« 太礼沢 | トップページ | 丹沢一回お休み »

2012/09/02

不動沢から丸渕へ

なんと!
あの丸渕が復活したという。
渕を埋め尽くしていた土砂が、綺麗に洗い流されているそうな。

丸渕に愛着を持ち続けていた我が師匠M-Kさんの喜びようが、目に浮かぶようだ。

そして、そのM-Kさんから『8月26日に丸渕集合』のアナウンスがあった。
丸渕再生委員の末席に名前を連ねる自分としては、なんとか行きたい。
思い起こせば、M-Kさん、AYさん、ミックスナッツさんと初めてお会いしたのも丸渕でだった。
自分は土砂で埋もれた丸渕しか知らないので、その“綺麗な渕”という姿も見てみたい。

というわけでして・・・

Tizu18

2012年8月26日

前日になってようやく仕事の都合が付けられて、山へ行ける事になった。のはいいけれど、連日の疲れからか早起きができなかった。
宮ヶ瀬行きの1番バスには間に合わず、煤ヶ谷のバス停に降りたのは8時半近くだった。
不動沢を遡行して、三峰の稜線を越えて丸渕へ向かうというM-Kさんのルートを聞いていたので、その後を追うつもりだ。

12826_003
8:45 谷太郎林道から不動沢へ入る。あらかじめ聞いていたM-Kさんの予定では8時頃不動沢へ入っているはずだから、おおよそ45分差くらいか。
飛ばせばなんとか、沢の途中で追いつけるかも。

一つ目の大堰堤を越えてから沢の中を歩く。
水流の少ないゴロゴロの沢床を歩きながら山小屋の下を通過。
左岸側に旧仕事道が有った事を思い出して、そっちを歩く方が早いかな・・・と思って左岸に上がる。

12826_005

考え事をしながらボーっと歩いていたら、いつの間にか不動ノ滝の巻き道に入っていた。気が付いたら滝の落ち口だ。
クソっ! 何やってんだか。この沢一番の滝を眺めずに巻いちまった。
が。また滝下に降りて・・・なんてのもメンドクサイし。
しかたなく、落ち口の不動様にお参りをして先を急ぐ。

12826_013

実はこの不動沢。不動ノ滝から上流部へ足を踏み入れるのは初めてだ。
不動ノ滝の下流部は、ゴロゴロ石が転がるだけのヤブ沢だが、滝の上流部もやっぱりそんな感じだ。これと言った見所も無く、石積堰堤を一つ二つ越えて歩く。

12826_017

でもね。どんな沢にだって“良いところ”はあるものさ。ほんのちょっとだけどナメ床があったりもする。

12826_020

そして滝。15mくらいか。スラブ状の滝だ。広い岩幅一杯に広がるように水が流れ落ちている。
それなりに見応えはある。(写真がひどくて伝わらないだろうけど)

左岸のルンゼを登って落ち口10m上くらいから落ち口に向かってトラバースする。

12826_028

沢に戻ると、またすぐに滝が出現。今度は10mくらいか。ゴツゴツとした岩壁を流れ落ちている。
水流が少ないので、ただの岩壁に見えるだろうけど。

右手の岩壁を這い上がる。

12826_030

二つの滝を越えた上は、水流こそ乏しくなってきたものの、ゴルジュ状の荒々しい姿になってきた。
ただのヤブ沢だと思っていたけれど、それなりのテンションを持った沢だ。
そりゃあね。三峰に突き上げる沢だもの。ぬるい沢であるはずがない。

ゴルジュの中で岩棚を這い上がったりする時。不安感が全く無いといったらウソになる。「この先で行き詰ったら、ここを降りて戻れるか?」
でも、今日は安心。だって、先程から点々と付いている足跡を追いかけているんだもの。足跡はステルスの跡、フェルトの跡、ハイパーVの跡。M-Kさん達のパーティに違いない。この先にM-K隊がいることは確実だ。

自分は今日はハイパーVを履いてきた。水陸両用のメリットはあるけれど、水流の中でのグリップ力はやはり沢靴にかなわない。最近、ステルスの驚異のグリップ力に馴れてしまった身としては、なんとも心もとない。さきほどの滝を這い上がる時も、滑りそうで少し怖かったんだ。

