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2011/07/19

檜洞沢 アゲイン

以前、AYさんとミックスナッツさんに檜洞沢に連れて行ってもらった。当時、沢歩き初心者だったオイラは、ヒーヒー言いながら付いて行くのがやっとだった。そりゃそうだ。寄から雨山峠越えでユーシンまで行って、檜洞沢を遡行。金山谷乗越に詰上がってから寄まで戻る。という常人では考えられないロングコースである上に、相手は悪路をすっ飛んで歩く超人2人なのだ。もう付いていくだけでイッパイイッパイで、景色もハッキリ覚えていないのだ。「綺麗な沢だ」という印象だけは強く残っているものの、どんな滝だったかとか、ナメはどうだったとか、ハッキリ思い出せない。たぶん、景色を眺める余裕も無いくらいイッパイイッパイだったのだ。

こりゃ、もう1度行かにゃならんな・・・

今だったらあのロングコースでも、景色を堪能しながら歩けるはず。

いざ行かん! 再び檜洞沢へ。

という訳で行って来ました。前回は金山谷乗越に詰めたので、今回は経角沢から中ノ沢乗越に詰、テシロ沢を下降して仲ノ沢径路に抜けるコース。

暑い日だった・・・。

暑い日には、沢なんて気持ちが良いだろうとお思いでしょうが、クソ暑っつい沢もあるんだゼ。

ホント、暑い沢だった・・・

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2011年7月17日

電車の中で偶然ミックスナッツさんと出会う。鉄砲沢に行くと言うミックスナッツさんと一緒に、新松田から寄行きの1番バスに乗る。登山客はオイラ達2人だけ。隣の西丹行きのバス停にだって、3人しか並んでない。さすが真夏の丹沢だ。人気がないねェ。クソ暑っついからねェ。

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7時17分 寄バス停を出発。7時45分 寄大橋のゲートを通過。そして、雨山峠に9時8分到着。寄大橋から1時間23分。これは早い! 快速ミックスナッツさんに引っぱられて、すごいペースで歩いている。やっぱり、この人はとんでもなく早い。でも、自分も息も上がらず、おしゃべりしながら付いていけてるから、相当調子が良い。これなら今日のロングコースも楽勝かもしれない・・・なんて思いながら歩く。

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9時48分 ユーシン入口に到着です。ここで鉄砲沢を遡行すると言うミックスナッツさんとお別れです。きっと、ミックスナッツさんの事だから、バリエーションで玄倉林道へ降りるつもりだったのだろうと思う。体力温存のために一般道でユーシンに行くと言うオイラに付き合っていただいて、ありがとうございます。退屈になりがちな2時間半の一般登山道歩きですが、おしゃべりしながらアッという間でした。

さあ! ここからが本番だ。檜洞沢の遡行開始。

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ユーシンロッジの脇を抜け、東電の施設の先から堰堤群の上に降り立つ。そこから金山谷ノ頭へ続く旧登山道(廃道)に入り、下流部のめんどくさいゴルジュを一気に巻く。

沢屋に言わせりゃ一番面白い所なんだろうが、全身ズブ濡れになるし時間もかかる。ここでゴルジュと格闘していたら、とても日帰りでこの沢を詰上げる事はできない。

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石小屋沢出合のほんの少し上流で沢に降りる。ここで沢靴に履き替えて遡行開始だ。

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少し歩くと滝。F・・・いくつかわからないけど。魚止ノ滝と呼ばれている滝だ。右岸に巻きルートがある。

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吹き割りの滝の落ち口。滝の左岸を攀じ登る。滝の下で渓流釣の人と挨拶を交わす。僕ら沢歩きの人間は釣師からは疎まれるのだが(バシャバシャと歩くと魚が隠れちゃうらしい)、彼は気持ち良く「かまわずにお先へどうぞ」と言ってくれた。

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ユーシン沢出合をすぎると、4~5mの滝。右岸側をへつり気味に登る。

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この沢の岩は、一つ一つがとても大きい。何でこんな巨岩がゴロゴロとしているのだろう、と不思議に思う。そして、この巨岩を越えながら歩くのが、けっこう疲れるのだ。別に1箇所2箇所なら何てこと無いが、ずっと続くとこたえてくる。普段使わない筋肉を使っているのだ。

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それにしても暑い。沢歩きをしているのに、とてつもなく暑い。日当たりが良すぎるんだ、この沢。南斜面で沢幅が広いから、とても日当たりが良い。

