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2010/08/30

ヤビキ沢・・・そして石棚沢右岸尾根

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美しい沢だった。ちょっと感動ものの美しさだった。

ヤビキ沢。西丹沢のゴーラ沢の支沢。あまり知られていないマイナーな沢だと思う。教えてくれたのはハッピーさん。7月にこの沢を遡行したハッピーさんから、とてもナメが美しい沢だと聞いた。それ以来、「行ってみたいなァ」という思いをつのらせていた。

沢歩きにはあまり自信が無い私は、初めての沢に単独で行くのは『おっかない』からあまりしないのだけれど・・・。まあ・・・滝が無いっていうし、大丈夫かな・・・と行ってきました。

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8月29日

いつもよりちょっと早起きをして、西丹沢へ向かう。箱根橋を通過した時に、チラッと目に入った沢支度の二人組み。

あっ、あの人達は! あわてて車をバック。

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箱根屋沢に入渓しようとしていたのは、丹沢のデンジャラス・コンビ。YAMさんとモトさんでした。YAMさんとはご一緒に歩いた事もありますが、モトさんとは初めてお会します。いつもネットで見ている驚異的な沢歩きから 、「怖い人」をイメージしていましたが、とてもお優しそうな方でした。

さて

西丹沢自然教室の横に車を止めて、支度をして出発したのが7時5分。いつもよりだいぶ早目のスタートです。

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新しくできた「ツツジ新道沢コース」を辿ってゴーラ沢出合へ向かいます。 今年は残暑厳しいとはいえ、朝はだいぶ涼しくなりました。歩くには丁度いいくらい。早朝の沢の心地よい空気に酔いしれながら歩きます。気持ちいい~!

7時45分 ゴーラ沢出合へ到着。ゆっくり歩いてきたとは言え、40分かかった。沢コースの方が、ちょっと遠回りなのかもしれません。

ゴーラ沢出合から、檜洞丸へ向かう尾根に乗る。事前に調べた情報では、「ゴーラ沢へ降りる薄い踏み跡』があるはず。注意しながら歩いていたせいか、それらしき踏み跡は難なく見つかった。

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ゴーラ沢の2つ目の堰堤の上流に降り立つ。3つ目の堰堤を右岸から巻いたら、ゴロゴロとした河原だった。

しばらくはゴーロ歩きだ。ゴーラ沢の名は“ゴーロ”からきているのだろうか? などと考えながら歩く。大きな岩がゴロゴロとした河原は、思いのほか歩き難い。少しでも歩きやすい、水流のそばを歩いていたが、ツルっと足を滑らせ、ポシャっと沢の中へ足を突っ込んでしまった。

・・・アホや。

8時25分 ヤビキ沢出合へ到着。ここで沢靴に履き替える。先程沢ポシャした登山靴が、水をたっぷり含んで重い。

・・・つくづくアホや。

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ヤビキ沢へ入ると、いきなりナメだった。こりゃ、気持ち良いや!

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これだ! ハッピーさんが言っていた「緑と白のコントラスト。美しいトンネル」。これは本当に素晴らしい。感激しながらナメの水流を歩く。

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『幸せを感じながら歩く』ってこういう事か・・・

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ちょっとしたナメ滝登りも楽しい。水飛沫がとても気持ちが良いんだ。

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ナメ歩きがずっと続く。なんて楽しいんだ!

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だんだん水流が細くなってきた。

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出会いから40分ほど。 二俣に行き着いた。右又は涸沢、左又は滝。ハッピーさんも、去年歩いているAYさんも、ここから尾根に上がって、石棚山の稜線に向かっている。私もその予定だったが、あまりにも楽しい沢歩きだったので「もっと沢を歩きたい」という思いが強い。

滝を眺める。2段で10m弱だろうか。私の実力じゃ直登は無理そうだけど、右の尾根からは巻けそう。

が・・・よくよく考える。何故ハッピーさんもAYさんも、ここから尾根に上がったのだろう。この滝から上流は、厳しくなるのだろうか。それとも尾根に上がるのが難しくなるのだろうか。

私の場合、沢歩きは素人だ。ここは先輩のルートを真似して、尾根へ上がる事へしよう。と、再び靴を登山靴へ履き替える。

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いやはや・・・キツイ尾根だよ。急傾斜の尾根を這い上がる。急傾斜なんて、しょっちゅう歩いているから、別に驚きゃしないけどね。登っても登っても、傾斜が緩まない。