ハイパーVでどこでも歩いてしまうkazさんやイガイガさん達には、ホント敬服する。

12826_031

10:10 チムニーを這い上がっているM-K隊にようやく追いつく。

kazさんとMASAHIKOさんがフリーでチムニーを這い上がっているところだった。
そしてMASAHIKOさんが上からロープを下ろしてくれた。

いやァ~。ラッキーだった。ここで追いついてヨカッタァ。
もし単独だったら、とてもこのチムニーを登ろうなんて思わないもの。

12826_035

這い上がった所で、改めて皆に挨拶。
M-Kさんをはじめ、kazさん、山猫さん、T.Iさん、MASAHIKOさんだった。

上半身裸でザックを背負っているのは、堰堤博士のT.Iさん。
ウ~ン。ワイルドだぜェ。

12826_042

P616西のコルへ詰上げて、惣久尾根を登り、三峰の稜線に飛び出す。
11:30

不動沢を休憩無しですっ飛ばしてきたせいか、ヘトヘトです。いつも以上に疲労感が激しい。8月末とは思えないほどの猛烈な残暑のせいもあるかもしれないけれど。

12826_044

三峰の稜線を少し北へ辿り、樋嵐沢を下降します。

12826_049

T.Iさんによると、この沢も堰堤学(そういう学問があるのであれば・・・)的に重要な沢なのだそうだ。道々、石積堰堤の説明などを聞きながら歩くが、正直ようわからん。

それよりも先程から疲労感が強くて・・・。
山を歩いていて「ツライ・・・」と思ったのは久しぶりです。

12826_066

と。ヘトヘトになりながら丸渕に到着。

いやはや・・・。
これが丸渕の真の姿か。
堆積した土砂を押し流すべく、M-Kさん達はあの手この手で努力していたんだ。自分も何回か参加したけど。内心「こりゃ無理だよ」と思っていたね。
だって、少し水深を回復させたところで、大雨が降れば再び土砂で埋め尽くされてしまうのだもの。

それがねェ。自然の治癒力ってやつか。
やっぱり自然の力ってスゴイよね。とても人智が及ぶものじゃない。

などと改めて自然の素晴らしさを感じたのでした。

12826_058

M-K隊の前に丸渕に到着していたのはイガイガさん、AYさん、ゼフィルスさん、シチミさんとナナちゃん。

総勢で10名と1匹。
丸渕を愛して、復活を喜ぶ人間がこれだけ集ってくる。この山の奥地にさ。
これもこれでスゴイことだよ。

12826_054

水深も2mほどになった渕。ドボン大好きのM-Kさんはもちろん泳ぎます。
続いてゼフィルスさん、T.Iさんも。
もちろんナナちゃんもね。

 

というわけで。

皆で丸渕復活を祝って乾杯などをいたしまして。

帰路は何てこと無い良い子のルートで戻ったわけでした。

|

« 太礼沢 | トップページ | 丹沢一回お休み »

コメント

shiroさん
お忙しい中、都合をつけて飛んで来て下さり、本当にありがとうございます。追いつくためにオーバーペースで進んだ後の疲労がどんなものか、少し分かります。弱音を吐かないshiroさんが辛かった・・、と述懐されているんですから本当に辛かったんだと思います。しかし口にも顔にも一切出されなかった! 今でこそ思えばもっと刻んで休みを入れても・・と思っても、既に丸渕ではたっぷりお待ちになっているし・・。M-Kのいつものカメペースでまだ良かったです。
物見沢という身近な山中の小沢にあの大きな深いプール・・。昔、地元の学校の子らが遠足がてらに丸渕へ行き、ドボン大会で遊んだ・・と聞きます。M-Kにはそんな童心がたっぷり残っているので、復活させたい止むに止まれず・・の心だったのです。

投稿: M-K | 2012/09/03 08:48

M-Kさん、こんばんは。
あの日は、ちょっと体調が悪かったようです。
皆さんに追いついて、惣久尾根に詰めて一服した後に、ドッと疲労感に包まれてしまって・・・。(笑)
久しぶりにしんどい山歩きでした。
 
でも、丸渕の清涼な空気の中でゆっくりして、回復しました。
 
子ども達が丸渕で泳いでいた事は、僕も何かで聞いた事があります。
本当に深い渕が復活してよかったですね♪
子どものように泳ぐM-Kさんの姿が、とても心地よかったです。
 
道具達の引き上げも、やらねばなりませんね。道具を背負って歩くのは、おまかせください。

投稿: shiro | 2012/09/03 21:52

shiro師
おつかれのところ御同行ありがとうございました<(_ _)>
林道の海パン姿が諸師に妙に不評で??でしたが、
ナマっちろくてぶよぶよの亀の腹。。これは確かに
無惨です(泣)今後は人目を避けることに致します。
しかしshiro師の撮るエンテイ写真は見事でござひますね~

投稿: TI-AEK31 | 2012/09/03 22:54

T.Iさん、こんばんは。
帰路の林道での海パン姿もなかなかのものでしたが、やはり上半身裸のワイルドないでたちがインパクトありました。
いつもこの姿で、堰堤を求めて山中をさまよっているのかと!
凡人にマネのできる所作ではございません。
 
>撮るエンテイ写真は見事
それこそ過分のお褒めにございます。
なにせ、堰堤には何の愛着も持っておりませんゆえ・・・。

投稿: shiro | 2012/09/03 23:14

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73531/55565875

この記事へのトラックバック一覧です: 不動沢から丸渕へ:

« 太礼沢 | トップページ | 丹沢一回お休み »