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2011/12/30

水沢の両岸尾根で三ノ塔を回る

2011年12月30日

Tizu18

ついこないだ「これが今年最後の山歩き」なんて言ったばかりなので恐縮ですが・・・。M-Kさんがリハビリ山行で三ノ塔へ行くと言うのを聞いちゃったものですから。

やっぱり収めの山行は、師匠のお供をするのがスジってものでしょう。

メンバー : M-Kさん AYさん ミックスナッツさん shiro

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ヤビツ峠を越えて、諸戸の事務所前に着いたのがすでに9時を回っていましたから、かなり遅めの出発です。

BOSCOキャンプ場を抜けて水沢沿いに進みます。

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この水沢、のんびり歩きには悪くない。それなりに良い渓相です。

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沖水沢出合から、界尾根に取り付きます。

最初は急登。

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30m程急斜面を頑張ると・・・

なんて良い尾根! 

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三ノ塔のお地蔵様の裏から表尾根に飛び出すと、きょうも見事な富士山が。

何度も何度も見ている風景だけれど、やっぱりここから見る表尾根の稜線と富士山はいい! 大好きな風景だ。

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三ノ塔で休憩しながら、M-Kさんが「下山路はどのコースにする?」と言い出します。最初の予定では、ヨモギ平からBOSCOに降りる予定だったのに(これはM-Kさんが決めていたコースだったのに)。登りで足の調子が良かったものだから、おとなしく下るのはイヤになっちゃったんだろうね。山頂から北側を見ながら、「あの二ノ塔から北へ伸びている尾根はどうだ。」などとおっしゃる。

こっちはもちろん大歓迎です。なんだか4人とも未知尾根だって事で、即決定。

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二ノ塔からの下降ポイントが相当わかりづらい。最初は尾根の形状をしていないから、慎重なRFが必要だ。

でも、この尾根もまた良尾根だった。

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水沢の左岸尾根を登って、右岸尾根を下ったって事になるんですか。両方とも良い尾根だったヨ。

14時45分。無事に諸戸事務所へ戻ってきました。

歩きやすい良い尾根だといっても、経路のないVルート。それなりに厳しい斜面もあります。M-Kさんもリハビリと言いながら、こんなコースを歩けるにまで回復しているようです。もう、どこでも歩けるんじゃないでしょうかね・・・。

 

 

さて、さて。

これが本当に今年最後の記事です。

拙いblogに訪問してくださる皆々様。

今年もお付き合いありがとうございました。

皆様方のご健康と幸せを祈りつつ。

おバカなblogは来年もまた続きます。

相も変らぬお引き立てを願いつつ。

来年もよろしくお願い申し上げます~~~

良いお年を!!

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2011/12/25

鍋嵐

Tizu18

2011年12月25日

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朝8時45分。宮ヶ瀬湖畔道路の温度計は2℃を表示していた。

寒い・・・。

だいたい寒いのは嫌いなんだ。暑いのは平気だけれど、寒いのは大ッ嫌い。もう、こんな日に山を歩く時は、どんな服を着れば良いのかわからなくなる。寒さに弱いから必要以上に着込む。すると登り道で汗だくになる。だからといって着込むのを控えると、稜線の寒風に耐えられなくなる。

まあいいや・・・そんな話は。

今年最後の山歩きになるかもなァ・・・と思った。いろいろと忙しいんだ、これでもサ。

今年最後(かもしれない)の山歩きに選んだのは鍋嵐。別にこの山域が好きだからではない。むしろ逆、あまり好きじゃないんだ。ヒルはバカみたいに多いし、熊は多いし。

ともあれ・・・

堤川林道から宮ヶ瀬尾根に這い上がる。

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宮ヶ背尾根を南に進んでT字路のピーク『能ノ爪』。杭に書かれたマジックを見て、心の中で舌打ちをした。以前は『能ノ爪』と書かれていたんだ。能の下に点々が打たれ、その下にさらに『熊ノ爪』と書かれている。

ここは能ノ爪(ノウノツメ)か熊ノ爪(クマノツメ)かで意見が分かれているピークだ。熊派の言い分としては、「能の爪なんて意味が通らない」という。でも、昔のエアリアには“能ノ爪”と記載されていたそうだよ。もちろんオイラはその昔のエアリアを見たことが無い。でもFu社のO氏から聞いた話だから、確かな事実だと思う。もっともO氏はその後に、「そのエアリアが誤植であった可能性も否定できないけどね。」と付け足していた。

