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2011/02/27

北丹沢進出作戦 ~地蔵尾根からミカゲ沢ノ頭北西尾根~

北丹沢はあまり歩いた事がないんです。北丹の重要拠点の神ノ川など行った事が無い。

丹沢コンプリート(完全制覇)という野望を持つ私としては、これじゃイカンでしょう。そろそろ神ノ川あたりへも攻めていかないと。

という訳で、AYさんをお誘いして行ってきました。

「神ノ川から蛭ヶ岳に登るんですけど、ご一緒しませんか?」なんて、ルートも未定なあやふやな誘いに、快く乗ってくれたAYさんに感謝。

Tizu2

2011年2月26日

厚木でAYさんと待ち合わせをして、神ノ川へ車を走らせながらルートを相談する。私は全く未知の山域だし、一番有名な地蔵尾根でもいいんだけど・・・と言うと、AYさんも地蔵尾根は未踏だと言う。ええっ!? 丹沢を歩き尽くしているAYさんに、名の有る尾根で未踏が有ったとは・・・。この衝撃の事実に驚きながらも「それじゃあ、とりあえず地蔵尾根を登りますかァ」という事で決定です。

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7時45分。神ノ川ヒュッテのある日蔭沢橋のゲート前に車を止めて歩きだす。

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50分ほど林道を歩くと彦右衛門谷出合。ここは河原が異様に広くなっている。広河原という場所だ。ここでその広河原に降りて、神ノ川の左岸を歩く。

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しばらく歩くと岩水沢出合。地蔵尾根の取り付きはこの辺のはず。

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よく見れば、出合の脇になんて書いてあるのかわからない古びた看板と残置ロープが有った。ここが尾根の取り付きに間違いない。

この地蔵尾根、エアリアに記載されている丹沢の登山道の中では、最難ルートだと聞いた事がある。(あくまでも登山道あつかいのルートの中ではね)

8時55分。さあ、心して参ろうぞ。

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まずは崖登りだ。残置のトラロープがずっと上まで続いている。切り立った岩をよじ登るのだが、ロープを頼ればなんて事はない。が、こういう誰がいつ張ったのかわからないロープは、100%信用するのは危険だ。特にトラロープはザイルよりも朽ちやすいからね。岩や木の根のホールドを探りながら、ロープを補助としてよじ登る。

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30分ほどかけて200mほどの急登を登ると、尾根に乗った。

なかなか良い尾根じゃあないか。

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しばらくは穏やかな尾根歩きを楽しむが、だんだんと険しい形相を見せ初める。

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1100m付近。径路は北側の山腹をトラバースしているが、残雪が凍結しているようだったので、それを嫌って尾根上を辿る。厳しい登りだが、ホールドできる木の根が豊富なので難しくは無い。

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地蔵尾根をネット検索すると、必ず出てくる画像。鉄の剣が刺さった小ピークに立つ。10時ジャスト。ここで本日初の休憩をとる。

黄色いプラ杭には『ヒメコマツ』と書いてある。このピークの名前か? 後で調べたら、このピークは『五葉松(ゴヨウマツ)のピーク』と呼ばれているらしい。それでは『ヒメコマツ』とは? 五葉松の別名らしい。 一応意味はわかったが、釈然とはしないよね。『五葉松のピーク』と呼ばれている場所なら、『ゴヨウマツ』と書けばいいじゃん・・・。

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ここが『剣の刃渡り』と呼ばれている場所らしい。エアリアにも『危』マークが付いている場所だ。

まあ・・・危険っちゃ危険だけどね・・・。

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10時55分。 地蔵平のピークに飛び出た。『地蔵尾根』と書かれた道標が立っている。

変化に富んでいて、なかなか面白い尾根だった。また季節を変えて歩いてみたい尾根だ。

さて、ここは蛭ヶ岳と姫次の稜線上です。国土地理院の地形図では、この稜線上に登山道の表記が有りますが、実際の登山道はこのピークの東側を巻いている。どおりで、何度も歩いている道なのに、この道標を見た事が無いはずだ。

