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2011/04/04

西丹沢でネコノメ探し

早春のネコノメ探し。今年の第2弾は西丹沢の沢です。

ステタロー沢、セギノ沢、バケモノ沢、水晶沢と歩いてきました。

Tizu2

4月2日

8時20分。大滝沢沿いの林道から登山道へと入り、まずは大滝峠を目指します。

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ここを歩くのは、去年の6月以来だから10ヶ月ぶり。なんだか沢の景観が変わったように思います。こんなガラガラとした沢じゃなかったよなァ。緑の苔と白い岩が織り成す美しい沢だったはず。これも去年9月の豪雨の影響なんだろう。

45分ほどで一軒家避難小屋を通過。ステタロー沢に沿って付けられた登山道を登ります。

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ここで本日の第一ネコノメ発見。ヨゴレネコノメちゃんですね。

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ハナネコノメもポツポツと発見します。ここら辺ではまだ開ききっていない花が多いようです。

さて

登山道がステタロー沢から尾根に上がった所で、登山道から離れ、大滝峠へ向かってショートカットします。

10時。大滝峠を通過。峠の西側、セギノ沢へ向かって降ります。

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セギノ沢の源頭へ降り立ちました。ここへ立つのは3度目です。となれば、もう勝手知ったる場所。沢の下流へ向かって歩きます。

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良い沢です。沢の上流部で、この日初めての休憩をとります。陽だまりの岩に腰かけ、沢音を聞きながら目を閉じると、あまりの気持ちよさに・・・。いつまでもこうして座っていたいけれど、まだ先は長いんだ・・・。と、腰を上げて再び歩きだす。

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もちろん、ネコノメを探しながら。

この沢にはムカゴネコノメが多いネ。ハナネコノメは見かけない。

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大堰堤と滝は、まとめて右岸から巻き降りる。

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11時20分。大滝沢橋で林道に上がる。

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そのまま地蔵沢林道を北上して、適当な場所からバケモノ沢へ降りることにします。

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この地蔵沢林道。廃道になってから何年経つのか知らないが、そうとう荒れています。途中こんな崩壊地も横断しなければなりません。

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おいおい・・・ひでぇな。これのどこが林道なんだ。ヤブじゃねぇか・・・。地形図には、はっきりと道としての表記があるのにね。マイナーな登山道よりもよっぽど歩きづらい。

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左手の斜面の3~40m下にはバケモノ沢が見えています。簡単に沢へ降りられそうな斜面もいくつかは有ったのですが・・・。

興味は、「この林道がどうなっているのか最後まで確かめたい」という事に傾いています。こんなのを林道と呼んでいいのかどうかは、はなはだ疑問ではありますが・・・。

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どうやらここが林道の終点らしい。地形図上の林道の終点とも一致します。

さて・・・ここから30m程斜面を降りて、バケモノ沢へ。

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ンンン・・・なかなか良い沢じゃないか。

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赤沢出合です。二又の左が赤沢。右がバケモノ沢本流。水量は、ほぼ1:1。

右の本流へと進みます。

そしてこの先が・・・

ハナネコノメの天国でした。

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咲いてる、咲いてる。ハナネコちゃん。

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あっちにも、こっちにも。

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美しい渓流

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そしてハナネコ天国。

このオドロオドロしい名前と裏腹に、なんて素敵な沢なんだ。

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ほどなく、水量1:1の二又に到着。 時刻は13時。

バケモノ沢は、ここから左又を戸沢。右又を水晶沢と名前を変えます。今日は水晶沢の方へ入ってみます。

この水晶沢は、もちろん未知の沢。事前にネットで先人の記録を調べてみましたが、あまり歩いている人もいないようで、ヒットしませんでした。

先日AYさんに伺ったところ「途中の滝までは簡単に行けるよ」との事。ただ・・・AYさんの“簡単”とオイラの“簡単”は、レベルが違うからねぇ・・・。

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3~4mの滝だ。

今日は沢靴ではなくて登山靴。行けるのか?行けるのか?と思いながら左岸側をよじ登る。

なんなくクリア。

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しばらく行くと、大滝出現。これがAYさんの言っていた滝だ。高さ15mから20m近くはあるか。水量が少ないけど、なかなか見応えのある滝だぜ・・・。

なんて、見とれてる場合じゃない。

こりゃ、よじ登るのは無理。巻きだ巻きだ。と言っても、両岸急斜面。巻きもしんどそうだ。

両岸とも斜面の傾斜は45度超。左岸はヤブ無しだが木も疎ら。右岸はそこそこ木も生えているが、けっこうな笹ヤブだ。

さあ・・・どっちを選ぶ? ここは右岸だな。普通なら嫌な笹ヤブも、急斜面のトラバースでは頼りになるんだ。

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激ヤブを掻き分け掻き分け、滝の横をトラバースして、落ち口に降り立つ。この日、一番体力を消耗した場面。

キツカッタ・・・。

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救いは、滝の上でハナネコを見つけた事。

半開きの姿もなかなか可愛い。

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さらに上流へと進みます。面白い、ドーム上の大岩だ。

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さて。目論見では、この水晶沢を横切っているはずの旧東海自然歩道に入ろうと。

それらしき跡を探しながら歩いているのですが、見つかりません。とうとう1010m圏まで登ってきました。

う~ん・・・。どうも行き過ぎてしまった気がする。

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と、右手を見ると。稜線が見えてます。30mも登れば、尾根に上がれそう。よし、登っちゃえ!

