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2011/07/01

悪沢・クマ沢のはずが・・・大チョンボ

2011年6月26日

M-Kさんが悪沢、クマ沢から椿丸へパトロールへ行くと言うので、またまたご一緒させていただく事に。

椿丸は、Vルート歩きを始めたばかりの頃にドキドキ・ワクワクしながら、それも迷い迷いで歩いた思い入れの強い山域です。クマ沢は途中まで歩いた事があるものの、最後まで詰めた事は無い。こういう沢登りの対象じゃない沢は、遡行記録も少ない。釣師も当然魚がいるところまでしか行かない。だから、こういう沢の源頭部を確認するのは、オイラ達“ヤブ屋”の役目なのサ。

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7時45分頃。 浅瀬手前の駐車場を出発。メンバーはM-Kさん、ハッピーさん。そして初対面のTKさんです。

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浅瀬のゲートを通過して林道に入ります。半年前に来た時には、崩壊したまま放置してあった林道ですが、復旧工事もだいぶ進んでいるようです。

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芦沢橋から世附川の左岸に下りて河原を歩きます。あの綺麗な渓流が無残なまでのガラガラの川になってしまっています。

ちなみに、芦沢橋から先の水ノ木林道は大崩壊をしていて、歩く事はできません。自分は半年前に大崩壊地をトラバースして渡りましたが、本当に怖い思いをしました。絶対にしてはいけない事です。あの時は、バカなオイラもさすがに反省しましたっけ。

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悪沢出合のスリット堰堤もご覧のとおり、埋まってしまっています。

さあ、悪沢の遡行をはじめます。

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この沢の右岸山腹に付けられている東電巡視路は歩いた事があるものの、この沢自体を歩くのは初めてです。

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M-Kさん、ハッピーさんはいつもの通り水流の中をバシャバシャと歩いてご機嫌です。そしてオイラもいつもの通り、極力濡れないように飛び石で沢を渡りながら歩いていきます。

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若干崩壊の跡も見受けられるものの、それなりに気持ちの良い沢です。

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「ああ・・・気持ちがいいねェ」なんて歩いていますが・・・

気持ちよく歩けたのは、この辺まででした。この上流くらいから岩と倒木でガラガラとしはじめます。

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そして、標高500mの二又。

あれ? ここは山神沢出合のはず。でも、イメージが違う。東電巡視路はここで沢へ降りますから、来た事がある場所です。悪沢はここから左又を山神沢、右又をクマ沢と名前を変えます。でも、両方に石積み堰堤が有ったはず・・・。

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よく見たら・・・石積堰堤が完全に埋まってしまっている。これも間違いなく、去年の台風9号のせいだろう。

この上流の、東電の取水口も完全に埋もれてしまっていた。あらためて台風の威力を思い知る。たった一晩の出来事だったんだぜ・・・。

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クマ沢もご覧のとおり、倒木でガラガラです。これじゃ釣師も入ってこないだろうな・・・。

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570m付近の二又。ここでサプライズ!

一息入れていると、ハッピーさんが「誰かが来た」と。ええ~?こんな所に来る物好きがいるもんかな?なんて自分達の事を棚に上げて言っていると・・・。なんと!yamajinnさんでした。この日M-K隊がここを歩く事を知ったうえで、追いかけてきたらしい。再会を喜んで、ここからはもちろん一緒に歩く事に。

それにしても・・・。頭の中で計算する。バスで来たって言う事だけど、1番バスの浅瀬入口到着は8時15分頃。そこから浅瀬手前のPまで早足でも30分くらいかかるはず。という事は・・・約1時間差を追いつかれたって事か・・・。なんて脚力なんだ!

さあ、yamajinnさんも加わって出発!

・・・したのは良いけれど・・・。実はここで、大チョンボを犯していました。

この二又を右の小クマ沢へ入ってしまったのです。この日の予定は本流のクマ沢を源頭まで詰め上げる事ですから、何故右へ? 思い返せば、ここを小クマ沢出合の1本手前の二又だと思い込んでしまっていたのです。右へ入りながら、「なんか、左の方が本流っぽいね。」なんて自分で言ったはず。なのに・・・何故なんの疑いも無く右へ入ってしまった!? 

ちょっとコンパスをチェックすれば、「あれれ?」と思ったはず・・・。沢を遡行中、1度もコンパスをチェックしていないんですねぇ・・・。バリラーにあるまじき失態。沢の出合を数えながら登ってきたはずなんだけど、どこで数え間違えたのか・・・。

という事で、小クマ沢をクマ沢だと思い込んだまま遡行を続けます。倒木だらけのひどいヤブの沢です。こういう沢を歩くのはとっても疲れますが、“ヤブ屋”を自認するオイラですから、別にイヤではないんです。

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そしてついに源頭の崖。クマ沢の源頭に詰めたと思っていますから、「目的達成!」などと喜んでいるわけです。

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急登を這いつくばって尾根に上がる。

ここで初めてコンパスチェック。南北に伸びる尾根に乗った事を確認。

クマ沢を詰め上がったと信じ込んでいるわけですから、P838の西で稜線に乗ったと判断したわけです。「北へ進んで、次のピークから西の尾根に入れば椿丸ですね」なんて言って、皆を引っ張ってしまった。