ここから蛭ヶ岳を目指して登山道を登ります。

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1400m付近で、降りてきた青年から上の状況を聞いて軽アイゼンを装着する。アイゼン無しでは絶対無理、というほどではないが、凍結した登山道ではアイゼンを付けた方が楽だ。余計な踏ん張りをしなくてすむからね。

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12時10分。蛭ヶ岳山頂に到着です。ベンチには10数人。この季節にしては、思ったよりも人が多い。

我々もここでランチ休憩にします。

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空に浮かぶ富士山。良い眺めだなァ~。

さて。下山ルートを決めなくては・・・。檜洞まで行くのは、体力的にきつそう。金山谷乗越から源蔵尾根って手も有るけど、登りも下りも登山道じゃ(赤破線とはいえ・・・)「バリウォーカーとしてどうなのよ?」と言われかねない。

AYさんの提案でミカゲ沢ノ頭から北西尾根を下降することにします。

12時35分。下山開始。

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13時15分。ミカゲ沢ノ頭に到着。

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北西尾根は山頂直下が相当切立っているので、いったん西側に降りてから北西尾根に向かってトラバースしました。

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北西尾根はなかなかの美尾根です。新緑の頃は気持ちが良いだろうなァ・・・などと思いながら自然林の穏やかな尾根を下降します。

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P1230の地点。何でしょう、この不自然な裸地は。植林地なら造林小屋が立っていたのかとも考えられますが、自然林だしねぇ。何かをヘリで運ぶために伐採でもしたのでしょうか?

ここで尾根は二つに分かれます。どちらが良いのかはわかりませんが、今日は西へと向かいます。

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歩きやすいし、なだらかだし、雰囲気は良いし。歩いていてとても気持ちが良い。

が、歩きやすかったのはここまで。

930m付近で尾根は3つに分かれます。右は仏谷へと降りている。真ん中は仏谷と金山谷の出合地点。そして左は金山谷へ。地形図を見るかぎり、どれを選択しても傾斜は厳しそう。

昔、登ってきた事があるというAYさんの記憶では、金山谷へ降りるのが比較的いいかも。という事で、左の尾根へ進みます。

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思ったとおり、厳しい傾斜です。きつい場所には残置トラロープが有るものの、朽ちて千切れたりしています。これは全くあてにできません。

いざとなれば20mのロープは持っていますが、そこそこ樹が生えているし、ロープ無しで降りられるギリギリの線か。

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金山谷へ降り立ちました。

さて。再びここで「どうしようか」です。このまま沢を下れば、朝、地蔵尾根に取り付いた岩水沢出合まで行けますが・・・。二人ともこの沢の様子は知らないし・・・。地形図を見ると、この下でゴルジュっぽくなっているような気もする。

ここは安全策をとって、左岸の源蔵尾根に登り返す事にします。

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たかが100mちょっとの登り返しなんですけどね。思った以上にキツかったァ・・・。フカフカの急斜面は、けっこう足にきいてくる。長時間歩いた後のこの登りはこたえるゼ。

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尾根に乗ってしまえば、そこには固い道。さすがにホッとする。登山道はやっぱり楽チンだあ。

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15時。広河原から3つ目の堰堤の上に降り立ちました。後は林道をテクテクと戻るだけ。

楽しい山歩きでした。初めての神ノ川基点の山域。天気も良く、見通しも利いたので、周りの尾根の様子を良く観察する事もできました。

北丹沢攻略の第1歩としては上出来、上出来。AYさん、ありがとうございました。

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コメント

shiroさん、おはようございます。

地蔵尾根いいですね。
思い出します。
Vルートの目覚めたばかりの2009年4月に登ったのを。

記憶に残っているのは、最初から壁でビックリしたことと、剣があること、険しい尾根ということです。

下調べもしないで、とんでもない場所に来てしまったとその時は後悔しましたが、今は再挑戦したいですね。

投稿: yamajinn | 2011/02/28 07:19

yamajinnさん、こんばんは。
地蔵尾根に、yamajinnさんは2年も前に登ってらっしゃるんですね。
最初の岩壁の取り付きにはビックリしますね!
もうちょっとマシな取り付き点があるんじゃないかと思うのですが・・・沢が厳しくなって、上流に行くのが困難になるのでしょうか。
いずれ機会があったら、周辺をいろいろと探険してみたいです。
それにしても、変化に富んでいて、なかなか楽しい尾根でした。
私もまた、何度でも行きたい尾根です。

