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2012/10/21

秋の花ハイク~箱根~

2012年10月20日

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今日はロマンスカーに乗って箱根へやってまいりました。
朝9時。箱根湯本の駅に降り立って歩き出す。
箱根の山を歩くのは本当に久しぶりなんです。
ここ数年は、丹沢のバリエーション歩きにはまってしまって、箱根とはすっかりご無沙汰でしたが、野草の豊富さで言ったら丹沢の数十倍ですからね。
今日は地図読みやルートファインディングに神経をすり減らすこと無く、ただただ野草を楽しみながら歩くつもりです。

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湯坂路という尾根道に入ります。ここは鎌倉時代の箱根越えの古道なんだって。前半は古い石畳がところどころ出てきたりします。

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湯坂山を過ぎると野草天国。今はちょうどススキが径に覆いかぶさって良い感じ!
昔は、四季折々の野草を見に、よくここを歩いたもんだっけ。
箱根の中でも、ここらは人も少なくとてもお気に入りの山域です。

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11時 浅間山に到着です。
ここから鷹巣山、芦ノ湖方面へ行っても良い雰囲気の散歩道なのですが、今日は宮の下の方へ降ります。

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おお!これはナメコじゃないの?
どう見てもナメコだよなあ・・・と思いながらも、怖くて手が出せず。

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11時45分。宮ノ下へ降りてきました。
ここから宮城野まで30分の車道歩きです。

普段は車道歩きだって苦にしないオイラですが、一旦山を降りて再び登る合間の車道歩きは結構辛いものがある。この日初めて解った・・・。

宮城野の別荘地の脇から再び山道へ入り、エッチラエッチラと登ります。
ここは下りで歩いたことがあるけど、登りは初めて。
けっこう、キツイ道だワ・・・。10月も後半だというのに、汗をダラダラ流して稜線に上がる。宮城野から1時間かかった。

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稜線に出たら、やはりここも野草天国。
ここから金時山までの稜線は、本当に野草の宝庫。大好きな尾根だ。

大好きではあるけれど・・・とにかく人が多い。シーズンではあるけれど。
いったい何組のパーティーとすれ違った事だろう。「コンニチハ」の挨拶もいい加減うんざりしてくる。
ってこういう事言っちゃいけないよね。山での挨拶は大事だよ。
・・・よくわかんないけど・・・。

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明神ヶ岳が見えてきた。

箱根の山は稜線に樹木が生えていないから(これはもしかしたら人工的に切り払ったのかもしれないけど)、明るくて開放的。そして鹿がいないから、野草が多いんだ。

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1時50分。明神ヶ岳に到着。今日は富士山は霞んで見えないけれど、湘南の海が気持ちよく見える。

自分的な予定よりもだいぶ押してしまっているので、15分だけ休んで出発。
最乗寺へ向かう登山道を下山ルートにします。

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登り返しのない登山道を、ひたすら降ります。

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15時30分。最乗寺へ降りてきました。
あとはバスと大雄山線で小田原へ。またロマンスカーに乗って帰ろう・・っと。

時間にして6時間半。って言うと、お気軽ショートコースに聞こえるけど、けっこうなロングコースだったよ。

今日もタップリとヘバりました。

で・・・花。

そう・・・今日は花が目的のハイキングですから。

そりゃもう、お腹いっぱいなくらい、野草を堪能してきました。

本当にたくさんの花を見つけました。

それでは、その一部だけですが・・・

あまりにも多いのでパパッとね。

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ヤマハッカ

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マルバフジバカマ

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ノブキ

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ガンクビソウ

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ヤマゼリ

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ヤマトウバナ

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モミジガサ

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キバナアキギリ

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アキカラマツ

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マツムシソウ

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そしてこれこれ。サラシナショウマ

大好きな花。今日はこの花を見るために箱根まで来たんだ。

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ヤマラッキョウも、こんなに真ん丸なのは少し珍しい。

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なんとオミナエシ。これは嬉しかった。

野生のオミナエシは本当に珍しくなった。里で出会うオミナエシは、たいていが誰かが植えた物だもの。

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そして今日一のめっけもん。
ウメバチソウを見つけたよ!!

