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2011/07/11

水ノ木沢と樅ノ木沢

Tizu2

2011年7月9日

AYさん、MASAHIKOさんと3人で世附川奥地の沢巡りです。

菰釣山から水ノ木に降りて、水ノ木沢か樅ノ木沢を遡行しようって計画です。ところが、自分が言い出しっぺのクセに詳細なルート計画は立てていない。(毎度の事ですが・・・) 道志に向かう車中で、AYさんとルートの相談をします。どっちの沢にしましょうか・・・と話していると、AYさんが両方行こうと言い出す。相変わらず無茶な人だ・・・。でも、それ良いかも・・・。両方行ったこと無いし、どうせなら。

ルートプランは2つ。

1. 菰釣山から大栂を通って、水ノ木沢の750m付近に下降する。水ノ木沢を950m付近まで遡行。P1192に登って樅ノ木沢の西沢出合に下降。そして樅ノ木沢を詰める。   ・・・なんておバカな計画だ。

2. 菰釣山から南南西の尾根を下り、水ノ木沢の梅ノ木沢出合に下降。水ノ木沢を下降する。その後林道を樅ノ木橋まで歩き、樅ノ木沢を詰める。

どっちにするかは菰釣山へ登りながら相談しましょう・・・という事になりました。

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道志道の駅でMASAHIKOさんと合流し、西沢林道のゲート前に車を止めて出発です。8時15分。

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9時15分 菰釣山到着。

シマッタァ。余計なおしゃべりばかりして、ルートの相談をするのを忘れてた。深く考えないまま、よりバカっぽいプラン1に急遽決定。

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さあ、大栂へ向かう南の尾根へ! この尾根に入るのは初めてです。激ヤブと噂のこの尾根。でも、国境尾根世附側の激ヤブにもだいぶ馴れてきたからね。こんなくらいじゃ怖気つくわけがない。わけがないが、やはり激ヤブに突っ込む時はそれなりの覚悟がいるんだ。

ところが、その覚悟が拍子抜けしてしまうようなトレースが付いている。くっきりとね。何だこりゃ・・・という感じですが、正直助かる。激ヤブこぎは、とてつもなく体力を消耗するからね。

が・・・しかし・・・。このトレースが曲者だったのかもしれない。後から思うと。ヤブの中のトレースを調子良く駆け下りた。そして、ヤブを抜けてそのまま尾根を降りた。

標高1100m付近まで降りた時、まず先頭のMASAHIKOさんがおかしいと気付く。言われてオイラもおかしいと思った。そろそろ大栂手前の鞍部に降りてなきゃいけない頃。尾根の前方にも大栂らしきピークは見当たらない。

間違えたね・・・こりゃ。一本西の尾根に乗っちゃったね。

という事はだよ・・・プラン2のコースに乗っているって事だ。

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それじゃあ、プラン2に変更だ。って事で、そのまま植林の尾根を降りる。

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10時10分ごろ。 水ノ木沢の梅ノ木沢出合に降り立つ。休憩がてら沢靴に履き替えて、沢の下降を開始。

初めての沢を下降するってのはリスクが大きいものですが、先日この沢を登ったardbegさんからの情報で、ヤバイ滝は無いと聞いていたので・・・。

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なかなか綺麗なナメ床です。

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こんな滝があったり

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こんなナメがあったり

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またまたこんな滝があったり

なかなか楽しい沢です。

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この滝にはちょっと感激。自然の造形力には脱帽です。

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標高760m付近。 この下流はゴーロ歩きの予感がします。(実際はどうだかわからないけど) 左岸に林道が見えたので脱渓します。この後、樅ノ木沢が控えているしね。

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林道歩きの途中、大栂沢で石積堰堤を見つける。なかなか立派な堰堤だ。

こいつは・・・もしかしたらT.I氏が探している世附奥地の帝国なんとかっていう堰堤の一つじゃないか? と思ったので、わざわざ沢へ降りて写真を撮る。

で、この場を使ってT.I@AEK氏にご報告です。

その後、林道をテクテクと歩いて、ほぼ12時ジャスト。樅ノ木橋に到着です。

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昼食休憩の後、12時20分。樅ノ木橋下から樅ノ木沢の遡行開始です。

