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2011/12/20

女郎小屋乗越を攀じ登る

レガーさんと、「東沢から女郎小屋乗越へ這い上がれねぇか」みたいな事を話していた。半年近く前の事なんで、なんのキッカケでそんな話になったのかは覚えていないが、「今度行こうね」と約束していた。その後、オイラが骨折したり、忙しかったり、なんだかんだで延び延びになっていたのが、この日ようやく実現したのでした。

2011年12月18日

Tizu18

メンバー : レガーさん、shiro

コース計画はレガーさんが立ててくれた。実を言うと、玄倉川北側の山域はあまり歩いた事が無い。特に、女郎小屋沢と同角沢に挟まれた山域は全く歩いていない。だから新鮮な気持ちで楽しめました。空気がキリキリと澄んだ、絶好の山日和でした。寒かったけどね・・・。

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7:30 玄倉林道のゲート前から出発です。

これまたビックリだが、オイラ、玄倉林道を歩くのも初めて。だって、丹沢歩きを始めたときには、すでにこの林道、通行止めになっていたからね。

新しくなった青崩トンネルを越えて、石崩トンネルを越えて、玄倉ダム湖のエメラルドグリーンを見学する。

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8.24 石崩トンネルの出口まで引き返して、玄倉川へと降りる。

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川を渡って目の前の尾根に取り付くと、こんな素敵な階段が・・・。

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そして鉄ハシゴが続く。

50mほど物凄い急斜面だったが、階段とハシゴのおかげで苦も無く登れた。

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そして穏やかな自然林の尾根歩きを楽しむ。

いや~良い尾根だ。

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9:49 向山丸

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10:05 裸山丸

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10:28 持越沢ノ頭

と・・・トントンとピークを越えて

10:36 東沢乗越へ到着

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さて、休む暇無く東沢の源頭部へと下降します。

ココへ来るのは2年ぶりくらい。前はザレザレの急斜面だったが、どういうわけかそのザレザレが無くなってしまっている。なんて言うか・・・ガリガリの急斜面に変わってしまった。登るには引っ掛かりがあって楽かもしれないが、下るにはちょっと怖い。「滑ったら痛いだろうなぁ」などと思いながら、慎重に降りる。

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10:56 東沢湧水へ到着。ココで美味しい湧き水を汲む。

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ちょっと寄り道をして、丹沢鉱山跡を見学する。2年前には中に入ることができたが、坑道に5cmほど水が溜まっていて、中へは入れず。

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11:20 この小滝の下が、女郎小屋乗越へ上がる涸沢の出合だ。

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あのV字谷の奥が女郎小屋乗越。ここから見りゃ、楽勝に見える。

そうだ・・・思い出した。ここから女郎小屋乗越を眺めながら、「大タル丸~女郎小屋ノ頭の稜線に登るには、この涸れ沢を詰めるのが一番楽なんじゃないか?」と思ったのが、今回の計画のキッカケだった。

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さあ! 本日のメインイベント。

涸れ沢を登る。ここまでは楽勝ムードが漂う。

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乗越がハッキリと見えた辺りからだんだんと立ってきて、ラスト20mの切り立ち方はハンパじゃない。

それでも傾斜的にはナントカ上がれる角度だと思う。

だけど・・・

ザレザレなんだ。

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手で目の前のザレを払い、靴底でわずかな引っ掛かりを探り、ちょっとづつ歩を進める。それでもズルッと滑る足。物凄い力を入れて踏ん張る。

11:40 女郎小屋乗越に立つ。なんとか這い上がった。

今度は反対側の女郎小屋沢への下降を試みる。ロープをセットして足を踏み出す。ズルズルと滑る。東沢側にはわずかな引っ掛かりがあったが、女郎小屋沢側には全く無い。

5歩ほど下がったところで考えた。

やめよう・・・

全く無意味な挑戦だ。リスクが大きすぎる。

登り返す5歩も一苦労だった。

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12:03 女郎小屋ノ頭に到着。 

レガーさんとミッションの成功を喜ぶ。

そしてレガーさんが、先程東沢湧水で汲んだ水を沸かしてコーヒーをいれてくれる。

美味しかった・・・。

『無用な装備』とストーブを担いで歩く事の無いオイラだが、山頂で飲むコーヒーの美味さにちょっと感激。

うう~~ん。ストーブ必要か?

