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2011/04/27

早戸川本谷沢

4月24日

メンバー : M-Kさん AYさん shiro

Tizu2

「中ノ沢と水晶崩レノ沢の界尾根で蛭ヶ岳に登らないか」というM-Kさんのお誘いで、M-K車で早戸川林道の奥、魚止橋を目指します。

ただあの尾根は去年、踏破済みなんです。M-KさんもAYさんも当然既知の尾根のはず。そこで、「水晶崩レノ沢を詰めるって、どうなんでしょうねぇ?」などと、それとなく振ってみる。が、「あんなガレ沢、疲れて危険なだけ」とあっさり却下。ところが。そんな話をしているうちに、M-Kさんから「本谷沢を詰めてみようか」と。

ガッテンだ! 先々週、ミックスナッツさんの本谷沢遡行記録を読んで、「次はオイラも」と思っていたところさ。

なんて、テンション上げながら早戸川林道に乗り入れたら・・・。ビックリだ。トレランレースをやってるよ。狭い林道に広がって走るランナー達にヒヤヒヤしながら、ノロノロと車を走らせ・・・魚止橋に到着したのは9時10分前。運転当番だったオイラ。雪道の運転より肩凝った・・・。トレランなら山走れヨ。山を!

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9時、魚止橋を出発。トレランの連中に混じって、伝道を目指す。

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トレランは伝道の先、造林小屋から榛の木丸方面に向かったので、ようやくいつもの静かな山歩きに。

早戸川沿いでは、ミツバツツジがちょうど見頃です。芽吹いたばかりの新緑との配色がとても綺麗。

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雷平を過ぎてサクサクと進みます。

それにしても今日は水量が多い。前の晩、大雨だったらしい。

10時45分。大滝沢と本谷沢の出合に到着。

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出会いから覗いた早戸大滝の水量があまりにも凄かったので、ちょっとだけ寄り道。大滝の下段まで行ってみる。

今まで数回見た早戸大滝の中では、一番水量が多いかも。

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さて。いよいよ本谷沢の遡行を始めます。

出合から50mほど上げて、魔法のロープの取り付き地点を過ぎれば、そこは未知の世界。やっぱり、未知のルートへ踏み入れる時はワクワクします。

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なかなか良い雰囲気の沢です。

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1080m付近の二又。左又は気持ちの良い簾状の滝になっています。

ここは眺めるだけで、本流の右又へ。

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1110m付近の滝。高さ5~6mなれど、直登は無理。右岸は絶壁。左岸はツルツル岩。

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でも、ご心配無く! 左岸のツルツル岩に残置ロープ。

アリガテェ~。これが無かったら、かなり苦労を強いられていたはず。

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1160m付近。ここまで高度を上げても、まだ轟々と水が流れています。

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M-Kさんは嬉しそうに、水流の中をジャブジャブ歩きます。登山靴のAYさんと、水に濡れるのが嫌いなオイラは、なるべく濡れないルートを探しながら歩きます。

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1200m付近。なかなか楽しい沢歩きです。

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1230m付近のミニゴルジュ。

M-Kさんは水流の中を中央突破。AYさんは右岸をへつる。オイラは左岸をへつってみるが、ホールドが不安定でギブアップ。「ゴルジュを一気に越えちゃえ」と、右岸の斜面を20mほど這い上がって、高巻きにかかる。

ところが、これが判断ミスだった。(いつものことだけどネ・・・) 崖斜面で行き詰る。結局、ロープを出して、10m程の崖を下降する。

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1260m付近。危険な高巻きまでして、ズボンの水濡れを嫌っていたのに・・・。この滝のシャワーを浴びながら、滝壺を渡らなければ先へ進めず・・・。結局ズボンはビショビショになる。

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1300mの二又を右へ進む。ここまで来ると、水はだいぶ細くなってきました。が・・・ガレの下からゴーゴーと水音がします。相当量の伏流が流れていそう。

最初に書いたように、この日は中ノ沢から蛭ヶ岳に登るつもりだったので、地形図のコピーもそっちの方面のしか持ってきていなかったんです。隣の沢だから、持ってきた地図の端にかろうじて本谷沢も入っているものの、この1300m付近から上流部は切れている。つまり、かんじんな詰め上がりの部分の地図が無いんですね。

ここからは勘だけで進みます。目指すは棚沢ノ頭と鬼ヶ岩の間のコル。

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1360m付近。写真では緩い傾斜に見えるけど、実際は相当な急傾斜。

