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2010/08/09

ちょっとだけ沢歩き カサギ沢~榛の木丸

M-Kさんから「カサギ沢をやるよ~」と声をかけていただきました。

ところがこの日(8日)は、夕方からアイカタ(奥様)にお付き合いする約束有り。「山歩きするのはいいけど、3時には帰ってきてよ!」ときつく言われていたのです。カサギ沢を遡上して、半日で戻るのは無理か・・・。と一度はあきらめたのですが、地形図をよく見ると・・・カサギ沢からなら、どこからでも榛の木丸の稜線へエスケープできそう。時間を見ながら、途中までご一緒させてもらおう。榛の木丸から魚止橋まで1時間半として、タイムリミットになったら榛の木丸へエスケープすればいいや。

という・・・いつもながらのテキトーな計画で、行ってきました。

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8月8日

メンバーは、M-Kさんを筆頭にAYさん、YAMさん・・・と私。

早戸川の奥の奥。カサギ沢なんて、単独ではビビってしまって行かれない沢。この日みたいに猛者達の後をくっついて行くチャンスを、逃したくなかったんだ。

魚止橋に約束の30分前、7時45分に到着。

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ジャジャ~ン! 新兵器を取り出す。数日前、何気なく覗いてみた釣具屋で見つけて、衝動買いしてしまった。磯釣り用シューズらしい。フェルト底にスパイクが付いているのさ。さてさて、沢の歩き心地はどうでしょう。

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8時20分 全員が揃って、魚止橋を出発です。ここから雷滝までは知ったコース。径路も付いているし(歩きやすいとは言わないけれど)、おしゃべりしながらボチボチ歩きます。YAMさんが、先日熊の突進をかわした話などで盛り上がります。

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1時間20分ほどで雷滝に到着。今日はなんだか水量が少ないなあ。

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ハッと気付くと、AYさんが滝を登っています。

ウッソー! なんて危ねぇオヤジだ!!

と呆然と見ていたら、降りてきました。「ちょっと様子見に上がってみただけ。でも・・なんとか登れそうな気がするなァ」 だって。いくら超人とは言え・・・気をつけてくださいってば。

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雷滝は右岸から巻くのが普通だけれど、今日は左岸から。こんな崖斜面をよじ登りますが、残置ロープがあるので、わりと簡単。

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滝から上の原小屋沢は、私にとっては未知の世界。

ああ・・・美しいさわだなァ・・・。

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YAMさんも危ない事が好きだなァ・・・。私は迷わず、巻きを選択。

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AYさんも、わざとこういうルートを選びます。超人AYさんの真似はとても危険。私は当然巻きです。

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10時半。 カサギ沢出会いに到着です。このナメから上流がカサギ沢。

ここ最近、猛暑の尾根歩きで、バテバテ山行が続いていたけど、やっぱり沢歩きは涼しいや。本当に気持ちが良い。

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M-Kさんの沢歩きのスピードはとても早い。付いていくのに精一杯。

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なんだか楽しそうでしょう?

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1100m付近のナメ滝に到着。この時点で時刻は11時。この先は、ゴルジュ越えと大滝越えがあるらしい。時間がかかる事が予想されるから、この辺がタイムリミットだ。魚止橋に1時半には戻らないといけないからね。

残念だけどしかたが無い。カサギ大滝は越えるのが難しいって話も聞くから、自分には荷が重いかもしれないし・・・。

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いったん尾根に登り、再び沢へと下降する達人たちと、ここでお別れです。

私は独り、尾根を登って榛の木丸へと向かう。踏み跡の無い尾根をエッチラエッチラと登る。傾斜もそこそこキツイ。1250mで小ピークに立つ。進路を北東へ変え、コルへ降りて再び登ると、くっきりとした踏み跡のある稜線に出た。榛の木丸の稜線だ。進路を東へとる。

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ナメ滝から1時間弱でなだらかなピークに到着。ここが榛の木丸に違いない。

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その証拠にホラ。榛の木丸と二つも手製看板が。ここへくるのは初めてです。時間は12時ちょっと前。一安心して、おにぎりを食べる。

これから未知尾根下降なのに、一安心しちゃったのがいけなかった・・・。ここから伝道へ向かう尾根を下る予定。地形図を眺めながら、ダダっと駆け下りれば伝道まで1時間で行けるかな・・・なんて思いながら、山頂の南側の尾根らしきところを降り始める。