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樅ノ木橋から西沢出合までは2度目の遡行ですが、この間の美しい渓流は何度来ても飽きない。この階段状のナメなんて、2度目でもやはり感動する。

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西沢出合の石積堰堤にやってきました。

前回はここから西沢を遡行したので、ここから上流は道の世界です。ワクワクします。

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ところが大半はゴーロ歩き。たまにこんなナメっぽい場所も有りますが、ほとんどがゴーロゴロ。

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西沢出合から45分くらいゴーロを登ってきました。標高880m付近。AYさんが「なんか飽きてきたなあ」とか言い出します。

ところが、この辺から少しづつ渓相が変わってきました。

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なんとなくゴルジュっぽい感じに。深い釜の縁、岩盤をへつって進むと・・・。

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ジャーン! ついに出たよ、滝場だ。

まずは5mってとこか。なんとか水心を登れそう。MASAHIKOさんとAYさんは滝壺をジャブジャブ渡って、滝に取り付きます。滝壺の深さは太もも。足首を水に濡らすのさえ嫌いなオイラは、 パンツまで濡らすなんてとんでもない! 左岸を巻き上がります。

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お次の滝は10・・・いや12~3mはあるか。こいつが樅ノ木沢の核心だ。

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AYさんとMASAHIKOさんは直登ルートを探っているが、オイラはハナから巻く気満々。巻きルートを探すが、こっちもかなり厳しそうだ。右岸は絶壁で絶対無理。かと言って左岸もかなり立った斜面。

AYさん、MASAHIKOさんも直登をあきらめ、3人で巻きにかかる。

左岸側を滝の高さまで登ってトラバースをするが、垂直の岩壁に阻まれて、落ち口まで行けない。さらに10m程高巻く。滝は越えたが、今度は降りられない。またさらに10m程高巻く。下に4~5mくらいの滝を見ながら、高度感たっぷりのトラバースで窪地から沢へ復帰した。

これくらいは、なんとか守備範囲ではあるが、危険なトラバースであった事は間違いない。この沢へ行かれる方は、十分ご注意を。滝の落ち口付近で、ロープ下降するのも一つの方法だったかも。あるいはゴルジュの手前からなら、右岸側に巻きルートはあったかも。でもそれでは、滝の雄姿は拝めないけどね。

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ゴルジュの滝場を抜けたら、10mのナメ滝。これは沢靴のフリクションで登れる。

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そしてここから延々とナメが続くのだった。いやァ、気持ちが良い!

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AYさんぶっ倒れる。

ウソウソ。 ナメ床に寝っ転がって休憩です。水濡れ嫌いのオイラには信じられない。気持ち良いのかなァ?

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そしてさらにナメは続く。1050m付近。

さすが世附川深部の沢だ。ここもやっぱりナメが美しい沢だった。

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そろそろ詰めです。覚悟の上で来たのだけれど、国境尾根の詰め上がりはどこもヤブが濃いからねェ。

なるべく楽に詰め上がりたいと地形図を睨みながら検討した結果、右へ右へと詰めて行こうと。ただのカンですけど。

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稜線まで後4~50mってとこで前方に立った岩壁が見えてきたので、右手の尾根に逃げる。

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最後はお約束のヤブ漕ぎです。

でも、今回の詰めの選択は成功だったんじゃないかと思う。他の詰を知らないから、たぶんとしか言えないけど。最後のヤブ漕ぎも思ったほど苦労せず、国境尾根の登山道に飛び出しました。15時5分。

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国境尾根を菰釣山方面へ向かいます。さすがにヘトヘトです。

ブナノ丸(西丹頂稜図では水ノ木沢山)で北側に怪しいトレースが伸びているのを発見。AYさんが、車を停めた林道ゲートまでショートカットできるんじゃないかと言い出す。菰釣に登り返すのはキツイと。地形図を見ると、なんか行けそじゃネ、てな事で登山道からはずれ、北側の尾根に入ります。

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登山道並・・とは言わないけれど、かなりくっきりしたトレースが付いている。地元の人達は普通に歩いているんじゃないかと思われる。

途中、北東へ向かう尾根に乗り換えるところが判りづらく、RF注意か。

でも、こっちの尾根にもトレースは付いている。

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最後は仕事道らしき径路を辿り。

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林道ゲートにドンピシャで降り立ちました。

こりゃ良い道を発見した。国境尾根周辺の尾根・沢を攻めるときに、ショートカットルートとして利用価値大だ。

 

