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2011/06/14

ビリ沢歩道と山伏沢 (前編)

激闘のヤブ漕ぎとRFミスでボロボロの巻

前回、西沢へ行って以来の山だから3週間ぶりだ。

その西沢で、猛烈なヤブ漕ぎで国境尾根に詰、ハアハアしながら隣のぶっとい尾根を眺めていた。西沢と樅ノ木沢の界尾根。そうだ・・・たしかここは“ビリ沢歩道”っていうんじゃなかったかな。イガイガさんのblogで読んだ事がある。

後日調べてみると、やはりそうだった。しかも、ほとんど人が歩いていない。ネットで記録をググってもイガイガさんの他は2~3の記録しか残っていない。

こりゃディープだ・・・。行きたい、歩きたい気持ちがつのる。

と思っているところへ、12日にM-K隊が山伏沢へ行くという情報をキャッチ。前日、ようやく仕事を片付け、山遊びに行ける事になったオイラは、『国境尾根からビリ沢歩道を駆け下りた後山伏沢でM-K隊を待ち伏せしよう』という計画を企む。

相変わらずの『行き当たりバッタリおバカ山行』の始まりだ~!

Tizu

2011年6月12日

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朝7時に山伏峠に到着。オイラにしては頑張って早起きしたんだ。支度を済ませて7時15分に出発。

大棚ノ頭から東海自然歩道でもある甲相国境尾根に乗る。快調に飛ばして、1時間弱でP1306鳥屋ノ頭に到着した。

さて、このP1306。エアリアでは樅ノ木沢ノ頭となっている。が、西丹沢頂稜河川土地名称図では樅ノ木沢ノ頭はこの東の1310のピークで、ここは鳥屋ノ頭となっている。他に西沢ノ頭としている資料もある。こういう例は他にもあるが、あまり人が訪れない山域である証拠だ。

どれがホントかわからないが、いつも会話して情報交換しているニカニカ系の諸氏は西丹沢頂稜河川名称図を参考にしている事が多いので、オイラもそれに倣う事にしている。

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さて、鳥屋ノ頭から数十m東のピーク。ここがビリ沢歩道の入口のはずだ。

って、ここ? 猛烈な激ヤブ。ここへ突っ込めってか?

いやいや、こんな事は想定内だ。先日西沢を詰めた時に、この辺の薮がハンパ無い事は承知の上でやって来たんだ。

8時10分 さあ! 突っ込むゾ!!

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こりゃ、ひどい薮だ。西丸・東丸の薮も凄いけど、あっちはまだトレースが有るだけましだ。オマケに昨夜の雨で笹がビショビショなんだゼ。もうダニうんぬんなんて問題じゃない。とにかく身体中がビショビショだ。

ネット上に記録が少ないはずだ。こんな酷い薮尾根を歩こうなんて奴はそうはいない。ニカニカ系ではイガイガさんしか歩いていないはず。そして、神様イガイガさんに次ぐ2番手としてこの尾根に突っ込んだ事に、喜びを感じながらヤブを掻き分ける。

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それでも、激ヤブなんて数十mで終わるとタカをくくっていた。だが、行けども行けども激ヤブは続く。

しゃがみこんで、かすかな獣のトレースを探す。獣道でもいいから、トレースを追わないと体力が持たない。藪を掻き分けるのは、想像以上に体力を消耗するんだ。

昔から丹沢のヤブを歩いている先輩方は、「近頃、西丹のヤブもすっかり薄くなっちまった。」とお嘆きの方が多い。是非、ここを推薦したい。たっぷりとヤブ漕ぎを楽しんでいただけるに違いない。

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標高差にして150mくらいは激ヤブと格闘しただろうか。ようやくヤブが薄くなる。

ヤブが薄くなれば、自然林の良い尾根じゃないか。

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満開のヤマツツジを愛でながら、気分良く尾根を駆け下りる。

が・・・

調子に乗りすぎてたかも・・・

1120mあたりでRFをミスっていたらしい。後でわかった事だが・・・。

尾根を下りながら、違和感は感じていた。コンパスの指針は合っている。でも、地形と地形図が微妙に一致しない。P1004だと思い込んで通り過ぎたピークも、なんだか釈然としなかった。地形図では鞍部から20m登り返してピークのはずだが、ここでは10mも登り返していない。

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880mで沢へ降りてしまった。ここではっきりとミスった事に気が付く。地形図を冷静に分析する。樅ノ木沢へ降りてしまったんだ。現在地は特定できた。

