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2010/11/16

大山北尾根周回

もう・・・

冬の足音が聞こえてきました。

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11月13日

この日は夕方から仕事の予定が入っているので、半日しか遊べません。新品の靴の試しも兼ねて、大山北尾根の支尾根で軽めの周回をしてきました。

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地獄沢橋を基点にして、15号鉄塔尾根を登り、ネクタイ尾根の一本北の尾根(大ノ沢右岸尾根とでもいうのか?)を下降し、ネクタイ尾根を登り返して、14号鉄塔尾根を下って戻る。5時間くらいで回れるはずのコースです。

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7時半。地獄沢橋の脇に車を止めて、落ち葉舞う地獄沢林道のゲートをくぐります。

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林道を歩く事20分。標高670m付近でこんな立看を発見。はは~ん、これだな。東電の鉄塔巡視路の標識に違いない。その証拠は、脇に見える半分埋もれたプラ階段だ。プラ階段で経路を作るのは、東電だけ(だと思う)。

ここから尾根に取り付く。

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急登だけれど、ちゃんと経路がつけられているから歩きやすい。

12~3分で鉄塔の下に出た。15号鉄塔だ。

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鉄塔から上は道は無い。傾斜のきつい尾根を頑張る。

この辺で足に違和感を感じ始める。そう、今日は買ったばかりの登山靴の試し履きなのだ。はじめからシックリはしていなかった。これはしょうがない。新しい靴は馴染むまで時間がかかるものだからね。

だけど急斜面を登り始めたところで、かかとに強烈な違和感が。何かが、かかとに当たる。それがだんだん痛みになってきた。

一回靴を脱いで、かかとの辺りを調べてみたけれど・・・別に靴に異常はなさそう。

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北尾根の稜線が近づいてくるにしたがい、傾斜もだんだん緩んでくる。

緩斜面になると、かかとの違和感も消える。

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8時50分 西沢ノ頭に立つ。

今日は快晴の小春日和って予報だったのになァ。ご覧のとおり、眺望はさえない。

北尾根を大山に向かって歩く。西沢ノ頭から少し下って、また少し登り返した地点。左手、北東方向へ、はっきりとした尾根が派生している。

今日はここを下降してみるのだ。初めての尾根。大好きな未知尾根のRF下降。

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踏み跡は有るような無いような・・・。でも、マーキングテープはベタベタと張ってある。興醒め! 尾根の分岐点にマーキングとかなら、まだわかる。なんでもないところにベタベタと・・・ホント、うんざりする。マーキングに名前だの日付だの書いてる奴、何の主張だよ!

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木にぶら下がってるビンを発見。なんだろう? 林業関係の物かな? ビンには『ネクタイ      唐沢峠』と書いたテプラが貼ってある。

しばらく歩いて「あ~!」と気がついた。きっと、アホな奴が付けた新手のマーキングだ。しかもここをネクタイ尾根と間違えてやがるんだ! しかも唐沢峠から遠ざかるようにのびている尾根なのに! しかもしかもビンなんか木にぶら下げやがって!

引っぺがしたかったが、そのために、また登り返すのもバカらしいし・・・。

誰か撤去を頼む。

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920m付近で尾根は左右に分かれる。ここは右の尾根へ行く事は、最初から決めていた。ネクタイ尾根を登り返すには、こちらの方が近いからだ。が、ここの分岐はとてもわかりづらい。注意しながら歩いていたのだが、分岐点を気付かずに通り過ぎてしまった。50m程行き過ぎた地点で後ろを振り返って、東へ伸びている尾根を発見。戻って、予定通りの尾根に入る。

この尾根が、また自然林の素晴らしい尾根だった。しかも人が歩いた気配があまり無い。うっとおしかったマーキングテープが全く無くなった。ベタベタとマーキングする奴らも、こっちの尾根は歩いていないんだろう。そう思うと、なんだか小気味良くなった。

分岐がわかりづらい事もあって、大ノ沢出合へ向かって尾根を下降するのが普通なんだろう。

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もう少しで唐沢。という地点で尾根が二つに割れる。そして鹿柵。