地形図を見る。山頂までずっとこの調子だ。参ったね・・・。

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踏み跡もマーキングも全く無い。人の気配を感じないワイルドな尾根。オイラの大好きな尾根なんだけどね・・・。いかんせん、傾斜が厳しすぎる。地形図をよくよく見りゃ、距離わずか700mほどで、高度を450mも上げるんだ。こりゃキッツイ。

まあ、登りならゼーゼーしながらなんとか・・・だけどね。下りには使いたくないもんだね。こんな急傾斜がずっと続くと、怖いだけじゃなく足がやられる。

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このわずかな距離を1時間半かかって、山頂に到着。石棚山とテシロノ頭の中間にある1450mのピーク。白崩レノ頭ともいうらしい。さすがにここで大休憩です。

帰りのルートは石棚沢右岸尾根。最初から決めていました。むしろ、この尾根を下降するために、ヤビキ沢登りを決めたと言っても過言ではない。

この石棚沢右岸尾根、7/4に下降してRFを失敗した尾根だ。“リベンジ”なんて大袈裟な事を考えているわけではないが、失敗したままにしておくわけにはいかない。

たっぷりと休憩をして、11時15分出発です。

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爽やかな良い尾根です。いや・・前回はそうは思わなかった。暗くて陰気な尾根だと思っていた。濃いガスの上に雨が降り始めていたんだ。

印象って、天気によってこんなにも変わるものか。・・・当たり前か。

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12時ジャスト、P1065に到着。ここだ。前回はここでRF失敗した。というか、RFすらしなかったんだ。濃いガスの中で尾根の分岐を見抜けず、右手に明瞭に見える尾根筋に入ってしまった。狂っていた高度計のせいで、ここがP1065であることも気付かなかったのだ。

ほんとマヌケだ。

こうやって冷静に見渡せば、ここがなだらかなピークである事はわかるし、西側に尾根が分岐している事もわかる。

こうやって、山を覚えていくんだね・・・。

などと、自己満足。

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まあVルートだから、“正しいルート”みたいな考え方はおかしいかもしれないけれど、先輩達が『石棚沢右岸尾根』と呼んでいるルートに乗れたわけだ。

ここだって決して歩きやすいルートではない。岩ゴロゴロの急斜面を降りたりもする。が、前回降りた1本北の尾根のような危険斜面は無いから、白崩レノ頭から降りるのならこっちの尾根が正解だろう。

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12時50分。 石棚沢出合に降り立ちました。ビックリした事に石棚沢が涸れています。水が1滴も流れていない。東沢の水もやけに少ないものなあ。これも今年の猛暑の影響なのでしょうか。

1時チョイ過ぎ。自然教室に戻ってきました。今日はいつにもまして楽しい山歩きだった。

6時間の山歩き。これくらいだよなァ。これくらいのコースが丁度良いんだ。翌日に疲れを残さない程度の山歩き。それでも充実感イッパイのコース。本当に良いコースだった。

 

ちょっとだけ残念なのは、野草との出会いが少なかった事かな・・・。

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沢ではシラヒゲソウが咲き始めていました。

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そして尾根ではタテヤマギクが。 花びらが散りかけているように見えるでしょう? でも、これが満開の姿。なんだか雑な花でしょう。そこが、雑な性格のshiroとしては、微笑ましく思えてしまうんだなァ。

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2010/08/23

蛭ヶ岳周回

今年は残暑厳しいのでしょうか。盆を過ぎても暑い日が続きます。でも、朝晩の空気が変わってきた事を肌で感じます。少しづつ季節が回り始めたんですね。

夏の終わりが近づいてきたんだなァ・・・

過ぎ行く夏に、物寂しさを感じてしまうのは何故だろう。学校嫌いで、夏休みが終わる事が悲しかった少年時代の感傷を、いまだに引きずっているのだろうか。

夏が終わってしまう前に、何かをしておかなければ・・・。

そうだ。一番暑い時に、一番暑い事をしておこう。丹沢で一番暑い事と言ったら・・・やっぱり急尾根登りだろう。それも、一番高い蛭ヶ岳へ向かって。

蛭ヶ岳へ登る、マニアックな急尾根はないかなァ。と、地形図を眺めていて目に付いたのが、中ノ沢と水晶崩レノ沢との界尾根だ。さっそく我が師匠であるM-KさんのHPを調べてみる。さすがだ。こんな誰も見向きもしないマニアックな尾根を2回も登っていらっしゃる。厳しそうではあるけれど、危険な事はなさそう。