この二又は右へ。とにかく目指すは棚沢ノ頭と鬼ヶ岩のコルだ。

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急傾斜の上にガレガレです。とにかく凄いガレです。この日、一番苦しかった場面。「ラク~!」をおこさないように、慎重に登ります。

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最後まで沢を詰めたかったけど、1450m付近でギブアップ。右手の尾根に逃げます。

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這い上がったのは、気持ちの良い笹尾根。キクザキイチゲなんかも咲いています。尾根の急斜面をしばらく頑張って、緩斜面で一息入れる。ここから3~40m上に稜線が見えている。という場所で・・・あれあれ?なんか見覚えのある場所だぞ。そうだ。ここは鬼ヶ岩の直下。棚沢ノ頭方面から白馬尾根に入る時に、降りてくる場所だ。

コルを目指していたのに、いつの間にか鬼ヶ岩に向かっていたんだね。

でも、帰りは白馬尾根を下る予定だったので、結果オーライだ。

Tizu

家へ帰ってから、GPSロガーの軌跡を確認してビックリだ。なんと! 崖マークのど真ん中をよじ登っていた。

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下山は白馬尾根。のんびりと下ります。

またまた楽しい山歩きでした。

本谷沢。思った以上に楽しい沢だった。景観も美しく、雰囲気もヨカッタ。

ただ・・・。

厳しい滝とかは無いものの、最低限の沢装備は持っていった方がいいかも。登山靴で遡行しちゃったAYさんは特別な人だから。

それから・・・。1230m付近のミニゴルジュは巻いたら危険。(そんな事するアホはオイラだけかもしれないけれど) 沢靴はいて中央突破すべし!

また行ってみたい沢です。今度は不動ノ峰の水場を目指してみるのもいいかも。

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2011/04/20

第7回 ニカニカ集会に参加する

4月17日

恒例の春のニカニカ集会に参加してきました。師と仰ぐM-Kさんの呼びかけで、丹沢Vルート愛好者が年に2回集まるのです。

今年は世附権現山の東、P755が会場です。

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渋沢駅でまーちゃんと待ち合わせをして、一緒に西丹沢へ向かう。車の中で相談して、細川沢の支沢、南沢を遡行してみようと決定。

もちろんこの南沢も、ルート候補の一つだったので、事前に調べてはいました。が、ネット上で遡行記録は見つけられませんでした。なんの予備知識も無い未知の沢ですから、一抹の不安はありますが、まーちゃんが一緒だから心強い。

上ノ原の神社の前に車を止めて、M-Kさん達の到着を待つ。やがて到着したM-Kさんから歩荷の割り当てを受け取り、尾根を登ると言うM-Kさん達と別れてまーちゃんと南沢へ入る。

結論から言うと、沢歩きとしてはそれほど面白みは無い。わざわざ行くような沢ではない。

ただ、ネット上に記録が無い沢だし、ちょっと詳しめに記録を書いてみます。

『ネット上に記録が無い』などと書いてしまいましたが、dnさん(ドブ鼠さん)が丹沢徘徊記に、ちゃんとアップなさっていらっしゃいました。

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細川沢から南沢へ入る。入ったはいいが、水は一滴も流れていない。ただガレガレの沢を歩く。

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少し歩くとチョロチョロと水流が現れ、石積堰堤が現れる。T.Iさんが喜びそうな石積みだなあ。右岸側を簡単に巻き上がる。

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巨大なスリット堰堤が現れる。スリットの間を抜ける。

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標高450mの二又。微妙だけど、右又の方が本流っぽい。が、右へ行っちゃうと会場のP755へ遠くなってしまうので、ここは左又へ進む。

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ゴーロと倒木のヤブ沢だ。ここまでは面白み全く無し。

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不思議な事に上流に行くにつれ、水流が増えてくる。この辺は標高500m付近。少しだけ沢らしくなってきました。

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550m付近。なんだか面白くなってきたヨ~。

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突然マンホールが! 何だこりゃ?

後からイガイガさんに聞いたところ、取水管の点検用だろうと。確かに地形図には、青破線が沢を横切っている。何のためかはよく知らないけれど、東電の導管がこの地下に有る事は間違いない。

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マンホールの上流で水流は無くなり、だんだん厳しくなってきました。

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沢も立ち始めます。が、クライマーまーちゃんは、ガシガシと登って行きます。

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5mほどの涸滝出現。下から見て、「ありゃ無理かもなあ」と思いながら近づいてみると、残置ロープが垂れ下がっている。助かり~!

