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2012/08/24

太礼沢

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2012年8月19日

Tizu18

メンバー : M-Kさん AYさん レガーさん shiro

早戸川の三峰側の沢にはまだ入った事がないんです。
そこで、太礼沢を遡行するという、師匠M-Kさんの計画に乗っからせていただきました。

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8:20 本間橋に車を停めて、出発です。

伝道まではいつもの林道歩き。伝道からは、いつもの登山道に入らず、早戸川へ降ります。
そこから太礼沢の出合まで、今日は早戸川を遡行します。

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早戸川へ降りてすぐ。レガーさんがいきなり釜で泳ぎだす。
おい~~。そんなに水好きの人だったのかい。

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言わずと知れた、水好きのM-Kさんとレガーさんは、腰までどっぷりつかってバシャバシャと遡行します。

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水嫌いのオイラとAYさんは、岩場をへつり、大岩を乗り越えながら遡行します。

巨岩がゴロゴロと転がるこの沢。巨岩を乗り越え乗り越え歩くのは、けっこう疲れる。実際、釜をバシャバシャ歩く方が楽かもしれない。
でもオイラは、パンツまで濡らして歩くのはイヤ。
だったら沢歩きをするな。って声も聞こえてきそうですが、そういう沢歩きのスタイルがあってもいいでしょう?

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ここの左岸の山腹に付けられている登山道は何度も何度も歩いているのに、この沢を歩くのは初めてです。登山道から沢は覗けないので、ここらの風景を見るのも初めて。
「ここら辺が早戸川で一番いい所だよ」と教えてくれるAYさん。
新鮮な気持ちで歩きます。

そんなこんなで太礼沢の出合に到着。

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一服した後、太礼沢の遡行開始です。9:30

出合付近は巨石がゴロゴロと転がる水量も少なめの沢。

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2~3mクラスの小滝が続きます。

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やがて姿を現した連瀑帯。
上段に見えるのが、太礼沢の大滝らしい。

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上段の滝は高さ10mくらいでしょうかねぇ。

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なかなかの美滝だと思いますよぉ。

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大滝を左岸から巻き上がったら、さらに上にもう1段。5~6mくらいか。

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この後も、2・3・4m級の滝が連なります。

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傾斜はけっこう急な沢です。出合からずっと急傾斜が続いています。

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M-Kさんとレガーさんは、シャワーを浴びながら楽しそうです。
AYさんも基本的には水流を歩きますが、パンツまで濡れそうな滝は巻いています。
オイラはさらにひどい。極力濡れないように水際を歩く。滝なんてもちろん巻き巻きです。

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M-Kさん達からは、「そんなんで楽しいの?」なんていう目で見られてますが、そんなんで楽しいんです。それがオイラの沢歩きのスタイルだから。
こういう美渓を眺め、写真を撮りながら歩く事が大好き。でも、濡れるのは嫌い。

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レガーさんの勇姿をもういっちょ。

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標高も1000m付近になると、水量もだいぶ少なくなってきます。
これくらいの濡れない滝なら、オイラも直登します。

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そしてこの辺りで滝場も終わり。

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源頭に近いとは思えないほどの広いゴーロ。

さて。どこへ詰めるか。
相談の結果、太礼ノ頭と円山木ノ頭の中間コルへ詰めあがろうという事になりました。
地形図を見る限り、それほどキツくはないと判断したんです。

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この上になんとなく稜線のコルが見える。
「このまま詰め上げられるんじゃネ」なんて、先頭をきってガラガラルンゼに取りつく。

が・・・判断ミスだった・・・。

写真中央部の2m程の壁でセミ状態。
一見、ホールド・スタンスが豊富な壁に見えるけど・・・ボロボロなんだ。掴むホールドが全部剥がれる。

下の皆を、左手の尾根に誘導したのはよかったけれど、自分がセミ状態から尾根に逃げる時が怖かった・・・。このガラガラの手前で左手の尾根に逃げるべきだった。

ルンゼを登ってる時に、M-Kさんから「尾根に逃げた方がいいよ~」と声がかかったのに・・・。師匠の言う事を聞かなかった罰です。

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という失敗はあったものの。
最後の詰めはヤブ漕ぎもなく。
12:40 狙い通り、太礼ノ頭と円山木ノ頭の中間コルへ飛び出しました。

この後は三峰の登山道を無名ノ頭までテクテク歩き。

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無名ノ頭から北西尾根で、車を停めた本間橋にジャスト下降を目指します。

この尾根は、まだVルート初心者だった頃、単独でドキドキしながら降りた尾根。
「懐かしいなァ~」なんて思いに浸りながら歩きます。
こんな景色の尾根だったんだァ。あの時はRFに精一杯で、尾根の景色を眺める余裕も無かったものなァ。

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1050m付近で本尾根を外れ、観光センターへ続く仕事道へ乗ります。
こっちのルートは初めて。

仕事道は700m付近で本間沢へ降りる。
この辺りでイヤ~な予感。
やっぱりね。ヒルがゆらゆらとうごめいているのが見えます。
時々岩に飛び乗ってヒルチェック。
やっぱりね。という感じで、数匹靴に取りつかれています。

