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2012/01/06

カバの原 ~荒沢・間子小屋沢界尾根~

ちょっと遅いですが・・・

新年おめでとうございます

昨年は自分を含め、山仲間の方々の間で事故が多い年でした。

「自分にとって山歩きとはなんだろう」と考えさせられました。自分の山歩きの原点は、自然と一体化したい。自由に歩き回りたい。大好きな野草を探し歩きたい・・・。

そう・・・

登山道だとかバリエーションだとか、尾根だとか沢だとか、そういうのはあまり関係ない事なんだ。ただ、歩いてみたいと思った所を歩きたいだけ。歩けない所は歩かない。危険だと思う事はやめよう。“挑戦”だとか“敗退”だとかそういう意識など、はなから持っていないんだ。危険な場所は歩かない。

年の初めにあらためてそう思った次第です。

 

 

さて

今年の歩き始めは、M-Kさん企画の「カバの原に行ってみよう」です。早戸川の荒沢流域の山々は、行こう行こうと思いながらも、いまだ未踏の山域。願ってもない企画に乗っからせていただきました。

M-Kさん曰く「リハビリ山行ですから」という事ですが、なんのなんの、けっこうハードなコースだったよ。

Tizu18

2012年1月3日

メンバー : M-Kさん、yamajinnさん、shiro

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本間橋の手前に車を停めて出発です。時刻はすでに9時25分。冬は朝の出発が遅いのが、M-K隊の特徴です。理由は・・・僕にもわかりません。

まずは早戸川のだだっ広い河原に降りる。この日はとても水量が少なく、飛び石で渡渉するのは容易でした。

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対岸の尾根に取り付く。のっけから物凄い急斜面です。こんな急斜面に取り付くのは、バリ好きの中でもかなりおバカな方だと思う。

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急斜面を登りきると、こんなプロムナードな尾根道。「何これ。経路かい?」と思うが、経路を付けるような尾根ではない。植林の関係で、出来てしまった花道なんだろう。

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地図読み750mのピークを越えた鞍部で、クッキリとした経路が交差する。この経路を辿りながら、北西方向へ向かう。経路は標高740mをほぼ水平にトラバースしながら間子小屋沢へ向かっている。

ここは昔の仕事道であったことは間違いない。所々に炭焼窯の跡もある。が、沢をまたぐ所では、必ずと言っていいほど崩壊している。上の写真のようにネ。まあ、なんとか守備範囲内ではあるけれど・・・慎重に歩けばね。

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標高720~30mの付近で、間子小屋沢に降り立った。

なかなか良い渓相です。ここからしばらく沢を遡行します。

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760m付近で連瀑。なかなか見応えあります。ただ・・・滝の周りにガチャガチャと転がるパイプが目障りで残念・・・。この写真の右手にはドラム缶もある。M-Kさんの話では、昔の大平キャンプ場の取水設備なんだとか。もう使わなくなったのなら、片付けて欲しいよねぇ。

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ここから尾根に取り付きます。ワイルドなヤセ尾根。好きだなァ、こういう尾根。

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880m付近で本尾根に合流する。自然林の良い尾根です。

この尾根、地形図を見ても「複雑な尾根だなァ」と思っていましたが、実際歩いてみるとやはり複雑。本尾根・支尾根の区別がつかない分岐あり、二重尾根あり。登る分にはそれほど迷いはありませんが、もし初見で下っていたらかなり戸惑っていた事でしょう。

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そして、ついにカバの原に到着です。誰も歩かないような尾根の奥地にこんな草原が・・・と唖然とするような場所です。

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いやァ~気持ちのいい場所だ。奥にピョコンと頭を出しているのは蛭ヶ岳。そして、黄金色に輝く草は、冬枯れのテンニンソウです。カバの原の名前の由縁は知りませんが、なんとなくわからないでもない。これは、実際ここに立ってみなければわからないだろうなァ。

 

さて

時刻は1時15分。帰路は黍殻山から大平への登山道を下ろうという事になりました。あくまでもM-Kさんのリハビリ登山ですから。

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カバの原の少し上辺りから、黍殻山避難小屋の辺りへ続く仕事道が有るはずだと、M-Kさんがおっしゃる。根拠は薄いが有るはずだと。

獣道のような薄っすらとした踏み跡を見つけて、「これですかねェ・・・」と半信半疑でトラバースを始める。すると、日影に残る雪にあきらかな靴跡が。間違い無い。靴跡は登山靴じゃなく、長靴っぽい。きっと、猟師か山仕事の人達が使っている道なんだろう。やはり経路は存在した。こういうM-Kさんのカンには、いつもながら敬服する。

とにかく踏み跡を辿りながらトラバースを続けていたが、途中で踏み跡を見失う。すぐ左手上には東海自然歩道の尾根が見えている。霜柱で膨らんだブカブカの斜面を歩く事に嫌気が差してしまい、「登山道に上がりマ~ス」と一足先に尾根に上がってしまった。続いてM-Kさんも。ところが、最後まで粘って経路痕を探していたyamajinnさんは、ついに避難小屋まで続く経路を発見した。