という事で、行ってきました。暑い夏の思い出作りに。

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8月21日

この日は買ったばかりのGPSロガーを初めて使う山歩きでした。設定のしかたが悪いのか、ギザギザの見づらい軌跡になってしまったので、いつものように手書きのルート図です。でも、蛭~姫次の登山道のズレがはっきりわかったし、榛の木丸~伝道の仕事道のルートがはっきりわかったし。(こういう山腹についている道って、地図とコンパスだけで追っても、なかなか正確なルートを地図上に描きこめないんだ。) そんな意味では、GPSロガーって凄いし面白い。

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8時30分 いつもの魚止橋を出発です。欄干の上に、相変わらずMERRELLの片靴がポツンと。約1ヶ月前からずっとここで待っている。ここに置き忘れた人、早く取りに来てあげてぇ。

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雷平までは何度と無く歩いている、勝手知った道。雷平からは原小屋沢に沿って、雷滝へ向かう径路に入ります。

キハギが咲き始めていました。初秋の訪れを告げる花です。

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1時間15分ほどで、中ノ沢出会いに到着です。ここで原小屋沢の左岸から右岸へと渡渉します。出会いの少し上流から靴を濡らさずに、なんとか飛び石で渡りました。が、今日は水量が少なめだったからできたのかもしれません。水量の多い日は、靴を濡らすのは覚悟しなければいけないかも。

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中ノ沢を遡っていきます。右岸、左岸と渡渉を繰り返しながら、歩きやすそうなルートを探し探し歩いていきます。

事前にM-Kさんに伺っていたところ、水晶崩レノ沢出合までは沢靴の必要無し。登山靴で充分という事でした。今日は尾根歩きがメインですから、重い沢靴は持ってきていません。

まあ、登山靴でも何とか歩けますが、何度か滑って怖い場面も。

そして、ここで大事件発生!

なんと・・・

大事なデジカメを水没させてしまいました・・・。水流の中の岩をよじ登っている時に、ショルダーバックの中から転げ落ちてしまった。しまったァ・・・ショルダーの蓋を閉め忘れていた・・・。

ショックです。長年の散歩の相棒だった、大事な大事なカメラ。

とにかく今、乾かしていますが・・・復活するかどうか・・・。

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10時40分 出発から2時間10分で水晶崩レノ沢出あいに到着。

急に酷い画像でしょう。ここから先は携帯のカメラで撮った写真です。この携帯のカメラは初めて使うので、設定のしかたもよく判らず・・・。この先ボケボケ写真が続きますが・・・。

ともかく。ここから尾根歩きです。中ノ沢と水晶崩レノ沢との界尾根を登って、蛭ヶ岳山頂を目指します。

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尾根に取り付いて、最初の20mほどはとにかくきつかった。岩ゴロゴロの急斜面。しかも不安定な岩ばかり。足を乗せるとガラガラと崩れ落ちる。足の置き場所を探り探り、踏ん張りながら登る。

その後は写真のようなヤブ尾根。しかも急斜面。こういう尾根を望んで、ここへやってきたのだから、文句は言えないが・・・やっぱりしんどい。汗が流れ落ちる。草薮だけならまだしも、低木のブッシュで歩きづらい事この上ない。何度も言うが・・・しかも急尾根。

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そんな急斜面のヤブ尾根を1時間半ほど頑張った。そこはマルバダケブキの大群生地。この花、ホント言うとあまり好きな花じゃ無いけれど、大汗かいてフーフーいっている身体に、何故かとても優しい風景に感じた。

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標高1450m付近になると、こんな気持ちの良い緩斜面になる。広い草原状の自然林だ。尾根の形はぼやけ、はっきりとしなくなる。こういう場所、下りの時はルートミスをしやすくて緊張する場面だが、登りの時は気が楽だ。とにかく上を目指せば、どこを歩いたって大差ないのだから。

ここはわざと右手を意識して上っていく。市原新道に合流するだろうと思ったからだ。

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思ったとおり、標高1520m付近で市原新道にでた。後ははっきりとした踏み跡を辿って山頂を目指す。

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山頂付近で、ソバナを見つける。この花、丹沢ではかなり標高を上げないと見れない花なんだ。こんな花付の良いソバナは初めて。ああ・・・こんな時に愛用のカメラが使えないなんて・・・。携帯の画像じゃボケボケだ。

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蛭ヶ岳山荘の裏手はキオンの花盛り。黄色い草原が風に揺れていました。

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13時10分 ついに山頂に到着です。魚止橋から4時間40分。たぶん、かなりのゆっくりペースだ。今日はあえて、ゆっくりゆっくりを意識して歩いてきた。 そして今日はそんなにバテていない。そりゃ、大汗かいたし、かなりきつかったけど、手沢右岸尾根や大滝新道を登った時のように、倒れこむようなグロッキーさは無い。ゆっくり作戦、成功だ!