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旧丹沢観光センター(今は『魚止め森の家』という看板がかかっています。何をする所なのでしょう?)を抜けて、無事本間橋へ帰還しました。15:15

それにしても楽しい沢でした。
ナメとかは無いものの、あれほど小滝が連なる沢は滅多にありません。
登攀対象の滝が無いから沢登の人達は来ないのかもしれませんが、水と戯れながら歩きたい人にはオススメかも。
オイラのように水に濡れたくない人にもオススメ。(もちろん冬場もね) 美渓を楽しみながら巻も簡単。

今日も楽しい山の一日でした。
最後のヒルヒル地帯の下降は別としてね・・・。
ヒルの実弾を食らったのは・・・
レガーさん一発。(レガーさん、初の献血だって! オメデト)
M-Kさん二発。
でした。

 

 

それでは
恒例の今日の花

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ミツバです。 あのお吸い物に入れるミツバ。
薄暗い所に咲く小さな小さな花だから、撮るのに苦労する。
今日もちょっとピンぼけ・・・

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モミジガサ  これもまた、山菜。
やっぱり薄暗い場所に生えています。

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タテヤマギクも咲き始めていました。
暦の上ではすっかり秋ですものね。

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そして1300mの稜線では、早くもハンカイシオガマが。
大半はまだ蕾も堅かったのですが、数株開花していました。

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林道で見つけたクサボタン。

もう山では、秋の花に衣替えを始めたようです。

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2012/08/09

原小屋沢

ここずっと寝不足が続いています。
それも無意味な寝不足が・・・
お察しの通り。オリンピックのせいなんですけど。
サッカーなんかライブで見たいでしょう? 眠いのを我慢してソファに座ってTV観戦をするんですけどね。ついウトウトとしてしまう。ハッと気付くといつの間にか点が入っている。あいやァ・・・つい眠ってしまった・・・と眠気を我慢しながらTVを見るが、またウトウトと。
なんて事を繰り返しながら、気がつくと別の国が試合をしている。ありゃ・・・いつの間にか終わってた。
かくして、感動のシーンを見る事も無く、ただただ寝不足だけが・・・なんて事を連夜繰り返し・・・。

そんな事はどうでもいいのですが・・・

夏になったら原小屋沢へ行こうと思っていたんです。
原小屋沢のカサギ沢出合から上流部は未踏であったことが理由の一つ。
早戸川上流部の他の沢や尾根を歩いた時の様子から考えて、きっと原小屋沢あたりは野草の植生が豊かであるに違いないと思っていた事が二つ目の理由です。

で。
AYさんと一緒に行ってきました。

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2012年8月5日

7時15分 早戸川林道の魚止橋に車を停めて歩きだす。
いつもの休日のこの時間なら、早戸大滝を目指す人や釣り人の車が何台も停まっているはずなのに、今日は1台も無い。何故だろう? ちょっと不気味。

伝道から登山道に入り、一つ目の渡渉地点に着いてみると、木橋が跡形も無く流されていた。ははァ、これでここに入ってくる人が少ないのかな。なんとなく予想はしていたけどね。
今日は沢靴を履いているし、橋が無い事くらいは何てこと無い。

ここでAYさんが流れが以前と変わってしまっている事に気がつく。ここの上流は、ちょっと流れが激しい所だったのだが、わりと穏やかな流れになっている。釜も埋まって浅くなっている気がする。

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セオリーならここで渡渉して右岸の登山道を歩くのだが、AYさんの提案でこのまま沢を歩いてみようという事になる。
以前だったら、この辺は沢を遡上するのはちょっと苦労しそうな場所だったのだが、わりと簡単に歩けるようになっていた。

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沢の中から、右岸のへつり地点を見る。こんな岩場をへつるのなら、沢をジャブジャブ歩いた方が楽かもね。(もちろん、この先また流れが変わったらどうなるかわかりませんが)

そして二つ目の渡渉地点を通過。ここの橋もなくなっていました。ここの木橋は太いワイヤーで繋がれていたはずだけど・・・あのワイヤーをちぎって流されてしまったんだね。

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8時15分 原小屋沢出合に到着。 ここの木橋も流されています。
しかし、ここの流れも穏やかで渡渉するのはなんでもなさそう。以前は流れが渦巻いていて、橋が無ければ渡渉をためらってしまう雰囲気が有った場所だ。
それにしても、今は早戸大滝まで橋は一つも無いよ、って事です。登山靴だと、何回も靴を脱いで渡渉しなければならないから、かなりメンドクサイ事になったね。

さて。ここから原小屋沢へ入りますが、まずは左岸の踏み跡を辿ります。

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そして、ご存じ雷滝!