さあ・・・選択肢は三つ。鹿柵に沿って右へ降りるか、左へ降りるか。それとも脚立を乗り越えて、鹿柵内の斜面を降りるか・・・。

ここは右へ降りる。正解かどうかはわからない。他の二つを歩いていないからね。が、最後は5m程のザレ斜面を滑るように降りる。

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唐沢に降り立った。上流に向かって歩く。この先の堰堤群は、右岸から巻くのが普通なのだろうが、左岸にも踏み跡が有ったのでそちらを巻いてみる。

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10時10分。 唐沢の堰堤の上へ出る。広場のように見えるが、沢床だ。水は全く無い。(この上流の石尊沢には水が流れているから不思議だ)

ここで食事休憩。紅葉が綺麗だ・・・。

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20分ほど休憩したら、ネクタイ尾根に取り付く。

石尊沢左岸の鹿柵沿いをしばらく登っていくと、山腹を折り返しながら尾根の背に登る経路がついている。尾根に乗れば、こんな素敵な階段も。

ワイルドな尾根が好きだけど、こんな尾根も嫌いじゃないさ。なんたって歩きやすいからね。

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尾根の途中途中にネクタイがぶら下がっている。まあ、この尾根のシンボルみたいな物だからね。みんな面白がってぶら下げていくんだろうけどさ。オイラに言わせりゃ、ゴミだぜ。こんな立派な大木にぶら下げちゃってさァ・・・。

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歩きやすい尾根ではあるけれど、ところどころに急斜面はある。最大で45度くらいの斜面も。そういう急斜面では、やはりかかとが痛くなる。靴の中の何かが、かかとに当たっているのだ。一般の登山道ではこんな急斜面は滅多に無いだろうから問題ないかもしれないが、Vルートウォーカーとしては大問題だ。

11時40分 再び北尾根の稜線に立つ。

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今度はここから14号鉄塔尾根を下降する。11時50分。急がねば・・・1時前には地獄沢橋へ戻らなければ、仕事に間に合わない。

『関係者以外立入禁止』の文字の上に『行き止まり、危険箇所があるため』と書いてあるよ。ウンウン、こういう所には立ち入らない方がいいよ。おバカな人以外はね。

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モノレールに沿ってタッタッタッと早足で降りる。

新しい靴の調子はすこぶる良い。足も楽だし、グリップが良い。落ち葉積もる急斜面でも、ガシっとグリップしてくれる。

靴の良し悪しは下りでしょう。合わない靴で足を痛めるのは、必ず下りだ。

そう考えると、この靴は当たりだったかもしれない。ただ・・・あの急斜面を登る時の、かかとの痛みがなァ・・・。履き慣れれば解消するのだろうか・・・。

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P1021を越えて、気持ちの良い美尾根をひたすら降りる。

この尾根、けっこう枝尾根の派生が複雑で、本当はRF下降が難しい尾根なのかもしれない。だけどモノレールが導いてくれるから、RFも何もない。ただひたすらレールに沿って降りる。

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14号鉄塔に到着。

ここで一息入れながら、一応地形図を確認。この先もレール沿いに降りるだけだから、間違えようは無いのだけれど。

が・・・何かおかしい・・・。地形図と地形が一致しない。高度計を見ると900m。地形図上で鉄塔の立つ位置は870m。高度計の狂いか? それとも地図の間違いか? 周りの地形を眺める。900m地点だとする方がシックリするような気がする。

そうか・・・。確かミックスナッツさんのサイトにそんな事が書いてあったかもしれない。「13号と14号の鉄塔の位置が地図と違う」といったような事が。

家へ帰ってからGPSロガーの記録を見てみると、やはり鉄塔は900m地点に立っていました。こういうのは困るよねぇ。未知尾根でRFしている時って、鉄塔や高圧線は重要な判断材料だからね。もし、レールがなかったら、そうとう混乱していたと思うよ・・・。