投稿: shiro | 2011/02/28 21:10

shiloさん

お誘いありがとうございました。
また、さぞかしもどかしかったことと思いますが、亀さん歩きにもお付き合いいただき感謝しております。

ネコノメコラボ楽しみにしております。

投稿: AY | 2011/03/01 05:35

shiroさん

地蔵尾根いただき!おめでとうございます。
おまけに上級Vルート=ミカゲ沢ノ頭北西尾根、これまでいただき! ヤリマシタネ~良かったですね~。(^^)

ところで金山谷に降りた後が問題です!。
クククッ・・、涙・・! 。
M-Kのお先に、あれをヤラレテしまったのです。
共犯者がワルの司だもんナァ~・・。(笑)

これからも油断は出来ないなぁ~。
しっかり、しまっていこ~ぜ~・・。(^^)v

投稿: M-K | 2011/03/01 15:08

AYさん、こんばんは。
とても有意義な山歩きができました。
もしAYさんと一緒でなかったら、ミカゲ沢ノ頭北西尾根には入らなかったでしょう。
 
>亀さん歩き
とんでもない!!
北西尾根を降りるAYさんのスピードには、付いていくのがやっとでした。
 
もうすぐネコノメ達が咲きだしますね♪
待ち遠しいです。
またよろしくお願いします。

投稿: shiro | 2011/03/01 20:03

M-Kさん、こんばんは。
ワルの司の手引きで、ミカゲ沢ノ頭北西尾根いただいちゃいました。
金山谷へ降りた後の源蔵尾根への登り返しは、けっこうキツかったです。
でも、後で金山谷を調べてみるととても登山靴では下降できない沢のようなので、正しい選択だったなと。
今度は仏谷の方へ降りて、地蔵尾根に登り返すルートにも行ってみたいです。
 
あの辺ははじめての山域でしたが、面白そうなルートがたくさん有りそうですね♪
また、いろいろと教えてください。

投稿: shiro | 2011/03/01 20:11

shiroさん
どちらの尾根も面白かったでしょ?
地蔵尾根はちょうど4年前に登りました。
剣が思っていたより小さくて意外でした。
写真だと大きさが伝わりませんね。

北西尾根は急下降でシビレていただきたかったなぁ(笑)
自然林なので木々の葉がある時も良いですよ。

投稿: はっぴー | 2011/03/03 19:19

はっぴーさん、こんばんは。
地蔵尾根、はっぴーさんはとっくに歩いていたんですね。思っていたよりもずっと面白い尾根でした。また、春、夏、秋と季節を変えて歩いてみたい尾根です。
 
ミカゲ沢ノ頭北西尾根、はっぴーさんはたしか、イガイガさんと下降されていたんでしたね。
山頂直下の岩のガケを降りたんですね!?
さすがァ~。
でも、西からのトラバースも決して安全ルートでは無かったですよ。ちょっとヤラしい場所のトラバースがありました。
新緑の頃は気持ち良いだろうなァ、と思いながら歩きました。
この尾根も、また必ず再訪します。仏谷ルートも歩かなければ・・・。

投稿: shiro | 2011/03/03 22:58

こんにちわ。
Blogには初めてお邪魔させて頂きました~
しかも僕も未知の北丹沢ですのでshiroさんのルート図を参考にトレッキングマップエディターにルートを書き込みました♪
地蔵尾根いいっすね。
行きたくてウズウズしてしまいます^^;

投稿: tetu930 | 2011/03/06 13:21

tetuさん、こんばんは。
ご訪問ありがとうございます。
北丹沢はなかなか魅力的な山域でした。
行くのが遠くて億劫だったんですけど、これからは北丹の尾根や沢も攻めて行こうかと。
 
地蔵尾根、なかなか面白い尾根でした。
まあ・・・危険箇所にはロープが付いているし。
tetuさんにはちょっと物足りない尾根かもしれませんが。(笑)

投稿: shiro | 2011/03/06 21:14

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