そして真夏の直射日光でチンチンに熱くなった岩。その岩を攀じ登りながら歩くのだから、暑さもハンパじゃない。

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不思議なスリット岩。前回来た時にも不思議に思ったっけ。

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暑い事は暑いが、美しい沢である事は間違いない。ダイナミックな渓相を楽しみながら歩く。

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1030m付近で5mの滝。滝壺の脇で一休みする。沢水で顔を洗い、首筋に水をかける。

気持ち良い・・・

滝壺に飛び込みたい衝動に駆られる。でも、水濡れ嫌いで通ってるオイラとしては、そんな事は意地でもできない。それに、全身ズブ濡れで山を歩くと、激しく体力を消耗するんだ。理由はわからないけど、経験的にその事は知っている。まだまだこの先の行程は長いんだ。ここで濡れるわけにはいかない。

右岸から巻き気味に越える。

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その上は気持ちの良いナメの段々。奥に5mの滝が見える。

そうだ・・・あの滝だ。と、思い出す。前回、左岸の岩盤を巻き上がる時、ツルツル滑ってとても怖い思いをしたのだ。今回は滝の下で落ち着いてルートを探す。左岸のミニルンゼを登ってみる。比較的簡単に巻けた。

驚く事に、滝の上で釣師に出会う。本当に渓流釣りの連中のバイタリティには敬服する。竿を担いで、こんな奥地にまで登ってくるんだから。経角沢まで釣り上がると言う彼は、沢を歩くオイラがちょっと迷惑そうな雰囲気だった。なるべくバシャバシャしないで歩きますと言って、先行させてもらう。

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水流もだいぶ細くなってきた。そして、岩の大きさも小さくなって、歩きやすくなってきた。木陰に入ると空気がヒンヤリと気持ちが良い。

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13時ジャスト。 標高1160mの二又。右又が本流で左又が経角沢だ。でも、水量から見ても、経角沢の方が本流っぽい。

前回は右又に入って金山谷乗越に詰めた。今回は左の経角沢に入る。

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標高も高くなったせいか、木陰の沢になったせいか、暑さもやわらぐ。小滝が連なる気持ちの良い沢だ。

さて。

詰は中ノ沢乗越に上がるつもりなんだ。中ノ沢乗越に詰める沢を探りながら歩くが、それらしき支沢が見当たらない。

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「おかしいなァ。」と思いながら歩いていると、右岸に涸れ沢を見つける。標高的にはもう少し下流かとも思ったが、まあいいや、ここを詰めてみよう。

沢靴から登山靴に履き替えて涸れ沢に入る。すぐに沢の形状は崩れ、とんでもない急斜面になる。ここで「間違えたな」と気付く。たぶん、中ノ沢乗越へ詰める沢は、こんな急斜面じゃないはずだ。

が、かまわず詰め上がる。同角の稜線に詰め上がることは間違いないんだ。

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右手にトラバース気味にコルへ詰め上げた。14時15分。

ウ~ン。中ノ沢乗越のような・・・そうじゃないような・・・。もし間違えているとしたら、P1353の北西のコルだ。どっちにしたっていいや。小川谷側へ降りてしまえ。

土の急斜面を足を滑らせながら降りる。中ノ沢乗越から小川谷側へは、昔降りた事があるんだ。その時の感触と似ている。やっぱり中ノ沢乗越なのかなァ・・・。

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沢床へ降り立ってしばらく下ると、左手から降りてくる沢と合流する。そして、記憶がハッキリと蘇った。こっちの左手からの沢が中ノ沢乗越の沢だ。やっぱり間違えて上流に詰めてしまったのだ。でも、思い出しても、どこで間違えたのかわからない。右岸側は相当注意深く観察しながら歩いていたはずなんだけど・・・。これは、また検証しに行く必要があるな・・・。

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西丹沢頂稜河川名称図ではテシロ沢となっている、小川谷の上流部を下降する。ガラガラと荒涼とした沢だ。こんな緩傾斜の沢、ダダダっと走り降りたいが、浮石だらけなのだ。慎重に歩かなければ、捻挫でもしかねない。

「こんな沢、下降するモンじゃねぇな。」確か、以前下降した時にもそう思ったはずだ。

疲れる・・・。

そして暑い・・・。

檜洞沢も暑かったけど、それ以上に暑いゼ・・・。だって水流も無いんだ。灼熱のガラガラ沢。

15時半。 ようやくケヤキ平に到着。ここから仲ノ沢径路をすっ飛ぶように歩く。この径路だってけっして良い道では無いが、まるでハイウェイのように感じる。やっぱり径路歩きは楽だねェ・・・。

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16時5分。 仲ノ沢林道のゲートに到着。

やれやれ・・・。でも、ここから玄倉のバス停まで、長い長い舗装路歩きだ。

・・・と思ったら・・・。

ナント! M-Kさんの車を発見!!