ってか、ようやく夏のペース配分を掴んだ。もう夏も終わるっていうのに・・・。遅すぎ・・・。

山頂はガランとしています。さすが猛暑の中、蛭まで登ってくる人はいないか・・・。と思ってベンチに近づくと、一人の男性が木陰で休んでいます。

「コンニチハ~」と言いながら、顔を見ると・・・。なんとビックリ! 春のニカニカでお会いしたEAさんでした。

おしゃべりしながら30分ほど休憩しました。

EAさんは、単独で原小屋沢を詰め上がってきたんだって。それでなおかつ蛭まで上がってくるんだから、この人もかなりの猛者に違いない。

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13時40分頃  白馬尾根を下ると言うEAさんを見送って、私は姫次へ向かって出発します。蛭名物の階段をトントンと下りる。こういう整備された登山道も、疲れた足には悪くない。

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蛭ヶ岳から1時間ほどで姫次に到着。わざわざ遠回りな下山ルートを選んだのは、理由があります。

先々週、榛の木丸から伝道へ下りる時、尾根を間違えてとんでもないヤブ尾根を急下降してしまった。あれは酷い間違いだった。RF云々の話ではない。なんて言うか・・・山歩きの根本を間違えたような・・・上手く説明できないけれど、やっちゃいけない事をやっちゃったというか・・・。自分的にそうとうショックだったんです。大好きな未知尾根下降を、「やりたい」という気持ちが萎えてしまっているのが自分でわかるんです。それを振り払うためには、もう一度榛の木丸から下りるしかない・・・と。

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姫次から八丁坂ノ頭へ向かう途中で、榛の木丸へ向かう稜線に入ります。ここから榛の木丸へ向かうのは初めてですが、なんとなく入り口は知っていました。

緩やかなアップダウンの、とても気持ちの良い尾根です。

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姫次から50分ほどで榛の木丸に到着。

さあ、ここだ。 先々週はこの山名板からすぐ南の尾根に入ってしまった。『山頂から南の尾根へ』という思い込みで、地形図をチラ見しただけでヤブ尾根へ突っ込んでしまったんだ。よ~く地形図を読み取れば、山頂から少し東へ行った地点で南に折れる事はわかったはずなのに。

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そして、山頂から少し東へ行った地点。伝道へ向かう尾根には、こんなくっきりと踏み跡が付いている。いや、踏み跡というより、道だ。われながら唖然とする。こんな間違えようの無いルートを間違えたなんて・・・。

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どうよ。この立派な道。これが地図には記されていないVルートだって!? いやはや・・・。

事前に地形図を読んで、要注意と思っていた1200m付近の尾根の分岐だって、はっきりと径路が付いているから間違えようが無い。それでもコンパスを確認しつつ、慎重に地図を読みながら降りる。もし、今日もルートミスをしてしまったら、それこそ立ち直れなくなってしまいそうだったから。

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標高1000m付近で、尾根を直進する踏み跡と、山腹をジグザグに降りる仕事道とが分岐する。なんとなくジグザグ道のほうが近道のような気がして、そちらへ入る。新しいGPSロガーの性能も試してみたかったしね。こういう山腹を降りる道やトラバース道は、地図上でどこを歩いたのか特定しにくいんだ。ロガーがどこまではっきり軌跡を出してくれるのか、という期待をこめながら、いっきに仕事道を駆け下りる。結局この道、伝道沢のすぐ脇につながっていました。

なんだかんだで16時40分、魚止橋に戻ってきました。

とにかく暑い一日だった。でも、いい汗かいた。中ノ沢からの急尾根もなかなか面白い登りだった。

デジカメのハプニングを除けばね・・・

ホント・・・ショック・・・・・

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2010/08/19

今日はひさびさ野草の話

最近、山の話ばっかりで、「雑草魂を忘れちまったのか」と思われてるかもしれませんが・・・・そんな事無いですよ。

あいかわらず、雑草・野草を追いかけていますから。でも、山で見つけた野草達は、あまり「○○山で見つけた」とか言えないんです。盗掘を防ぐ意味で。この夏も、そんな貴重な野草達をけっこう見つけてますから。そのうちまとめて・・・。

