« 水ノ木沢と樅ノ木沢 | トップページ | モロクボ沢 »

2011/07/19

檜洞沢 アゲイン

以前、AYさんとミックスナッツさんに檜洞沢に連れて行ってもらった。当時、沢歩き初心者だったオイラは、ヒーヒー言いながら付いて行くのがやっとだった。そりゃそうだ。寄から雨山峠越えでユーシンまで行って、檜洞沢を遡行。金山谷乗越に詰上がってから寄まで戻る。という常人では考えられないロングコースである上に、相手は悪路をすっ飛んで歩く超人2人なのだ。もう付いていくだけでイッパイイッパイで、景色もハッキリ覚えていないのだ。「綺麗な沢だ」という印象だけは強く残っているものの、どんな滝だったかとか、ナメはどうだったとか、ハッキリ思い出せない。たぶん、景色を眺める余裕も無いくらいイッパイイッパイだったのだ。

こりゃ、もう1度行かにゃならんな・・・

今だったらあのロングコースでも、景色を堪能しながら歩けるはず。

いざ行かん! 再び檜洞沢へ。

という訳で行って来ました。前回は金山谷乗越に詰めたので、今回は経角沢から中ノ沢乗越に詰、テシロ沢を下降して仲ノ沢径路に抜けるコース。

暑い日だった・・・。

暑い日には、沢なんて気持ちが良いだろうとお思いでしょうが、クソ暑っつい沢もあるんだゼ。

ホント、暑い沢だった・・・

Tizu2

2011年7月17日

電車の中で偶然ミックスナッツさんと出会う。鉄砲沢に行くと言うミックスナッツさんと一緒に、新松田から寄行きの1番バスに乗る。登山客はオイラ達2人だけ。隣の西丹行きのバス停にだって、3人しか並んでない。さすが真夏の丹沢だ。人気がないねェ。クソ暑っついからねェ。

11717_003

7時17分 寄バス停を出発。7時45分 寄大橋のゲートを通過。そして、雨山峠に9時8分到着。寄大橋から1時間23分。これは早い! 快速ミックスナッツさんに引っぱられて、すごいペースで歩いている。やっぱり、この人はとんでもなく早い。でも、自分も息も上がらず、おしゃべりしながら付いていけてるから、相当調子が良い。これなら今日のロングコースも楽勝かもしれない・・・なんて思いながら歩く。

11717_016

9時48分 ユーシン入口に到着です。ここで鉄砲沢を遡行すると言うミックスナッツさんとお別れです。きっと、ミックスナッツさんの事だから、バリエーションで玄倉林道へ降りるつもりだったのだろうと思う。体力温存のために一般道でユーシンに行くと言うオイラに付き合っていただいて、ありがとうございます。退屈になりがちな2時間半の一般登山道歩きですが、おしゃべりしながらアッという間でした。

さあ! ここからが本番だ。檜洞沢の遡行開始。

11717_017

ユーシンロッジの脇を抜け、東電の施設の先から堰堤群の上に降り立つ。そこから金山谷ノ頭へ続く旧登山道(廃道)に入り、下流部のめんどくさいゴルジュを一気に巻く。

沢屋に言わせりゃ一番面白い所なんだろうが、全身ズブ濡れになるし時間もかかる。ここでゴルジュと格闘していたら、とても日帰りでこの沢を詰上げる事はできない。

11717_025

石小屋沢出合のほんの少し上流で沢に降りる。ここで沢靴に履き替えて遡行開始だ。

11717_048_2

少し歩くと滝。F・・・いくつかわからないけど。魚止ノ滝と呼ばれている滝だ。右岸に巻きルートがある。

11717_054

吹き割りの滝の落ち口。滝の左岸を攀じ登る。滝の下で渓流釣の人と挨拶を交わす。僕ら沢歩きの人間は釣師からは疎まれるのだが(バシャバシャと歩くと魚が隠れちゃうらしい)、彼は気持ち良く「かまわずにお先へどうぞ」と言ってくれた。

11717_058

ユーシン沢出合をすぎると、4~5mの滝。右岸側をへつり気味に登る。

11717_068

この沢の岩は、一つ一つがとても大きい。何でこんな巨岩がゴロゴロとしているのだろう、と不思議に思う。そして、この巨岩を越えながら歩くのが、けっこう疲れるのだ。別に1箇所2箇所なら何てこと無いが、ずっと続くとこたえてくる。普段使わない筋肉を使っているのだ。