そうか。今日も小川谷で遊んでるんだな。こりゃラッキー♪ 車に便乗させてもらおう・・・っと。

時間的にも、もう戻ってくる頃だろう。と、M-Kさんの車の脇で横になる。火照った身体に夕風を浴びているうちに、ウトウトとしてしまった。

17時頃。M-Kさん、AYさん、まーちゃん、ardbegさん、tetuさんの5人が戻ってきた。小川谷でたっぷりと遊んできたらしい。

そして、ちゃっかりと車に便乗させてもらい、おしゃべりしながら楽しく戻ってきたのでした。本当にありがとうございました・・・。

 

さて・・・

檜洞沢アゲイン。

良かった・・・。暑かったけど、良い沢だった。美しい沢をたっぷりと堪能できました。玄倉林道が利用できない今、丹沢でもっとも行きにくい沢の一つだ。それだけに秘境感もたっぷりだった。

その玄倉林道も今秋には補修工事も終わって開通するという。そうすれば、この沢にも人が戻ってくるのだろう。静かなユーシン近辺も、賑やかになるのかな・・・。

別に玄倉林道なんて開通しなくたっていいのに・・・。そう思うのは、オイラのエゴなんだろうけどね・・・。

 

 

今日の花

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初めて見た。イワアカバナ・・・だと思う。

初めての野草を見つけた時のトキメキ。これは、野草好きにしかわからないんだよな。

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そして、これも初めて。ミヤマタニタデ。2~3mmのとても小さな花だ。

よく見かけるタニタデとは、葉っぱの形が違う。花の付き方も違う。深山にだけ生える野草。

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2011/07/11

水ノ木沢と樅ノ木沢

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2011年7月9日

AYさん、MASAHIKOさんと3人で世附川奥地の沢巡りです。

菰釣山から水ノ木に降りて、水ノ木沢か樅ノ木沢を遡行しようって計画です。ところが、自分が言い出しっぺのクセに詳細なルート計画は立てていない。(毎度の事ですが・・・) 道志に向かう車中で、AYさんとルートの相談をします。どっちの沢にしましょうか・・・と話していると、AYさんが両方行こうと言い出す。相変わらず無茶な人だ・・・。でも、それ良いかも・・・。両方行ったこと無いし、どうせなら。

ルートプランは2つ。

1. 菰釣山から大栂を通って、水ノ木沢の750m付近に下降する。水ノ木沢を950m付近まで遡行。P1192に登って樅ノ木沢の西沢出合に下降。そして樅ノ木沢を詰める。   ・・・なんておバカな計画だ。

2. 菰釣山から南南西の尾根を下り、水ノ木沢の梅ノ木沢出合に下降。水ノ木沢を下降する。その後林道を樅ノ木橋まで歩き、樅ノ木沢を詰める。

どっちにするかは菰釣山へ登りながら相談しましょう・・・という事になりました。

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道志道の駅でMASAHIKOさんと合流し、西沢林道のゲート前に車を止めて出発です。8時15分。

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9時15分 菰釣山到着。

シマッタァ。余計なおしゃべりばかりして、ルートの相談をするのを忘れてた。深く考えないまま、よりバカっぽいプラン1に急遽決定。

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さあ、大栂へ向かう南の尾根へ! この尾根に入るのは初めてです。激ヤブと噂のこの尾根。でも、国境尾根世附側の激ヤブにもだいぶ馴れてきたからね。こんなくらいじゃ怖気つくわけがない。わけがないが、やはり激ヤブに突っ込む時はそれなりの覚悟がいるんだ。

ところが、その覚悟が拍子抜けしてしまうようなトレースが付いている。くっきりとね。何だこりゃ・・・という感じですが、正直助かる。激ヤブこぎは、とてつもなく体力を消耗するからね。

が・・・しかし・・・。このトレースが曲者だったのかもしれない。後から思うと。ヤブの中のトレースを調子良く駆け下りた。そして、ヤブを抜けてそのまま尾根を降りた。

標高1100m付近まで降りた時、まず先頭のMASAHIKOさんがおかしいと気付く。言われてオイラもおかしいと思った。そろそろ大栂手前の鞍部に降りてなきゃいけない頃。尾根の前方にも大栂らしきピークは見当たらない。

間違えたね・・・こりゃ。一本西の尾根に乗っちゃったね。

という事はだよ・・・プラン2のコースに乗っているって事だ。

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それじゃあ、プラン2に変更だ。って事で、そのまま植林の尾根を降りる。