もう何年も前に矢倉岳で見つけた以来だ。

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2012/10/17

原小屋沢~又兵衛沢から蛭ヶ岳

2012年10月14日

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朝7時15分 早戸川林道の魚止橋に車を停め歩き出す。

蛭ヶ岳へ登ろうと思った。とにかく丹沢で一番高い所へ。

この2週間。いろんな事があった。最大の出来事は、友が死んだことだ。
23年来の仕事仲間でもあり、友人でもあった。まだ駆け出しの若造だった頃、同じ親方の下で修行をしていた仲間だ。3つ年下の彼は、まだ50にも届かない若さだった。若すぎるよ・・・。

2年前からガンと闘っていた。でも、経過は順調だと聞いていたんだ。病院の外出許可が出るたびに、顔を出しに来てくれていた。この春には「秋には退院できそうだ」と言っていたんだ。2年前と比べてとても顔色も良かった。退院した後の仕事の心配をしていた彼。「しばらくshiroのとこで働かせてくれないか」と言われ「もちろん歓迎するよ」と言っていたんだ。同情や義侠心からではない。ある部分では僕よりも良い腕を持っていたのだから、本心で楽しみにしていた。彼と共に働くことを。
10日ほど前に彼の奥さんから「あと数日かもしれない」という連絡をもらうまでは・・・。

病院へ訪れた時には、もう彼の意識は朦朧としていた。でも、僕の呼びかけに、かすかに手を上げてくれた。涙が溢れた・・・。

彼の故郷の長野での葬儀も終わり、弔辞の大役も何とかこなし・・・。
この呆然とした気持ちの整理をつけるために、とにかく思いっきり歩こうと思った。
何かあると蛭ヶ岳を目指す・・・。いつからか、そんな事が僕の中の決まりになっているんだ。

早戸川沿いの経路を歩き、雷平から原小屋沢に入る。

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8時25分 雷滝に到着。 大好きな滝だ。今日は水量も多くて迫力もある。
丹沢で一番好きな滝と言ってもいいかもしれない。好きな理由をダラダラ書くのも野暮だから書かないけど、とにかく大好きな滝なんだ。

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9時15分 バケモノ滝に到着。 前回は右岸から巻いたけれど、左岸からも巻けると聞いていたので、今日は左岸を登ってみる。が・・・巻き上がった後、沢へ降りるのがちょっとヤバそう。ロープは持っているけれど、今日は絶対に怪我をしたくない。安全第一。一旦滝壺に降りて、右岸から巻直す。

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次々と現れる滝を巻き上がって行く。滝の姿を、渓相を、楽しみながら。
沢に限らずバリエーションルートは2回来ないと楽しめない。僕に限った事かもしれないが、そう思う。初見のバリルートは地図読みとRFとで気持ちがイッパイイッパイになってしまうから。それはそれで楽しいのだけれど、景色を堪能できるのは、余裕を持って歩ける2回目からだ。
前回この沢に来た時はAYさんが一緒だったから、それほどRFに神経をすり減らしたわけでもないが、それでも今日は前回以上に景色を楽しみながら歩いた。

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10時5分 ガータゴヤの滝。 8月に来た時よりも、だいぶ水量が多い。
前回は正直なとこ、「噂で聞いていたよりも、ちょっとショボいな」と思っていた。
が、今日の姿は大迫力だ。いい滝だねぇ・・・噂どおりだ。

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10時20分 又兵衛沢出合に到着。右岸の涸れ沢が又兵衛沢だ。前回AYさんに教えてもらったから間違い無い。
今日はこの又兵衛沢を詰めて蛭ヶ岳に登ろうと思う。ここからは未知のルートだけれど、地形図を読む限り険しそうなルートではない。