11717_065

それにしても暑い。沢歩きをしているのに、とてつもなく暑い。日当たりが良すぎるんだ、この沢。南斜面で沢幅が広いから、とても日当たりが良い。

そして真夏の直射日光でチンチンに熱くなった岩。その岩を攀じ登りながら歩くのだから、暑さもハンパじゃない。

11717_081

不思議なスリット岩。前回来た時にも不思議に思ったっけ。

11717_084

暑い事は暑いが、美しい沢である事は間違いない。ダイナミックな渓相を楽しみながら歩く。

11717_087

1030m付近で5mの滝。滝壺の脇で一休みする。沢水で顔を洗い、首筋に水をかける。

気持ち良い・・・

滝壺に飛び込みたい衝動に駆られる。でも、水濡れ嫌いで通ってるオイラとしては、そんな事は意地でもできない。それに、全身ズブ濡れで山を歩くと、激しく体力を消耗するんだ。理由はわからないけど、経験的にその事は知っている。まだまだこの先の行程は長いんだ。ここで濡れるわけにはいかない。

右岸から巻き気味に越える。

11717_092

その上は気持ちの良いナメの段々。奥に5mの滝が見える。

そうだ・・・あの滝だ。と、思い出す。前回、左岸の岩盤を巻き上がる時、ツルツル滑ってとても怖い思いをしたのだ。今回は滝の下で落ち着いてルートを探す。左岸のミニルンゼを登ってみる。比較的簡単に巻けた。

驚く事に、滝の上で釣師に出会う。本当に渓流釣りの連中のバイタリティには敬服する。竿を担いで、こんな奥地にまで登ってくるんだから。経角沢まで釣り上がると言う彼は、沢を歩くオイラがちょっと迷惑そうな雰囲気だった。なるべくバシャバシャしないで歩きますと言って、先行させてもらう。

11717_108

水流もだいぶ細くなってきた。そして、岩の大きさも小さくなって、歩きやすくなってきた。木陰に入ると空気がヒンヤリと気持ちが良い。

11717_116

13時ジャスト。 標高1160mの二又。右又が本流で左又が経角沢だ。でも、水量から見ても、経角沢の方が本流っぽい。

前回は右又に入って金山谷乗越に詰めた。今回は左の経角沢に入る。

11717_123

標高も高くなったせいか、木陰の沢になったせいか、暑さもやわらぐ。小滝が連なる気持ちの良い沢だ。

さて。

詰は中ノ沢乗越に上がるつもりなんだ。中ノ沢乗越に詰める沢を探りながら歩くが、それらしき支沢が見当たらない。

11717_134

「おかしいなァ。」と思いながら歩いていると、右岸に涸れ沢を見つける。標高的にはもう少し下流かとも思ったが、まあいいや、ここを詰めてみよう。

沢靴から登山靴に履き替えて涸れ沢に入る。すぐに沢の形状は崩れ、とんでもない急斜面になる。ここで「間違えたな」と気付く。たぶん、中ノ沢乗越へ詰める沢は、こんな急斜面じゃないはずだ。

が、かまわず詰め上がる。同角の稜線に詰め上がることは間違いないんだ。

11717_135

右手にトラバース気味にコルへ詰め上げた。14時15分。

ウ~ン。中ノ沢乗越のような・・・そうじゃないような・・・。もし間違えているとしたら、P1353の北西のコルだ。どっちにしたっていいや。小川谷側へ降りてしまえ。

土の急斜面を足を滑らせながら降りる。中ノ沢乗越から小川谷側へは、昔降りた事があるんだ。その時の感触と似ている。やっぱり中ノ沢乗越なのかなァ・・・。

11717_138

沢床へ降り立ってしばらく下ると、左手から降りてくる沢と合流する。そして、記憶がハッキリと蘇った。こっちの左手からの沢が中ノ沢乗越の沢だ。やっぱり間違えて上流に詰めてしまったのだ。でも、思い出しても、どこで間違えたのかわからない。右岸側は相当注意深く観察しながら歩いていたはずなんだけど・・・。これは、また検証しに行く必要があるな・・・。