さて、話し変わって昨日の事。

いつも仕事を貰っている、とある会社。埼玉県なんですけどね。車で2時間くらいのある都市へ、仕事の打ち合わせで行ってきました。ここへは年に数回行くのですが、行った時によく寄り道する場所があります。広大な緑地公園の一角なのですが、人が入らない秘密の場所があるんですよ。

そこは雑木とヤブの半湿地というか、沼地というか。うっかり入れば、靴もズボンもドロドロになるし、蜘蛛の巣だらけだし、やぶ蚊やダニだらけだし。そんな場所に入り込む人なんていませんよね。だけど野草の宝庫なんだよ。東京近郊で湿地性の野草を見る事ができる、貴重な場所。

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さっそくヤブの中へ突入。で、ビックリだ。

ヒエ~! 沼が干上がってる。ここへは何度も来ているけど、こんなの初めてだ。ここ連日の猛暑のせい? それとも真夏はこうなるのだろうか。

そういえば、真夏にここへ来るのは初めてだ。春や秋は何度も来ているけど。それだけに、「今の季節どんな野草が咲いているのだろうか。」と期待に胸を膨らませながら、奥へと進む。

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おおッ! キツネノカミソリの大群生を発見!

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コバノギボウシもたくさん咲いている。

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やった! クサネムだ。野生のクサネムを発見したのは初めてだ。

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これはもしや!! オグルマ!?

図鑑でしか見た事が無い花だ。嬉しいなァ。

仕事の合間に、ほんの1時間ほどでしたが。とても有意義な散策でした。蜘蛛の巣まみれになったけどね。

 

さて

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昨日、GPSロガーが届きました。ハッピーさんと一緒に、T.I さんからアドバイスを受けながら、ネットで注文していた物。

ヤッター! と封を開けて、早速試して・・・みたいのだけど・・・。

もう・・・なんのこっちゃかサッパリわからん。

英文を無理矢理和訳したような、読みにくい取説を何度も何度も読みながら・・・昨日から格闘しています。

はたして・・・山歩きの強力な武器に・・・なるのか? こんな状態で・・・。

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2010/08/09

ちょっとだけ沢歩き カサギ沢~榛の木丸

M-Kさんから「カサギ沢をやるよ~」と声をかけていただきました。

ところがこの日(8日)は、夕方からアイカタ(奥様)にお付き合いする約束有り。「山歩きするのはいいけど、3時には帰ってきてよ!」ときつく言われていたのです。カサギ沢を遡上して、半日で戻るのは無理か・・・。と一度はあきらめたのですが、地形図をよく見ると・・・カサギ沢からなら、どこからでも榛の木丸の稜線へエスケープできそう。時間を見ながら、途中までご一緒させてもらおう。榛の木丸から魚止橋まで1時間半として、タイムリミットになったら榛の木丸へエスケープすればいいや。

という・・・いつもながらのテキトーな計画で、行ってきました。

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8月8日

メンバーは、M-Kさんを筆頭にAYさん、YAMさん・・・と私。

早戸川の奥の奥。カサギ沢なんて、単独ではビビってしまって行かれない沢。この日みたいに猛者達の後をくっついて行くチャンスを、逃したくなかったんだ。

魚止橋に約束の30分前、7時45分に到着。

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ジャジャ~ン! 新兵器を取り出す。数日前、何気なく覗いてみた釣具屋で見つけて、衝動買いしてしまった。磯釣り用シューズらしい。フェルト底にスパイクが付いているのさ。さてさて、沢の歩き心地はどうでしょう。

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8時20分 全員が揃って、魚止橋を出発です。ここから雷滝までは知ったコース。径路も付いているし(歩きやすいとは言わないけれど)、おしゃべりしながらボチボチ歩きます。YAMさんが、先日熊の突進をかわした話などで盛り上がります。

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1時間20分ほどで雷滝に到着。今日はなんだか水量が少ないなあ。

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ハッと気付くと、AYさんが滝を登っています。

ウッソー! なんて危ねぇオヤジだ!!