で、次のピークで西に折れて尾根を下り始めて「おかしい」と気付く。方向は合っているが、地形図と地形が一致しない。自分の記憶に残っている椿丸の稜線とも一致しない。

プチパニック。現在地を見失う。が、この尾根が間違っている事だけは、はっきりわかる。「間違えましたァ~!」とさっきの南北に走る尾根に戻る。

が、現在地が特定できない。「ちょっと様子見してきま~す」と北へ向かって小走りで偵察。相変わらず現在地を特定できないが、記憶の中の椿丸の稜線と一致する。

この稜線を進めば椿丸であることは間違いない。

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ガスガスの中を椿丸稜線をを進む。以前はうるさいくらいにマーキングテープがぶら下がっていた尾根ですが、去年西丹沢一帯にマーキングの清掃が入って、すっかり綺麗な尾根になりました。

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13時10分。椿丸到着。一度はマーキングと共に外された手書きの山名板ですが、また新たに付けられていました。外す者がいれば付ける者がいる・・・。まあ、山名板に関しては反対はしないよ。マーキングは嫌いだけれどね。

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13時半。帰途につきます。

同じ尾根を戻りながら、どこをどう詰めあがってきたのか検討しますが、さっぱりわかりません。そりゃ、そうです。クマ沢を上がったという思い込みが前提になっているわけですから、詰め上がった尾根を特定できるはずがありません。

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下山はP795から。この尾根はM-Kさんが開拓した尾根ですが、自分は初めて歩きます。降り口は濃い笹ヤブですが、山仕事の人が刈り払ったトレースがあります。

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急斜面をダダダっと降りて、鹿柵が出てくると終点も近い。

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最後はヤブを掻き分けて、大又沢林道へ降り立ちました。15時20分。

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皆さん、お疲れ様でした!

それにしても、こんな事は初めてです。自分がどこを歩いたかがわからないなんて・・・。

いままで、ルートミスなど数知れず。でも、間違いに気付いた時点で、必ず現在地は特定してきた。(じゃなきゃ遭難しちゃうものネ) でも、今日は最後までどこを歩いたのか特定できなかった・・・。

皆と別れ、電車の中でもう一度地形図を眺める。ハッと気付く。小クマ沢を登っていたとしたら・・・全ての説明がつく・・・。

家へ帰って、着替える時間ももどかしく、PCのスイッチを入れる。そしてロガーのデータを見る。

やっぱり! 小クマ沢を遡上している。

いやはや・・・

なんていうのか・・・

情けなくなるミスだ。クマ沢は北東に向かって上がり、小クマ沢は南東へ向かって上がる。1度でもコンパスを見れば気付いたはず。まさに慢心が生んだミスだ。

そして

クマ沢の源頭を確認という目的も達成ならず。

でも、いいんだ。小クマ沢の源頭だって、ほとんど誰も見ていないはず。(もしかしたらイガイガさんが行っていたかも) クマ沢は、またそのうちやっつけるさ。

まあ、情けないミスではあるけれど、自分的にはこんなの全然OKさ。

でも、皆さんにはゴメンナサイです。ミスリードで余計な歩きをさせてしまった・・・。

トホホ・・・

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コメント

shiroさん

楽しいコラボ、ありがとうございました。(^^)v

>それにしても、こんな事は初めてです。自分がどこを 歩いたかがわからないなんて・・・。

 フッフッフッ・・、これだから楽しく、面白いんで  す!。(バックしながらニカニカしていました)

私のトップページ、下の方にお知らせボード3が残っています。予定の8の字を書いて帰路の小熊沢・・。これが私の頭にあり、(丁度いいぞ・・、なんて思っていました)

楽しかったです。またよろしくお願いいたします。

投稿: | 2011/07/01 01:52

shiroさん

頭を悩ましながらの山行、楽しかったです。
現在地が分からなくても、心強い味方がいましたので、能天気に歩いていました。

この山域をさらに歩いてみたい気持ちになりました。

投稿: yamajinn | 2011/07/01 07:19

M-Kさん、こんばんは。
こちらこそ、楽しい山歩きをありがとうございました。
確かに“迷う”のも楽しみの一つ。
地図と地形を見ながら、自分の判断が当たっているか外れているか・・・。それがVルートの楽しさですから。
にしても・・・ハズレが多いのが情けなや・・・。
今回くらいのRFミスは、自分的には『問題なし』の範囲なのですが、皆さんに余計な体力を使わせてしまった事が悔やまれます。

投稿: shiro | 2011/07/01 21:55

yamajinnさん、こんばんは。
いきなり“アホ”をさらけ出してしまいました。
トホホ・・・です。
 
椿丸の山域は、低山ながら複雑で奥が深いです。
私もまだ、歩いていない尾根・沢がたくさんあります。
歩きつくしたい山域の一つです。
でも。
熊の目撃も多い山域ですから・・・。

投稿: shiro | 2011/07/01 22:00

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