オイラはどっち派でもないさ。どっちでもいい派。だけど、こういう落書きをするのは止めようぜ。ホント、落書きだよ、こういうのってさ。

いっそ、皆で『堤川山』って呼ぶことにしたら? これが清川村地名抄に載っている名前だから、由緒は正しい名前だと思うよ。

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さて、その堤川山から進路を西に変え、鍋嵐へ向かう。すると尾根のど真ん中に熊公の糞だ。全くあいつらときたら尾根のど真ん中に平気で糞をする。人間に対しての主張かもしれない。新しい糞ではないが、色具合から見て2~3週間以内の糞だ。

この山域の熊密度が高い事は、以前、唐沢林道で出合った研究者の方からも聞いているんだ。ピーピーと笛を吹きながら進む。

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鍋嵐に到着したが、休む事無く北側の尾根に入る。けっこうクッキリとした踏み跡。この尾根には一年半振りくらいに来たが、こんな踏み跡がクッキリとした尾根じゃなかったように思う。

最近、歩く人が増えたんだろう。去年、山と渓谷に紹介されてから、団体で来る人達もいるんだとか。

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寒いのは嫌いだけれど、冬枯れの木々は嫌いじゃない。

そういえば・・・まだ20代の頃。冬枯れの木々ばかりをモチーフに絵を描いていた時代があった。極細の面相筆で、チクチク、チクチクと小枝を描いてゆく。何日も何日もかけて。あの頃は・・・心の病だったんだろうか。今から振り返ると、そう思う。

20代のオイラが見たら喜びそうな構図だ。抜けるような青空を覆いつくそうとする灰色の雲。そして寒風を感じさせる冬枯れの枝。

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12時ジャスト。目的の場所に到着した。担いできた一束の花を供えて手を合わせる。

2週間ちょっと前、一人の山男がこの地で山に還った。

この事については多くを語るまい。語れるほど事故の詳細を知らないし、彼の事を知っているわけではない。一度だけ西丹沢の路上で出合って、挨拶をした事があるだけだ。

ただ・・・丹沢の山々を愛して止まなかったであろう彼。「丹沢の山々を自由に歩きたい」という同じ思いを持つ者同志に、手を合わせたかったんだ。そうすることで、なんだかやりきれない気持ちに整理がつくかもしれないと思った。

さて・・・

今年も残り一週間で終わろうとしています。

今年はいろいろな面で激動の年だった。

仕事面でも大きな波があった。でもそれを越えて、たぶん来年は良い方に転ぶと思う。たぶんね。

山遊びでも、生まれて初めての骨折。あの事故で、山へ対する思いは変わらないけれど、山へ対する考え方は少し変わったような気がする。

そんなわけで・・・

皆さん

よいお年を!

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2011/12/20

女郎小屋乗越を攀じ登る

レガーさんと、「東沢から女郎小屋乗越へ這い上がれねぇか」みたいな事を話していた。半年近く前の事なんで、なんのキッカケでそんな話になったのかは覚えていないが、「今度行こうね」と約束していた。その後、オイラが骨折したり、忙しかったり、なんだかんだで延び延びになっていたのが、この日ようやく実現したのでした。

2011年12月18日

Tizu18

メンバー : レガーさん、shiro

コース計画はレガーさんが立ててくれた。実を言うと、玄倉川北側の山域はあまり歩いた事が無い。特に、女郎小屋沢と同角沢に挟まれた山域は全く歩いていない。だから新鮮な気持ちで楽しめました。空気がキリキリと澄んだ、絶好の山日和でした。寒かったけどね・・・。

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7:30 玄倉林道のゲート前から出発です。

これまたビックリだが、オイラ、玄倉林道を歩くのも初めて。だって、丹沢歩きを始めたときには、すでにこの林道、通行止めになっていたからね。

新しくなった青崩トンネルを越えて、石崩トンネルを越えて、玄倉ダム湖のエメラルドグリーンを見学する。

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8.24 石崩トンネルの出口まで引き返して、玄倉川へと降りる。

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川を渡って目の前の尾根に取り付くと、こんな素敵な階段が・・・。

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そして鉄ハシゴが続く。

50mほど物凄い急斜面だったが、階段とハシゴのおかげで苦も無く登れた。

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そして穏やかな自然林の尾根歩きを楽しむ。

いや~良い尾根だ。

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9:49 向山丸

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10:05 裸山丸

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10:28 持越沢ノ頭

と・・・トントンとピークを越えて

10:36 東沢乗越へ到着

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さて、休む暇無く東沢の源頭部へと下降します。

ココへ来るのは2年ぶりくらい。前はザレザレの急斜面だったが、どういうわけかそのザレザレが無くなってしまっている。なんて言うか・・・ガリガリの急斜面に変わってしまった。登るには引っ掛かりがあって楽かもしれないが、下るにはちょっと怖い。「滑ったら痛いだろうなぁ」などと思いながら、慎重に降りる。

