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2010/12/24

塩水川の巨木巡り

塩水林道から弁天尾根の上に見える大木『弁天杉』は有名だ。古い文献によると塩水川流域にはこの弁天杉に加えて『箒杉』や『大栃』という巨木があるらしい。そんな事を最近、イガイガさんのblogで知った。イガイガさんは箒杉を探し出し、さらに大栃はどれじゃと歩き回っている。

それに触発されたM-Kさんが『塩水川の巨木巡りツアー』を企画した。こりゃ、面白そうだ。是非とも行きたい。

が・・・

どうも、このところ体調が悪い。風邪をこじらせているのかなんだか・・・。鼻水が止まらないし、日によっては熱っぽかったり。

まあ、いいや。とにかく行っちゃえ。何とか歩けるだろ。

でも、他のみんなに迷惑をかけるわけには行かない。少しでも具合が悪くなったら、すぐにエスケープしよう。幸い予定ではそれほど標高を上げないルートだから、どこからでも林道にエスケープできそうだ。

という事で、体調悪いのを押して参加してきました。

まったく・・・おバカが止まらない。

1219

12月19日

この日のルート図です。わりあい標高の低いところを歩くショートコースですが、どこもまともなルートではない。それなりに厳しいルートでした。

101219_001

朝8時。塩水橋のゲート前に、メンバーが集ってくる。この日のメンバーは、M-Kさんを筆頭にAYさん、ハッピーさんのお馴染みメンバー。そして、初めてお会いするAOKさん。そしてネット上ではお友達でしたが、やはり初めてお会いするMASAHIKOさん。私を入れて総勢6名です。

まずは塩水川に沿って塩水林道を歩きます。

ハッピーさんが事前に教えてくれたところによると、古い文献に載っている大栃は大トチ沢の脇、林道から見下ろす位置に立っているらしい。

大トチ沢にさしかかった辺りで、対岸に大木が生えている。

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おいおい。こんな簡単に見つかるものかい。なんて、河原へ降りて川を渡渉し、そばへ近づく。

AYさん曰く。「これはケヤキだ。」

そうか・・・探している大トチではないけれど、これはこれで立派なケヤキの大木だ。

その後、大トチ沢の右岸を少し登って、先日AYさんが見つけた大トチを目指す。

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見事なトチの大木だ。これが『大トチ』か!? 

手をつないで幹の太さを測ってみる。だいたい3抱え半。その『大トチ』は5抱えあったというから、これよりもさらに巨木なのか。そして生えている位置も「林道から見下ろす位置」ではないから、このトチは古文書に出てくる『大トチ』ではないのかもしれない。

でも、これもまた立派なトチの木だ。オイラ的には満足さ。

AYさんの案内でトチノ沢右岸尾根をさらに登る。古い仕事道が付いていて、歩きやすい尾根だ。

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標高750m付近に、杉の大木。これが『箒杉』らしい。西丹沢の箒杉に比べると、だいぶ細いかもしれないけれど、圧倒されるような巨木であることは間違い無い。

こういうのはやはり実物を見ないことには感動しない。見に来て良かったなァ~と思う瞬間。

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さて、箒杉を見学した後、弁天沢に向かってトラバースを試みる。どうやらM-Kさんは危険な斜面である事はわかっていたようだが、相談の結果行ける所までトラバースしてみようと。オイラは先輩方に従うだけ・・・という態度だが、内心は「行け、行け!」と思ってたから大喜びさ。

案の定、危険度の高い斜面でした。傾斜がきつい上にザレている。そして木が少ない。でも、この緊張感がたまらなかったりもするのサ。

ところで、この日初めて一緒に歩いたMASAHIKOさん。このきついトラバースをひょいひょいと歩いていく。ムムム・・・かなりのつわものだ。

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弁天沢の左岸の尾根までトラバースしたところで、仕事道にあたる。仕事道を辿って尾根を下り、弁天沢出合に降り立った。

ここから弁天尾根を登ります。普通はワサビ沢から仕事道を辿って弁天尾根に乗るのだけれど、いつかこの尾根の突端から登ってやろうと思っていたんだ。

尾根の突端は窪地を挿んで二つに分かれている。AYさんの先導で、皆は左手を登っていく。オイラは直感で「右の方が楽なんじゃね?」なんて思い、一人右手を登っていく。

外す事に定評があるオイラの直感。またもやハズレだ。傾斜は似たようなものだけれど、右手の方はザレザレだった。ズリズリと滑る急斜面を踏ん張りながら頑張る。疲れる・・・。本調子じゃない体調が悪化しそう。

半分ぐったりしながら、なんとか弁天杉に到着。

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こりゃまた感動ものの大きさだ! 