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10時10分ごろ。 水ノ木沢の梅ノ木沢出合に降り立つ。休憩がてら沢靴に履き替えて、沢の下降を開始。

初めての沢を下降するってのはリスクが大きいものですが、先日この沢を登ったardbegさんからの情報で、ヤバイ滝は無いと聞いていたので・・・。

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なかなか綺麗なナメ床です。

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こんな滝があったり

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こんなナメがあったり

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またまたこんな滝があったり

なかなか楽しい沢です。

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この滝にはちょっと感激。自然の造形力には脱帽です。

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標高760m付近。 この下流はゴーロ歩きの予感がします。(実際はどうだかわからないけど) 左岸に林道が見えたので脱渓します。この後、樅ノ木沢が控えているしね。

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林道歩きの途中、大栂沢で石積堰堤を見つける。なかなか立派な堰堤だ。

こいつは・・・もしかしたらT.I氏が探している世附奥地の帝国なんとかっていう堰堤の一つじゃないか? と思ったので、わざわざ沢へ降りて写真を撮る。

で、この場を使ってT.I@AEK氏にご報告です。

その後、林道をテクテクと歩いて、ほぼ12時ジャスト。樅ノ木橋に到着です。

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昼食休憩の後、12時20分。樅ノ木橋下から樅ノ木沢の遡行開始です。

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樅ノ木橋から西沢出合までは2度目の遡行ですが、この間の美しい渓流は何度来ても飽きない。この階段状のナメなんて、2度目でもやはり感動する。

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西沢出合の石積堰堤にやってきました。

前回はここから西沢を遡行したので、ここから上流は道の世界です。ワクワクします。

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ところが大半はゴーロ歩き。たまにこんなナメっぽい場所も有りますが、ほとんどがゴーロゴロ。

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西沢出合から45分くらいゴーロを登ってきました。標高880m付近。AYさんが「なんか飽きてきたなあ」とか言い出します。

ところが、この辺から少しづつ渓相が変わってきました。

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なんとなくゴルジュっぽい感じに。深い釜の縁、岩盤をへつって進むと・・・。

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ジャーン! ついに出たよ、滝場だ。

まずは5mってとこか。なんとか水心を登れそう。MASAHIKOさんとAYさんは滝壺をジャブジャブ渡って、滝に取り付きます。滝壺の深さは太もも。足首を水に濡らすのさえ嫌いなオイラは、 パンツまで濡らすなんてとんでもない! 左岸を巻き上がります。

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お次の滝は10・・・いや12~3mはあるか。こいつが樅ノ木沢の核心だ。

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AYさんとMASAHIKOさんは直登ルートを探っているが、オイラはハナから巻く気満々。巻きルートを探すが、こっちもかなり厳しそうだ。右岸は絶壁で絶対無理。かと言って左岸もかなり立った斜面。

AYさん、MASAHIKOさんも直登をあきらめ、3人で巻きにかかる。

左岸側を滝の高さまで登ってトラバースをするが、垂直の岩壁に阻まれて、落ち口まで行けない。さらに10m程高巻く。滝は越えたが、今度は降りられない。またさらに10m程高巻く。下に4~5mくらいの滝を見ながら、高度感たっぷりのトラバースで窪地から沢へ復帰した。

これくらいは、なんとか守備範囲ではあるが、危険なトラバースであった事は間違いない。この沢へ行かれる方は、十分ご注意を。滝の落ち口付近で、ロープ下降するのも一つの方法だったかも。あるいはゴルジュの手前からなら、右岸側に巻きルートはあったかも。でもそれでは、滝の雄姿は拝めないけどね。

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ゴルジュの滝場を抜けたら、10mのナメ滝。これは沢靴のフリクションで登れる。

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そしてここから延々とナメが続くのだった。いやァ、気持ちが良い!

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AYさんぶっ倒れる。

ウソウソ。 ナメ床に寝っ転がって休憩です。水濡れ嫌いのオイラには信じられない。気持ち良いのかなァ?