あああ・・・なんでよく確認しないで、下降を始めちゃったんだろう・・・。

ヤブっぽい急尾根を降りながら、「おかしい」と思い始める。確か、別れ際にM-Kさんが、「榛の木丸から伝道までは、踏み跡もマーキングも有るからね。」と言ったはず。この尾根、人が歩いた気配を全く感じない。100m近く下降した地点で、間違いを確信した。

チクショウ!! またやっちまった。

どうする? この急斜面を登り返すか? けっこうな時間のロスだ。地形図を眺める。伝道へ向かう尾根の1本西の支尾根に入っちまったんだ。だとしたら、さっき通ったカサギ沢の途中に降りるはずだ。このまま降りちまえ。

と、下降を続けたが、だんだん傾斜がきつくなる。木が有るから大丈夫とは言え、急斜面では逆にスピードが落ちる。

左下に沢の源頭が現れる。あっちの方が歩きやすそう。地形図を見てみる。きっと、さっきのナメ滝の下へ流れ込んでいた枝沢の源頭部だ。

ザレた崖斜面を滑るように、沢に降りる。(こういう事は、わりと得意なんだ) そしてとにかく沢を下る。しばらく降りたところで・・・ヤバッ! 滝だ。 いったん尾根に逃げて、再び急斜面を滝下へ下降する。

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10mくらいの滝だ。どうよ、この滝。見た事がある人少ないんじゃない。こんな枝沢、誰も入ってこないだろうからね。・・・って、威張れない。こんなチャチな滝、見たからって。それにアンタ、やっちゃいけない事やっちゃってるんだよ。

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予想通り、カサギ沢ナメ滝の下へ出た。

どうだい、地図読み通りだ。 って、威張れないだろ! 地図読み間違えたから、こんな事になっちまったんだ。とんでもないミスを犯して、ここへ降りついたんだから。

さあ・・・。時間は12時45分。急いで朝登ってきた沢を降りて戻ろう。

アイカタとの約束に遅れる。「ヤベぇ、ヤベぇ。」と呟きながら、駆け下りる。イヤ、尾根と違って、沢は思うように駆け下りれない。ツルっと滑って、尻餅をついたりする。

ヒーヒー言いながら、魚止橋に戻りついたのが2時20分。そして家へ帰ったのが、約束1時間遅れの4時でした。もちろん、めちゃめちゃ怒られましたさ。

そして今・・・

ひどくヘコんでます。アイカタに怒られた事じゃないよ。そんな事はどうでもいい。RFを失敗した事さ。それも大バカな失敗のしかただ。日頃、「未知尾根のRF下降が大好き」などと広言、妄言を吐いているくせに・・・。なんてヒドイRFだ。

あ~ァ・・・。ホント、落ち込むヮ・・・。

 

追記

さて、M-Kさん、AYさん、YAMさんも無事山を降りた事を書いておかなくてはなりませんね。なにしろ、M-KさんとAYさんのサイトは、しばらく閲覧できない状態ですから。

3達人は、カサギ大滝を難なく突破し、カヤノ沢を詰めて、間子小屋沢を下降なさったそうです。間子小屋沢の渕で、パンイチで泳ぐM-Kさん達の画像が、メールで送られてきました。さすが、我が師匠達だ・・・。

 

追記その2

新しい靴の履き心地は・・・合格。濡れた岩での安心感は、なかなか。けっこう使えるかもよ、この磯釣靴。ちょっとかかとが痛いけれど、履き慣れてくれば大丈夫か・・・。

そして・・・ 沢歩きの楽しさが、やっと少しわかってきたような気がする。

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コメント

shiroさん
・・・・! 言葉が出ないんです。
V尾根には何でもあり。道迷いするのがV歩きです。
階段とロープで仕切られた道は「迷えっ」たって
迷えません。
それにしても「V尾根下降の達人」さんが・・(堪える)。イヤ!人のことを笑っている場合ではないのだ。
我らとて「ンン?、どっちだ・・?」で結局は目的の
尾根を外したのです。
「失敗は成功の母」失敗するからこそ次への向上が
あるのです。へこたれてはいけません!(^^)v

投稿: M-K | 2010/08/10 01:47

おつかれさまでした~
未知尾根1本ゲットおめでとうございます~

「榛の木丸から伝道まで」の尾根筋はトレランの
ルートになってるくらいですから、上等のハイウェイ。
鹿柵沿いの、V派的にはつまんない道です~
でも下降のときの方角選択はやっぱり難しいんですね。。

投稿: T.I. | 2010/08/10 09:13

M-Kさん
・・・ 私も言葉を無くしました。
何を考えて、あんなヤブ尾根に突っ込んでしまったのか・・・。
あえてカッコつけて言わせて貰えば、ヤブや急斜面に対しての感覚がマヒしちゃってるんですね。普通なら、こんなヤブっぽい急尾根、歩けるか? って思うのに、何も考えずに駆け下りてしまった・・・。
M-Kさんから「くっきり径路がついてるよ」と教えてもらっていたにもかかわらず・・・。情けないです。
こんなド素人ミスを犯すようじゃ、Vルートウォーカー失格だ・・・とヘコんでいます。
 
それはさておき。間子小屋沢で渕に飛び込むM-Kさん達! とても楽しそうで、羨ましい~
また今度、連れて行ってください!