実はこの弁天杉も真下で見るのは初めてなんだ。(この日のメンバーで、初めてなのは私一人のようでした) 弁天尾根は歩いた事があるものの、尾根から外れたところに生えているこの弁天杉の下には初めて立った。

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さっきの箒杉よりもさらにデカい。しばし見とれる。

さて。 巨木巡りはここまで。弁天沢へ向かって下降します。かなりの急斜面だけれど、フカフカの土斜面だから怖さは無い。

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弁天沢へ降り立ったら、出合へ向かって下降します。と言っても、堰堤だらけのこの沢。水流沿いに下るのは不可能なので、左岸の斜面をトラバース気味に下降。

これがまたまともじゃない。

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いったん、塩水林道へ出る。林道から見た弁天杉。一際大きい。いつもこの林道を歩きながら見ていたんだ。あの下へ行かれただけでも、今日は来て良かった。

この後は、鷹ノ巣径路で天王寺峠へ登って帰ろうという事です。

これまた『歩きたいリスト』に入れていたルートだ。その昔、札掛からワサビ沢近辺の炭焼小屋やマッチ工場に行くための古道。天王寺峠から北側は完全に崩壊して廃道となっている径路です。

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まずは鷹ノ巣沢を渡って、こんな崩壊寸前の木橋から始まります。

腐った木橋はホント怖ぇ~。

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道が有るような無いような・・・。いやよく見ると道型が残っているんだ。

こういう古道の痕跡を辿るのって、好きなんだなァ。

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ホラ、かつては立派な径路であった証拠の石積みも、時々出てきます。

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トラバース径路の宿命。沢を渡るところでは、完全に崩壊。まあ、安全なルートでない事は間違いない。

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天王寺峠が近づくと、しっかりとした道になります。この辺は植林の管理用に整備しているのだろう。

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天王寺峠が見えてきました。塩水林道から50分ほど。

うんうん、楽しい道だった。

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天王寺峠からは、古い仕事道を辿って尾根を下る。瀬戸橋の際で残置ロープを使って擁壁下り。

オイラは擁壁の脇の斜面をロープ無しで降りる事に挑戦。この、いつちぎれるかわからない腐ったロープを使わないで、降りる手段を確かめたかったんだ。

まあ、降りられない事はない・・・ってとこかな。

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14時20分。塩水橋に早めの帰還です。短いながらも中身の濃いコースでした。

巨木巡り。そしてトラバース大会。

体調悪いながらも、なんとかついて歩けたし。

またまた、楽しい山歩きでした。

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コメント

shiroさん

体調不良の中、「巨木巡り。そしてトラバース大会」
誠にお疲れ様でした。(ありがとうございました)

普段は目にしない山中の巨木・・。素晴らしいですね。力強さ、雄雄しさ・・、感動いたします。

お○かな病気は嘆かわしくも、これは自分持ち!
お気の毒?なのであります。(^^);

投稿: M-K | 2010/12/26 21:58

shiroさん
初めてのコラボ、有難うございました、
一緒に歩いて、shiroさんの探究心と
花や、樹木に対する愛情を強く感じました
いつもは一人で歩いている山歩きですが
また違う楽しみが味わうことができました
有難うございました。
今年から本格的にVルートを歩き始めた初心者です
これからも色々と教えてください、
来年は自分なりの課題を見つけて歩くのが目標です
楽しみがどんどん広がりますね!!

投稿: MASAHIKO | 2010/12/26 22:42

M-Kさん、こんばんは。
楽しいツアー、ありがとうございました。
こんなルートはなかなか自分じゃ思いつきません。M-Kさんならではだと思います。
 
それにしても素晴らしい巨木達でした。あのトチの大木が文献に出てくる『大トチ』では無いにしても、滅多に見れないトチの大木であることには変わりありません。
 
歩きたかった鷹ノ巣径路も良かったです。
またよろしくお願いします。

投稿: shiro | 2010/12/26 23:24

MASAHIKOさん、こんばんは。
こちらこそありがとうございました。
私も単独が基本ですが、時々こうやって皆さんと歩く事も楽しいものですよね。
山に関して大先輩達ばかりですから、一緒に歩く事でいろいろと勉強になります。
MASAHIKOさんの歩きの確かさにも驚きました。あの急斜面のトラバースを危なげも無く・・・。バランス感覚が良いのだろうなァ、と思いました。
 
また是非、よろしくお願いします。

投稿: shiro | 2010/12/26 23:30

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