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2011/05/02

鍵掛沢と石尊沢

2011年4月30日

Tizu

この日は午後から予定有りだったので、午前中だけお散歩のつもり。日向薬師の周辺でも軽く散策してくるかと伊勢原からバスに乗りました。山歩きの格好をしているのは、私の他は2組だけ。GWの土曜日ですから、ヤビツや大倉、西丹行きのバスは超満員だろうに。この辺の山は人知れずって感じで静かですね。

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8時15分頃。日向薬師に降り立ち、林道を歩き始めます。林道沿いには春の雑草の花がいっぱい。雑草好きとしては、いちいち立ち止まって写真を撮るので、なかなか先へ進めません。

おっと。オドリコソウを発見だ。好きなんだよなァ、この花も。

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9時10分 林道の終点まで歩いてきました。ここで日向川は、鍵掛沢と屏風沢に分かれます。両方とも未知の沢ですが、今日は鍵掛沢に入ってみましょう。

まずはこの巨大堰堤。いや、堰堤ではなくてダムです。だって銘板に『鍵掛ダム』と書いてあるもの。右岸側から簡単に堰堤の上へ上がれます。が・・・。堰堤上から沢の上流部へ降りられない。右岸は岩壁になっていて、とても無理。

とりあえず、尾根に上がって沢へ降りるルートを探ります。すぐに沢へと降りる、くっきりとしたトレースを見つけました。

堰堤から100m(距離)ほど上流で沢へ降り立ちました。

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そこには滝。しょぼいけど滝。

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滝のすぐ上で石積堰堤発見。これは、堰堤研究者AKB(AEKだったかな?)のT.I氏に報告をせねば。

と・・・よく観察をすると、どうもセメントで固めているっぽい。これはAKB(?)のT.I氏のお好みでは無いっぽい。

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それにしても渋い沢だ。

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渋い・・・渋すぎる。

でも、山屋でも無く沢屋でも無い、ヤブ屋のオイラにはお似合いだとも言える。

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おおっ! なんだこれは!? 滝に岩が挟まって、堰堤となっている。自然が作り出した堰堤だ。これはAKB(ん・・・AEKか?)のT.I氏的にはどうなんだろう。

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標高570m付近。またもや石積堰堤だ。2段になっていて、下の段は崩れている。これはセメントで固めていないぞ。AKBのT.I氏が喜ぶタイプじゃあるまいか・・・と、腕を組みながら観察するも・・・。堰堤の事はさっぱりわからん・・・。

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ほんの3~4mのプチロッククライミング。巻こうと思えば巻けるけど、ちょっと遊んでみる。

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源頭部はけっこう急傾斜です。ラスト30mでギブアップして尾根に逃げるもこっちも急斜面。

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10時30分。ゼイゼイしながらP778に這い上がる。

ここで携帯にメールの着信。(ここは電波が入るんだね) 午後の予定の日延べの連絡メールでした。

という事は、今日は終日フリーだ。ここから梅ノ木尾根で戻るつもりだったけど、それじゃあもったいない。

どうしようかねェ・・・。と、少し考えて石尊沢へ行ってみる事にする。

P893から唐沢峠へまわり、唐沢へ降りる。

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唐沢大堰堤の上には、ヒトリシズカが群生していました。この花、咲き始めのこの姿が可愛いんだ。葉っぱに隠れて恥らうように咲く姿。

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11時25分。石尊沢と南大山沢の出合地点。ここから石尊沢へ入りますが、水は一滴も流れていません。

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が、100mも進まないうちに水流が現れます。そこそこの水量です。この水が全て、土中に吸い込まれていくんだね・・・。不思議・・・。

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なかなか雰囲気の良い沢です。緑の苔がとても美しい。

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840m付近の二又。どうみても左が本流ですな・・・と、左又へ進む。

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ミヤマキケマンなんて、それほど珍しい花でもないけどさ。渓流沿いの岩にしがみついて咲く姿に、ちょっとグっとくる。

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どうよ、この小滝。まるで日本庭園みたいじゃないか。

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お散歩気分でのんびりと歩くには、ちょうど良い沢です。

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標高930m付近でついに水流はなくなり、ゴーロ歩きになりました。

