このところのM-Kさんの東丹沢パトロールの記事を、指をくわえて見ています。wink
北丹はほとんど歩いていないんです。渋い所は大歓迎ですから、ぜひお誘いください!
“バカ”は私もそうなので、バカ尾根は親近感があって大好きです。なんと言っても丹沢歩きの原点ですから。
タイトルは『大日沢左岸尾根』としてしまいましたが、『木ノ又大日北東尾根』という通称なのですね。知りませんでした・・・coldsweats01
M-Kさんはもちろんご存知の尾根でしょうが、とても雰囲気の良い美尾根でした。
オバケ沢の源頭域もだいぶ歩き回りましたが、まだまだ未踏の枝沢、枝尾根がいっぱいあります。
ぜひ、ご一緒してください。
オバケ沢源頭域は、行きやすいわりには深山幽谷の雰囲気があって、大好きです。
詰上りが、人がワンサカしている表尾根か塔であることが難点ですが・・・。

投稿: shiro | 2012/11/17 21:18

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