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そしてさらにナメは続く。1050m付近。

さすが世附川深部の沢だ。ここもやっぱりナメが美しい沢だった。

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そろそろ詰めです。覚悟の上で来たのだけれど、国境尾根の詰め上がりはどこもヤブが濃いからねェ。

なるべく楽に詰め上がりたいと地形図を睨みながら検討した結果、右へ右へと詰めて行こうと。ただのカンですけど。

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稜線まで後4~50mってとこで前方に立った岩壁が見えてきたので、右手の尾根に逃げる。

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最後はお約束のヤブ漕ぎです。

でも、今回の詰めの選択は成功だったんじゃないかと思う。他の詰を知らないから、たぶんとしか言えないけど。最後のヤブ漕ぎも思ったほど苦労せず、国境尾根の登山道に飛び出しました。15時5分。

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国境尾根を菰釣山方面へ向かいます。さすがにヘトヘトです。

ブナノ丸(西丹頂稜図では水ノ木沢山)で北側に怪しいトレースが伸びているのを発見。AYさんが、車を停めた林道ゲートまでショートカットできるんじゃないかと言い出す。菰釣に登り返すのはキツイと。地形図を見ると、なんか行けそじゃネ、てな事で登山道からはずれ、北側の尾根に入ります。

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登山道並・・とは言わないけれど、かなりくっきりしたトレースが付いている。地元の人達は普通に歩いているんじゃないかと思われる。

途中、北東へ向かう尾根に乗り換えるところが判りづらく、RF注意か。

でも、こっちの尾根にもトレースは付いている。

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最後は仕事道らしき径路を辿り。

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林道ゲートにドンピシャで降り立ちました。

こりゃ良い道を発見した。国境尾根周辺の尾根・沢を攻めるときに、ショートカットルートとして利用価値大だ。

 

イヤハヤ・・・蒸し暑い日だった。さすがに沢2本はきつかった。

結果的に、菰釣山の南でRFミスして大正解! もしプラン1を実行していたら、ヘトヘトどころじゃ済まなかったゼ。

でも、水ノ木沢も樅ノ木沢も良い沢でした。「素敵な沢だよ」と自信を持って人に言える沢でした。

 

 

今日の花

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夏の田村草(ナツノタムラソウ) よく見かけるアキノタムラソウと似ているけど、このナツノタムラソウはあまり生えていない珍しい部類に入る花だ。花びらから飛び出した雄蕊が特徴でアキノタムラソウとの相違点。

丹沢でもポツポツとは見かけますが、群生しているのを見たのは初めて。有る所には有るんだねェ。

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そしてこっちは、ホント珍しい。ナツノタムラソウの白花だ。こんなの初めて見た。

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2011/07/04

みやま新道

暑っついですね~! 暑い夏がやってきました。“俺の季節”です。

皆がアルプスだ八ツだと、暑い丹沢からいなくなり。丹沢に残る連中も沢だ沢だと言う季節。そんな時、オイラは人がいなくなった静かな尾根を歩くのさ。汗をダッラダッラと流してね。

そいつがオイラのスタイル

さて。『暑い時には熱い尾根シリーズ』今年の第1弾はみやま新道です。

その昔、玄倉から箒杉沢を経て丹沢山に登る古道が有ったという。数年前にイガイガさんが探索をし、その後AYさんやミックスナッツさんも探索されている。いよいよオイラの番だ。

予想したとおり、熱い尾根だったゼ!

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2011年7月3日

みやま新道を登るには、箒杉沢へ行かなければならない。普通は寄から鍋割峠越えでしょう。でも、今日はバカ尾根から塔ノ岳越えで行ってみようと思った。年に1~2回バカ尾根を登るんです。これは年々落ちる、体力を測るため。ここを2時間半で登れるかどうかが、自分の体力の一つのバロメーター。暑い夏を迎えて、まず体力測定をしておこうってことで。

6時41分。時計をストップウォッチモードにして大倉バス停を出発。

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このバカ尾根、嫌いな人も多いけど、オイラは好きだな。人が多いから普段は来ないけど。こんな高速で登れる尾根は、他にちょっと無い。高度差約1200mを距離6.4kmで登る。勾配がちょうど登りやすいのかもしれない。急斜面で息が上がりかけると緩斜面になる、リズムも良い調子なんだろう。そして道は遊歩道なみに整備されている。

それにしても体調は絶好調だ。調子に乗って飛ばす飛ばす。あまりにも調子に乗りすぎて、天神分岐の上で息が上がってしまい、7分休憩。

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8時59分 塔ノ岳到着。所要時間2時間18分。

やった! 新記録だ。今年は体調絶好調だ。

この蒸し暑い中でのこの記録は、かなりなものだと思うのだけれど・・・。驚く事に途中5人にも抜かされているんだ。内2人はトレランだからしかたない。残り3人は、どう見たってオイラより年上。60代後半だろうと思われる人にも抜かされた。若いバリバリ兄ちゃんに置いて行かれるのはしかたない。もういい年なんだから。それでも同年代の中じゃ、登り足はかなり早いんじゃないかと思っているオイラは、ちょっとショックです。