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10:56 東沢湧水へ到着。ココで美味しい湧き水を汲む。

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ちょっと寄り道をして、丹沢鉱山跡を見学する。2年前には中に入ることができたが、坑道に5cmほど水が溜まっていて、中へは入れず。

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11:20 この小滝の下が、女郎小屋乗越へ上がる涸沢の出合だ。

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あのV字谷の奥が女郎小屋乗越。ここから見りゃ、楽勝に見える。

そうだ・・・思い出した。ここから女郎小屋乗越を眺めながら、「大タル丸~女郎小屋ノ頭の稜線に登るには、この涸れ沢を詰めるのが一番楽なんじゃないか?」と思ったのが、今回の計画のキッカケだった。

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さあ! 本日のメインイベント。

涸れ沢を登る。ここまでは楽勝ムードが漂う。

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乗越がハッキリと見えた辺りからだんだんと立ってきて、ラスト20mの切り立ち方はハンパじゃない。

それでも傾斜的にはナントカ上がれる角度だと思う。

だけど・・・

ザレザレなんだ。

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手で目の前のザレを払い、靴底でわずかな引っ掛かりを探り、ちょっとづつ歩を進める。それでもズルッと滑る足。物凄い力を入れて踏ん張る。

11:40 女郎小屋乗越に立つ。なんとか這い上がった。

今度は反対側の女郎小屋沢への下降を試みる。ロープをセットして足を踏み出す。ズルズルと滑る。東沢側にはわずかな引っ掛かりがあったが、女郎小屋沢側には全く無い。

5歩ほど下がったところで考えた。

やめよう・・・

全く無意味な挑戦だ。リスクが大きすぎる。

登り返す5歩も一苦労だった。

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12:03 女郎小屋ノ頭に到着。 

レガーさんとミッションの成功を喜ぶ。

そしてレガーさんが、先程東沢湧水で汲んだ水を沸かしてコーヒーをいれてくれる。

美味しかった・・・。

『無用な装備』とストーブを担いで歩く事の無いオイラだが、山頂で飲むコーヒーの美味さにちょっと感激。

うう~~ん。ストーブ必要か?

 

さて

大休憩をとった後、女郎小屋ノ頭南尾根を下り始める。

レガーさんは、この尾根を南下して女郎小屋沢570m付近へ降りた事があるらしいので、未知尾根の日向山方面へ向かう事にする。

地形図読みで、900m付近で東へ方向を変える事はわかっていたが、この尾根の分岐が判りづらい。地形図に現れない小さな支尾根に惑わされて、少しウロってしまった。

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860m近くまで下降して、日向山へ向かう尾根にトラバースして乗った。

ここもまた、自然林の素敵な尾根だった。

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日向山は鹿柵地獄だった。鹿柵の扉には鍵が掛かっている。(これは何故だ? 鹿よけなら鍵は要らないだろ。)柵と柵の間の通路には、古い柵の有刺鉄線の残骸が絡み合い、まともに歩けない。

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日向山山頂からは女郎小屋沢出合を目指して南西の尾根に乗る。ここでも鹿柵を4つだったか5つだったか越えて・・・。

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14:20 玄倉川の女郎小屋沢出合に降り立つ。

後は林道をテクテクと戻り

14:50 無事、林道ゲートへ帰還しました。

 

楽しい山行でした。

行きも帰りも初めての尾根だったし。女郎小屋乗越にも這い上がったし。確かに大変な這い上がりだったけど、終わってみりゃ楽しい思いだけが残る。

いやでも、東沢から女郎小屋乗越のルート、決してオススメはできない。この記事を書く前に、「確かテキーラさんも東沢から女郎小屋乗越へ這い上がっているはずだ」と思い出し、探ってみた。やはりそうだった。「足がプルプルした」と書いていた。あのテキーラさんがそんな事を書くルートだ。まともなルートじゃない。

『乗越』と名付けられているコルは、沢から這い上がって、反対側の沢へ下降する地点だ。この女郎小屋乗越もかつては人が歩いたルートであったに違いない。そんな思いが今回の計画の根元にある。沢屋が使っていたルートかもしれない。

でも今は、歩く人はほとんどいないはず。まともに上り下りできるコルではない。おそらく崩壊が進みザレがひどくなっているのだと思う。

たぶんオイラも、もう二度と這い上がらないだろうね。

 