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苔むす岩がゴロゴロと転がる涸れ沢をひたすら上る。出合直後に5mほどの涸れ滝があった以外は滝場もなく、急傾斜もなく、ただただ緩いゴーロを歩く。
標高1450m付近で右手10mほど上に稜線の登山道が見えたので這い上がった。
ヤブ漕ぎももがきもなく、あっさりと登山道に上がる。

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11時40分 蛭ヶ岳山頂に到着。
登山道に出てからの200mの階段登りがとてもきつかった。いつもはなんてこと無い、むしろ歩きやすいとさえ思っているここの階段登山道。1か月ぶりの山歩きの足では、こんなにもキツイのかと思った。
最近、筋力が落ちるスピードが早くなってきている気がする。ひと月山から離れると、ガクガクっと足の筋力が落ちる。思いたくないけど・・・確実に年取ってきてるのかなァ・・・。

ガスガスの蛭ヶ岳山頂はハイカーもまばらで、富士山どころか臼ヶ岳すら見えない。
それでも心は満足感で満たされていた。
気持ちがダウンしている時には、思いっきり身体を使うにかぎる。僕の場合はがむしゃらに山を歩く。するとホラ、不思議なくらい心が晴れてくるから。

20分ほど休憩して、山を降りる。ここはおとなしく、一番楽な市原新道を下山ルートに選ぶ。
気持ち的にはもう満足している。それに1ヶ月以上開いていたのにほとんど休みなしで飛ばしてきた足は、悲鳴を上げ始めていたんだ。山頂直前では、太ももが攣りはじめていたし。

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丹沢で一番高い所では、もう紅葉が始まっていたよ。白ヤシオの樹が鮮やかに色づいていた。

今の職に就いたのと、彼と出会ったのはほぼ同時期だから、もう23年もこの仕事をしているんだ・・・。
まだまだ頑張らなきゃな・・・。あと20年はやらなきゃ。
そんな事を考えながら山を駆け下りました。

山頂から約2時間。午後2時には魚止橋に帰着。
時間的には短めだけれど、体力はえらく使った。ヘトヘトでした。
でも、満足です。

それでは恒例の今日の花

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ヤマトリカブト

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今日のお目当てだった大好きなイワシャジン。
残念ながら原小屋沢では生息数が少ないみたい。やっと見つけた一株。

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リュウノウギクは今が盛り。
野菊の中でもしんがりを務めるこの菊。野草の季節が終わりつつある事を告げる花でもあります。
また山も寂しくなっちゃうねぇ・・・

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センブリも今が花盛り。

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リンドウもまた

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かと思えば、晩夏の花キオンがまだ咲いていました。
葉っぱももう変色してしまっているけれど。

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そしてフジアザミもまだ残っていました。
名残の花だね。今年の9月は全く山歩きができなかったから、この日フジアザミが見れた事が少しだけ嬉しかった。

 

最後に
『余計なお世話』の話を。

市原新道では尾根のど真ん中に、新たな保護柵が設置されていました。資材が積んでありましたから、これからどんどん保護柵が増えていくでしょう。保護柵は踏み跡を分断するように設置されています。ここは登山道ではないのだから、お構いなしなのでしょう。
柵を回り込めばいいだけの話ですから別に困ることもありませんが、正しい尾根筋を見失わないようにご注意を。
こんな事はバリ慣れしている方々には釈迦に説法でしょうけど、踏み跡やマーキングだけを追いかけている人はお気をつけて。特にP1352を過ぎて進路を東に変えなきゃいけない所は要注意かも。

それから、早戸川。伝道から雷平までの間にあった木橋は、全て流されたままです。ちょうど今は、一番水量が多い季節ですから、渡渉に苦労するかもしれません。
この日も、橋が流されていたと引き返してきた人達2組、靴を脱いでの渡渉に苦労していたパーティが2組いました。
1本目の木橋があった地点は、ひざ上の深さです。流れが速いから要注意です。
少しだけ上流に登るとくるぶしくらいの深さで渡渉できる地点がありましたので、僕はそこを渡りました。でも、その地点まで、大岩をヘツる場所があるので、沢靴でないと難しいかも。

以上、おせっかい情報でした。

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