バカ尾根には、2時間台前半で登るスーパー爺さんが大勢いる。そういう噂は聞いていましたが・・・。目の当りにするとビックリする。

バカ尾根恐るべし・・・。

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さて、塔ノ岳で一息入れた後、土平へ向かう尾根を降りる。

不動の清水は最近水が涸れかけていると聞いたが、この日はそこそこな水量でした。

冷たい水が美味しい♪

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清水から少し下った地点で、北西の尾根に入る。ここは大金沢と小金沢の界尾根。西丹沢頂稜河川名称図に大金歩道と書かれている尾根だ。その昔、玄倉から尊仏参りをする時の古道だったという話も聞く。

径路の痕跡は無いものの、穏やかな良い尾根だ。傾斜も緩く、危険な箇所も無い。下りで使う時には、1150m付近の分岐でやや注意。大金沢へ降りてしまう支尾根の方が降りやすく見え、引っぱられやすいかも。

いや・・・実際、ちょっと引っぱられかけちゃったんだけどね・・・。

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10時ちょうど。 竜ヶ馬場沢の小金沢出合に降り立つ。

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箒杉沢へ降りたら、今度は堰堤だらけの箒杉沢を登る。沢沿いに付けられた林道は、いたるところ崩壊していて、もはや林道ではない。

それにしても日差しを遮る物の無い林道は暑い・・・。

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10時45分。 1060m地点。林道の終点だ。そして目の前に見える尾根がみやま新道の取り付だ。これから始まる急登に備えて、10分休憩。

まずは尾根の下部を探索して古道の痕跡を探る。が・・・それらしき跡は見つからない。

ならば登るまで! 尾根の真ん中を登り始める。

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“登る”と言うよりは“攀じ登る”と言ったほうがいいかもしれない。いきなり物凄い急斜面だ。時々、岩が立ちはだかったりもする。この岩が、またボロボロ岩なんだ。

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危険を感じるほどでもないが、ボロボロのミニナイフリッジを渡る場面もある。

本当にこんな尾根に古道が有ったのだろうか? そう思ってしまうほど、キツイ尾根だ。汗がダラダラ流れる。歩みは極端に遅くなる。

急斜面は地形図を見て予想していたけれど・・・。

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1350m辺りで道の痕跡が現れる。薄っすらだけれど、あきらかに径路痕だ。付いているのは獣の足跡だけだけれど、これは獣道ではない。

トレースは尾根の背に沿って続いている。と思うと、背から外れ山腹をトラバース気味に登って折り返したりもしている。くっきりしている所もあれば、あやふやな所もある。とにかくトレースを追いかけながら登る。

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やがてトレースは笹原の中に消えた。でもこの笹原は、もう山頂が近い証拠だ。露をいっぱい溜めた笹原の中を登る。

12時15分。百名山の看板の裏手に飛び出した。山頂の登山者からの「こいつどっから来た?」と言いたげな視線を無視しながら、みやま山荘へ向かう。小屋の主、石井さんがいらっしゃったら、みやま新道の事を聞こうと思ったのだ。

ラッキーにも、今日の小屋番は石井さんで、快くいろいろと教えてくださった。

以下は石井さんの話の要約です。

○ みやま新道は古道ではない。元々、営林署の巡視路である。だから、登山地図やガイドブックに載った事は無いはず。

○ いつ、誰が言い出したのかはわからないが、一部の登山者がみやま新道と呼んで、歩いていたようだ。

○ 営林署が巡視路として使わなくなった20数年前から、手入れしない径路は荒れ、山崩れもあり、もうほとんど道型は残っていないだろう。

そのみやま新道を登ってきた事を話し、道の状況を伝える。石井さんは「ホウ・・・」と言って、さらに教えてくれた。塔ノ岳から丹沢山の一帯は国有林で、ほとんどの尾根に巡視路が付いていたらしい。探せばわずかな道型は残っているんだろうね。

なるほど・・・。先日、日高西尾根を歩いた時に、鉄のワイヤーが張ってあったのを思い出す。あれも営林署の径路の痕跡だったか。

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12時37分。 さあ、帰りましょう。

下山は一般登山道で降りましょう。ただし、タイムトライアルをしながら。大倉まで2時間半が目標だ。

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13時15分。 塔ノ岳山頂。 おおう・・・あいかわらず混みあった山頂だ。

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14時45分。 大倉バス停に到着。最後、バテてしまって、雑事場からスローダウンしてしまった・・・。

でも、丹沢山から2時間8分。塔ノ岳から1時間30分は快記録だ。

よしよし、今年は絶好調だぜ!