でも、まーちゃんはクライマーの意地で、ロープを掴まないで登っていく。オイラはもちろんロープにすがって登る。

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ゴー!ゴー! まーちゃん!!

オイラはまーちゃんのルート取りをじっくり眺めてから、後を付いていく。こりゃ楽だ♪

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沢の源頭部です。後は、植林の斜面を30mほどよじ登るだけ。

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南沢出合から1時間ほどでP755西の鞍部に詰め上がりました。

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10時10分。P755に到着。まだ誰も来ていません。1番のりです。

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ほどなく、続々と皆さん集ってきました。いつも顔を合わせている人、久しぶりの人、初めての人・・・総勢25名でした。今回は大御所のS-OKさんと丹沢写真館さんも参加です。

普段は単独か少数で丹沢のバリエーションルートを歩き回っている猛者達が、M-Kさんの呼びかけでこれだけ集ってくるのだから・・・。すごい事です。

ただ集って、とりとめも無い雑談を交わすだけなのですが・・・。

あっという間に2時になり、夕方から用事の有る私は一足先に下山です。後ろ髪を引かれながら・・・。

楽しいひと時でした。

皆さん、どうもありがとうございます。

また、山中でお会いしましょう!

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2011/04/11

早戸大滝と大滝沢

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4月10日

前夜、友人達と飲み会だったせいで、山行計画など全く立てていない。(飲み会が無くたって、そういう事多いけどね・・・)

それでも山歩きをしようと早起きをして、とりあえず車を丹沢方面へ走らせる。だって、天気予報によると、ピーカンの上に暖かくて初夏の陽気になるんだって。家でグタグタしてちゃ、バチが当たるってもんさ。

で、車を運転しながらどこへ行こうかと考える。久しぶりに早戸大滝でも見に行くかな・・・。そうだ。今日は伝道からの定番コースじゃなくって、丹沢三峰の稜線越えで行ってみよう。

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7時30分。塩水橋に車を止めて塩水林道を歩きだす。快調に飛ばして50分ほどで雨量計小屋の前を通過して、堂平の森へ入る。

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それにしても、この天気は・・・さっきから霧雨が降ってるんだぜ・・・。車で聞いていたFMヨコハマのDJの娘だって、「今日は絶好の行楽日和になりますよ~」なんて言っていたはず。

まあ、こんな幻想的な森も嫌いじゃないけどね・・・。

大好きな堂平のブナの森。春の目覚めには、少~し早すぎたよう。芽吹きたての、あの清々しい香りを期待もしてはいたのだけれど。ここは標高1000mの森なんだもの。まだ2週間は早いか・・・。

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9時50分。瀬戸沢ノ頭に到着。休憩後、早戸大滝目指して北西の尾根に入る。

実はこのルートは初めてなんだ。鹿柵の間を抜けて、コンパスで方角を確認して、尾根を降りはじめるが・・・なんかおかしい。違和感を感じる。尾根が45°超の急斜面なんだ。オイラ、バカだからこんな急斜面でも平気で降りちゃうけどさ、普通は降りない角度。

急斜面を降りながら、違和感はますます強まる。ここはVルートとはいえ、わりと有名なルートだ。こんな斜面をルートにするはずがない。

と、思いながらふと右手を見上げると、霧の中に同じ方角へ向かうもう一本の尾根のシルエットが。

チッ! 間違えたか。隣の尾根に向かって、急斜面をトラバースする。まただよ・・・。また、こんな疲れる事を・・・。

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乗り換えた尾根には、くっきりとしたトレース。そしてうるさいくらいのマーキングテープ。登りはともかく、下降ではRFの難しそうな尾根形状だけれど、これだけマーキングが有れば間違えようが無い。

良いのか・・・悪いのか・・・。

Taki

11時。早戸大滝に到着。

やっぱ、いいなァ・・・この滝は。今日は水量が少な目だけれど、間近で見れば大迫力だ。丹沢の山奥の秘瀑。何回見ても見飽きる事は無い。

さて。

この後のルートです。ここへ来るまで、あれこれ考えていました。やっぱり歩いた事の無いコースを歩きたい。

となれば、大滝沢を詰めるってのはどうじゃろう?