現在地さえわかれば、登り返す選択肢は無い。疲れるだけだからね。このまま沢を下降するか、尾根をトラバースしながら本尾根に乗るか。

後者を選ぶ。

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こんな枝沢の源頭を巻きながら、トラバースを続ける。地形図から読み取る限り、本尾根以外にははっきりとした尾根は無さそうに思えるが、実際はエラク複雑な尾根形状をしている。何本もの枝尾根が走っているんだ。

太い尾根を見つけて、「やれやれ、こいつが本尾根に違いない」と下降をする。方角も合っている。

が・・・。途中から方角が東にずれ始め、また沢へ降りてしまった。

なんてこった・・・

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再び尾根の腹を這い上がり、ようやく本尾根に乗れたのが標高830m付近。もう尾根の終点間近だった。

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尾根の終点は西沢と樅ノ木沢の出合。AEK(堰堤研究家)のT.I氏に「これをはしゃがないで何とすると申します」と言わしめた見事な石積堰堤のある場所だ。

時間、10時30分。

これは・・・

ビリ沢歩道の探索失敗と言わざるえない。

クソ! クソッ!! リベンジは必ず!!!

とにかく急がなければ・・・

M-Kさん達を山伏沢出合で待ち伏せする計画だったのだ。オイラの予想では、M-K隊の山伏沢到着時刻は10時半~11時の間。

RFミスで20分ほど時間が押している。急ごう。

そしてもう一つ問題が。

持ってきた地形図のコピーがボロボロなのだ。ズボンのサイドポケットに入れていた地図が、ビショビショのヤブ漕ぎで湿り。迷走中に濡れたグローブで何度も何度も取り出して見ているうちに、ボロボロになってしまったのだ。

普通はビニール袋とかクリアファイルとかに入れて持ち歩くだろ。他の人達はそうしている。

だがオイラはそんな事は滅多にしない。あきらかに雨の日以外は。

メンドクサイからだ。そういう所がズボラなのだ。自慢じゃないが、大雑把なのだ。

だからこういう事になる。バリエーションで地図無くしたら、命取りだぜ。わかっているはずなのに・・・。

まあ・・いいさ。ここから山伏沢までは林道歩きだし、沢歩きにはそれほど地形図は必要無い。そして、地図をなくしたわけじゃないのだ。ボロボロだけど見ようと思えば見れる。

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沢の右岸からバスの影を見つけて、急斜面を這い上がる。イガイガさんのblogで見たことがある、プリンスのバスだ。そして、ここが樅ノ木林道だ。

急ごう・・・

と思うものの、足が思うように進まない。

けっこう身体にきてる・・・。激ヤブで体力を消耗し、バカなトラバースでさらに体力を消耗し・・・。3週間ぶりのなまった身体にけっこうきいている。

さて・・・

さてさて・・・

この後、思惑通りM-K隊と合流できるのか!

そして、美沢と評判の山伏沢とは!

続きは次巻だ。乞うご期待。

つづく

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コメント

shiroさん

悪いけど...
爆笑させていただきました。

投稿: ardbeg | 2011/06/15 12:35

ardbegさん、こんばんは。
笑っていただけて幸いです。
ホント、おバカな下降でした。
自分でも笑っちゃいます。coldsweats01

投稿: shiro | 2011/06/15 19:54

バカボンパパより

「これでイイのだ!」(^^)v

shiroさん、お疲れ様です。これは誰であっても結果はこうなると思います。私は白水ノ沢右岸辺りでこれをやっています。素晴しい?ヤブでした。AYさん、まーちゃんとやった時も凄かったな~・・。合流出来ず・・、は残念でしたが双方でオマケの作業をやっているのですから仕方がナイッス! このおバカが非常に大切なのです。shiroさんの永遠の思い出になるのです・・。
続編が楽しみだ・・。(^^)v

投稿: M-K | 2011/06/16 02:35

M-Kさん、こんばんは。
もちろん! これでいいですよね♪
激ヤブに突入する事には、なんの抵抗もありません。
もちろん好きではないですが、未知尾根の探索にヤブは付き物ですから。bleah
RFミスについても、気にしていません。
読図力の未熟さについては悔しいですが・・・。
RFに成功するか失敗するか。これもまたVルート歩きの楽しみの一つだと思っています。
 
白水沢周辺は、まだ行った事が無いんです。あの辺もヤブが濃いんだそうですね。
是非、チャレンジしてみたいです。

投稿: shiro | 2011/06/16 21:13

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