夏の暑い丹沢は、オレに任せておけ!!

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と、いい気になっていたら・・・

やられちまったァ~。 今年の初ヒル。

靴の中に、丸々と太ったヤツが転がっていやがった。

クッソ~!!

 

 

最後は恒例の『今日の花』 

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稜線ではヤマオダマキが咲いています。

なんか妖艶な感じのする花。不思議な魅力で惹かれます。

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イワキンバイ。 キジムシロ属の花は、見分けが微妙で難しいんだよね。ミツバツチグリやツルキンバイとの区別は、写真だけでは難しいかもしれない。でも、この季節に標高の高い岩尾根で咲いていたら、間違いなくイワキンバイでしょう。艶やかな黄色が美しい花です。

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2011/07/01

悪沢・クマ沢のはずが・・・大チョンボ

2011年6月26日

M-Kさんが悪沢、クマ沢から椿丸へパトロールへ行くと言うので、またまたご一緒させていただく事に。

椿丸は、Vルート歩きを始めたばかりの頃にドキドキ・ワクワクしながら、それも迷い迷いで歩いた思い入れの強い山域です。クマ沢は途中まで歩いた事があるものの、最後まで詰めた事は無い。こういう沢登りの対象じゃない沢は、遡行記録も少ない。釣師も当然魚がいるところまでしか行かない。だから、こういう沢の源頭部を確認するのは、オイラ達“ヤブ屋”の役目なのサ。

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7時45分頃。 浅瀬手前の駐車場を出発。メンバーはM-Kさん、ハッピーさん。そして初対面のTKさんです。

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浅瀬のゲートを通過して林道に入ります。半年前に来た時には、崩壊したまま放置してあった林道ですが、復旧工事もだいぶ進んでいるようです。

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芦沢橋から世附川の左岸に下りて河原を歩きます。あの綺麗な渓流が無残なまでのガラガラの川になってしまっています。

ちなみに、芦沢橋から先の水ノ木林道は大崩壊をしていて、歩く事はできません。自分は半年前に大崩壊地をトラバースして渡りましたが、本当に怖い思いをしました。絶対にしてはいけない事です。あの時は、バカなオイラもさすがに反省しましたっけ。

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悪沢出合のスリット堰堤もご覧のとおり、埋まってしまっています。

さあ、悪沢の遡行をはじめます。

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この沢の右岸山腹に付けられている東電巡視路は歩いた事があるものの、この沢自体を歩くのは初めてです。

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M-Kさん、ハッピーさんはいつもの通り水流の中をバシャバシャと歩いてご機嫌です。そしてオイラもいつもの通り、極力濡れないように飛び石で沢を渡りながら歩いていきます。

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若干崩壊の跡も見受けられるものの、それなりに気持ちの良い沢です。

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「ああ・・・気持ちがいいねェ」なんて歩いていますが・・・

気持ちよく歩けたのは、この辺まででした。この上流くらいから岩と倒木でガラガラとしはじめます。

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そして、標高500mの二又。

あれ? ここは山神沢出合のはず。でも、イメージが違う。東電巡視路はここで沢へ降りますから、来た事がある場所です。悪沢はここから左又を山神沢、右又をクマ沢と名前を変えます。でも、両方に石積み堰堤が有ったはず・・・。

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よく見たら・・・石積堰堤が完全に埋まってしまっている。これも間違いなく、去年の台風9号のせいだろう。

この上流の、東電の取水口も完全に埋もれてしまっていた。あらためて台風の威力を思い知る。たった一晩の出来事だったんだぜ・・・。

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クマ沢もご覧のとおり、倒木でガラガラです。これじゃ釣師も入ってこないだろうな・・・。

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570m付近の二又。ここでサプライズ!

一息入れていると、ハッピーさんが「誰かが来た」と。ええ~?こんな所に来る物好きがいるもんかな?なんて自分達の事を棚に上げて言っていると・・・。なんと!yamajinnさんでした。この日M-K隊がここを歩く事を知ったうえで、追いかけてきたらしい。再会を喜んで、ここからはもちろん一緒に歩く事に。

それにしても・・・。頭の中で計算する。バスで来たって言う事だけど、1番バスの浅瀬入口到着は8時15分頃。そこから浅瀬手前のPまで早足でも30分くらいかかるはず。という事は・・・約1時間差を追いつかれたって事か・・・。なんて脚力なんだ!

さあ、yamajinnさんも加わって出発!