 

さて

大休憩をとった後、女郎小屋ノ頭南尾根を下り始める。

レガーさんは、この尾根を南下して女郎小屋沢570m付近へ降りた事があるらしいので、未知尾根の日向山方面へ向かう事にする。

地形図読みで、900m付近で東へ方向を変える事はわかっていたが、この尾根の分岐が判りづらい。地形図に現れない小さな支尾根に惑わされて、少しウロってしまった。

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860m近くまで下降して、日向山へ向かう尾根にトラバースして乗った。

ここもまた、自然林の素敵な尾根だった。

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日向山は鹿柵地獄だった。鹿柵の扉には鍵が掛かっている。(これは何故だ? 鹿よけなら鍵は要らないだろ。)柵と柵の間の通路には、古い柵の有刺鉄線の残骸が絡み合い、まともに歩けない。

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日向山山頂からは女郎小屋沢出合を目指して南西の尾根に乗る。ここでも鹿柵を4つだったか5つだったか越えて・・・。

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14:20 玄倉川の女郎小屋沢出合に降り立つ。

後は林道をテクテクと戻り

14:50 無事、林道ゲートへ帰還しました。

 

楽しい山行でした。

行きも帰りも初めての尾根だったし。女郎小屋乗越にも這い上がったし。確かに大変な這い上がりだったけど、終わってみりゃ楽しい思いだけが残る。

いやでも、東沢から女郎小屋乗越のルート、決してオススメはできない。この記事を書く前に、「確かテキーラさんも東沢から女郎小屋乗越へ這い上がっているはずだ」と思い出し、探ってみた。やはりそうだった。「足がプルプルした」と書いていた。あのテキーラさんがそんな事を書くルートだ。まともなルートじゃない。

『乗越』と名付けられているコルは、沢から這い上がって、反対側の沢へ下降する地点だ。この女郎小屋乗越もかつては人が歩いたルートであったに違いない。そんな思いが今回の計画の根元にある。沢屋が使っていたルートかもしれない。

でも今は、歩く人はほとんどいないはず。まともに上り下りできるコルではない。おそらく崩壊が進みザレがひどくなっているのだと思う。

たぶんオイラも、もう二度と這い上がらないだろうね。

 

本日のご褒美

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向山丸の山稜からみる富士山は素晴らしかった。麓の方までハッキリと。

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コメント

shiroさん

超○バカ探検、お疲れッスー! まんずご無事で何より・・。ア~ア俺もやりたかったのに、しかし読んでいる内に「いなくてイカッタかも~」と思いました。

投稿: M-K | 2011/12/21 01:33

shiroさん
とても充実した楽しい山行でしたね。
ありがとうございました。
同じ目標を同じ日に達成でき嬉しいです。
コーヒー通のshiroさんに飲んでいただくイベント。
満足していただけるかと不安もありましたが、美味しいとおっしゃっていただけて良かったです。
たまにはひっそりピークでノンビリも良いですよね。
下りの地図読み、お任せばかりですみませんでした。
また宜しくお願い致します。

投稿: レガー | 2011/12/21 10:09

女郎小屋沢を乗越から下降?
。。。ひぇ~
考えただけで尻*すぼまります~
ニシタンだより(平成23年9月3号)見ると
これを降りる気には到底なりませんですよ!

投稿: TI-AEK32 | 2011/12/21 20:17

M-Kさん、こんばんは。
やっぱり“超おバカ”なんですかねェ・・・。
今回は、若いレガーさんと一緒だし、そんなおバカをしたつもりはないんですが・・・。
そろそろ仲ノ沢経路~東沢あたりのお散歩はどうでしょうか?
よろこんでお供いたします。

投稿: shiro | 2011/12/21 21:26

レガーさん、こんばんは。
コース計画を立てていただいた上、車まで出してもらって、そのうえコーヒーまでご馳走になって・・・
何から何まで本当にありがとうございました。
とってもナイスなコースで、心から楽しめました。
コーヒーとっても美味しかったです。
山で飲むコーヒーもいいですねぇ。
 
下りではちょっとRFをミスってしまい・・・余計なアルバイトをさせてしまってスミマセンでした・・・(汗)
 
またよろしくお願いします。

投稿: shiro | 2011/12/21 21:31

TI-AEK32さん、こんばんは。
もちろん、女郎小屋沢を下降するつもりなんてありませんよォ~。
ただ、乗越を“乗越し”てみたかったんです。
女郎小屋沢の源頭部に降りて、様子を見た後這い上がってくるつもりでした。
でも・・・
乗越からの下降はとっても危険です。ザレザレすぎてグリップが全く効かない。
「こりゃ、エイト環付けて懸垂しなきゃ無理だ」と思ったのですが、よくよく考えてみたら、そこまでして降りなきゃならない理由は無く・・・。
あっさりと止めました。
・・・という次第でした。

投稿: shiro | 2011/12/21 21:39

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