と呆然と見ていたら、降りてきました。「ちょっと様子見に上がってみただけ。でも・・なんとか登れそうな気がするなァ」 だって。いくら超人とは言え・・・気をつけてくださいってば。

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雷滝は右岸から巻くのが普通だけれど、今日は左岸から。こんな崖斜面をよじ登りますが、残置ロープがあるので、わりと簡単。

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滝から上の原小屋沢は、私にとっては未知の世界。

ああ・・・美しいさわだなァ・・・。

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YAMさんも危ない事が好きだなァ・・・。私は迷わず、巻きを選択。

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AYさんも、わざとこういうルートを選びます。超人AYさんの真似はとても危険。私は当然巻きです。

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10時半。 カサギ沢出会いに到着です。このナメから上流がカサギ沢。

ここ最近、猛暑の尾根歩きで、バテバテ山行が続いていたけど、やっぱり沢歩きは涼しいや。本当に気持ちが良い。

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M-Kさんの沢歩きのスピードはとても早い。付いていくのに精一杯。

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なんだか楽しそうでしょう?

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1100m付近のナメ滝に到着。この時点で時刻は11時。この先は、ゴルジュ越えと大滝越えがあるらしい。時間がかかる事が予想されるから、この辺がタイムリミットだ。魚止橋に1時半には戻らないといけないからね。

残念だけどしかたが無い。カサギ大滝は越えるのが難しいって話も聞くから、自分には荷が重いかもしれないし・・・。

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いったん尾根に登り、再び沢へと下降する達人たちと、ここでお別れです。

私は独り、尾根を登って榛の木丸へと向かう。踏み跡の無い尾根をエッチラエッチラと登る。傾斜もそこそこキツイ。1250mで小ピークに立つ。進路を北東へ変え、コルへ降りて再び登ると、くっきりとした踏み跡のある稜線に出た。榛の木丸の稜線だ。進路を東へとる。

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ナメ滝から1時間弱でなだらかなピークに到着。ここが榛の木丸に違いない。

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その証拠にホラ。榛の木丸と二つも手製看板が。ここへくるのは初めてです。時間は12時ちょっと前。一安心して、おにぎりを食べる。

これから未知尾根下降なのに、一安心しちゃったのがいけなかった・・・。ここから伝道へ向かう尾根を下る予定。地形図を眺めながら、ダダっと駆け下りれば伝道まで1時間で行けるかな・・・なんて思いながら、山頂の南側の尾根らしきところを降り始める。

あああ・・・なんでよく確認しないで、下降を始めちゃったんだろう・・・。

ヤブっぽい急尾根を降りながら、「おかしい」と思い始める。確か、別れ際にM-Kさんが、「榛の木丸から伝道までは、踏み跡もマーキングも有るからね。」と言ったはず。この尾根、人が歩いた気配を全く感じない。100m近く下降した地点で、間違いを確信した。

チクショウ!! またやっちまった。

どうする? この急斜面を登り返すか? けっこうな時間のロスだ。地形図を眺める。伝道へ向かう尾根の1本西の支尾根に入っちまったんだ。だとしたら、さっき通ったカサギ沢の途中に降りるはずだ。このまま降りちまえ。

と、下降を続けたが、だんだん傾斜がきつくなる。木が有るから大丈夫とは言え、急斜面では逆にスピードが落ちる。

左下に沢の源頭が現れる。あっちの方が歩きやすそう。地形図を見てみる。きっと、さっきのナメ滝の下へ流れ込んでいた枝沢の源頭部だ。

ザレた崖斜面を滑るように、沢に降りる。(こういう事は、わりと得意なんだ) そしてとにかく沢を下る。しばらく降りたところで・・・ヤバッ! 滝だ。 いったん尾根に逃げて、再び急斜面を滝下へ下降する。

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10mくらいの滝だ。どうよ、この滝。見た事がある人少ないんじゃない。こんな枝沢、誰も入ってこないだろうからね。・・・って、威張れない。こんなチャチな滝、見たからって。それにアンタ、やっちゃいけない事やっちゃってるんだよ。

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予想通り、カサギ沢ナメ滝の下へ出た。

どうだい、地図読み通りだ。 って、威張れないだろ! 地図読み間違えたから、こんな事になっちまったんだ。とんでもないミスを犯して、ここへ降りついたんだから。

さあ・・・。時間は12時45分。急いで朝登ってきた沢を降りて戻ろう。

アイカタとの約束に遅れる。「ヤベぇ、ヤベぇ。」と呟きながら、駆け下りる。イヤ、尾根と違って、沢は思うように駆け下りれない。ツルっと滑って、尻餅をついたりする。

ヒーヒー言いながら、魚止橋に戻りついたのが2時20分。そして家へ帰ったのが、約束1時間遅れの4時でした。もちろん、めちゃめちゃ怒られましたさ。

そして今・・・

ひどくヘコんでます。アイカタに怒られた事じゃないよ。そんな事はどうでもいい。RFを失敗した事さ。それも大バカな失敗のしかただ。日頃、「未知尾根のRF下降が大好き」などと広言、妄言を吐いているくせに・・・。なんてヒドイRFだ。