今日は水量が少なめだけれど、相変わらず大迫力の滝です。
ここは大好きな滝の一つ。

一般的な巻道は右岸だけれど、今日は左岸から越えます。

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原小屋沢のこの辺りは、何度も歩いた事があるけれど、1年以上振りかな。
相変わらずの美渓です。

魚止橋から約2時間でカサギ沢出合に到着。
さあ、いよいよ未踏地帯に踏み込みます。
未知の沢に入る時は少なからず緊張が走ったりするのですが、今日は達人AYさんが一緒なのでのんびり気分。まったりと沢の景色や野草を楽しみながら歩きます。

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カサギ沢出合から少し遡上した所で2段の滝。バケモノ滝らしい。
ここは右岸から巻きます。

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バケモノ滝からいくつかの小滝を越えながら歩くと、こんな滝。高さはないが、両岸が切り立っていて、巻くには相当高く登らなければいけなさそう。なんて考えていると、AYさんが「右岸のスラブをヘツれる」と言う。「怖かったら左岸を高巻してもいいんだけど」と。

う~ん。ちょっと危なげだけど、行ってみますワ。と、右岸のスラブに取りつく。ズリズリと滑り落ちても、釜にドボンするだけで大怪我は無いかなと思ったので。
取りついてみると、意外にもバンドがしっかりしていて、それほど恐怖感も無かった。

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続いて階段状の滝。ここは水流の中を登る。
極力濡れないで歩く事を心がけている自分としては、水しぶきで腰まで濡らしながら歩くのは不本意ではあるけれど。ここは高巻くよりも水流を登った方がずっと楽。

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10mほどの滝。 ここも右岸から巻く。

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10時30分 標高1160m  ガータ小屋ノ滝だ。
これが噂に聞いていたガータゴヤだ。
丹沢山塊の最深部早戸川の源流の原小屋沢の奥の奥。滅多に人が訪れない秘瀑。

ああ・・・ついにここまで来たかァ・・・という感慨に浸る。

心なしか迫力不足に見えるのは、水量が少ないせいか・・・。
真夏の渇水期だからねえ。

などと、観瀑しながらしばし休憩をとった後、巻きにかかる。

AYさんはなんか登れないこともないようなきがするんだけどねぇ。などとのたまうが、とんでもない。そんな気はサラサラ無い。
なるほど、ステップは豊富に見えるが、あの水の勢いで体を押されたら、バランスを保つ自信が無い。当然巻き巻きです。

AYさんが以前来た時には右岸から巻いたそうだが、左岸側にも結構明瞭な踏み跡がついている。
で、今回は左岸から巻いてみることにする。これが滝の巻道としては、かなり快適なルートだった。

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滝の落ち口に降りて、その上数mのミニゴルジュ状の水流を登った。
が、踏み跡はこのミニゴルジュも巻くように付いている。濡れたくない冬場でもOKな巻道です。

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これが最後の滝らしい。
小滝だがけっこう深く、両岸が切り立っている。
でも、右岸のスラブに鎖が付いているから安心だ。

鎖はアンカーで岩盤に打ち込んである。いつ誰が付けた鎖なんでしょう。
山仕事の人達が設置したものなのだろうか。

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鎖の滝を超えたら、ゴーロ歩きが続きます。
沢登の人達は、こうなると面白みがなくなるのでしょう。
が、僕は山歩きが目的なので、こんなゴーロ歩きも大好きです。

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蛭ヶ岳へ向かう又兵衛沢の分岐を越えて、地蔵平へ向かう支沢の分岐を越えて、原小屋平を目指します。
標高も1250mを超えて源頭も近いはずですが、まだまだ水量豊富です。

1300mの手前で、塩ビ管から水が溢れ出ていた。どうやらここが水源のようです。

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そろそろ原小屋平へ詰めあがる頃だけどなあ、と左手を見ると、開けた感じの明るい尾根。「あそこが原小屋平でしょう」とAYさんが言うので、10mほど斜面を這い上がると、ぴったり原小屋平でした。

12時ジャスト

原小屋沢は原小屋平が源頭かと思っていましたが、沢はこの先まだ北へ伸びている。(地形図をよく見りゃ、その通りだ) どうやら姫次直下が源頭のようです。

この後、登山道をのんびりと歩き、姫次のベンチでゆっくり休憩します。

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姫次からの下山はP1384を通って、カサギ沢へ降り、榛の木丸へ登り返し、魚止橋先のヘアピンカーブへ直接降りるコース。
経路が付いている一般的なコースではありませんが、自然林の良いルートです。
危険な場所も有りませんが、RFが難しい地点はいくつかあります。

3時頃、無事魚止橋へ戻ってきました。

原小屋沢。良い沢でした。渓相は美しいし、滝が多く厭きさせない。そのくせ巻きも難しくは無い。詰はもがきもヤブ漕ぎも無く簡単。(丹沢でこんなに詰が穏やかな沢も珍しいよ)
そしてそして。思ったとおり、野草の宝庫でした。
たくさんの野草に出会う事ができた。
面白かったなァ。
きっと、これからこの沢には、何度も足を運ぶ事になるでしょう。

 

最後はこの日出会った野草達。
あまりにもたくさんの種類の野草の写真が撮れたので、全てを紹介はできませんが。

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ボタンヅル

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イワタバコ

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これは初めて見た。キンレイカです。

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これも初めて。タマガワホトトギス

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そしてこれも初めての花。クサアジサイ

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ミゾホウズキ

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ウスユキソウ

きりが無いので、この辺で・・・

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