と、沢から離脱。

一汗かいて、尾根に上がりました。この、水晶沢とセギノ沢の界尾根は、以前歩いた事があります。その時の記憶を必死でたどる。この尾根上で、旧東海自然歩道が横切っていた地点は・・・確かもう少し下だったような・・・。

で、尾根を下ります。

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しばらく尾根を下ると・・・有った有った! 旧東海自然歩道の朽ちた道標だ。

やれやれ・・・。これで労せず戻る事ができるぜ。

なんて、喜んだのも束の間。

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ここもやっぱり、厳しいルートだった。沢を横切る地点は、必ず崩壊している。ザレだけならまだしも、スベスベ岩+ザレだったりする。

危ないよぉ・・・。

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傾いた木橋。こんなん、渡れないよぉ・・・。サーカスじゃないんだから。

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3時少し前。ようやく大滝峠上へたどり着きました。

そしてビックリしたのは、ここに立つ注意看板。『これより先・・・(中略)・・・通行には、十分注意して下さい。』と書いてある。これじゃあ、「注意すれば通れるんだな」と入って行く人もいるんじゃないかな?

「注意すれば歩ける」とかのレベルじゃないから。こんなルートに、気軽に入ってはダメ。

と言いつつも、信玄平までのこのルート、そのうち絶対制覇してやる。

さあ、ここからは普通に登山道を帰ろう。そうすれば大滝橋まで1時間と15分くらいだ。

今日は、思っていた以上にハードなルートだったので、バテバテです。

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大滝沢ではミツマタが満開に近づいていました。例年よりも2週間ほど遅いけれど・・・早春の山の香りだ。良い香りがするんだよね、ミツマタの群生地。

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先週に続いて今週も、たくさんの大好きなハナネコノメに会う事ができました。

が・・・捜し求めている、幻のコガネネコノメはやっぱり発見できず。丹沢では絶滅したと言われているコガネだから、発見できなくて当たり前なのだけれど。

でも、それでいいんだ・・・って気がします。「見つからなくて残念」って思いは全く無い。

そして。来年も再来年もずっと。春先になると丹沢の沢をウロウロと歩く事でしょう。必ず生き残っていると信じている、コガネネコノメを探して。

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コメント

shiroさんご無沙汰です
ハナネコノメ、可憐な姿ですね
shiroさんのブログに出会ってから
初めて知った名前でした
今まで何気なく歩いていた沢筋で
もしかしたら何度も出逢っていたのかも
しれないと思うと、勿体無いことをしていたなと・・・
最近、ようやく道端の何気無い物が
気になってしょうがない、そんな山歩きが
出来るようになって来ました
そろそろ活動を再開しますよ!!
BUT・・危険なところはトラバース、で!!

投稿: MASAHIKO | 2011/04/06 20:18

MASAHIKOさん、こんばんは。
ハナネコノメが大好きなんです。
毎年春先は、この花を探して沢筋をウロウロとしています。
小さい花なので、下ばっか見て歩いています。
だから、大事な物を見逃しちゃったり・・・。
今回も水晶沢で旧東海自然歩道が横切る痕跡を見逃してしまっているらしい・・・
こんなんばっかです・・・。
 
そろそろあったかくなってきました。
お互いに活動を活発にしていきましょう!
オフコース・・・危険な所はトラバースで!
but・・・
トラバースの方が危険だったりしますよぉ・・・(汗)

投稿: shiro | 2011/04/06 21:15

shiroさん

ずいぶんと頑張りましたね~! 自分が単独で結構危ない事をやったことを棚に上げて、「いかんな~、こんな危ないことをしちゃ~・・」なんてね。(^^);

しかし大戦果をあげられましたね。とても真似はできません。大滝の巻き、ハナネコノメ、東自歩道・・、素晴らしい・・。(^^)v

投稿: M-K | 2011/04/09 02:58

M-Kさん、こんばんは。
そんなに頑張るつもりは無かったんですけど、結果的にはけっこうハードなルートでした。
水晶沢が予想以上にハードで・・・。
水晶沢の大滝の巻きは、激ヤブのおかげで恐怖心は無かったのですが(足を滑らせても、ヤブに引っかかるから)、体力的にはけっこうキツかったです。
 
自分では、そんなに危ないことをしているつもりは無いんですよ。M-Kさんや諸先輩たちに比べれば。(笑)

投稿: shiro | 2011/04/09 23:24

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