あ~ァ・・・。ホント、落ち込むヮ・・・。

 

追記

さて、M-Kさん、AYさん、YAMさんも無事山を降りた事を書いておかなくてはなりませんね。なにしろ、M-KさんとAYさんのサイトは、しばらく閲覧できない状態ですから。

3達人は、カサギ大滝を難なく突破し、カヤノ沢を詰めて、間子小屋沢を下降なさったそうです。間子小屋沢の渕で、パンイチで泳ぐM-Kさん達の画像が、メールで送られてきました。さすが、我が師匠達だ・・・。

 

追記その2

新しい靴の履き心地は・・・合格。濡れた岩での安心感は、なかなか。けっこう使えるかもよ、この磯釣靴。ちょっとかかとが痛いけれど、履き慣れてくれば大丈夫か・・・。

そして・・・ 沢歩きの楽しさが、やっと少しわかってきたような気がする。

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2010/08/02

手沢右岸尾根

基本、危ない事はしない主義だ。

「え~~?」という声が聞こえてきそうだが・・・。確かに単独で未知尾根下降をして迷ったり、廃道探索に行って滑ったりしている。が、そんなのは、ちっとも危ない事じゃない。・・・と思ってる。

危ないのは沢だ。だから単独では沢歩きはしない。おっかねぇんだ。単独で沢を歩くような人は、ホント凄いと思う。リスペクトしてしまうが、オイラは真似しない。危ない事はしない主義だからね。

てなわけで。皆が「夏だ! 沢だ!」と言っている猛暑の真っ只中、今日もオイラは単独ヤブ尾根歩きだ。だって“おっかねぇ”事はしたくないんだ。

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7月31日

そもそもの計算狂いは、ちょっと寝坊した事だ。と言ったって、7時前には自宅を出たから、8時半には西丹沢へ着くだろうと思っていた。・・・ら、東名大渋滞だ。用木沢出会いに車を止めたのは9時45分。支度をして出発したのが10時。

ありえねぇ・・・。こんな遅い時間に山歩きスタートなんて。今日は、手沢右岸尾根をサクサク登って、雷木沢左岸の未知尾根下降を楽しんで、3時頃には戻ってこようって計画だったんだ。のっけから出鼻を挫かれた感じ。

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白石林道のゲートを越え、手沢橋を渡ったところで尾根に取り付く。いきなり凄まじい急登だ。薄っすらと付いている踏み跡をなぞりながら登っていく。

先週、大滝新道の急登と猛暑でバテバテになってしまった反省から、今日はゆっくりゆっくりと登ろうと思っていた。が、出発時間が遅くなってしまった事で、少し焦りがあったのだろう。自然と歩みが速くなる。まだ体力満々の歩き始めだから、急斜面でもグングン登れる。これが計算狂いの二つ目だった。

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急斜面を150m程登ると、傾斜も緩んで、気持ちの良いヤセ尾根歩きになる。雰囲気の良い自然林だ。うっとおしいマーキングは無いが、薄っすらと踏み跡は有る。地面は固く、グリップが良いから歩きやすい。

良い尾根だなァ・・・なんて思いながら、気分は上々だ。暑さがボディブローのように、少しずつ効いてきてはいるけれど・・・。

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ほどなくP1055に到着。ぼやけた尾根を登ってきたが、左右に明瞭な尾根を持ったピークだ。この尾根を下降で使う時には、RFの要注意ポイントかもしれない。

樹木が切り払われた明るいピークだ。もし植林地だったら、ヘリで資材を下ろすために切り払ったのかとも思うが、ここは手付かずの自然林だ。何故、ここが切り払われたのだろう・・・なんて思うが、まあ関係ないや。とにかく、明るくて気持ち良くて、休憩するにはもってこいのピークだ。

ピークに寝っ転がって、しばし休憩。それにしても蒸し暑い。なんだか空気が重たくなってきている事に気付く。

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P1055を過ぎてしばらくは、緩やかな稜線歩き。ザレザレのヤセ尾根が続く。足をザレにとられたら、谷底へ滑り落ちそう。そんな緊張感が程よかったりもする。