投稿: shiro | 2010/08/10 20:47

T.Iさん、こんばんは。
未知尾根と言えばカッコも良いが、絶対ルートにならない“無駄尾根”、1本ゲットしときました。
 
そうでしたよね・・・。榛の木丸~伝道はトレランレースのルートに使われた尾根でした。・・・言われて思い出した。
ちゃんとその事を覚えていれば、ヤブに突っ込む事も無かったのに・・・。
今から思えば、山頂の山名板から少し東に行った地点が、下降点だったのでしょう。何も考えずに、山名板の地点から南に降りてしまいました・・・。
下降時の方角選択は、確かに難しいですが・・・、今回はバカ過ぎました。イヤ・・・バカはいつも通りですが・・・ホント、何考えてたんだか・・・。

投稿: shiro | 2010/08/10 20:58

カサギ沢のメインディッシュを目前に榛ノ木丸へ。
これは奥方のご機嫌を損なわないためOKです。
でも、その先は何ですか~??? 思わず笑っちゃいましたよ。(失礼)

途中で間違いに気づいても進む!shiroさんも頑固だな~。でもお互いホドホドにしましょうね。

カサギ(カヤノ)大滝はグリコと同じで1粒で2度美味しい!
是非、この先へチャレンジして下さい。

投稿: ミックスナッツ | 2010/08/10 22:24

ミックスナッツさん、こんばんは。
頑固であると思った事はないですが、おバカであることは自覚しています。
朝、通ったばかりで、危険箇所の無い沢へ降りる事はわかっていたので、そのまま強行下降しちゃったんですが・・・。ホント、ホドホドにしなければ・・・。
というより、もっとしっかり地図読みしなければ・・・。
 
カサギ大滝は2度美味しい?
なんだか気になる言葉だなァ。
ミックスナッツさんのように、単独で沢を歩ける実力は、まだまだ無いのですが・・・。スキルアップしてから挑戦したいと思います。
 
そうそう。ミックスナッツさんが、異常なスピードで甲斐駒を制覇した事が、この日の話題の一つでありました。

投稿: shiro | 2010/08/10 23:18

キリヤマです。

無事の生還、おめでとうございます。怪我もなく、おしりをツイただけで、
shiroさんの戦歴にハクがツイたですね(わたしは、ウソばかりツイてます)。

そういえば以前、奥様に「山奥に行かないこと」といわれている、
と書いてありましたが、まだ、バレてないですか?
帰りが遅くなったことで、さすがにバレたのでは?

ちなみに、遅くなった言い訳として、

ヤクザに絡まれている女性を助けた、
強引なキャッチセールスにつかまった、
悪い人(キリヤマなど)に拉致された、

などがオススメです。

投稿: キリヤマ | 2010/08/11 13:50

キリヤマ隊長、こんばんは。
尻餅をついた時に、尾てい骨を打ってしまい・・・。ドンっと椅子に座る度に「オウっ!」と叫んでいます。
>山奥に行かないこと
そんな事を書いた事もありましたっけ? 確かにアイカタとはそういう約束をしています。
バレるも何も、アイカタは山の事は何も知らないし、興味も無いんです。アウトドアとか大っ嫌いな人なので。(ちなみにパソコンも大っ嫌いなので、blogを見られる事もありません)
私はアイカタにはウソを付きませんので、もちろん山奥には行ったりしません。「丹沢は人がいっぱい。山奥なんかじゃないよ。」と言っています。私が考える山奥とは、アルプスとか秩父の深部の事ですから。先日もアイカタと、秩父の事故のニュースを見ながら、「やっぱり山奥は危ないね。」などと話していたところです。
 
ヤクザやキャッチセールスは、少々無理があるので、「キリヤマに拉致された」を使わせていただこうかと思います。「拉致って、どこへ!?」と聞かれた時は、どう答えましょう?

投稿: shiro | 2010/08/11 21:26

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