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さてさて。

なんて美しい尾根でしょう。景色に見とれていたい気持ちと裏腹に、とにかく急いで下降する。歩くと駆けるの中間くらいのスピードで。

でもって、12時40分地獄沢橋に帰還しました。ほぼ予定通り。

ショートコースながらも、とても楽しい山歩きでした。

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キッコウハグマが咲いていました。

山では、この花が散ると同時に冬が始まります。最後の最後の山の花。

いよいよ冬がやってきますねぇ・・・。

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コメント

ネクタイ尾根に続き、大野沢右岸尾根にもベタベタ貼ったりぶら下げたりですか・・・。
近いうちに清掃パトロールでもしますかね~(笑)。

14号鉄塔の位置違いに気づくのは流石!
私はEAさんに教えてもらうまで気づきませんでした。

それにしても、半日の山遊びで唐沢へ下降ですか。
shiroさんもやりますね。

靴擦れお大事にして下さいね。

投稿: ミックスナッツ | 2010/11/16 18:07

ミックスナッツさん、こんばんは。
もう、北尾根はマーキングだらけです。うんざりします。よっぽど剥がして回ろうかと思ったんですが、テープを頼りに歩いている人もいるわけで・・・。
でも、あの空き瓶のマーキングだけは取らなきゃなりません。なにしろ、『ネクタイ』と間違えているんですから!
ミックスナッツさんが13・14号だけでなく15号を検証して歩いた記事、あらためて読み直しました。AYさんの過去記録を読み直していたら、AYさんはとっくに気付いていたみたいですね。
本当は石尊沢右岸尾根を登り返したかったのですが(こっちは未踏なもので)、私の脚力じゃ時間的に無理そうだったのであきらめました。
靴擦れ・・・けっこうな大問題です。馴れれば大丈夫・・・と信じたいのですが・・・。

投稿: shiro | 2010/11/16 21:03

14号鉄塔尾根とてもいい尾根ですね
私もこの夏歩いた時、紅葉の季節に歩きたいなと
思っていました、
尾根下降直下かなり急降下ですよね
私もモノレールにつかまりながら
恐る恐る下降しました、
それにしても半日コースで北尾根縦断往復
恐れ入ります、
今後のレポートが楽しみです!!

投稿: MASAHIKO | 2010/11/17 20:03

MASAHIKOさん、こんばんは。
14号鉄塔尾根は美尾根ですね♪
自然林の穏やかな尾根で、紅葉がとても綺麗でした。
残念ながら、ちょっと時間に追われて半駆け足だったので、景色を堪能する余裕が無かったのですが・・・。

稜線直下の急斜面、登る時には地獄だけれど、下りの時にも怖いくらいですよね。
私もモノレールに掴まりながら下降しました。油で手袋が真っ黒になりました。(笑)
 

投稿: shiro | 2010/11/17 21:29

凄いですね!
15号鉄塔から唐沢川、そして、14号鉄塔。この健脚には驚きました。
大ノ沢右岸尾根のテプラの標旗。私がVルートを始めて、半年後の去年(2009)の12月。ネクタイ尾根と間違えて、登りましたが、その頃にはすでにありました。
さらに、北尾根の降り口にもご丁寧にテプラの標旗が、2箇所もあり、混乱した覚えがあります。
その後、北尾根を下った時、取り除こうと探しましたが、無くなっていてホッとしました。
変な標旗は付けて欲しくないですね。

雪のある2月に、13号鉄塔からこの14号鉄塔を登りましたが、その時の印象は、この急登の尾根は下りたくないな、という弱気な気持でした。

大山周辺の尾根は私がVルートを始めるきっかけです。それもs-okさんが出版された「誰も知らない丹沢」を本屋で立ち読みしたことが始まりです。

投稿: yamajinn | 2010/11/18 18:52

yamajinnさん、こんばんは。
健脚だなんて、とんでもない! いつも足を攣ったり、ヒーヒー言ったりしながら歩いてます。
yamajinnさんも、大ノ沢右岸尾根を歩かれていたんですね。私は今回初めてでした。テプラのマーキングは去年からあったんですね。
>北尾根の降り口にもご丁寧にテプラの標旗
いつも思うのですが、これは本当に良くないです。北尾根は赤破線とは言え、一般登山者も歩くルート。そういうルート上にマーキングするのは、本当に良くない。一般の登山者をVルートに引き込んでしまう恐れがありますから。
 
yamajinnさんもですか! 私もS-OKさんの本を読んだのが、バリエーションをはじめるキッカケでした。そして初めて歩いたVルートがやはり大山北尾根です。
一ノ沢峠からドキドキしながら北尾根を登った事が、懐かしいです。
だから北尾根は、特別に愛着のある尾根なんです。

投稿: shiro | 2010/11/18 22:00

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