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標高1080m付近。沢音がやけに近い。尾根の下10mくらいのところに沢が流れているんだ。手沢の支流だろうけど、けっこうな水流だ。尾根の背を歩いていて、こんな近くに沢を見るのも珍しい。

しばらく沢を見ながらの緩やかな登りを楽しんでいたが、だんだん傾斜がきつくなってきた。地形図を見ると、ここから標高差400mの急斜面だ。

そして計算狂いの3つ目。雨がポツポツと降り出した。

ウソォ~ン! 今日、雨予報なんて出てたか? 本降りにならなきゃいいけど・・・なんて思っている間にザーっときた。けっこうな降りだ。

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こんな時は潔く濡れて歩くしかない。真夏の蒸し暑い時にレインスーツなんて着て歩いたって、汗でグショグショになるだけで、かえって気持ち悪い。たとえゴアのレインスーツでもね。これは経験談。だから真夏は、重くてかさばるレインスーツは持って歩かない。万一の防寒用にポンチョを持っているだけ。

ずぶ濡れになりながら、急斜面を黙々と登る。「涼しくなっていいや」なんて負け惜しみも出てこないほど、体力を消耗していく。グリップが良かったはずの地面も、雨でズリズリになっている。滑るから、足に過度の力が入る。だんだん歩みが遅くなる。

1時間くらいだろうか。ザーザー降っていた雨も、ようやくやんだ。風もピタッと止まって、ブワーっと蒸し暑い空気が立ち込める。

そして・・・

今日もバテた。

登り始めの急登でピッチを上げたことも、今になって効いてきているんだろう。雨に濡れた事も、ズリズリになった地面も体力を奪っていったのだろう。

突然のように足が動かなくなる。大室山の稜線まで後100~150mくらいの地点だったろうと思う。気圧の急激な変化で、高度計もバカになっている。正確な標高がわからなくなっていたんだ。

もうちょっとだ・・・と思うも、足が上がらない。クソッ! と立ち止まって休憩する。が、止まっている事に辛抱できなくなって、またすぐに歩き出す。が、足が上がらなくなって、また立ち止まる。・・・の繰り返し。

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たった100数十mをどれくらいの時間をかけて登ったのだろう。森の光景が変わった事に気が付く。枯れたバイケイソウが目立つ。ああ・・・この光景、見覚えがある。大室山~加入道山の稜線に良くある光景だ。稜線に近づいたんだ。傾斜も緩んできている。

ああ・・・と安堵したその時。鹿柵に行く手を阻まれる。

ガッテム!! と、一瞬柵を蹴飛ばしそうになったが・・・。 

こんな時こそ冷静に、冷静に。必ず回りこめるはず。と、柵沿いに草むらを掻き分け掻き分け回りこむと、登山道に飛び出した。

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飛び出た地点は、大室山の西、P1543の西の肩の辺りだと思う。アルミ脚立が置いてあった。時刻は13時半。用木沢出合から3時間半もかかっちまった・・・。

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汗を拭いながら、何気なく鹿柵の中を覗くと、ウバユリが咲いているのを見つけた。

珍しいなあ。こんな所でウバユリを見るなんて。もっと里に近い場所では、チラホラ見かけたりもするが、奥山で見るのは稀だ。鹿が全部食べてしまうんだろう。柵に保護された区画は、やはり野草が豊富だ。

アルミ脚立を乗り越えて、鹿柵の中を探索したい衝動が湧くが、体力的に萎えてしまった。本当にバテバテだったんだ。

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10m先が見えないほどのガスの中、加入道山へ向かって登山道を歩く。加入道山頂の濡れたベンチに倒れこみしばらくウトウトとする。

起きた時には14時半を回っていた。また小雨が降りだしてきている。どうする? 予定では雷木沢左岸尾根を下降するつもりだった。もちろん未知のVルートだ。

数週間前の石棚沢右岸尾根を思い出す。あの時と同じだ。バテバテ状態。そして雨。尾根の分岐すら見通せない、濃いガス。気圧の急激な変化で高度計も当てにならない。あのルートミスをした時と、全く同じ条件が揃っている。

やめるか・・・。

白石峠から登山道を降りよう。

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雨で萎れたシモツケソウ。でも、美しい花は、濡れてもまた美しい。

 

この日もまたバテバテ山行でした。

でも、懲りずにまたやるゼ! 真夏のヤブ尾根。

それがオイラのスタイルだからね。

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