・・・したのは良いけれど・・・。実はここで、大チョンボを犯していました。

この二又を右の小クマ沢へ入ってしまったのです。この日の予定は本流のクマ沢を源頭まで詰め上げる事ですから、何故右へ? 思い返せば、ここを小クマ沢出合の1本手前の二又だと思い込んでしまっていたのです。右へ入りながら、「なんか、左の方が本流っぽいね。」なんて自分で言ったはず。なのに・・・何故なんの疑いも無く右へ入ってしまった!? 

ちょっとコンパスをチェックすれば、「あれれ?」と思ったはず・・・。沢を遡行中、1度もコンパスをチェックしていないんですねぇ・・・。バリラーにあるまじき失態。沢の出合を数えながら登ってきたはずなんだけど、どこで数え間違えたのか・・・。

という事で、小クマ沢をクマ沢だと思い込んだまま遡行を続けます。倒木だらけのひどいヤブの沢です。こういう沢を歩くのはとっても疲れますが、“ヤブ屋”を自認するオイラですから、別にイヤではないんです。

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そしてついに源頭の崖。クマ沢の源頭に詰めたと思っていますから、「目的達成!」などと喜んでいるわけです。

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急登を這いつくばって尾根に上がる。

ここで初めてコンパスチェック。南北に伸びる尾根に乗った事を確認。

クマ沢を詰め上がったと信じ込んでいるわけですから、P838の西で稜線に乗ったと判断したわけです。「北へ進んで、次のピークから西の尾根に入れば椿丸ですね」なんて言って、皆を引っ張ってしまった。

で、次のピークで西に折れて尾根を下り始めて「おかしい」と気付く。方向は合っているが、地形図と地形が一致しない。自分の記憶に残っている椿丸の稜線とも一致しない。

プチパニック。現在地を見失う。が、この尾根が間違っている事だけは、はっきりわかる。「間違えましたァ~!」とさっきの南北に走る尾根に戻る。

が、現在地が特定できない。「ちょっと様子見してきま~す」と北へ向かって小走りで偵察。相変わらず現在地を特定できないが、記憶の中の椿丸の稜線と一致する。

この稜線を進めば椿丸であることは間違いない。

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ガスガスの中を椿丸稜線をを進む。以前はうるさいくらいにマーキングテープがぶら下がっていた尾根ですが、去年西丹沢一帯にマーキングの清掃が入って、すっかり綺麗な尾根になりました。

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13時10分。椿丸到着。一度はマーキングと共に外された手書きの山名板ですが、また新たに付けられていました。外す者がいれば付ける者がいる・・・。まあ、山名板に関しては反対はしないよ。マーキングは嫌いだけれどね。

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13時半。帰途につきます。

同じ尾根を戻りながら、どこをどう詰めあがってきたのか検討しますが、さっぱりわかりません。そりゃ、そうです。クマ沢を上がったという思い込みが前提になっているわけですから、詰め上がった尾根を特定できるはずがありません。

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下山はP795から。この尾根はM-Kさんが開拓した尾根ですが、自分は初めて歩きます。降り口は濃い笹ヤブですが、山仕事の人が刈り払ったトレースがあります。

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急斜面をダダダっと降りて、鹿柵が出てくると終点も近い。

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最後はヤブを掻き分けて、大又沢林道へ降り立ちました。15時20分。

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皆さん、お疲れ様でした!

それにしても、こんな事は初めてです。自分がどこを歩いたかがわからないなんて・・・。

いままで、ルートミスなど数知れず。でも、間違いに気付いた時点で、必ず現在地は特定してきた。(じゃなきゃ遭難しちゃうものネ) でも、今日は最後までどこを歩いたのか特定できなかった・・・。

皆と別れ、電車の中でもう一度地形図を眺める。ハッと気付く。小クマ沢を登っていたとしたら・・・全ての説明がつく・・・。

家へ帰って、着替える時間ももどかしく、PCのスイッチを入れる。そしてロガーのデータを見る。

やっぱり! 小クマ沢を遡上している。

いやはや・・・

なんていうのか・・・

情けなくなるミスだ。クマ沢は北東に向かって上がり、小クマ沢は南東へ向かって上がる。1度でもコンパスを見れば気付いたはず。まさに慢心が生んだミスだ。

そして

クマ沢の源頭を確認という目的も達成ならず。

でも、いいんだ。小クマ沢の源頭だって、ほとんど誰も見ていないはず。(もしかしたらイガイガさんが行っていたかも) クマ沢は、またそのうちやっつけるさ。

まあ、情けないミスではあるけれど、自分的にはこんなの全然OKさ。

でも、皆さんにはゴメンナサイです。ミスリードで余計な歩きをさせてしまった・・・。

トホホ・・・

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