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滝の落ち口まで登る。ここから左岸の尾根に取り付けば大滝新道だ。そっちは知ってるルート。今日は沢沿いに詰め上がってみよう。このくらいの水量なら登山靴でも歩けそうだ。確かM-Kさんから「大滝の上流には滝は無い」と聞いた事があったはず。

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“沢屋”じゃないオイラが歩くには、ちょうどいい沢だ。

が・・・、問題はこの濡れた岩。何個かに一つはヌルヌルしていて、登山靴ではツルっと滑る。

まだ水が冷たい春先に水ポチャも嫌だし、こんな山奥で足でも挫いたら泣くしかない。

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慎重に足元を確かめながら歩くからとても時間はかかるけれど、なかなかの清流に気分は上々です。

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標高1300mあたりから水流はチョロチョロになり、残雪が目立つようになってきました。

この雪がまた曲者。半分腐っている状態。時々ズボっと抜いてしまうと、太ももまではまる。谷底とはいえ、まだこんなに雪が残っているのか・・・。

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1400m付近まで上がると・・・雪というより氷。

こんなとこ歩けねぇよォ・・・。

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地形図を確認。この辺から右手に逃げれば、丹沢山と不動ノ峰の鞍部付近に上がれるはず。

で、一番登りやすそうな尾根を品定めして、沢から離脱。

尾根の這い上がりも楽ではなかった。けっこうな急斜面のうえに、地面が凍っていたからね。

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ぜいぜいと喘ぎながら、稜線の登山道に飛び出しました。

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そして13時15分。ガスガスの丹沢山山頂に到着。

今日の冒険はここまで。だいぶへばりましたが、大満足です。

後は登山道を駆け下りて、1時間半ほどで塩水橋へ戻りました。

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2011/04/04

西丹沢でネコノメ探し

早春のネコノメ探し。今年の第2弾は西丹沢の沢です。

ステタロー沢、セギノ沢、バケモノ沢、水晶沢と歩いてきました。

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4月2日

8時20分。大滝沢沿いの林道から登山道へと入り、まずは大滝峠を目指します。

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ここを歩くのは、去年の6月以来だから10ヶ月ぶり。なんだか沢の景観が変わったように思います。こんなガラガラとした沢じゃなかったよなァ。緑の苔と白い岩が織り成す美しい沢だったはず。これも去年9月の豪雨の影響なんだろう。

45分ほどで一軒家避難小屋を通過。ステタロー沢に沿って付けられた登山道を登ります。

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ここで本日の第一ネコノメ発見。ヨゴレネコノメちゃんですね。

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ハナネコノメもポツポツと発見します。ここら辺ではまだ開ききっていない花が多いようです。

さて

登山道がステタロー沢から尾根に上がった所で、登山道から離れ、大滝峠へ向かってショートカットします。

10時。大滝峠を通過。峠の西側、セギノ沢へ向かって降ります。

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セギノ沢の源頭へ降り立ちました。ここへ立つのは3度目です。となれば、もう勝手知ったる場所。沢の下流へ向かって歩きます。

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良い沢です。沢の上流部で、この日初めての休憩をとります。陽だまりの岩に腰かけ、沢音を聞きながら目を閉じると、あまりの気持ちよさに・・・。いつまでもこうして座っていたいけれど、まだ先は長いんだ・・・。と、腰を上げて再び歩きだす。

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もちろん、ネコノメを探しながら。

この沢にはムカゴネコノメが多いネ。ハナネコノメは見かけない。

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大堰堤と滝は、まとめて右岸から巻き降りる。

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11時20分。大滝沢橋で林道に上がる。

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そのまま地蔵沢林道を北上して、適当な場所からバケモノ沢へ降りることにします。

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この地蔵沢林道。廃道になってから何年経つのか知らないが、そうとう荒れています。途中こんな崩壊地も横断しなければなりません。

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おいおい・・・ひでぇな。これのどこが林道なんだ。ヤブじゃねぇか・・・。地形図には、はっきりと道としての表記があるのにね。マイナーな登山道よりもよっぽど歩きづらい。

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左手の斜面の3~40m下にはバケモノ沢が見えています。簡単に沢へ降りられそうな斜面もいくつかは有ったのですが・・・。

興味は、「この林道がどうなっているのか最後まで確かめたい」という事に傾いています。こんなのを林道と呼んでいいのかどうかは、はなはだ疑問ではありますが・・・。

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どうやらここが林道の終点らしい。地形図上の林道の終点とも一致します。

さて・・・ここから30m程斜面を降りて、バケモノ沢へ。

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ンンン・・・なかなか良い沢じゃないか。

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赤沢出合です。二又の左が赤沢。右がバケモノ沢本流。水量は、ほぼ1:1。