本日のご褒美

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向山丸の山稜からみる富士山は素晴らしかった。麓の方までハッキリと。

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2011/12/08

石棚沢

2011年12月4日

最近はなんだかんだで山へ行く機会が少なくなっている。

決して気持ちが山から遠ざかっているわけではない。行きたくても行けないんだ。休みが取れなかったり、他の用事が入ってしまったり、天気が悪かったり。

休みが取れたこの日、AYさん、MASAHIKOさんと石棚沢へ行く事になった。空気が澄み切った最高のお天気の日でした。

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AYさん、MASAHIKOさんと3人で西丹行きの一番バスに乗って、8時30分。西丹沢自然教室に到着。教室のK氏に挨拶をして、支度を整えて、8時45分石棚沢へ向かって出発。

東沢沿いの経路を15分も歩くと石棚沢出合だ。

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ほとんど水が流れていない、ゴロタ石がゴロゴロと転がっている石棚沢に入って遡行する。AYさんとMASAHIKOさんはアクアステルスを履いているが、オイラは登山靴だ。もちろん石棚沢を遡行するのははじめてだが、「石棚沢に沢靴は必要無いだろう」と思っていた。「水流の少ないゴーロの沢」というイメージだったんだ。

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いくつか堰堤を越える。それにしてもこの沢、壊れた堰堤が多い。三つあっただろうか。

不思議な事に、下流部ではほとんど水流が無かったのに、中流部に差し掛かると少しずつ水流が増えだす。

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出会いから40分ほど歩いた所で、ナメ滝出現。

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だんだん面白そうな雰囲気が出てきました。

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滝と呼んでいいのかどうかはわかりませんが、こんな小滝が次々と現れます。

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夏なら濡れながら水心を歩くのも一つの手ですが、濡れたくないので慎重にルートを探ります。

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標高850mを越えた辺り。ゴルジュの出現です。

「ただゴロゴロの沢」という石棚沢のイメージが一変しました。これはなかなか面白い沢じゃないですか。あまり遡行する人もいないようだけど、けっこう歩きがいのある沢です。

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アクアステルスの二人はぐいぐいと登っていきますが、登山靴のオイラは恐る恐る。足元のグリップを確認しながら付いていきます。やっぱり沢靴が必要だったなあ。

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何度も言いますが、ガラガラの下流部からは想像できないくらい、素敵な渓相の中流部です。

標高930m付近で二又。本流は左だが、遡行記録が無い右又へ行ってみようというAYさんの提言で右の支沢へ入る。

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しばらく進むと7~8mの滝。一見簡単そうには見えるが、なかなか渋い。

この滝を越えたら水流も無くなり、再びガラガラ沢になる。

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源頭部に近づくと、沢も複雑に枝分かれしているが、どこも立っている。尾根に逃げようにも、尾根も切り立っていて、沢筋以上に危険そうだ。なんとか登れそうな傾斜の沢筋を詰めていくが、とても他人にオススメできる場所じゃない。浮石だらけのガラガラ沢で、落石をおこさずに登るのは不可能だ。

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前方に見えたキレットを目指して、最後はズルズルの急斜面をヒーコラしながら詰上げた。

石棚沢はやはり本流を詰めるべきなんだろう。

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這い上がったのはヤブ沢ノ頭の西、P1210だ。時刻は11時25分。

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いやはや、素晴らしい富士山だった。実際の見た目は写真以上。けっこう丹沢通いをしているが、こんなに空気が澄み切った日は、年に何回も当たらない。

下山は一般登山道・・・を歩くわけが無い。この3人だもの。登山道を横断して、P926へ向かう尾根に入る。オイラは初めて入る尾根だから、先頭でRFをさせてもらう。

この尾根、下りで使うときは1100~1000mの間が要注意だ。全く尾根の形状が無い斜面を慎重に方向を見定めて下る。ちょっと前までは踏み跡もあったらしいけれど、今は歩く人も少なくなったせいか踏み跡も薄く、マーキングも全く無い。

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P926からは箒沢公園橋へ向かう尾根に乗る。ここは過去一度歩いた事がある。尾根の下部ではちょうど紅葉が見頃だった。

13時15分。箒沢公園橋へ下山。次のバスまで1時間近く間があるので、紅葉を楽しみながらブラブラと細川橋まで歩く。

ホントの理由は、細川橋まで行かないとビールが売っていないからなんだけれどね・・・

それにしても石棚沢。沢歩きの対象としてはマイナーな沢だけれど、なかなか良い沢だったよ。

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