イヤハヤ・・・蒸し暑い日だった。さすがに沢2本はきつかった。

結果的に、菰釣山の南でRFミスして大正解! もしプラン1を実行していたら、ヘトヘトどころじゃ済まなかったゼ。

でも、水ノ木沢も樅ノ木沢も良い沢でした。「素敵な沢だよ」と自信を持って人に言える沢でした。

 

 

今日の花

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夏の田村草(ナツノタムラソウ) よく見かけるアキノタムラソウと似ているけど、このナツノタムラソウはあまり生えていない珍しい部類に入る花だ。花びらから飛び出した雄蕊が特徴でアキノタムラソウとの相違点。

丹沢でもポツポツとは見かけますが、群生しているのを見たのは初めて。有る所には有るんだねェ。

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そしてこっちは、ホント珍しい。ナツノタムラソウの白花だ。こんなの初めて見た。

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コメント

おつかれさまでした~
エンテイ情報ありがとうございます<(_ _)>
大栂沢、マークしますた!
「石積みの秘法」によると、色違いの石を組み合わせて
アートしちゃう、ってこともあったらしいですが、
菊の御紋の御料地ではさすがにそれは無理だったかも。。

投稿: TI-AEK32 | 2011/07/12 15:38

T.I-AEK32さん、こんばんは。
西丹頂稜図をちゃんと見たら、大栂沢ではなくて大栂ノ沢になっていました。
見つけた瞬間に「こいつァ、博士好みの堰堤にちげぇねぇ!」って思ったんですよ。気に入ってもらえたら幸いです。

>色違いの石を組み合わせて
市松模様ってことですか? そういうのが有ったら面白いですねぇ。
もう少し凝って、千鳥格子なんてのを見つけたら、私もいっぺんで堰堤ファンになっちゃうんですけどねェ。

投稿: shiro | 2011/07/12 21:18

shiroさん

立派なオ○カ!お見事です・・。薮の迫力が今一でしたか・・。コース長いですからそこそこで良かったと思います。私も似た様な周回を以前しましたが、凄い!。周回の長さが倍もある・・。

メインの大滝。手強そうですね。巻道も危険含みですか・・。M-Kは止めた方が無難ですね!。

shiroさんとポチャポチャやドボ~ンは一切出来ないのは辛いですが仕方ありません。そう云えばネコちゃんはドボンは嫌いですよね。(^^);

投稿: M-K | 2011/07/13 01:32

M-Kさん、こんばんは
樅ノ木沢、なかなか良い沢でした。
大滝の巻きも危険含みではありますが、M-Kさんの実力なら問題ないレベルです。
M-Kさんが行かれる時には、先頭で蜘蛛の巣を払いますので。
 
>そう云えばネコちゃんはドボンは嫌い
言われて気が付きました!
それで私は水濡れが嫌いなんですね・・・。
ドボ~ン、ザブ~ンで歩くのは、筋肉の質も使い方も違うんですよね・・・。どうしても疲れちゃうんです。despair

投稿: shiro | 2011/07/13 20:22

shiroさん
コラボのお誘い有難う御座いました
久し振りに楽しい山歩きでしたよ!!
未知沢二本、帰りの未知ルート、収穫大いに有りました
いきなり外したのはご愛敬ということでお願いします
結構、落ち込んでいますが、
コレに懲りずにいつでもお誘いお願いします
とりあえず単独で行ってきます!!


投稿: MASAHIKO | 2011/07/18 19:14

MASAHIKOさん、こんばんは。
楽しい山歩きでしたネ!!
樅ノ木沢のナメは思わぬ収穫でした。
あの流域で残すターゲットは西沢左又と金山沢本流です。こちらも是非一緒に! 例の廃鉱も見てみたいし。
 
>結構、落ち込んでいます
え? あれは決してMASAHIKOさんのせいじゃないでしょう。3人で考えもせずトレースを追っかけてたんですから。最初におかしいと気付いたMASAHIKOさんはさすがです。
あれくらいで落ち込まれたんじゃ、しょっちゅうミスってる私の立場が・・・(笑)

投稿: shiro | 2011/07/18 21:26

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