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950mで二又。どっちへ進もうかと、地形図を見ながら考える。両方の沢を見通してみるが、どちらもこのままゴーロが続く予感。ここから大山まで300m詰め上げるんだ。急傾斜になってくるのは間違い無い。先週、本谷沢でガラガラの急斜面を詰めた、苦しい思いがよみがえる。2週連続でガラガラ詰めってのも、バカっぽくて嫌いじゃないけどネ・・・。ここは界尾根に登っちまえ。

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と、取り付いた尾根もまた急尾根だった。まあ、木が生えているだけガラガラの急登よりマシさ。木を掴んで身体を引き上げる事ができる分だけ、少しは楽だ。

でも、地形図で気になっている事があるんだよね。標高1130~50にかけて、尾根上に崖地記号が付いているんだ。行き詰ったらどうしようと思う反面、どんな地形なのか見てみたいって思いもある。だって、尾根上ど真ん中に崖記号なんて、見た事がないからね。

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問題の地点に来てビックリした。ウッヒャ~! なんだこりゃ!!

ここで思い出した。AYさんが大山の尾根に眺めが良い裸地尾根が有ると言っていた事を。ここがそうだったんだ。

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ザレザレのヤセ尾根だけれど、傾斜が緩いから、さほど問題も無く通過はできる。

振り返ってみると・・・。

んんん・・。霞んでいて眺望はイマイチ。だけど、空気が澄んだ日には、最高に眺めが良いだろうなァ。

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13時15分。大山山頂に登り詰めました。

いやはや、物凄い人、人、人・・・。山頂は大混雑です。大山様にお参りを済ませて、さっさと下山にかかります。

ヤビツへ降りても、ケーブル駅へ降りても、満員バスなんだろう・・・と思うと・・・。エエイ! 南尾根を鶴巻温泉まで下ってしまえ。

登山客で大渋滞の表参道から南尾根に入ると、ピタっと人が消えた。思ったとおり誰もいない南尾根を気持ちよく飛ばす。

が・・・。浅間山、高取山、念仏山とアップダウンが続くこの尾根。思ったよりもキツかった・・・。鶴巻温泉までの3時間。ヘロヘロになりました。

 

オマケの画像

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トウゴクサバノオ

丹沢では初めて見つけた。小さな小さな花だけれど。

なんだか嬉しい・・・。

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コメント

おつかれさまです~
48って何スか? 40で折り返したんで32ッスよ!

鍵掛沢情報ありがとうございます<(_ _)>
煤ヶ谷ですら終わらず、大山方面は全くの手つかずでした~

ここは林務課の縄張りっぽいですね。
「しょぼいけど滝」のすぐ上にあるという石積、イイですね~
作風と銘板らしきものが付いてることから昭和15年頃と
拝見しますがいかがでしょう?
この頃、経費が一定額(確か2000円くらい)を越えたら
銘板を付ける、とかいう内規を見たことがあります。
ボロボロになった張石がその後の奮闘を物語ってます(涙)

標高570m付近の空積も素晴らしい~
ここはセメント使いたかったところですが、使ってないので
終戦直後の貧乏な時代の作かもしれません。。

大山沢は「最後まで治山の手が入らなかった地」として
有名ですが、ここ鍵掛沢まではエンテイ人が入り込んでた
っぽいですね~

「裸地尾根」北尾根からハゲが目立つところですね。
ここも一度行きたいと思っておりました~

いやーエンテイってホントにいいもんですね!

投稿: T.I.(AEK) | 2011/05/04 03:56

T.Iさん、こんばんは。
えッ! AKB32ですか??
 
『林務科の縄張り』の意味もよく判りませんが、なんだかお役に立てたようで嬉しいっス。
そうですか~。「しょぼいけど滝」のすぐ上にある、石積みが“イイ”のですか!
セメントで固めているから“ダメ”なのかと思ってしまいました。
堰堤の世界は奥が深いですね。
 
裸地尾根、なかなか素敵な場所でした。
「バカと煙は・・・」なんて申しますが、こういう場所は、本当に気持ちが良いですなァ~。

投稿: shiro | 2011/05/04 21:35

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