ウ~ン・・・。早まったなァ。yamajinnさんに付いて行けばよかったァ。

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さて。黍殻山の南から大平へ続く登山道に入ります。僕にとって、ここは初めての道です。 というか、この辺の山域自体が初めて。

登山道に沿って、ピカピカのモノレールが。M-Kさんの話では、前には無かったそうです。どうやら新設した物らしい。

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大平へ降り立ちました。15時20分。日没まで後1時間とちょっと。

さて。ここから車を停めた早戸川林道まで、どのコースで降りるか。最後の選択です。

当初は、おとなしく登山道を下ろうと言っていたのですが、けっきょく荒沢の左岸尾根を下ろうと、M-Kさんが決断。

リハビリだ、リハビリだからと言いながら、何故厳しいコースの方を選んでしまうのでしょうか・・・。不思議ですが、そういうものなんです。バリを歩いている連中って。

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この尾根も、最初は緩やかな楽勝尾根だったのですが・・・。

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最後が崖。M-Kさんの記憶では、荒沢側にジグザグに降りる踏み跡が有るらしいのですが・・・。もう日没も近いし、下降できそうな斜面を探してウロウロするのも面倒になって、ロープを出して10mほどの崖を降りました。

そして、ひざ下の深さの早戸川をジャブジャブと渡って、最後はルンゼ・・・いやルンゼともいえないガラガラの崖斜面を林道まで這い上がる。

16時45分。林道に這い上がると同時に辺りが暗くなってきました。ギリギリセーフ。

いやはや、お疲れ様でした。最後の最後で体力を振り絞った。

これは・・・もはやリハビリじゃねェだろ・・・。

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コメント

shiroさん

新年早々、素敵なコラボ山行、有り難うございます。

shiroさんの「山への考え」好きですね。大賛成です。
沢屋だ、岩屋だなんて、ジャンル分けはおかしいと昔から思っていました(半分はスペシャリストに成れなかったやっかみですが)。

今回はリハビリ山行と言いながらも、バリ山行でも、色々な要素が盛りだくさんの楽しい山行でした。
M-Kさんからのお年玉山行だった様な気がします。

今年もよろしくお願いします。

投稿: yamajinn | 2012/01/06 08:35

yamajinnさん、こんばんは。
楽しい山行でしたネ♪
 
考えてみれば、僕はあまり“山”にこだわっているわけではないんです。ただ自然色の強い場所を歩きたいだけで。そして一番身近なのが丹沢の山々であるだけなんです。 
 
本当に今回の山歩きは盛り沢山でした。最後、林道へ這い上がる崖登りは痺れましたネ!
終わってみると、楽しい思いしか残りませんが。
カバの原も本当に素敵な場所でした。
 
今年もまたよろしくお願いします。

投稿: shiro | 2012/01/06 21:05

shiroさん
明けましておめでとうございます
新春!!カバの原・・メルヘンの世界・・
昨年、行こう!行こう!と思っていて・・・

周辺も楽しそうな所満載ですね
新年早々羨ましいです!!
昨年同様、今年も宜しくお願いします

投稿: MASAHIKO | 2012/01/06 21:38

MASAHIKOさん
明けましておめでとうございます
カバの原。僕的には全くノーマークの場所だったのですが、行ってみたら本当に素敵な場所でした。
間子小屋沢から登っていく尾根も、なかなかの美尾根でしたよ!
 
また今年もよろしくお願いします。
ご一緒に山を歩く事を楽しみにしています。

投稿: shiro | 2012/01/06 22:39

shiroさん

素敵なUPありがとうございます。
shiroさんの山遊びの考え方、私も今では同感です。
年代の若い時はとにかくいろんな山へ登りたくて出かけ
ましたが、それはそれ・・。現在の丹沢Vルート探検と
いうより、丹沢丸ごと探検が楽しくって仕方がないので
す。軟弱者のM-Kで「こんだけ~!」の周回に6~7時間
もかかるんですからコラボしてくれる方も大変だと思い
ます。またよろしかったらコラボお願いいたします。

投稿: M-K | 2012/01/14 16:28

M-Kさん、こんばんは。
山へ登るというよりも、いろんな場所を歩きたいという感覚でしょうか。でもこれは、ニカニカ系の皆さんは、皆そうじゃないかと思います。
そうですね『Vルート探険』と言うよりも『丸ごと探険』の方がピッタリですね。別に新ルートを探索しているわけではないのですから。
M-Kさんとご一緒に歩いていると、いろんな事を教わります。尾根の事。沢の事。古い仕事道の事。
それがとても楽しいのです。
こちらこそ、またよろしくお願いします。

投稿: shiro | 2012/01/14 21:27

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