11717_139

西丹沢頂稜河川名称図ではテシロ沢となっている、小川谷の上流部を下降する。ガラガラと荒涼とした沢だ。こんな緩傾斜の沢、ダダダっと走り降りたいが、浮石だらけなのだ。慎重に歩かなければ、捻挫でもしかねない。

「こんな沢、下降するモンじゃねぇな。」確か、以前下降した時にもそう思ったはずだ。

疲れる・・・。

そして暑い・・・。

檜洞沢も暑かったけど、それ以上に暑いゼ・・・。だって水流も無いんだ。灼熱のガラガラ沢。

15時半。 ようやくケヤキ平に到着。ここから仲ノ沢径路をすっ飛ぶように歩く。この径路だってけっして良い道では無いが、まるでハイウェイのように感じる。やっぱり径路歩きは楽だねェ・・・。

11717_151

16時5分。 仲ノ沢林道のゲートに到着。

やれやれ・・・。でも、ここから玄倉のバス停まで、長い長い舗装路歩きだ。

・・・と思ったら・・・。

ナント! M-Kさんの車を発見!!

そうか。今日も小川谷で遊んでるんだな。こりゃラッキー♪ 車に便乗させてもらおう・・・っと。

時間的にも、もう戻ってくる頃だろう。と、M-Kさんの車の脇で横になる。火照った身体に夕風を浴びているうちに、ウトウトとしてしまった。

17時頃。M-Kさん、AYさん、まーちゃん、ardbegさん、tetuさんの5人が戻ってきた。小川谷でたっぷりと遊んできたらしい。

そして、ちゃっかりと車に便乗させてもらい、おしゃべりしながら楽しく戻ってきたのでした。本当にありがとうございました・・・。

 

さて・・・

檜洞沢アゲイン。

良かった・・・。暑かったけど、良い沢だった。美しい沢をたっぷりと堪能できました。玄倉林道が利用できない今、丹沢でもっとも行きにくい沢の一つだ。それだけに秘境感もたっぷりだった。

その玄倉林道も今秋には補修工事も終わって開通するという。そうすれば、この沢にも人が戻ってくるのだろう。静かなユーシン近辺も、賑やかになるのかな・・・。

別に玄倉林道なんて開通しなくたっていいのに・・・。そう思うのは、オイラのエゴなんだろうけどね・・・。

 

 

今日の花

11717_111

初めて見た。イワアカバナ・・・だと思う。

初めての野草を見つけた時のトキメキ。これは、野草好きにしかわからないんだよな。

11717_127

そして、これも初めて。ミヤマタニタデ。2~3mmのとても小さな花だ。

よく見かけるタニタデとは、葉っぱの形が違う。花の付き方も違う。深山にだけ生える野草。

|

« 水ノ木沢と樅ノ木沢 | トップページ | モロクボ沢 »

コメント

shiroさん
檜洞沢お疲れ様でした
帰りの便乗もラッキーでしたね
延々と林道歩き、考えただけでも・・w(゚o゚)w オオー!
檜洞沢とユーシン沢、行ってみたいと思っているんですが
アプローチと、コース取り(周回コース)
なかなかいい考えが浮かばなくて躊躇しています
林道が開通すると、どっと人が入りそうなのでその前に
行きたいんですけど、

檜洞沢を遡行してユーシン沢を下る
こんなのはどうですか??

投稿: MASAHIKO | 2011/07/23 20:41

MASAHIKOさん、こんばんは。
今現在、ユーシンまで行くのが一苦労ですからねェ。
檜洞沢もユーシン沢も、寄基点の周回だとコース取りが難しいですよね。
どんなコース取りをしても、日没との戦いになります。
そこで今回はバス利用で仲ノ沢径路から玄倉に抜けるコースを考えました。
日帰りのコース取りとしてはベスト(時間的には)なんじゃないかと思ってます。
 
>檜洞沢を遡行してユーシン沢を下る
オオゥ!
MASAHIKOさんらしいコースだけれど・・・。
疲れマッセ! 檜洞沢の遡行だけでも相当体力を消耗するのに、さらに長丁場のユーシン沢を下降とは・・・。
沢の下降は、登りより疲れますからねェ・・・。

投稿: shiro | 2011/07/23 22:42

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/73531/52246708

この記事へのトラックバック一覧です: 檜洞沢 アゲイン:

« 水ノ木沢と樅ノ木沢 | トップページ | モロクボ沢 »