右の本流へと進みます。

そしてこの先が・・・

ハナネコノメの天国でした。

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咲いてる、咲いてる。ハナネコちゃん。

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あっちにも、こっちにも。

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美しい渓流

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そしてハナネコ天国。

このオドロオドロしい名前と裏腹に、なんて素敵な沢なんだ。

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ほどなく、水量1:1の二又に到着。 時刻は13時。

バケモノ沢は、ここから左又を戸沢。右又を水晶沢と名前を変えます。今日は水晶沢の方へ入ってみます。

この水晶沢は、もちろん未知の沢。事前にネットで先人の記録を調べてみましたが、あまり歩いている人もいないようで、ヒットしませんでした。

先日AYさんに伺ったところ「途中の滝までは簡単に行けるよ」との事。ただ・・・AYさんの“簡単”とオイラの“簡単”は、レベルが違うからねぇ・・・。

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3~4mの滝だ。

今日は沢靴ではなくて登山靴。行けるのか?行けるのか?と思いながら左岸側をよじ登る。

なんなくクリア。

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しばらく行くと、大滝出現。これがAYさんの言っていた滝だ。高さ15mから20m近くはあるか。水量が少ないけど、なかなか見応えのある滝だぜ・・・。

なんて、見とれてる場合じゃない。

こりゃ、よじ登るのは無理。巻きだ巻きだ。と言っても、両岸急斜面。巻きもしんどそうだ。

両岸とも斜面の傾斜は45度超。左岸はヤブ無しだが木も疎ら。右岸はそこそこ木も生えているが、けっこうな笹ヤブだ。

さあ・・・どっちを選ぶ? ここは右岸だな。普通なら嫌な笹ヤブも、急斜面のトラバースでは頼りになるんだ。

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激ヤブを掻き分け掻き分け、滝の横をトラバースして、落ち口に降り立つ。この日、一番体力を消耗した場面。

キツカッタ・・・。

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救いは、滝の上でハナネコを見つけた事。

半開きの姿もなかなか可愛い。

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さらに上流へと進みます。面白い、ドーム上の大岩だ。

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さて。目論見では、この水晶沢を横切っているはずの旧東海自然歩道に入ろうと。

それらしき跡を探しながら歩いているのですが、見つかりません。とうとう1010m圏まで登ってきました。

う~ん・・・。どうも行き過ぎてしまった気がする。

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と、右手を見ると。稜線が見えてます。30mも登れば、尾根に上がれそう。よし、登っちゃえ!

と、沢から離脱。

一汗かいて、尾根に上がりました。この、水晶沢とセギノ沢の界尾根は、以前歩いた事があります。その時の記憶を必死でたどる。この尾根上で、旧東海自然歩道が横切っていた地点は・・・確かもう少し下だったような・・・。

で、尾根を下ります。

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しばらく尾根を下ると・・・有った有った! 旧東海自然歩道の朽ちた道標だ。

やれやれ・・・。これで労せず戻る事ができるぜ。

なんて、喜んだのも束の間。

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ここもやっぱり、厳しいルートだった。沢を横切る地点は、必ず崩壊している。ザレだけならまだしも、スベスベ岩+ザレだったりする。

危ないよぉ・・・。

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傾いた木橋。こんなん、渡れないよぉ・・・。サーカスじゃないんだから。

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3時少し前。ようやく大滝峠上へたどり着きました。

そしてビックリしたのは、ここに立つ注意看板。『これより先・・・(中略)・・・通行には、十分注意して下さい。』と書いてある。これじゃあ、「注意すれば通れるんだな」と入って行く人もいるんじゃないかな?

「注意すれば歩ける」とかのレベルじゃないから。こんなルートに、気軽に入ってはダメ。

と言いつつも、信玄平までのこのルート、そのうち絶対制覇してやる。

さあ、ここからは普通に登山道を帰ろう。そうすれば大滝橋まで1時間と15分くらいだ。

今日は、思っていた以上にハードなルートだったので、バテバテです。

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大滝沢ではミツマタが満開に近づいていました。例年よりも2週間ほど遅いけれど・・・早春の山の香りだ。良い香りがするんだよね、ミツマタの群生地。

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先週に続いて今週も、たくさんの大好きなハナネコノメに会う事ができました。

が・・・捜し求めている、幻のコガネネコノメはやっぱり発見できず。丹沢では絶滅したと言われているコガネだから、発見できなくて当たり前なのだけれど。

でも、それでいいんだ・・・って気がします。「見つからなくて残念」って思いは全く無い。

そして。来年も再来年もずっと。春先になると丹沢の沢をウロウロと歩く事でしょう。必ず生き残っていると信じている、コガネネコノメを探して。

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